Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77227-02 |
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マルチユーザー開発を開始する前に計画フェーズの一環として実行する必要があるタスクを確認します。
この項では、次の項目について説明します。
共有リソースに関する決定を行い、多数の利害関係者間の衝突を解決するには、強力で効果的な管理プロセスを提供する必要があります。
いかなるビジネス・プロセスでも強力なビジネス・スポンサーが必要であり、運営委員会には効率的に交渉を行い長期にわたり不変となる最適な決定を行うことができる強力なビジネス・パーソンが不可欠です。効果的な管理プロセスを持つということはOracle Business Intelligenceによるマルチユーザー開発を成功させるための唯一の最も重要な要素であることが立証されています。
マルチユーザー開発プロジェクトを開始する前に、次の表の説明にあるように、まず、ビジネスの値、プロパティ、ロードマップおよび要件を設計し、さらに低レベルの詳細設計も行う必要があります。
対象 | 必要なタスク |
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戦略的な要件 |
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リポジトリ・オブジェクトのビジネス要件 |
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セキュリティ要件 |
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開発 |
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プロジェクト管理 |
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操作 |
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これらのトピックでは、リポジトリ開発およびそのライフサイクルにかかわる実際的なロールについて説明します。
会社およびチームの大きさに応じて、それらのいくつかのロールを1人で務める場合もあります。
リポジトリ開発ロールには次のようなものがあります。
MUD開発者(各開発チームに1人)+代替要員
リポジトリ・パスワードの割当て
MUDプロジェクトの設定および保守
マスター・リポジトリ共有ディレクトリの管理
ブランチおよびブランチ・マージの管理
リポジトリの移行の管理
テストおよび本番の接続プールの管理
独立のセマンティック・モデルの管理、すべてのモデルでのメタデータの読取り/書込み権限の付与
リポジトリ開発者(開発チームごとに多数)
リポジトリ・パスワードの認識
必要なすべてのOracle Business Intelligenceコンポーネントが含まれる個人の開発サンドボックスの所有、操作および保守
サンドボックス・スタック上でのユーザーおよびアプリケーション・ロール・プロビジョニングの管理
リポジトリの機能およびデータ認可コンテンツの作成
ユニット・テストの実行
必要に応じたチェックアウト、マージ、公開の実行
本番運用スタッフ
リポジトリ・パスワードの認識(接続プールの管理およびパッチの適用のため)
更新されたリポジトリの適用、および稼動中のBIサーバーのリポジトリへのXMLパッチの更新の適用
本番のコンピュータにログインしてOracle Business Intelligenceディレクトリの読取り/書込みまたはプログラムの実行が可能
リポジトリ・ディレクトリ、ログおよび構成ファイルを含む本番のファイル・システムの管理
本番サーバー(管理サーバー、Javaコンポーネントを含む管理対象サーバー、Oracle BIサーバーやOracle BIプレゼンテーション・サービスのようなOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントなど)の管理
本番のセキュリティの管理(ユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールのプロビジョニングを含む)
本番のアプリケーション・ロールの管理および移行
本番の接続プールの管理(MUD管理者が本番の接続情報のセキュリティ権限を持たない場合)
リポジトリ開発チーム外部の他のロールのユーザーも関係します。その中には、テスト環境を管理してテストを実行するユーザー、およびOracle BIプレゼンテーション・カタログ開発者も含まれます。