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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77227-02
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プレゼンテーション・オブジェクトの表示の制御

「オブジェクト非表示の条件」フィールドを使用して、アンサーおよびBIコンポーザの「サブジェクト領域ツリー」で、選択したプレゼンテーション・レイヤー・オブジェクトを非表示にすることができます。サブジェクト・エリア、表、列および階層を非表示にできます。

プレゼンテーション・レベルに対して「オブジェクト非表示の条件」が表示されていますが、これは今後のリリースのためのプレースホルダであり、現在、プレゼンテーション・レベル・オブジェクトには影響しません。

「オブジェクト非表示の条件」フィールドは、オブジェクトの表示/非表示を制御するだけであり、オブジェクト・アクセスに影響するものでありません。たとえば、非表示のオブジェクトに対して、nqcmdのようなツールを使用して問合せを行うことができます。

プレゼンテーション・レイヤー・オブジェクトを表示するかどうかを決めるために「オブジェクト非表示の条件」フィールドで使用できる式には、次の3つのタイプがあります。

  • 定数。オブジェクトを非表示にするには、フィールドに任意のゼロ以外の定数を入力します。オブジェクトを表示するには、0を入力するか、フィールドを空白のままにします。

  • セッション変数。式でセッション変数を使用して、オブジェクトを非表示にするかどうかを制御できます。式がゼロ以外の値と判断されると、オブジェクトは非表示になります。式がゼロと判断されるか、空であるか、または値の定義がない場合、オブジェクトは表示されます。セッション変数には、セッション初期化ブロックまたは行単位の初期化ブロックを使用して値を移入する必要があります。表示/非表示を制御するには、セッション変数に適切な値を移入する必要があります。

    初期化ブロックのSQLでは、CASE文を使用して、セッション変数でゼロを返すか、ゼロ以外の数字を返すかを制御できます。セッション変数を使用した式の例は次のようなものです。

    VALUEOF(NQ_SESSION."VISIBLE")
    

    ピリオドを含むセッション変数名は二重引用符で囲む必要があることに注意してください。

  • セッション変数の比較。等価比較または非等価比較を使用して、オブジェクトを非表示にするかどうかを制御できます。次の形式を使用します。

    'session_variable_expression' '=|<>' 'constant'
    

    式がゼロ、NULLまたは空であると判断された場合、オブジェクトは表示されます。式がゼロ以外の値と判断されると、オブジェクトは非表示になります。

    次に例を示します。

    NQ_SESSION."VISIBLE" = 'ABC'
    NQ_SESSION."VISIBLE" <> 'ABC'
    

    ピリオドを含むセッション変数名は二重引用符で囲む必要があることに注意してください。

    「オブジェクト非表示の条件」の式では、Oracle BI EEがサポートしている任意のスカラー関数を使用できます。スカラー関数には、その引数それぞれに対する単純な値を受け入れ、単一の値を返す任意の関数が含まれます。非確定的な結果を返す関数(RANDNOWCURRENT_DATECURRENT_TIMESTAMPCURRENT_TIMEなど)を除き、次の各項に示されているほとんどの関数を使用できます。

    • すべての<<文字列関数- SQLリファレンスへのリンク>>

    • ほとんどの<<数学関数- SQLリファレンスへのリンク>> (RANDを除く)

    • ほとんどの<<カレンダ日付/時刻関数- SQLリファレンスへのリンク>> (NOWCURRENT_DATEなどを除く)

    • ほとんどの<<変換関数- SQLリファレンスへのリンク>> (<<CAST- SQLリファレンスへのリンク>>、<<IFNULL- SQLリファレンスへのリンク>>、<<TO_DATETIME- SQLリファレンスへのリンク>>、<<VALUEOF- SQLリファレンスへのリンク>>など)

    たとえば、次の式では、NQ_SESSION.VISIBLEセッション変数がABCという文字で始まっているかどうかがチェックされます。

    LEFT(VALUEOF(NQ_SESSION."VISIBLE"), 3) = 'ABC'
    

    同様に、次の式では、指定の変数がExtnAttributeで始まっているかどうかがチェックされます。

    Left(VALUEOF(NQ_SESSION."ADF_LABEL_ORACLE.APPS.CRM.MODEL.ANALYTICS.
    APPLICATIONMODULE.CRMANALYTICSAM_CRMANALYTICSAMLOCAL_CRMANALYTICSAM.
    OPPORTUNITYAM.OPPORTUNITY_EXTNATTRIBUTECHAR001"), 13) = 'ExtnAttribute'
    

整合性チェックを実行すると、整合性チェック・マネージャにより、可視性フィルタ式の不整合が検出されます。