Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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ユーザーが分析を実行すると、プレゼンテーション・サービスはその分析の結果をキャッシュします。プレゼンテーション・サービスでは、キャッシュされた結果を後続の分析が使用できるかどうかを決定します。キャッシュを共有できる場合、後続の分析は保存されません。
プレゼンテーション・サービス・キャッシュのファイルには、nQS_xxxx_x_xxxxxx.TMPのような名前が付けられます。ファイルはODBCドライバによって作成されますが、通常、プレゼンテーション・サービス・キャッシュが開いているODBCリクエストに対応しています。ファイルは、次のディレクトリに保存されています。
BI_DOMAIN/servers/obips/tmp/obis_temp
キャッシュのファイルは、プレゼンテーション・サービスが正常に停止するときに削除されます。プレゼンテーション・サービスが予期せず停止した場合、様々なキャッシュ・ファイルがディスクに残る可能性があります。プレゼンテーション・サービスが実行していないときにファイルを削除できます。
プレゼンテーション・サービス・キャッシュは、Oracle BIサーバーがアクセスするキャッシュとは異なります。instanceconfig.xmlファイルを変更してキャッシュ・エントリを含めることによって、プレゼンテーション・サービス・キャッシュのデフォルトを変更できます。
次のプロシージャは、プレゼンテーション・サービス・キャッシュを管理できる構成の変更に関する情報を示しています。
ODBCプロシージャを使用してキャッシュを共有する方法については、「プレゼンテーション・サービス問合せキャッシュの共有について」を参照してください。
キャッシュを管理するための設定を手動で編集するには:
次の場所で編集するinstanceconfig.xml
ファイルを開きます。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
次の表で説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。
注意:
時間に関係する要素に、3分より短い値を指定しないでください。このような短い時間を指定すると、リフレッシュが頻繁に発生するため、パフォーマンスに悪影響を及ぼし、画面がちらつく可能性があります。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Cache> <Query> <MaxEntries>100</MaxEntries> <MaxExpireMinutes>60</MaxExpireMinutes> <MinExpireMinutes>10</MinExpireMinutes> <MinUserExpireMinutes>10</MinUserExpireMinutes> </Query> </Cache> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
MaxEntries |
プレゼンテーション・サービスが常に開いておくレコード・セットの最大数を指定します。最小値は3です。負荷が大きなシステムの場合、この値を700または1000に増加できます。 |
500 |
MaxExpireMinutes |
キャッシュ内のエントリが削除されるまでの最大存続時間を、分単位で指定します。実行されている分析の数によっては、有効期限より前にエントリが削除される可能性があります。 |
60 |
MinExpireMinutes |
キャッシュ内のエントリが削除されるまでの最小存続時間を、分単位で指定します。CacheMinUserExpireMinutesの設定によって、特定のユーザーのエントリが、CacheMaxExpireMinutes要素で指定される時間より長く存在できます。 |
10 |
MinUserExpireMinutes |
キャッシュ内のエントリがユーザーに表示された後の最小存続時間を、分単位で指定します。 たとえば、CacheMaxExpireMinutesが60分に設定されていて、ユーザーが59分のときにエントリを表示すると、そのユーザーのエントリはさらに10分間存続します。ユーザーは新しい分析を実行することなく、データのページングを継続できます。 |
10 |