Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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分析およびダッシュボードの通貨列に優先して表示する通貨のタイプを選択できます。
2つの方法のいずれかを使用して、通貨のタイプを選択します。
「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブの「通貨」ボックス
通貨プロンプト
「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブでの優先通貨の設定、または通貨プロンプトの詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドを参照してください。
「通貨」ボックスや通貨プロンプトに表示する通貨オプションは、userpref_currencies.xmlファイルで定義します(ご使用のインストレーションでは列を通貨に変換できますが、これらの通貨オプションは、その変換先の通貨用のオプションです)。通貨オプションを定義することで、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで「通貨」ボックスを使用できるかどうか、および「プロンプト」エディタの「定義」ペインで「通貨プロンプト」オプションを使用できるかどうかも制御されます。
これらの通貨オプションを定義する場合は、次のいずれかのマッピング・タイプを使用します。
静的 - すべてのユーザーに表示される通貨オプションの静的リストを作成します。
動的 - 指定する論理SQL文に基づいて動的に変更される通貨オプションのリストを作成します。これは、たとえば通貨オプションを動的に変更して、各ユーザーに自身のアカウント固有のリストを表示させる場合に便利です。各ユーザーには、使用できるすべてのオプションのサブセットが表示されます。たとえば、あるユーザー・グループには「Global Currency 1」または「Global Currency 2」のいずれかからのみ通貨を選択させ、他のグループには別の異なるオプションから通貨を選択させることができます。
注意:
ユーザーの優先通貨オプションを有効にするには、Oracle Business Intelligenceリポジトリで次の構成も実行する必要があります。
PREFERRED_CURRENCYセッション変数の作成。
ビジネス・モデルおよびマッピング・レイヤーでの論理通貨列の変換設定。
インストレーションの通貨情報を使用したuserCurrencyPreference表の作成。これにより、指定する論理SQL文に基づいて通貨オプションを動的に変更できます(動的マッピングを使用する場合にのみ必要)。
詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドの複数通貨サポートの論理列の構成を参照してください。
ユーザーの優先通貨のコンテンツは、PREFERRED_CURRENCYセッション変数を使用して設定できます。次のファイルのいずれかでUserCurrencyPreferences要素を定義します。
次のinstanceconfig.xmlファイルまたはuserpref_currencies.xmlファイル。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
yourfilename。instanceconfig.xmlファイルに含まれるエントリが含まれ、使用するファイルを指しています。次に例を示します。
<UserprefCurrenciesConfigFile>yourpath</UserprefCurrenciesConfigFile>
ここで、yourpathはファイルの場所です。
マッピングを使用して、通貨の選択時にすべてのユーザーに表示するオプションの静的リストを定義できます。
静的なマッピングを使用してユーザーの優先通貨オプションを定義するには:
テキスト・エディタを使用して、次のディレクトリにあるuserpref_currencies.xmlファイルを開きます。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
次のようにUserCurrencyPreferences要素を追加します。
<UserCurrencyPreferences currencyTagMappingType="static"> </UserCurrencyPreferences>
「通貨」ボックスまたは通貨プロンプトに各通貨オプションが表示されるようにするには、次のフォーマットを使用して、<UserCurrencyPreferences>タグの間にUserCurrencyPreference要素を追加します。
<UserCurrencyPreference sessionVarValue="sessionVarValuevalue" displayMessage="displayMessagevalue" displayText="displayTextvalue" currencyTag="currencyTagvalue"/>
この形式の詳細は次のとおりです。
sessionVarValue="sessionVarValue ": セッション変数PREFERRED_CURRENCYを設定します。この値として、通貨を一意に識別する文字列を指定します(gc1
など)。
(オプション)displayMessage="displayMessagevalue": プレゼンテーション変数currency.userPreferenceをローカライズされた値に設定します。ローカライズされた値を指定するには、最初に、通貨のローカライズ済メッセージをusercurrencymessages.xmlファイルで作成する必要があります。詳細は、「ユーザーの優先通貨のメッセージのローカライズ」を参照してください。次に、displayMessageの値として、usercurrencymessages.xmlファイルで通貨用に指定しているWebMessage名を指定します。たとえば、usercurrencymessages.xmlファイルで次の英語エントリを作成します。
<WebMessage name="kmsgMyCurrency1"><TEXT>My Currency 1</TEXT></WebMessage>
次に、displayMessageの値としてkmsgMyCurrency1を指定します。
(オプション)displayText="displayTextvalue": プレゼンテーション変数currency.userPreferenceをローカライズされていない値に設定します。値として、Global Currency 2など、通貨を示す文字列を指定します。
currency.userPreference変数の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドを参照してください。
currencyTag="currencyTagvalue": 「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブの「通貨」ボックスおよび通貨プロンプトに移入するdisplayMessage値を含む、currencies.xmlファイルの通貨タグを識別します(currencies.xmlファイルは、ORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/displayにあり、通貨フォーマットを提供します)。
注意:
currency.userPreference変数の値は、次の優先順位で、UserCurrencyPreference要素のdisplayMessage属性およびdisplayText属性から取得されます。
displayText
displayMessage
displayTextおよびdisplayMessageの値が存在しない場合は、currencies.xmlファイルの対応する通貨タグのdisplayMessage属性の値が使用されます。
userpref_currencies.xmlファイルを保存して閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
詳細は、「Oracle Business Intelligenceプロセスの管理について」を参照してください。
次の例は、静的マッピングを使用してユーザーの優先通貨オプションを定義するuserpref_currencies.xmlファイルを示しています。
<UserCurrencyPreferences currencyTagMappingType="static"> <UserCurrencyPreference sessionVarValue="gc1" displayText="Global Currency 1" currencyTag="int:USD" /> <UserCurrencyPreference sessionVarValue="gc2" displayText="Global Currency 2" currencyTag="int:euro-l" /> <UserCurrencyPreference sessionVarValue="gc3" displayText="Global Currency 3" currencyTag="loc:ja-JP" /> <UserCurrencyPreference sessionVarValue="orgc" displayText="Org Currency" currencyTag="loc:en-BZ" /> </UserCurrencyPreferences>
次の図は、userpref_currencies.xmlファイルのこれらの値が、ダッシュボード・ページに表示されるプロンプトの通貨オプションのドロップダウン・リストでどのように表示されるかを示しています。このドロップダウン・リストは、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブの「通貨」ボックスに表示される内容と似ています。
マッピングを使用して、通貨の選択時にユーザーに表示されるオプションの動的リストを定義できます。
このリストは、指定する論理SQL文に基づいて動的に変更されます。これは、たとえば、ユーザーごとに通貨オプションを動的に変更する場合に便利です。
動的マッピングを使用してユーザーの優先通貨オプションを定義するには:
次の例は、動的マッピングを使用してユーザーの優先通貨オプションを定義するuserpref_currencies.xmlファイルを示しています。
<UserCurrencyPreferences currencyTagMappingType="dynamic"> UserPrefCurrencyLogicalSQL> <!-- In this SELECT statement, column1 contains the values to set the PREFERRED_CURRENCY variable, column2 contains the currency tag values, and column3 contains the values to set the currency.userPreference variable. --> SELECT markets.userpreferences, markets.currencyTag, markets.userpreferencename FROM userCurrencyPreference </UserPrefCurrencyLogicalSQL> </UserCurrencyPreferences>
次の表は、論理SQL文の結果の例を示しています。
"Markets"."UserPreference" | "Markets"."CurrencyTag" | "Markets"."UserPreferenceName" |
---|---|---|
varchar |
varchar |
varchar |
orgc1 |
loc:en-BZ |
Org currency |
gc2 |
int:euro-1 |
Global currency 2 |
lc1 |
int:DEM |
Ledger currency |
gc1 |
int:USD |
Global Currency 1 |
次の図は、userpref_currencies.xmlファイルのSQL文から動的に生成された値が、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブにある「通貨」ボックスの通貨オプションのドロップダウン・リストにどのように表示されるかを示しています。このドロップダウン・リストは、ダッシュボード・ページのプロンプトで表示される内容に似ています。