Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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Oracle Fusion Middleware MapViewerは、Oracle BI Enterprise Editionの一部としてインストールされ、Webアプリケーション・サーバー上でOracle BI EEと同じドメインにデプロイされます。
アプリケーション・サーバーでのMapViewerのデフォルトのコンテキスト・パスは、/mapviewer
です。MapViewerの管理コンソールを使用してマップ・ビューで使用するために構成する必要があります(詳細は、Oracle MapViewerユーザーズ・ガイドのMapViewerの構成に関する項を参照してください)。
MapViewer専用のリモート・インスタンスを別に構成して、マップで必要となる重い処理負荷をサポートするプロキシとしてそのインスタンスを機能させることができます。パフォーマンスがそれほど重要ではない場合は、Oracle BI EEと同じ場所に配置されている(コロケート) MapViewerインスタンスをレンダリング・エンジンとして使用できます。
MapViewerエンジンは、次の役割で使用できます。
コロケートMapViewer - 非プロキシ・モードとも呼ばれます。MapViewerをOracle BI EEと同じドメインに配置し、レンダリング・エンジンとして使用した場合、すべてのマップ・リソース(JavaScriptファイルやイメージなど)がそのMapViewerインスタンスからダウンロードされます。
リモートMapViewer - プロキシ・モードとも呼ばれます。MapViewerの独立したリモート・インタンスをレンダリング・エンジンとして構成した場合、ブラウザはそのリモート・インスタンスと通信してリソースを要求できません。セキュリティ上の理由から、ブラウザではドメイン間のAJAX呼出しは実行できません。この制限に対処するため、すべてのリクエストがまずコロケートMapViewerに転送され、その後このMapViewerと実際のリモート・インスタンスとの通信が行われます。
リモートMapViewerを構成する手順は次のとおりです。
「マップ・ビューの手動による構成」で説明している手順に従って、instanceconfig.xmlファイルのRemoteOracleMapViewerAbsoluteURL要素を編集します。
MapViewerの構成ファイルmapViewerConfig.xmlのproxy_enabled_hosts要素を編集して、リモート・サーバー上のMapViewerを指すように設定します。次に例を示します。
<security_config> <proxy_enabled_hosts>http://remoteserver:9704/mapviewer</proxy_enabled_hosts> </security_config>
mapViewerConfig.xmlファイルは次のディレクトリにあります。
ORACLE_BI1\bifoundation\jee\mapviewer.ear\web.war\WEB_INF\conf
注意:
mapViewerConfig.xmlファイルを編集した場合、その編集結果は、Oracle Business Intelligenceのアップグレードまたはパッチ適用時に上書きされます。アップグレードまたはパッチの適用を行う前には、必ずmapViewerConfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成してください。アップグレードまたはパッチ適用操作が完了したら、バックアップされたファイルを元の場所にコピーします。ファイルをコピーしたら、マップ・ビューがOracle Business Intelligenceの分析およびダッシュボードで適切に表示されるようMapViewerのサーバーを再起動してください。
次の図は、マップ・ビューの優先アーキテクチャを示しています。プロキシを使用したこのアーキテクチャでは、次の表で示しているデフォルトのアーキテクチャよりもパフォーマンスが向上します。Oracle Database、またはOracle BI EEがサポートするその他のデータベースにデータを格納できます。