プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77223-01
目次へ移動
目次

前へ
前へ
次へ
次へ

レポート・ビューアのオプションの使用

利用できるさまざまなオプションについて理解するために、次のレポート・ビューアとその説明を使用します。

次の図は、レポート・ビューアを示します。

レポート・ビューアで使用できるオプションは、次のとおりです。レポートによっては、使用できないオプションがあります。詳細は、次の各項を参照してください。

パラメータ

パラメータ値を入力できるレポートでは、レポート・ビューアにパラメータ選択プロンプトが表示されます。プロンプトの表示方法は、レポートの構成によって異なります。パラメータは、レポート表示領域の上部または左側に表示したり、ポップアップ・ダイアログとして表示したり、レポートが表示される前にページ上のプロンプトとして表示したりすることができます。

パラメータのプロンプトは、レポート・ビューアの右上の領域にある「パラメータ」アクション・ボタンをクリックすることで、表示と非表示を切り替えることができます。

一部のレポートには「適用」ボタンが含まれます。パラメータを選択した後でレポートを再表示する場合は、このボタンをクリックする必要があります。「適用」ボタンがない場合は、新しい値を選択するとレポートが自動的に再生成されます。「適用」ボタンを表示するかどうかは、パラメータのプロパティ設定の1つです。このプロパティの設定の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドレポートのパラメータ設定の構成を参照してください。

パラメータのプロンプトは、次のいずれかのタイプになります。

  • 選択式のリスト

    リストは、メニューとして表示することも、すべての値が並んだリストとして表示することもできます。一部のリストは複数選択をサポートしています。複数選択リストでは、各項目の横にチェック・ボックスが表示されます。ボックスをクリックすると、項目が選択されます。ボックスを再度クリックすると、項目の選択が解除されます。

    多くの値を持つリストでは、検索がサポートされます。スクロール・リストの下部にある「検索」をクリックすると、「検索」ダイアログが表示されます。詳細は、パラメータ検索ダイアログを参照してください。

  • テキスト・ボックスには、次の図に示すように値を入力できます。複数の値はカンマで区切ります。

  • 日付エディタはカレンダを起動します。そこから日付を選択します。

パラメータ検索ダイアログ

リスト内のパラメータ値を検索する場合は、パラメータのスクロール・リストの下部にある「検索」をクリックすると、「検索」ダイアログが起動します。検索文字列を入力してから、検索する値が入力した文字列から始まるか、その文字列で終わるか、またはその文字列を含むかを選択します。

検索文字列では「%」および「_」をワイルド・カードとして使用できます。

%を使用すると、任意の長さ(長さ0を含む).の任意の文字列を照合します

_を使用すると、1つの文字で照合します

複数値の選択をサポートするパラメータの場合、「検索」ダイアログには、返された複数の値を選択するためのシャトル・インタフェースが含まれています。

フレックスフィールド・パラメータのダイアログ

フレックスフィールド・セグメントの値を入力するには、「フレックスフィールド・パラメータ」ダイアログを使用します。

このタイプのパラメータは、Oracle E-Business Suiteにのみ適用されます。「フレックスフィールド・パラメータ」には、フレックスフィールド・パラメータの識別子の図に示すように識別子が表示されます。

レポート・ビューアのフレックスフィールド・パラメータのインジケータ

フレックスフィールド・パラメータの識別子をクリックすると、パラメータ入力ダイアログが開きます。「フレックスフィールド・パラメータ」ダイアログの図に示すように、ダイアログにフレックスフィールド・セグメントの値を入力します。

レイアウト

特定のレポート・レイアウトのタブ(「Salary by Department」「Salary by Manager」「Breakdown by Office」などのタブ)をクリックすると、同じレポートをさまざまなレイアウトで表示できます。

複数のレイアウトを使用できる場合、「レポート・ビューア」ページには別々のタブとして表示されます。各種のレイアウトで表示されたレポートを表示するには、そのタブをクリックします。レイアウトが異なると、有効になっている出力タイプも異なる場合があります。

レポートの表示と他の出力タイプの選択

「レポートの表示」リストには、そのレポートに使用できるその他の出力タイプが含まれます。メニューからオプションを選択すると、ブラウザまたは起動されたアプリケーションにその出力が自動的に表示されます。

使用可能な出力オプションは、次のとおりです。

  • インタラクティブ: この出力は、BI Publisherのレイアウト・エディタを使用して設計されたレイアウトにのみ使用できます。インタラクティブ出力を使用すると、レポートでチャートの値のポップアップ表示、スクロールおよびフィルタが可能な表などの対話型機能を使用できます。

  • HTML (Hypertext Markup Language) - レポートをブラウザ表示用の形式にします。

  • PDF (Portable Document Format) - レポートをPDF形式にしてAdobe Acrobat Readerで開きます。この出力タイプは印刷用に最適化されています。

  • RTF (Rich Text Format) - 文書処理アプリケーションで使用される形式です。Microsoft WordやOpenOffice.orgなどの文書処理アプリケーションがインストールされている場合は、表示用にそのアプリケーションを起動するように求められます。

  • Word - (.docx) Microsoft Wordドキュメントを.docxフォーマットで生成します。

  • Excel (mhtml): Microsoft Excel 2003がインストールされていて、レポートをExcelで表示する場合は、この出力タイプを選択します。このオプションでは、Excel 2003以降で開くことのできるMHTML形式ファイルが生成されます。このオプションでは、チャートやロゴなど、埋込みイメージがサポートされています。

  • Excel (html): この出力タイプは、以前のバージョンのExcel (Microsoft Excel 2000または2002)を使用している場合にのみ選択します。このオプションでは、Excelで開くことのできるHTMLが生成されます。埋込みイメージはサポートされていません。

  • Excel (*.xlsx):このオプションは、Excel.xlsx (Excel XML形式)でレポートを生成する場合に選択します。Excel 2007以降がインストールされている場合は、このオプションを使用するとレイアウトや書式が最も適切に維持されます。

    注意:

    Excel 2007の出力形式(ファイル拡張子xlsx)の場合、BI Publisherでは数値や日付の書式が適用されません。BI Publisherは、書式設定マスクおよび実際の値(日付または数値)をXLSX出力ファイルに保存します。この書式設定はMicrosoft Excelによって処理されます。たとえば、次のようにします。

    • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「英語(米国)」に設定されている場合、Excel 2007の出力ファイルでは、数値と日付がen-USロケールで書式設定されます。

    • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「フランス語(フランス)」に設定されている場合、同じExcel 2007の出力ファイルがfr-FRロケールで書式設定されます。

  • PowerPoint (mhtml): Microsoft PowerPoint 2003と互換性のあるPowerPointファイルを生成する場合は、この出力タイプを選択します。Microsoft PowerPoint 2010ではこの出力タイプをサポートしないことに注意してください。かわりにPowerPoint(*.pptx)を選択してください。

  • PowerPoint (*.pptx): Microsoft Office Open XML形式でPowerPointファイルを生成する場合は、この出力タイプを選択します。この出力タイプは、Microsoft PowerPoint 2007以降のバージョンでサポートされます。

  • MHTML (Mime HyperText Markup Language) - この形式を使用すると、Webページとそのリソースを1つのMHTMLファイル(.mht)に保存できます。この形式では、すべてのイメージとリンクされたファイルが1つのエンティティとして保存されます。このオプションは、HTML出力の送信または保存時に埋込みイメージやスタイルシートの書式を保持する場合に使用します。

  • PDF/A - 長期間保存する必要のあるレポートをサポートするアーカイブの標準です。PDF/AはPDF標準の特殊なサブセットで、自己完結型ドキュメントとしてファイルを保存することを妨げる可能性のある要素が禁止されます。

  • PDF/X: 印刷前のグラフィック交換に対応した形式が要求されるレポートに使用されます。PDF/XはPDF標準の特殊なサブセットで、高品質印刷生成出力に対応するようにドキュメントを効率化し、署名やコメント、埋込みマルチメディアなど、印刷の生成に寄与しないコンテンツを制限します。

  • 圧縮PDF: このオプションは、圧縮PDF出力対応として設計されたレポートでのみ使用できます。BI Publisherでは、レポートのPDF出力とインデックス・ファイルを格納したzipファイルが生成されます。圧縮PDFを生成するようにレポートを設計する方法の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドの圧縮PDFの生成を参照してください。

  • FO形式のXML - XSL-FO情報を持つXMLファイルが生成されます。

  • データ(XML) - レポートのXMLデータが表示されます。

    注意:

    Safariブラウザ・ユーザーの場合: Safariブラウザでは、XMLがテキストとしてレンダリングされます。データ・エンジンでXMLとして生成されたデータをXMLとして表示するには、データが表示されているフレーム内を右クリックして、「フレームのソースを表示」をクリックします。これは表示だけの問題です。データのエクスポートを選択すると、データは適切に保存されます。

  • データ(CSV) - データがカンマ区切り値の形式で表示されます。データは単純な<rowset>/<row>構造にする必要があります。

  • Flash - Adobe Flashを使用して設計されたテンプレート用の出力を表示します。Webブラウザ用にAdobe Flash Playerプラグインをインストールしている必要があります。

アクション

「アクション」メニューには、レポートに対して実行できる多くのアクションが用意されています。

実行可能な全アクションのリストを次に示します。ユーザーが使用できるオプションは、そのユーザーの権限と、レポートに設定されたプロパティによって異なります。

  • 「お気に入りに追加」を使用すると、該当のレポートが「ホーム」ページの「お気に入り」リストに追加されます。

  • 「レポートの編集」を使用すると、レポート定義を更新できます。たとえば、新しいレイアウトの追加や作成、レポートのプロパティの更新、デフォルトのパラメータ値の変更などが可能です。レポート・エディタの使用の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポートの編集を参照してください。

  • 「レイアウトの編集」を使用すると、表示中のレイアウトを更新できます。BI Publisherのレイアウト・エディタを使用してレイアウトが作成されている場合は、ブラウザでレイアウト・エディタが起動します。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのBI Publisherのレイアウト・テンプレートの作成を参照してください。レイアウトがそれ以外のサポートされたテンプレート・タイプ(RTF、PDF、またはExcelなど)に基づいている場合は、テンプレート・ファイルを保存するように求められます。その後、適切なアプリケーションでそのファイルを開くことができます。

  • 「エクスポート」では、選択した出力タイプのデフォルトのアプリケーション(PDF出力の場合はAdobe Acrobat、Excel出力の場合はMicrosoft Excelなど)にレポートがエクスポートされます。

  • 「送信」を使用すると、レポートをすぐに電子メール・アドレスやプリンタなどの宛先に送信するようにスケジュールできます。

    「送信」アクションを実行すると、「レポート・ジョブのスケジュール」ページが起動し、出力、宛先および通知のオプションを選択することができます。

    注意:

    インタラクティブ・モードでは、レポートの送信はできません。「レポートの表示」リストで別の出力タイプ(PDFやHTMLなど)を選択してから、「送信」をクリックしてください。
  • 「スケジュール」は、レポートの実行と配布のジョブを作成します。詳細は、「レポート・ジョブのスケジュール」ページへの移動を参照してください。

  • 「ジョブ」を使用すると、現在該当のレポートにスケジュールされているジョブを表示し、管理することができます。詳細は、「レポート・ジョブの管理」ページについてを参照してください。

  • 「ジョブ履歴」を使用すると、完了済および実行中のレポート・ジョブを表示できます。詳細は、レポート・ジョブ履歴と保存された出力の表示を参照してください。

  • 「履歴から再公開」を使用すると、以前にスケジュールされた完了済のジョブを選択して、特定の出力でレポート・ビューアに表示できます。

  • 「レポート・リンクの共有」を使用すると、現在表示しているレポートに基づいて、コピーして再利用できるリンクを生成できます。オプションを選択すると、ダイアログにレポートのURLが表示されます。URLで表示される内容は、次のように制御できます。

    • 「現在のページ」は、現在表示されているページをそのまま表示します。

    • 「ヘッダーなし」は、現在のレポートを、BI Publisherロゴ、タブまたはナビゲーション・パスなしで表示します。

    • 「パラメータなし」は、現在のレポートをヘッダーやパラメータ選択なしで表示します。「アクション」「エクスポート」「レポートの表示」メニューは表示します。

    • 「ドキュメントのみ」は、現在のレポート・ドキュメントのURLのみを表示します。他のページ情報やオプションはいずれも表示しません。

    注意:

    「レポート・リンクの共有」は、レポートのプロパティであり、無効にすることができます。レポート・エディタの使用の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポート・プロパティの構成を参照してください。