Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementプロジェクトの移行 12c (12.2.1.1) E79346-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
このマニュアルは、次のタスクを実行するために必要な情報を提供します。
移行の習得(この章)
BPM移行ユーティリティおよびBPM OU移行スクリプトの習得と使用
BPMプロジェクトの移行を参照してください
ビジネス・プロセスの移行の理解および追加の手動手順による移行の完了
「プロジェクトおよびプロセスの移行の理解」を参照してください
ビジネス・カタログの移行の理解および必要な場合は手動による移行の完了
「カタログの移行の理解」を参照してください
制限に関する問題のトラブルシューティングと既知の問題の習得
「制限事項と既知の問題」を参照してください
このトピックでは、BPM 10gR3とBPM 12cの間のBPM移行の経路をまとめます。
このガイドでは、BPMバージョン10gR3からBPMバージョン12cへのBPM Studioプロジェクトの移行に特に焦点を当てて説明します。Oracle BPM Studioは、Oracle JDeveloper環境で実行するプラグインとして提供され、これを使用すると、ビジネス・プロセスのモデル化と実装が可能です。
BPM 12c以外のターゲットへの移行については、このドキュメントの範囲外となります。
BPM 10gR3以前のリリースからBPM 12cに移行するには、まずBPM 10gR3に移行してからBPM 12cに移行する必要があります。
BPM 11gからBPM 12cへのプロジェクトの移行を実現するには、12cバージョンのBPM StudioでBPM 11gプロジェクトを開きます。
BPM 11gからBPM 12cへのライブ・データおよび進行中のプロセスの移行方法については、このドキュメントの範囲外となります。
Oracle Supportに連絡して移行のサポートを受けるには、「はじめに」を参照してください。
このトピックでは、プロジェクト移行の機能およびアプローチについて概説します。
BPM 10gR3とBPM 12cとの間には、アーキテクチャ、ツール、アプリケーション、機能および内部実装の面で違いがあります。
一部の10gR3要素は変更なしで12cに正常に移行できますが、12cの新しい構成概念を含む全体を交換するなど、ある程度の手動操作が必要になる要素もあります。
このトピックでは、BPM移行ユーティリティ、その機能、およびそれにより作成される出力アーティファクトの概要を示します。
BPM移行ユーティリティは、Antに基づいたユーティリティで、BPM 10gR3プロジェクトをBPM 12cプロジェクトに移行します。BPM移行ユーティリティで作成される内容は次のとおりです。
BPM 12cの.exp
ファイル
Oracle BPM StudioまたはOracle Business Process Composerにインポート可能な、エクスポート済のBPM 12c BPMプロジェクト
移行レポート
各コンポーネントの移行の詳細が含まれます。移行されなかったコンポーネント、警告およびエラーがリストされます。
BPM移行ユーティリティにより、すべてのマップ可能なプロジェクト・プリファレンス、プロセス設計、互換性のあるカタログ・コンポーネントおよび組織が移行されます。BPM 10gR3の元のプロジェクトと同じ名前と構造を持つBPM 12cプロジェクトが生成されます。
使用方法および必要な引数の詳細は、「BPM移行ユーティリティを使用したプロジェクトの移行」を参照してください。
BPM 10gr3プロジェクトのBPM 12cへの移行は、次の内容で構成されます。
設計時アーティファクト
大部分の設計時アーティファクトは、BPM移行ユーティリティによって自動的に移行されます。一部のアーティファクトに対しては、移行を完了するために手動タスクを実行する必要があります。これらのタスクについては、「プロジェクトおよびプロセスの移行の理解」および「カタログの移行の理解」で説明されています。
組織
OU移行スクリプトにより、BPM 10gr3の組織は12cの対応するものに自動的に移行されます。「BPM OU移行スクリプトについて」を参照してください。
Oracle BPM Suite 12cは、プロセスとタスクのモデル化や実装を行い、それらを実行して管理する次のアプリケーションを備えています。
Oracle Business Process Management Studio
Oracle BPM StudioはOracle BPM Suiteのコンポーネントの1つです。これを使用すると、プロセス開発者はプロセスベースのアプリケーションを作成して、ビジネス・プロセスをモデル化および実装できます。BPM Studioは、Oracle JDeveloper環境で実行するプラグインとして提供されます。詳細は、『Oracle Business Process Management Studioでのビジネス・プロセスの開発』のOracle BPM Studioの概要に関する項を参照してください。
Oracle Business Process Composer
Oracle Business Process Composerは、Webベースのコラボレーション・アプリケーションであり、これによって、ビジネス・アナリストはビジネス・プロセスをモデル化し、ビジネス・プロセスで使用されるアーティファクトのいくつかの基本的な実装を行えます。詳細は、『Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発』のOracle Business Process Composerの概要に関する項を参照してください。
Oracle Business Process Management Workspace
Oracle Business Process Management Workspaceはカスタマイズ可能なWebベースのインタフェースであり、タスクおよびプロセス・インスタンスに対するユーザーのロールと責任に応じたアクセスと管理を実現します。詳細は、『Oracle Business Process Managementによるプロセスの管理とモニタリング』のプロセス・ワークスペースのスタート・ガイドに関する項を参照してください。
Oracle Business Process Management Server
Oracle Business Process Management Serverは、ビジネス・プロセスを実行するためのランタイム環境を提供します。BPMN 2.0の両プロセスのネイティブ・サポートも提供します。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のOracle BPMNプロセス・サービス・コンポーネントとエンジンの管理に関する項を参照してください。