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パッチで提供されるソフトウェア修正について最新情報を入手する方法は、パッチ配布のREADME
ファイルを参照してください。
最新のソフトウェア・パッチをダウンロードしてインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Coherenceで現在使用できるパッチのリストが表示されます。
Oracle Coherenceは、業界をリードする分散型インメモリー・データ・グリッド製品です。このリリースには、拡張性の高いソリューションにおける複雑さの削減、構成の簡易化、および開発期間の短縮に役立つ、数多くの新機能が搭載されています。
12.2.1.1.0での新機能と改良点
動的アクティブ永続性クォーラム・ポリシー – 動的リカバリ・クォーラム・ポリシーは、アクティブ永続性とともに使用され、事前定義済のアルゴリズムに基づいて永続性リカバリ・クォーラムを自動的に構成します。詳細は、『Oracle Coherenceの管理』の動的リカバリ・クォーラム・ポリシーの使用に関する項を参照してください。
簡略化されたフェデレーション・メンバーの構成 – フェデレーション・メンバーの構成時にアドレス・ポートが必要なくなりました。詳細は、『Oracle Coherenceの管理』のフェデレーション・メンバーの定義に関する項を参照してください。
リードスルー・キャッシングのフェデレーション・サポート – CacheStore
の実装を使用してキャッシュにロードされたキャッシュ・エントリがクラスタ全体にフェデレートされるようになりました。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のキャッシュ・ストアの実装のプラグインに関する項を参照してください。
更新されたフェデレーション管理 – DestinationMBean
MBeanにreplicateAll
操作の管理情報が含まれるようになりました。詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』のDestinationMBeanに関する項を参照してください。
HTTPセッションのフェデレート – HTTPセッションのキャッシュをフェデレートできるようになりました。詳細は、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のフェデレートされたセッション・キャッシュに関する項を参照してください。
フェデレーションの無効化 – 特定のキャッシュに対してフェデレーテッド・キャッシュを無効化できます。詳細は、『Oracle Coherenceの管理』のキャッシュのフェデレーションからの除外に関する項を参照してください。
Coherence Session API – Coherence Session
APIは、NamedCache
インスタンスへの参照を取得するための新しい手法をアプリケーションに提供します。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のキャッシュ・インスタンスの取得に関する項を参照してください。
HTTPアクセプタ管理 – 各プロキシ・サーバー全体の接続数と送受信されたメッセージの合計数を含む、プロキシ・サーバーの管理情報が提供されるようになりました。管理属性はConnectionManagerMBean
MBeanに含まれており、プロキシHTTPレポートとCoherence-JVisualVMプラグインのHTTPサーバー・タブに表示されます。詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』のプロキシHTTPレポートの理解に関する項を参照してください。
2つのメンバーでのパーティション割当 – 記憶域有効メンバーが2つのみであるクラスタのデフォルトのパーティション割当方法で、アクティブ-パッシブ分散アルゴリズムが使用されるようになりました。このアルゴリズムを使用すると、SEOneユース・ケースで最適な分散が行われます。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のパーティション分散戦略の変更に関する項を参照してください。
WebLogic Serverでの永続化とフェデレーションの簡略化 - 永続化とフェデレーションを、WebLogic Server管理コンソールで、またはWebLogic Server MBeanを使用して構成できるようになりました。詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のキャッシュの永続化の構成に関する項およびキャッシュのフェデレーションの構成に関する項をそれぞれ参照してください。
ゼロ・ダウンタイムのサポート – WebLogic ServerにデプロイされたCoherenceアプリケーションがゼロ・ダウンタイムのパッチ適用のメンバーになることができるようになりました。詳細は、『ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用ワークフローの管理』のWLSTを使用したワークフローの起動と監視に関する項のoptions
引数を参照してください。
IBM WebSphere Libertyのサポート – Coherence*Webでは、IBM WebSphere Liberty 8.5以降をサポートします。IBM WebSphereのその他すべてのバージョンのサポートは削除されました。詳細は、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のサポートされるWebコンテナに関する項を参照してください。
12.2.1.0.0での新機能と改良点
永続化 – Coherence永続化は、Coherence分散キャッシュの永続化およびリカバリを管理する一連のツールおよびテクノロジです。致命的障害や、計画的メンテナンスによるクラスタ再起動の後に迅速なリカバリができるように、キャッシュされたデータは保持されます。詳細は、『Oracle Coherenceの管理』のキャッシュの永続化に関する項を参照してください。
フェデレーテッド・キャッシング – フェデレーテッド・キャッシングでは、地理的に分散された複数のクラスタ間でキャッシュ・データをレプリケートおよび同期します。キャッシュされたデータがクラスタ間でレプリケートされることで冗長性、オフサイト・バックアップ、および地理的に異なる場所にいるアプリケーション・ユーザーに対する複数アクセス・ポイントが提供されます。詳細は、『Oracle Coherenceの管理』のクラスタ間でのキャッシュのレプリケートに関する項を参照してください。
セキュリティ強化 – Coherenceに新しいセキュリティ機能が搭載されています。その機能は次のとおりです。
監査ログ – 監査ログを使用してクラスタ操作へのユーザー・アクセスが記録されます。詳細は、『Oracle Coherenceの保護』のセキュリティ監査ログの有効化に関する項を参照してください。
アクセス制御認可 – アクセス制御認可では、アプリケーションで独自の認可ロジックを定義し、クラスタ操作へのアクセスを制限できます。詳細は、『Oracle Coherenceの保護』のサーバー側操作へのアクセスの認可に関する項を参照してください。
追加JAAS権限 – JAAS権限では、Java Security Managerを使用してCoherence APIの様々な場所が保護されます。詳細は、『Oracle Coherenceの保護』のローカル権限のプログラムでの指定に関する項を参照してください。
SSLプロトコルおよび暗号スイート - SSLソケット・プロバイダは、潜在的に弱い暗号や特定のプロトコル・バージョンの使用を制御するように構成することができます。詳細は、『Oracle Coherenceの保護』の暗号化スイートとプロトコル・バージョンの使用の制御に関する項を参照してください。
Java 8の機能のサポート – Coherence APIが更新され、Java 8リリースで導入されたプログラミング機能を使用できるようになりました。この機能には、ラムダ、ストリーム、デフォルト・メソッドなどがあります。これらの機能により、データ・グリッド操作の実行時の使いやすさと柔軟性が実現します。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のJava 8の機能のサポートに関する項を参照してください。
ジェネリクスのサポート – Java Genericsでは、コンパイルおよび実行時の型チェックおよびコンパイルでの型推論が提供されます。Coherence APIがりファクタリングされ、Java Genericsをサポートするようになりました。さらに、NamedCache
APIの一部として型を明示的に構成できます。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のジェネリクスのサポートに関する項を参照してください。
クラスタ・ポートおよびアドレスの管理 – ポートおよびアドレスの選択が変更されてクラスタ管理が簡略化され、複数のクラスタ間でクラスタ・ポートおよびアドレスを共有できるようになりました。ほとんどの場合、ポートおよびアドレスを明示的に設定する必要はありません。
Coherenceのポートの選択が簡略化され、ポートの管理が容易になりました。Coherenceに、マルチキャスト通信、ウェル・ノウン・アドレスおよびネーム・サービスを使用する拡張プロキシに使用される共通クラスタ・ポートが含まれるようになりました。さらに、ユニキャスト・ポートが自動的に割り当てられます。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のクラスタの設定に関する項および『Oracle Coherenceリモート・クライアントの開発』の拡張プロキシの構成に関する項を参照してください。
Coherenceのアドレスの選択が簡略化され、アドレスの管理が容易になりました。ユニキャスト通信の場合、複数のIPまたはNICを持つコンピュータにはMTUが最も大きいルーティング可能なIPがCoherenceで自動的に選択されます。ウェル・ノウン・アドレスの場合、CoherenceはWKAリストのIPにルーティング可能なIPを選択します。さらに、CoherenceでDNS名に割り当てられているIPアドレスを(実行時に)自動的に解決できるようになりました。ウェル・ノウン・アドレスおよびプロキシ・アドレスをDNSサーバーに格納して一元的に管理し、リアルタイムに更新できます。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のクラスタの設定に関する項を参照してください。
マルチテナンシ – 管理対象Coherenceサーバーを使用してデプロイされたCoherenceアプリケーションは、Weblogic Serverのマルチテナントによって提供されるデンシティおよび操作上の効率を最大限に活用できます。Coherenceの機能には、ドメイン・パーティションをまたがるキャッシュの分離、ドメイン・パーティションをまたがるキャッシュの共有、およびWLSTおよびFusion Middleware Controlを介して提供されるツール・サポートなどがあります。詳細は、WebLogic Server MTの使用のCoherenceの構成に関する項を参照してください。
非同期のNamedCache API – AsyncNameCache
インタフェースによってキャッシュ操作をパラレルで完了でき、スループットが改善される結果、ユーザー・インタフェースの応答性がよくなります。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のNameCache操作の非同期の実行に関する項を参照してください。
切捨て操作 – NamedCache
インタフェースに対するtruncate
メソッドでキャッシュはクリアされますが、エントリレベルのキャッシュ・イベントは発生しません。この新しいAPIによってサーバー側のメモリー負荷が大幅に軽減され、リスナーでのキャッシュのネットワーク消費が飛躍的に削減されるため、特にニア・キャッシュに有用です。
有効期限のスライド – 有効期限のスライドでは、アクセス中のキャッシュ・エントリの有効期限が延長されます。有効期限のスライドは、更新されるキャッシュ・エントリに対してはデフォルトで有効ですが、読取り操作および非変異的操作に基づいて有効にすることもできます。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のキャパシティ・プランニングに関する項を参照してください。
動的管理モード – 動的管理ではクラスタ内のノードの1つを管理ノードとして選択します。これは、管理対象Coherenceサーバーのデフォルト管理モードです。クラスタ・メンバーをJMX管理用に明示的に構成する必要がなくなりました。詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』の動的管理モードの使用に関する項を参照してください。
動的スレッド・プール – すべてのCoherenceサービスで動的にサイズ設定されたデーモン・スレッド・プールが使用されます。動的スレッド・プールはデフォルトで有効で、キャッシュ・スキームの定義時に<thread-count-max>
および<thread-count-min>
要素を使用してサービスに対して構成されます。
Coherence-JVisualVMプラグイン – Coherence-JVisualVMプラグインの新しいバージョンが提供され、新機能が搭載されています。この機能は、ノードの状態のレポート、ニア・キャッシュの統計の表示、パーティションの統計の表示、キャッシュの永続化の管理およびフェデレーテッド・キャッシングの管理などです。詳細は、『Oracle Coherenceのマネージメント』のCoherence-JVisualVMプラグインの使用に関する項を参照してください。
Coherence CohQL – Coherence CohQLに新機能が含まれています。この機能は、GARモジュールのロードのサポート、WLSマルチテナントのサポートおよびキャッシュ永続化のサポートなどです。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のCoherence問合せ言語の使用に関する項を参照してください。
サーバー送信イベント – サーバー送信イベントではCoherence RESTアプリケーションでCoherenceクラスタからキャッシュ・イベントを自動的に受信できます。詳細は、『Oracle Coherenceリモート・クライアントの開発』のサーバー送信イベントの使用に関する項を参照してください。
Oracle Coherence for Javaコンポーネントに新機能、機能向上およびbug修正が追加されました。
12.2.1.1.0の機能強化と修正
size
、isEmpty
、clear
およびcontainsKey
のメソッドがAsyncNamedCache
に追加されました。
PreLoadRequests
操作からイベントを表示するインターセプタの機能が追加されました。
フェデレーテッド・キャッシュの実行中にreplicateAll
操作をモニターするための、ReplicateAllPercentComplete
、EstimatedReplicateAllRemainingTime
およびReplicateAllTotalTime
の属性がDestinationMBean
に追加されました。
FederatedChangeEvent
タイプを取得するために使用できるChangeRecord.getEventType
が追加されました。
<connect-retry-timeout>
要素と<participant>
要素を使用して、フェデレーション・メンバーの接続再試行タイムアウトを指定できるようになりました。
ポートを指定せずにフェデレーション・メンバーのアドレスを構成できるようになりました。
Dynamic Active Persistence Quorum Policyを使用している場合に、CohQLとJVisualVMを使用してFORCE RECOVERY
操作を実行できるようになりました。
バッキング・マップがCacheStore
実装によって戻される場合に、リードスルー・キャッシングによってロードされたエントリに対するフェデレーテッド・キャッシュ・レプリケーション・サポートが追加されました。
フェデレーテッド・キャッシュのReplicateAll
操作のトラッキングに使用できる、FederatedPartitionEvent
のSYNCING
イベントとSYNCED
のイベントが追加されました。
get
およびgetAll
操作からのリードスルーによりロードされたエントリから、インターセプタがイベントを受信できる機能が追加されました。
JVisualVMプラグインに必要なJDKの最小バージョンが、JDK 7 Update 79またはJDK 8 Update 40に変更されました。
Coherence JVisualVMプラグインがシステム・プロパティでcom.oracle.coherence.
接頭辞のかわりにcoherence.
接頭辞を使用するように変更されました。
別のクライアントによって破棄されたキャッシュを参照した場合に、クライアント側のNamedCache
がIllegalStateException
をスローするように変更されました。
マシン名の文字列の長さ制限が32バイトから66バイトに増えました。
InKeySetFilter
を使用するリスナーのキャッシュを解放または破棄するとAssertionError
が発生する問題が修正されました。
新規登録エントリに対するBackingMapContext.getReadOnlyEntry
呼出しで発生するnullポインタ例外の問題が修正されました。
バッキング・マップの切捨てでフロント・マップがクリアされない、記憶域無効ノードのニア・キャッシュの問題が修正されました。
すべての所有権有効ノードでサイレント操作として実行されるように、NamedCache.truncate
の問題が修正されました。
SSL定義が操作構成ファイルにインラインで追加されると発生するnullポインタ例外が修正されました。
AsyncNamedCache.invoke
とAsyncNamedCache.invokeAll
で例外が正しく伝播されない問題が修正されました。
正しいチェックが行われ、標準以外の使用方法で例外がスローされないように、AbstractHttpSessionModel
のtoString
メソッドが修正されました。
一意の名前が付けられたキャッシュ上で作成と破棄が繰り返し呼び出された場合に発生する、クライアントまたはプロキシのSafeNamedCache
のメモリー・リークが修正されました。
エントリ・プロセッサからのentry.setValue
の呼出し中にUnsupportedOperationException
がスローされる問題が修正されました。
ContinuousQueryCache
でのメモリー・リークが修正されました。
サービスから登録解除されないためガベージ・コレクタによって再要求できない、ContinuousQueryCache.release
の問題が修正されました。
バイナリ・キーがまれに二重に修飾されることがあった問題が修正されました。
Coherence JVisualVMプラグインでJavaログ出力が正しく使用されない問題が修正されました。
ensureCache
で不必要なアクセスが実行される問題が修正されました。
ハンドシェイクを構成済の接続タイムアウト内に含めることで、SSLハンドシェイク中に接続がハングする問題が修正されました。
ChainedRequest
の変更でIndexOutOfBoundsException
例外がスローされる問題が修正されました。
関連付けられているサービス・スキームがニア・キャッシュに参照されている場合に、構成済インターセプタが登録されない問題が修正されました。
page-duration
要素がpaged-external-scheme
要素定義で認識されない問題が修正されました。
システム・プロパティに再帰マクロ値が含まれており(つまり-Dtangosol.pof.enabled=$ Unknown macro: {tangosol.pof.enabled}
)、OSシステム・プロパティが設定されていなかったため、構成処理中にハングする原因となった問題が修正されました。
Coherenceの構成要素名をシステム・プロパティで解決する際の問題(システム・プロパティのautostart
がCoherenceの構成要素autostart
をオーバーライドしない)が修正されました。
キャッシュ・ストアの後書きなどの、エントリの値を変更しないキャッシュ操作の結果、UnsolicitedCommitEvent
イベントが発生する問題が修正されました。
nullではなく空の収集が返されるようにAsyncNamedCache
操作が修正されました。
coherence WebのWLS SPIコードによって非同期所有権がリクエストされる問題が修正されました。
キャッシュが閉じられる際にパーティション化されたキャッシュ構成およびキャッシュの統計MBeanが登録解除される問題が修正されました。これらは、キャッシュが破棄される際に登録解除されるようになりました。
AIXで動作するIBMのJDKを使用してクラスタに接続すると「マシン」タブと「平均のロード」グラフが空白になる、Coherence JVisualVMプラグインの問題が修正されました。
report-cache-size.xml
レポートにReportTime
列がない問題が修正されました。
キャッシュの破棄後に不要な登録解除MBeanメッセージが管理対象ノードに送信される原因となった問題が修正されました。
キャッシュに保存されているJSONデータの問合せにCohQLを使用するとローカル・クラスの非互換エラーが返される問題が修正されました。
トランザクションの同時実行性の問題が修正されました。
プライマリ所有権が変更されている間にストレージが有効なノードでAsynchronousEntryProcessor
を送信する際の問題が修正されました。
12.2.1.0.0の機能強化と修正
読取り/書込みバッキング・マップで、放出予定であるがまだキャッシュ・ストアに書き込まれていないエントリの格納および書込み操作が速くなりました。
サーバー側イベント・スロットルを実装するSamplingEventTransformer
クラスが追加されました。
非同期NamedCache
APIサポート(AsyncNameCache
インタフェース)が追加されました。
非ブロッキングInvocableのサポートが追加されました。NonBlockingInvocable
インタフェースは、起動サービス・スレッドで対応するタスクを実行し、ブロッキングなしで起動結果を取得できるよう設計されています。
非同期エントリ・プロセッサのコールバックのサポートが追加されました。
ストリーミング集約のサポートが追加されてメモリー・オーバーヘッドが少なくなり、パフォーマンスが向上しました。
Java Genericsの使用のサポートが追加されました。
NamedCache
キャッシュによってサポートされるタイプを宣言するために<cache-mapping>
要素内に<key-type>
および<value-type>
要素が追加されました。
NamedCache
APIにラムダのサポートが追加されました
動的ラムダ実行のサポートが追加されました。
Java 8で導入されたデフォルトMap
メソッドのサポートがInvocableMap
インタフェースに追加されました。
リカバリの時間を大幅に短縮するためにパーティション転送またはフェイルオーバー後に非同期で索引データ構造を再構築する機能が追加されました。
非同期アグリゲータの実行のサポートが追加されました。
エラスティック・データでフラッシュにオーバーフローせずにピュアRAMジャーナルを使用することのサポートが追加されました。
present
無効化ストラテジを使用する際のニア・キャッシュのパフォーマンスが向上しました。
配列ベースのフィルタ(AndFilter
、AnyFilter
など)にフィルタ評価順序を適用する機能が追加されました。
CohQLの機能が強化され、CohQL問合せで使用されるカスタムの値エクストラクタ(POFExtractors
など)を指定できるようになりました。
機能上はclear
と同等ですが、エントリレベルのキャッシュ・イベントが発生しないtruncate
メソッドがNamedCache
インタフェースに追加されました。この新しいAPIによってサーバー側のメモリー負荷が大幅に軽減され、リスナーでのキャッシュのネットワーク消費が飛躍的に削減されるため、特にニア・キャッシュに有用です。
有効期限のスライドのサポートが追加されました。キャッシュ・エントリの有効期限が読取りアクセス時に延長されます。
キャッシュの有効期限に達すると、キャッシュ・エントリがバッキング・マップからプロアクティブに放出され、キャッシュ操作で放出を開始する必要がなくなりました。
名前および識別子の使用時の重複イベント・インターセプタの一貫性のない登録動作が修正されました。
ローカル専用(インプロセス)イベントを受信するマップ・リスナーのスロー・メモリー・リークの原因となっている問題が修正されました。
NamedCache
操作(create
、write
およびdestroy
)の繰返しの呼出しによるStorage
インスタンスのリークの問題が修正されました。
EventDispatcher
スレッドの実行待ちのタスクの数(ServiceMBean.EventBacklog
)または実行するタスクの合計数(ServiceMBean.EventCount
)を確定できない問題が修正されました。
NamedCache.lock(key, -1)
の呼出しが、ロックが使用可能になるまで待機しない問題が修正されました。
同期されていないスレッドで実行されるaddIndex
メソッドでレプリケートされたキャッシュについて誤った結果が返される問題が修正されました。
MultiExtractor
クラスを索引として使用すると、不正確な索引付けされたデータが発生する可能性がある問題が修正されました。
ライブ・イベントのポスト・コミットの実行中のGuardSupport.heartbeat
メソッドの起動に関する問題が修正されました。
負荷が高い状態での有効期限または放出の使用でAssertionException
例外またはデッドロックが発生する問題が修整されました。
ExtensibleConfigurableCacheFactory
の使用時に、キャッシュ構成ファイルに定義されているニア・キャッシュ・イベント・インターセプタが登録されない問題が修正されました。
サービスが一時停止されて再開された後の非同期エントリ・プロセッサの遅延の問題が修整されました。
ObservableSplittingBackingCache
インスタンスの使用時にConfigurableCacheMap
メソッドが誤った値を返す問題が修整されました。
CacheStore
、BinaryEntryStore
およびListener
インスタンスでのエントリの更新の見落としの原因となる可能性のあるUpdaterProcessor
クラスの問題が修整されました。
バッキング・マップ・リスナーがイベントを即座に処理せず、その結果古いバックアップ値が返される問題が修整されました。
トランザクションのコミット前イベント(COMMITTING
)で変更されていないエントリが表示される問題が修整されました。
バック・キャッシュが壊れている場合、ニア・キャッシュのフロント・マップがクリアされない問題が修整されました。
すべてのストレージ・ノードが再起動された後、ニア・キャッシュのフロント・キャッシュが更新されない問題が修整されました。
MBeanServer
をリモートで呼び出す機能が追加されました。
クラスタ内のノードの1つを管理ノードとして選択する動的管理モードが新たに追加されました。
StorageManagerMBean
にIndexTotalUnits
と呼ばれる属性が追加されました。
索引サイズの精度が向上しました。
ReporterMBean
操作の使用時にレポート・ファイルおよびレポート・グループXMLを文字列として渡す機能が追加されました。
extendedmbeanname
システム・プロパティがtrue
に設定されている場合にClusterMBean.logClusterState
メソッドの呼出しでスレッド・ダンプが生成されない問題が修整されました。
操作オーバーライド構成ファイルの<default-domain-name>
要素に設定された値が無視される不具合が修正されました。
ウェル・ノウン・アドレス(WKA)リストが使用可能な場合、デフォルト・ユニキャスト・リスナー・アドレスがWKAリストから導出されます(WKAアドレスと同じサブネットのローカルIPが選択されます)。
DNSがIPのリストを返すよう構成された単一ホスト名を使用してWKAリストを表すことができます。
Coherenceは、ポート7574をマルチキャスト通信およびネーム・サービスのデフォルト・クラスタ・ポートとして使用します。ユニキャスト・ポートは自動的に選択されます。
複数のクラスタは、現在、1つのクラスタ・ポートと、マルチキャスト・アドレスまたはWKAアドレスを共有することができます。多くの場合、クラスタ・ポートまたはマルチキャスト・アドレスを変更する必要はありません。
キャッシュ・データへのアクセスを認可する機能が追加されました
クラスタ化されたデータへのユーザー・アクセスを記録する監査ログを取得する機能が追加されました。
Java Security Managerを使用してCoherence APIの様々な場所を保護する追加JAAS権限が追加されました。
潜在的に弱い暗号や特定のプロトコル・バージョンの使用を制御するようSSLソケット・プロバイダを構成する機能が追加されました。
プロキシ・サービスはネーム・サービスと同じアドレスにバインドされるようになりました。
Coherence*Extendクライアントは接続限度にあるプロキシ・サーバーによってリダイレクト可能です。
NameService
インタフェースにガーディアンのサポートが追加され、アクセプタが自動的に再起動されるようになりました。
サーバー送信イベントのサポートがCoherence RESTに追加されました。
<key-class>
および<value-class>
要素はREST構成ファイルの<resource>
要素内またはキャッシュ構成ファイルの<cache-mapping>
要素内に定義できます。
Coherence*ExtendクライアントでのJCacheの使用のサポートが追加されました。
Jetty HTTPサーバーのサポートがCoherence RESTに追加されました。
Oracle Traffic Director (OTD)をCoherence*Extend接続のロード・バランスに使用できます。
GenericPrincipal
から派生したSimplePrincipal
が追加されました。SimplePrincipal
は、Identity.Name
プロパティを使用してオブジェクトの等価性を判断します。
プロキシ・サーバーのTcpProcessor
スレッドがCPUビジー・ループで止まってしまう原因となっていた問題が修正されました。
ConnectionManager
MBeanがネーム・サービスから削除されました。
UUIDの同時アクセスの問題を修正しました。
<connect-timeout>
要素が<tcp-initiator>
要素から削除されました。かわりに<initiator-config>
要素に定義されています。
拡張クライアントがレプリケート・キャッシュから削除イベントを受信しない問題が修正されました。
同じキーをターゲットとするキーベースのリクエストに対するプロキシ・サービスでの競合が削減されました。
セッションの削除時にエントリ・プロセッサを使用してパフォーマンスを向上させる新規HTTPセッション取得メカニズムが追加されました。
HTTPセッション・キャッシュをフェデレーテッド・クラスタ間でレプリケートする機能が追加されました。
HTTPセッション属性がjava.io.Serializable
の実装に必須である問題が修正されました。
Java 8 Date
およびTime
APIのサポートがPOFに追加されました。
オプション・タイプのサポートがPofReader
およびPofWriter
インタフェースに追加されました。
空白を含むディレクトリをクラス・ファイルのルート・ディレクトリにできないPOF構成ジェネレータの問題が修正されました。
ゼロ以外の秒未満を含む負数の日付のPOFシリアライズの問題が修正されました。
トランザクションPOF IDとの競合を避けるためにCoherence JCache POF IDが以前のリリースの610-699から700-799に移動されました。
Coherenceシステム・プロパティ名にtangosol
接頭辞は必要なくなりました。
<port-auto-adjust>
要素が変更され、ブール値またはポート範囲の上限がサポートされるようになりました。
指定されたSSLプロトコルの有効化または無効化のサポートが追加されました。
構成ファイルの要素の値にシステム・プロパティを使用する機能が追加されました。構文は次のとおりです。
${system.property default_value}
バッキング・マップのpartitioned
設定の問題が修正されました。明示的にfalse
に設定されると、インメモリー・バックアップ・パーティション化設定もfalse
に設定されていました。
ファイル名またはパスに#
文字を含むリソースのロードが失敗する問題が修正されました。
クラスタ内のノードの1つを管理ノードとして選択する動的管理モードが新たに追加されました。これは、管理対象Coherenceサーバーのデフォルト管理モードです。
GARファイルで共有ライブラリを参照できます。
GARファイルを複数のドメイン・パーティションにまたがってデプロイし、すべてのテナントで使用できます。分離はドメイン・パーティション・レベルで提供され、アプリケーションに対して透過的です。
各ドメイン・パーティションのキャッシュ・プロパティをオーバーライドする機能が追加されました。
クラスタ内のすべてのドメイン・パーティションでキャッシュを共有する機能が追加されました。
JCacheを管理対象Coherenceサーバーとの組合せで使用する機能が追加されました。
Coherence RESTライブラリ(coherence-rest.jar
)はWebLogic Serverクラスパスにデフォルトで含まれ、アプリケーションの一部としてパッケージ化してデプロイする必要はありません。
内部セッション属性名がInternalWLSAttribute
接頭辞を削除せずに返される問題が修正されました。
MBeanServerFinder
インタフェースに、MBeanサーバーのJMXServiceURL
値を返す新しいメソッドがあります。
デーモン・スレッドが指定したサービス・クラスローダーを使用しない問題を修正しました。
log4j 2のサポートが追加されました。
空白およびカッコを含むJAVA_HOME
パスの処理に失敗するWindowsコマンド・スクリプトの問題が修正されました。
Oracle Coherence for .NETコンポーネントに新機能、機能向上およびbug修正が追加されました。
12.2.1.1.0の機能強化と修正
ContinuousQueryCache
でのメモリー・リークが修正されました。
サービスから登録解除されないためガベージ・コレクタによって再要求できない、ContinuousQueryCache.release
の問題が修正されました。
CacheFactory
メソッドの同時アクセスの問題が修正されました。
SplitSessionModel
の最小サイズを超える属性にクライアントがアクセスする前に再試行が必要になるか遅延が生じる問題が修正されました。
Javaインストールにバンドルされている.NETのサンプルの.csproj
ファイルが.NET framework 4.0用に修正されました。
12.2.1.0.0の機能強化と修正
.NETクライアントはアプリケーション構成ファイルではなくキャッシュ構成ファイル内のPOF構成ファイルを構成できるようになりました。カスタム・シリアライザはキャッシュ構成ファイルの<serializer>
要素の<init-params>
を初期化するコンストラクタを実装しなければならなくなったことに注意してください。
デフォルトの接続タイムアウト値は、プラットフォーム間で変わりません。
GenericPrincipal
から派生したSimplePrincipal
が追加されました。SimplePrincipal
は、Identity.Name
プロパティを使用してオブジェクトの等価性を判断します。
<connect-timeout>
要素が<tcp-initiator>
要素から削除されました。かわりに<initiator-config>
要素に定義されています。
クライアントの読取りおよび書込みロックの取得の問題が修正されました。
SynchronizedDictionary.AcquireWriteLock
メソッドでスレッド割込みが秘匿される問題が修正されました。
UUIDの同時アクセスの問題を修正しました。
オプション・タイプのサポートがPofReader
およびPofWriter
インタフェースに追加されました。
ValueChangeEventFilter
クラスの問題が修正され、フィルタによって使用される値が正しく抽出されるようになりました。
キーベースのエクストラクタを使用するSimpleMapIndex
インスタンスが非常に遅い問題が修正されました。
すべてのストレージ・ノードが再起動された後、ニア・キャッシュのフロント・キャッシュが更新されない問題が修整されました。
キャッシュの有効期限に達すると、キャッシュ・エントリがバッキング・マップからプロアクティブに放出され、キャッシュ操作で放出を開始する必要がなくなりました。
Coherenceシステム・プロパティ名にtangosol
接頭辞は必要なくなりました。
構成ファイルの要素の値にシステム・プロパティを使用する機能が追加されました。構文は次のとおりです。
${system.property default_value}
Oracle Coherence for C++コンポーネントに新機能、機能向上およびbug修正が追加されました。
12.2.1.1.0の機能強化と修正
ContinuousQueryCache
でのメモリー・リークが修正されました。
サービスから登録解除されないためガベージ・コレクタによって再要求できない、ContinuousQueryCache.release
の問題が修正されました。
LimitFilter
とPofExtractor
によってUnsupportedOperationException
例外がスローされる原因となった問題が修正されました。
C++ ExtendクライアントがUTF8文字列を正しく検証しない問題が修正されました。
12.2.1.0.0の機能強化と修正
すべてのSolarisディストリビューションでのSTLportのサポートが追加されました。
C++11のサポートが追加されました。
Windows 64ビットのBackTrace
のサポートが追加されました。
Thread::isAlive
メソッドが追加されました。
Java 1.8 JDKの追加に従って新規メソッドがcoherence::util::Map
インタフェースに追加されました。これらのメソッドはデフォルトを実装しますが、オーバーライドできます。詳細は、APIのドキュメントでcoherence::util::Map
を参照してください。
スレッド・ローカル・メモリー・アロケータのヒット率およびミス率に関するロギング詳細を有効にするプロパティtangosol.coherence.heap.logging
が追加されました。
InKeySetFilter::ensureConverted
でm_vSetKeys
が変更可能である必要があるため、FinalView InKeySetFilter.f_vSetKeys
がMemberView m_vSetKeys
に変更されました。
<connect-timeout>
要素が<tcp-initiator>
要素から削除されました。かわりに<initiator-config>
要素に定義されています。
Object::toStream
メソッドが非推奨になり、Object::toString
が推奨されるようになりました。
接続タイムアウトのデフォルト値は、プラットフォーム間で変わらなくなりました。
デバッグ・スタック・トレースの取得の問題が修正されました。
TreeMap::put
が古い値ではなく新しい値を返す問題が修正されました。
-O3最適化オプションの使用によるコンパイルでの厳密なエイリアシングの警告の問題が解決されました。
メモリー・アロケータが、常にヒープ・パディング診断を有効にして動作する問題が修整されました。
サービスの停止中にCoherenceサービスの依存するスレッドが停止に失敗することがある問題を修正しました。
シリアライズ・バッファ割当てのパフォーマンスの問題が修正されました。
UUIDの同時アクセスの問題を修正しました。
String::substring
が、サブストリング検索を未完了のまま終了する問題が修正されました。
ValueChangeEventFilter
クラスの問題が修正され、フィルタによって使用される値が正しく抽出されるようになりました。
管理対象オブジェクトのstd::wostream
への出力のサポートが追加されました。
キーベースのエクストラクタを使用するSimpleMapIndex
インスタンスが非常に遅い問題が修正されました。
すべてのストレージ・ノードが再起動された後、ニア・キャッシュのフロント・キャッシュが更新されない問題が修整されました。
キャッシュの有効期限に達すると、キャッシュ・エントリがバッキング・マップからプロアクティブに放出され、キャッシュ操作で放出を開始する必要がなくなりました。
Coherenceシステム・プロパティ名にtangosol
接頭辞は必要なくなりました。
構成ファイルの要素の値にシステム・プロパティを使用する機能が追加されました。構文は次のとおりです。
${system.property default_value}