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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.1)
E79319-01
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2.9 データ・ソース

Oracle Reportsでは、様々なデータ・ソースにアクセスできます。第4.15.2項「Oracle以外のデータ・ソースへのアクセス」を参照してください。

この項の各トピックでは、Oracle Reports Builderで他のデータ・ソースにアクセスする場合の情報を説明します。

関連項目

Oracle Reportsオンライン・ヘルププラガブル・データ・ソースに関する項にある次のトピック:

2.9.1 データベース・ロールについて

データベース・ロールによって、エンド・ユーザーはアクセス権限を持たない表に問合せを行うレポートを実行できるようになります。たとえば、最終的なレポートには表示されなくても、給与データなどの機密情報が含まれた表にレポートが問合せを実行する場合があります。

データベース・ロールは、ランタイム環境でのみチェックされます。特別なアクセス権限を必要とする表の場合、このような権限を持たないエンド・ユーザーは、その表からデータを取り出すレポートを実行できません。しかし、レポートにデータベース・ロールを定義しておくと、そのロールの権限を持つエンド・ユーザーは、Reports Runtimeを使用してレポートを実行できます(rwrun)。


注意:

データベース・ロールが定義されたレポートを実行するには、エンド・ユーザーが、.repファイルではなく.rdfファイルを実行する必要があります。複数のレポートを実行する場合、Reports Runtimeでは自動的に、現行のレポートに定義されたロールに切り替えられます。

データベース・ロールが定義されたレポートをOracle Reports Builderで開こうとすると、ロール・パスワードを入力するように求められます。一般に、この情報を所有しているのは、レポートの作成者とDBAのみです。

関連項目

第4.16.1項「データベース・ロールの設定」

2.9.2 Oracle Net Servicesについて

Oracle Net Servicesは、あらゆるネットワーク間においてクライアント対サーバーおよびサーバー対サーバーの両方の通信を可能にする、オラクル社のリモート・データ・アクセス・ソフトウェアです。それは、分散処理および分散データベースの機能がサポートします。Oracle Net Servicesは、数多くの通信プロトコルで実行および相互接続できます。Oracle Net Servicesは、Net8およびSQL*Netと下位互換性があります。

2.9.3 ユーザー・イグジットについて

Oracle Reports 10gより前のリリースでは、ユーザー・イグジットを使用して、Oracle Reports Builderからユーザーが記述したプログラムに制御を渡し、そこで何らかの機能を実行して、制御を再びOracle Reports Builderに戻していました。オペレーティング・システムのテキスト・ファイルからOracle Reports Builderにデータを渡したり、LONG RAWデータを操作したり、PL/SQLブロックをサポートしたり、プリンタやロボットなどのリアルタイム・デバイスを制御したりする複雑なデータ操作を実行するには、ORACLE Precompilerユーザー・イグジット、ORACLE Call Interface (OCI)ユーザー・イグジットまたは非ORACLEユーザー・イグジットを記述する必要がありました。

Oracle Reports 10g以降、ORA_JAVAビルトイン・パッケージとJava Importerを使用して、Javaメソッドをコールできます。これによってレポートでのユーザー・イグジットの必要性が軽減され、さらにオープンでポータブルな配置が可能になります。動的ライブラリでC関数を起動する外部ファンクション・インタフェースとなるORA_FFIビルトイン・パッケージも使用できます。これらの新しいビルトイン・パッケージによって、ユーザー・イグジットはOracle Reportsでは非推奨となりますが、Makeファイルは提供されるので、既存のユーザー・イグジットで作業を続けることはできます。

2.9.4 Oracle Call Interface (OCI)について

Oracle Reports 10gより前のリリースでは、Oracle Call Interface (OCI)により、Oracle Reportsのコンポーネントをコールするために、各ユーザーの3GLプログラムでコールする一連の標準プロシージャが提供されていました。これらのCで書かれたプロシージャは、Oracle Reports Builder、Reports RuntimeおよびReports Converterの各コンポーネントに付属していました。そのため、たとえば、Pro*FORTRANプログラムからOracle Reports Builderレポートを実行するには、Reports Runtimeのコンポーネントを使用して、各ユーザーのプログラムにRWCRRBプロシージャのコールを追加し、レポートを実行していました。

Oracle Reports 10gから、OCIは廃止されました。かわりに、rwclient.exeコマンドライン・インタフェースまたはJSPタグ・ライブラリを使用します。