Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.1) E79319-01 |
|
前へ |
次へ |
この章では、グループ左サマリー・レポートについて学習します。この章の手順に従うと、図13-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
このレポートは、マスター・レコード(上の図の左上にあるName)、ディテール・レコード(右上にあるProduct、Itemtot、Orderdate)およびサマリー・レコード(Product、Sum Total)で構成されます。サマリーでは、各マスター・レコードのディテールの合計が計算されます。列Productは2度表示されます。Reports Builderを使用すると、何度でも列を表示できます。
データ・リレーションシップ
このレポートでは、2つの問合せを使用して、4つの表からデータを選択します。マスター問合せでは顧客名が選択されるのに対し、ディテール問合せでは各顧客が注文した製品の関連情報が選択されます。
ディテール問合せでは複数の表のデータが選択されるので、結合を指定して、各表の情報をまとめてリンクする必要があります。
ディテール・グループから列をドラッグして、データをさらにグループ化します。品目合計の計算用にサマリー列を作成します。
レイアウト
このレポートのレイアウトは2つの部分で構成されています。一番上の部分にはマスターとディテールの情報が含まれます。この部分はレポート・ウィザードを使用して作成します。2番目の部分はペーパー・レイアウト・ビューで手動で構成され、サマリーの書式を設定します。
レイアウトで2つのグループのサイズも変更して、ユーザーが新規作成した、レイアウトの一番下の部分を一番上の部分に統合し、表を結合するためだけに照会された一部の列をレイアウトから除外します。さらに、繰り返し枠のインスタンス間に追加スペースを挿入します。
使用例
この例では、売上データを顧客別に表示および集計するレポートを作成します。このレポートには、顧客ごとに次のサマリーを入れます。
顧客が購入した製品を発注日別に記載したリスト。これには製品ごとの購入額も記載します。
ある期間における、製品ごとの購入額合計を示す顧客ごとのサマリー。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
空のレポートを新規作成するための手動での新規レポートの作成
2つの問合せ間のデータ・リンクを含むデータ・モデルの作成
別のレイアウトを1つに結合するための2つのレイアウトのマージ
金額を書式設定するためのフィールドの書式設定
マスター/ディテール・サマリー・レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダmasterdetailsummary
を開き、Oracle Reportsのサンプルgrp_above_summ.rdf
を開きます。アクセス方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。