Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.1) E79319-01 |
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この章では、最も基本的なレポート・スタイルである表形式レポートについて学習します。この章の手順に従うと、図5-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
表形式レポートは、作成できるレポートのうちで最も基本的なタイプです。レポート出力は、複数列および複数行の書式で構成されていて、それぞれの列はデータベース表の列に対応します。この例では、列ラベル「Department Id」、「Department Name」、「Manager Id」および「Location Id」はSQLのSELECT
文から取得された列です。列ラベルは必要に応じて変更できます。
データ・リレーションシップ
通常、最初の手順として、SELECT
文を含む問合せを作成して、Oracle Reportsでデータベースからフェッチするデータを定義します。このサンプル・レポートで使用する問合せは1つのみですが、レポートには問合せをいくつでも組み込めます。
作成する問合せには、デフォルト・グループが1つずつ自動的に作成されます。デフォルトの問合せ名は、Q_1
、Q_2
というようになります。デフォルトのグループ名は、G_
fieldname
,です。fieldname
は、問合せで指定する表の最初のフィールドです。たとえば、表EMPLOYEE
の最初のフィールドがFIRSTNAME
の場合、デフォルトのグループ名はG_FIRSTNAME
になります。
問合せのSELECT
文で指定するデータベース列ごとに、1つのレポート列が作成され、グループに割り当てられます。デフォルトでは、列はSELECT
文に入力した順に表示されます。デフォルトの列名は、データベースの列名から生成されます。または、SELECT
文で指定されている別名によって置換されます。
同名の列を複数選択すると、最初の列にはデフォルト名が指定され、2番目の列にはデフォルト名に"1"を追加した名前が指定されます(Deptno
、Deptno1
など)。
レイアウト
レポートを実行するには、レポート出力のレイアウト(書式)を指定する必要があります。レイアウトを指定しないと、Oracle Reportsでフェッチしたデータは表示されません。ペーパー・レイアウトとWebレイアウトのどちらを選択したかによって、エラー・メッセージが表示される場合もあります。
このレポートでは、Oracle Reportsで提供される8種類のスタイルの1つである、表形式のレイアウト・スタイルを使用します。表形式のレイアウトでは、縦方向の一連の列によってデータが表示され、列見出しは列の真上に表示されます。
使用例
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
レポート・ウィザードを使用したレポートの作成。このレポートには表示されるすべての列を選択する問合せが1つ含まれます。Oracle Reportsでは、グループや列など、その他の必要なオブジェクトがデフォルトですべて作成されます。
表形式レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダtabular
を開き、Oracle Reportsのサンプルtabular.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。