Oracle Enterprise Schedulerでは、作業割当てを作成するルールを使用して、特定の時間枠または作業シフト内でジョブをスケジュールおよび実行できます。Oracle Enterprise Manager Fusion Applications Controlを使用すると、ジョブ定義、ジョブ・リクエスト、ジョブ・セット(ジョブ・リクエストのコレクション)、非互換性(特定のアプリケーションで同時に実行できないジョブ定義およびジョブ・セット)、およびジョブ・リクエストの実行を管理するスケジュールを含めて、Oracle Enterprise Schedulerジョブ・メタデータを定義、制御および管理できます。
詳細は、『Oracle Enterprise Schedulerの管理』のOracle Enterprise Schedulerの管理の概要に関する項を参照してください。
表20-1に、エンタープライズ・スケジューラ・サービスのチューニング・パラメータを示します。
最大ポーリング間隔
はディスパッチャのパラメータで、Oracle Enterprise Schedulerのリクエスト・ディスパッチャに適用されます。リクエスト・ディスパッチャは、スケジュールされている実行を待機しているリクエストを管理します。リクエスト・プロセッサは、ディスパッチ後のジョブ・リクエストを処理します。
スレッド数
はプロセッサ・チューニング・パラメータで、Oracle Enterprise Schedulerのリクエスト・プロセッサに適用されます。リクエスト・プロセッサは、実行スケジュール時間に到達していて、実行準備が整っているジョブ・リクエストを管理します。
表20-1 重要なエンタープライズ・スケジューラ・サービスのチューニング
名前 | 症状 | 推奨事項 | トレードオフ |
---|---|---|---|
デフォルト: |
実行時間に到達しているが長時間 |
ディスパッチに適格な待機リクエストが余分にあり、プロセッサ・スレッドが使用可能である場合は、この値を減らします。 |
値を小さくすると、CPU使用率およびデータベース・アクティビティが増加します。 値を大きくすると、処理の準備ができているリクエストのディスパッチが遅延します。 |
デフォルト: |
処理できる |
実行の準備ができているリクエストの累積があり、増加システム・リソース使用率が許容される場合は、この値を大きくします。 リクエスト処理に使用するシステム・リソースの量を減らす場合は値を小さくします。 |
この値を大きくすると、CPU使用率、メモリー使用率およびデータベース・アクティビティが増加します。 この値を小さくすると、リクエストが累積してその処理が遅れる可能性があります。 |