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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77343-01
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5 ドメイン構成後の次の手順

製品ドメインを構成した後、追加タスクを実行できます。

5.1 基本的な管理タスクの実行

このトピックにリストされている管理タスクは、12.2.1.1 BIインスタンスを適切に構成したかどうかを確認するのに役立ちます。

Oracle Business Intelligenceシステムを管理するためのタスクは、次のとおりです。

表5-1 基本的な管理タスク

タスク 説明
インストール後のデプロイメントに対するシステムの構成 メタデータとコンテンツ、一般的な作業環境、およびデフォルトのシステム設定を構成します。
必要に応じたシステムの起動と停止 システムのメンテナンス・タスクの実行時にシステムを起動および停止します。
セキュリティの構成 Oracle Business Intelligenceシステム、メタデータ、およびデータへの安全なアクセスを確保し、Secure Sockets Layer (SSL)およびSingle Sign-On (SSO)を構成して、ID管理システムとの統合を設定します。
高可用性を実現するためのスケールアウトと構成 一直線のスケールアウトのためにOracle Business Intelligenceシステムを構成し(マシンにコンポーネントを増やしてキャパシティを増加)、単一点障害を識別および(マシンを追加することで)除去します。
パフォーマンスおよび可用性の管理 サービス・レベルを監視してパフォーマンスをチューニングします。
問題の管理および解決 エラーを診断して解決策を確立します。
システムのテスト環境から本番環境への移行 テスト環境から本番環境への移行の手順を管理します。
データのバックアップとリカバリ 予期しないイベントに対する準備を行い、そこから回復させます。

詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのOracle Business Intelligenceのスタート・ガイドに関する項を参照してください。

5.2 追加ドメイン構成タスクの実行

Oracle HTTP ServerなどのWeb層コンポーネントをBIドメインに追加できます。

表5-2は、新しいドメインで実行する追加のタスクを示しています。

表5-2 追加ドメイン構成タスク

タスク 説明 詳細

ドメインへのWeb層のフロントエンドの追加

OracleのWeb層でWebページ(静的と動的)をホストし、組込みのクラスタ、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーの機能とともにセキュリティと高パフォーマンスを実現します。特にWeb層にはOracle HTTP Serverが含まれます。

Oracle HTTP ServerをWebLogic Serverドメインにインストールするには、 『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』を参照してください。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングの同じドメインへの複数製品のインストールに関する項も参照してください。

5.3 高可用性向けの環境の準備

システムおよびその他のコンポーネントを高可用性モードに構成およびチューニングすると、フェイルオーバー機能が提供され、パフォーマンスを向上させることができます。

表5-3には、ご使用の標準的なインストール環境を可用性が高まるようにスケールアウトする場合に、実行するタスクの一覧が示されています。

表5-3 可用性の高い環境の準備に必要なタスク

タスク 説明 詳細

複数のホスト・コンピュータへのスケール・アウト

高可用性を有効にするには、他のホストコンピュータへのフェイルオーバーの機能を実現することが重要です。つまり、1台のコンピュータが停止しても、環境ではデプロイされたアプリケーションが顧客にサービスを提供し続けることができます。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのデプロイメントのスケーリングを参照してください。

Web層コンポーネントの高可用性の構成

Web層フロントエンドを追加した場合は、Web層の高可用性とWebLogic Serverソフトウェアを構成します。

『高可用性ガイド』のWeb層コンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照。

Oracle BIコンポーネントの高可用性の構成 高可用性を実現するためにOracle BIを構成するには、システムに単一点障害がないことを確認します。それには、Oracle BIサーバー、プレゼンテーション・サービスおよびJavaHostをスケールアウトして、少なくとも2つのコンピュータに、各コンポーネント・タイプを少なくとも2つ配布するようにします。 Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドの高可用を実現するOracle Business Intelligenceのデプロイを参照してください。

フロントエンドのロード・バランサの設定

ロード・バランサを使用して、リクエストを複数のサーバーでより均等に分散できます。

『高可用性ガイド』の高可用性環境でのサーバーのロード・バランシングおよびロード・バランサの構成に関する項を参照。

パフォーマンス・チューニングと問合せキャッシングの管理 Oracle BIサーバーのデータベース問合せを迅速に返すには、基礎となるデータベースを正しく構成、チューニングおよび索引付けする 必要 があります。BIサーバーは、後続の問合せが再利用できるように問合せ結果を保持できます。問合せキャッシングにより、よく使用されるダッシュボードの場合は特に、ユーザーに対する見かけ上のシステム・パフォーマンスが大幅に向上します。ただし、ほとんどの非定型な分析ではパフォーマンスは向上しません。 Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのパフォーマンス・チューニングと問合せキャッシングの管理を参照してください。

ノード・マネージャの構成

ノード・マネージャは、離れた場所から管理サーバーや管理対象サーバーを起動、停止および再起動できます。Configuration Assistantによってドメインごとのノード・マネージャが作成されます。

拡張ノード・マネージャの構成オプションおよび機能の詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。