プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77343-01
目次へ移動
目次

前

7 外部論理SQL関数のRおよびOracle R Enterpriseのインストール

EVALUATE_SCRIPT、FORECASTおよびCLUSTERなどの外部論理SQL関数は、入力データをスタンドアロンRプロセスまたはOracle R Enterpriseに提供します。そのため、これらの関数を含む分析を作成するには、環境にRまたはOracle R Enterprise外部エンジンをインストールする必要があります。

Rは統計計算およびグラフィック用に幅広く使用される環境で、外部ファイルまたはデータベースを含む多くの異なるデータソースとともに使用できます。Oracle R Enterpriseは特にOracle Databaseとともに使用するためにインストールされ、オープン・ソースR統計プログラミング言語および環境をOracle BI EEで使用できるようにします。

分析でのこれらの関数の使用の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドのAdvanced Analyticsの外部論理SQL関数に関する項を参照してください。

7.1 RおよびRパッケージのインストール

Advanced Analyticsの外部論理SQL関数を使用して分析を作成するには、Rおよび必要なRパッケージをインストールする必要があります。

Oracle Databaseを使用している場合、詳細はOracle DatabaseのOracle R Enterpriseおよび必要なRパッケージのインストールを参照してください。

7.1.1 インストールを始める前の準備

Oracle BIとともに配布された3.1.1 Rバージョンをインストールする必要があります。

次のOracle BI環境の場所にRインストーラがあります。

ORACLE_HOME/bi/bifoundation/advanced_analytics/r-installer.zip

配布されたRインストールは、Linux(OLE 6およびOLE 7)とWindows(7および8)をサポートしています。

7.1.2 UNIXプラットフォームのRおよびRパッケージのインストール

この項の手順を使用して、UNIXプラットフォームにRおよびRパッケージをインストールします。

一般的な前提条件は、インストールを始める前にを参照してください。

インストールを実行する前に、次の重要な情報および必要なタスクに注意してください。

  • ルートとしてまたはsudoコマンドを使用して、RInstaller.shを実行します。詳細は、r-installer.zipに含まれているREADME.txtを参照してください。

  • RInstallerフォルダにproxy.txtを配置し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。

  • OLE 7の場合、Oracle Rディストリビューションをインストールする前に、TexLiveおよびTexInfo RPMをインストールする必要があります。

    • 必要なRPMバージョンは、texlive-epsf-svn21461.2.7.4-32.el7.noarch.rpmおよびtexinfo-tex-5.1-4.el7.x86_64.rpmです。

    • RPMをダウンロードし、rpm -ivh <rpm_name>を使用してインストールします。

    • texlive、texinfoの順にRPMをインストールする必要があります。

UNIXプラットフォームにRをインストールするには:

注意:

次の操作でRInstallerをRootユーザーとして実行します。

コマンド・ラインを開き、インストーラの場所に移動し、次を入力して解凍し、配布されたRインストーラを実行します。

bash-4.1$ unzip r-installer.zip 
bash-4.1$ cd RInstaller
bash-4.1$ ./RInstaller.sh
Usage ./RInstaller { install | installpackages | uninstall }
bash-4.1$ sudo ./RInstaller.sh install

UNIXプラットフォームでRパッケージをインストールするには

UNIXプラットフォームの場合、Rをインストールした後、同じコマンドラインから次のコマンドを実行して必要なRパッケージ(forecast、mvoutlier、randomForest、RJSONIOおよびmatrixcalc)をダウンロードおよびインストールします。このコマンドを実行すると、OBIEEAdvancedAnalytics Rパッケージもインストールされます。インストーラはproxy.txtからプロキシ情報を使用して、CRANからパッケージをダウンロードします。

bash-4.1$ sudo ./RInstaller.sh installpackages

7.1.3 WindowsのRおよびRパッケージのインストール

この項の手順を使用して、WindowsのRおよびRパッケージをインストールします。

一般的な前提条件は、インストールを始める前にを参照してください。

インストールを実行する前に、次の重要な情報および必要なタスクに注意してください。

7.1.3.1 RをWindowsにインストールするには:

  1. NQSConfig.INIを検索して開きます。ADVANCE_ANALYTICS_SCRIPTセクションで、R_EXECUTABLE_PATHプロパティを更新してR実行可能ファイルのパスを指します。次に例を示します。

    R_EXECUTABLE_PATH = "C:/Program Files/R/R-3.1.1/bin/x64/R";

  2. zipユーティリティを使用して、r-installer.zipを解凍します。
  3. まだ実行していない場合、RInstallerフォルダに移動し、proxy.txtを検索し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。
  4. インストーラを実行するには、r-installer.zipを解凍したRInstallerフォルダに移動し、コマンドライン・セッションで'./Rinstaller.bat install'を実行します。

7.1.3.2 WindowsにRパッケージをインストールするには:

Rをインストールした後、同じコマンドラインから次のコマンドを実行して必要なRパッケージ(forecast、mvoutlier、randomForest、RJSONIOおよびmatrixcalc)をダウンロードおよびインストールします。このコマンドを実行すると、OBIEEAdvancedAnalytics Rパッケージもインストールされます。

.\RInstaller.bat installpackages

7.2 Oracle DatabaseのOracle R Enterpriseおよび必要なRパッケージのインストール

Oracle BI EEは、RのかわりにOracle R Enterpriseに含まれるRエンジンを使用します。Oracle BI EEでは、データがOracle R Enterpriseデータベースに存在できるOracle R Enterpriseコロケーション・オプションを使用できます。(非コロケーション・オプションの場合、データはOracle R Enterpriseデータベースに存在しません。)

詳細は、インストールを始める前にを参照してください。Oracle Database以外のデータベースを使用している場合、詳細はRおよびRパッケージのインストールを参照してください。

7.2.1 インストールを始める前の準備

Oracle BI EEでは、Oracle R Enterpriseバージョン1.4または1.4.1をインストールする必要があります。

表7-1 OREの構成およびサポート・マトリックス

Oracle R Enterpriseのバージョン Oracle R Enterpriseの配布済Rバージョン Oracle Databaseのバージョン

1.4

3.0.1

3.1.1

11.2.0.3

11.2.0.4

12.1.0.1

1.4.1

3.0.1

3.1.1

11.2.0.3

11.2.0.4

12.1.0.1

7.2.2 Oracle R EnterpriseおよびRパッケージのインストール

この項の手順を使用してOracleデータベースにOracle R Enterprise 1.4.1をインストールし、Oracle R Enterpriseにすべての必要なRパッケージをインストールします。

Oracle R Enterpriseをデータベースにインストールするには

ruserまたはrqueserなどのサンプル・ユーザーがデータベースのRの実行に使用されます。

データベースにOracle R Enterprise 1.4.1をインストールするには、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のリリース1.4.1のインストール手順に従います。

LinuxサーバーおよびWindowsクライアントへのOracle R Enterpriseの通常インストールの手順の詳細は、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のOracle R Enterpriseのサンプル・インストールに関する項を参照してください。

Oracle R EnterpriseにRパッケージをインストールするには

  1. Oracle R Enterpriseをインストールした後、r-installer.zipを検索してOracle R Enterpriseホストにコピーします。
  2. r-installer.zipを解凍します。
  3. まだ実行していない場合、RInstallerフォルダに移動し、proxy.txtを検索し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。
  4. コマンドラインを開き、Oracleユーザーとして次のコマンドを実行して必要なRパッケージ(forecast、mvoutlier、randomForest、RJSONIOおよびmatrixcalc)をインストールします。

    $ORACLE_HOME/bin/ORE -f r-package-install.R

7.2.3 Oracle R EnterpriseをOracle BI EEで動作するように構成

Oracle R EnterpriseおよびRパッケージをインストールした後、次の手順を使用してOracle R Enterpriseを構成します。

Oracle R Enterpriseを構成するには

  1. Oracle BIプレゼンテーション・サービスのインスタンスを開き、「管理」をクリックします。「管理」ページで、「SQLの発行」をクリックします。「SQLの発行」ダイアログが表示されます。
  2. 「SQLの発行」ダイアログで、次のストアド・プロシージャを入力および発行します。
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.Clustering.xml")
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.RegressionCreateModel.xml")
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.RegressionScoreModel.xml")
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.Outliers.xml")
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.Regression.xml")
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.RegressionCorrelation.xml")
    call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.TimeSeriesForecast.xml")
    
  3. NQSConfig.INIを検索して開き、ADVANCED_ANALYTICS_SCRIPTセクションで次の更新を行います。
    • CONNECTION_POOLプロパティで、リポジトリに定義する接続プールの名前を指定します。

      たとえば、データベース名がOREで接続プール名がORECPであるとします。CONNECTION_POOLプロパティで、次を入力します。

      ORE.ORECP

      注意:

      接続プールORECPで定義されるスキーマ・ユーザーは、GRANT RQADMIN TO <SCHEMA_USER>を介して付与できるRQADMIN権限が必要です。

    • OREデータベースおよびソース・データが同じデータベースにある場合、CONNECTION_POOLプロパティをソース・データベースの接続プールに設定して、R実行の速度を向上できます。

    • TARGETプロパティで、値を"ORE"に設定します。たとえば、TARGET="ORE"です。

  4. Oracle BIサーバー問合せを実行して、構成をテストします。次に例を示します。
    SELECT 
    "A - Sample Sales"."Time"."T02 Per Name Month" Month1,
    "A - Sample Sales"."Base Facts"."1- Revenue" target,
    FORECAST("A - Sample Sales"."Base Facts"."1- Revenue", ("A - Sample
    Sales"."Time"."T02 Per Name Month" timeMonth),
    'forecast','numPeriods=7;predictionInterval=90;) 
    FROM "A - Sample Sales" order by 1;