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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence移行ガイド
12c (12.2.1.1)
E77366-01
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B.6 [nQSError: 46168] 操作RawFile::checkSoftLimitが失敗しました

リクエストを完了させるために、BI管理者が割り当てた領域よりも大きな一時領域がBI問合せに必要な場合、[nQSError: 43119] 問合せに失敗しました: [nQSError: 46168] 操作RawFile::checkSoftLimitが失敗しました。現在の制限を超過します。1073758528というエラーが発生する可能性があります。

この問題の解決方法:
  1. 問合せを変更して、BIサーバーが処理するデータ量を削減するには、次の操作を実行します。
    1. 問合せにフィルタを追加します。
    2. 最も詳細な属性列を詳細度が低い列に置き換え、問合せの全体的な詳細レベルを低くします。
    3. 長いテキスト値を含む属性列を削除します。
    4. バックエンド・データ・ソースがサポートしないSQL関数の使用を避けます。
    5. BIサーバーにより複雑な内部処理を発生させる特定の属性列またはメジャー列を削除します。
  2. 問合せを変更または再構築することにより問題を解決できない場合、およびシステムがより多くのロードを処理できる場合は、NQSConfig.INIファイルの次のパラメータを変更することにより一時ファイルに許可される最大サイズを増やすようBI管理者に要求します。
    • WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMITまたは
    • MAX_WORK_FILE_SIZE_PERCENT
    たとえば、
    [General]
    WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMIT = 100 GB;
    # No temporary file will be allowed to exceed this percentage of the global work
    # directory limit.
    MAX_WORK_FILE_SIZE_PERCENT = 5;

    注意:

    • 単一の一時ファイルに許可される最大サイズは、WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMITパラメータに設定されている一時ディレクトリの合計サイズ制限と、MAX_WORK_FILE_SIZE_PERCENTに指定されている割合を掛けることによって算出されます。デフォルトでは、一時ファイルのサイズ制限は、100 GB * 5% = 5 GBです。このファイルごとの制限は各一時ファイルに個別に適用されますが、合計WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMITは、BIサーバーで作成されるすべての一時ファイルにまとめて適用されます。

    • MAX_WORK_FILE_SIZE_PERCENTパラメータを注意して増大させる必要があります。大きな割合を設定すると、単一のリクエストが合計一時領域の大部分を消費するため、システムと他のBIリクエストで一時領域が不足し、障害が発生する可能性があります。十分なディスク領域がある場合は、WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMITを大きくすることをお薦めしますただし、WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMITパラメータの値を大きくする場合は注意する必要があります。大きな値を設定すると、システムのディスク領域がなくなるか、BIリクエストがシステム・リソースを過剰に消費する可能性があります。