Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド リリース12.2.1.1 E77232-01 |
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この章では、インフラストラクチャ・ドメインの作成、データベース・スキーマの作成、およびインフラストラクチャ・ドメインの構成で使用する変数について説明します。
DefaultAuthenticator
)を使用するよう構成されます。ただし、エンタープライズ・デプロイメントの場合は、専用の集中管理型のLDAP準拠の認証プロバイダを使用することをお薦めします。この章のタスクを実行すると、この項で示すディレクトリ変数を参照することになります。
ディレクトリ変数は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」で定義されています。
ORACLE_HOME
APPLICATION_HOME
JAVA_HOME
さらに、「エンタープライズ・デプロイメント用の必須IPアドレスの予約」で定義されている次の仮想IP (VIP)アドレスとホスト名を参照することになります。
ADMINVHN
WCCHOST1
WCCHOST2
DBHOST1
DBHOST2
Oracle RACデータベースのSCANアドレス(DB-SCAN.example.com
)
Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・ドメインの作成を開始する前に、次の重要な概念を確認してください。
エンタープライズ・デプロイメントの初期インフラストラクチャ・ドメインの作成には、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションを使用します。このディストリビューションには、Oracle WebLogic ServerソフトウェアとOracle JRFソフトウェアの両方が含まれています。
Oracle JRFソフトウェアは、Oracle Web Services Manager、Oracle Application Development Framework (Oracle ADF)、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)およびOracle Fusion Middleware製品のサポートに必要なその他のライブラリおよびテクノロジで構成されています。
このガイドの後のほうでは、エンタープライズ・デプロイメントに必要なOracle Fusion Middleware製品をサポートするために、そのドメインを拡張します。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middleware Infrastructureの理解に関する項を参照してください。
次の表に、初期インフラストラクチャ・ドメインの主な特徴を示します。これらの特徴を確認して理解することで、ドメインの構成手順の目的やコンテキストに対する理解が深まります。
これらの特徴の多くは、「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」で詳しく説明しています。
ドメインの特徴 | 詳細情報 |
---|---|
管理サーバーのみを含む。管理対象サーバーがドメインに追加されるのは、後でOracle Fusion Middleware製品を含むように初期ドメインを拡張するとき。 |
|
管理サーバーに別個の仮想IP (VIP)アドレスを使用。 |
|
ドメインごとのノード・マネージャ構成を使用。 |
|
別途インストールされたLDAPベースの認証プロバイダが必要。 |
エンタープライズ・デプロイメント用の新規ドメインを構成する準備として、次の各項を参照してOracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアをインストールします。
Oracle Fusion Middlewareでは、動作保証されたJava Development Kit (JDK)がシステムにインストールされている必要があります。詳細は、次の各項を参照してください。
動作保証されているJDKを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証ドキュメントを参照してください。
現在のOracle Fusion MiddlewareリリースのOracle JDKを特定したら、Oracle Technology Networkの次の場所からOracle JDKをダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html
Java SE JDKのダウンロードに必ず移動してください。
JDKを次の場所にインストールします。
アプリケーション層の各ホスト・コンピュータからアクセスできる共有記憶域デバイス/u01/oracle/products/jdk
ディレクトリにJDKをインストールします。
Web層の各ホスト・コンピュータのローカル記憶域デバイス
DMZに配置されるWeb層ホスト・コンピュータは、アプリケーション層の共有記憶域に必ずしもアクセスできるとはかぎりません。
JDKソフトウェアの推奨場所の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用の推奨ディレクトリ構造の理解」を参照してください。
次の例では、JDK 1.8の最新バージョンをインストールする方法について説明します。
インストール・プログラムを起動するには、次の手順を実行します。
インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。各インストール・プログラムの説明については、「インストール画面への移動」を参照してください。
インストール・プログラムでは次の表に記載された順番で一連の画面が表示されます。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
画面 | 説明 |
---|---|
インストール・インベントリの設定 |
この画面は、UNIXオペレーティング・システムで、このホストに初めてOracle製品をインストールする場合に表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。 中央インベントリの詳細は、Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールでOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。 |
ようこそ |
製品のインストーラの紹介画面です。 |
自動更新 |
この画面を使用して、使用可能なパッチをMy Oracle Supportで自動的に検索するか、組織のためにすでにダウンロードしたパッチをローカル・ディレクトリで自動的に検索します。 |
インストールの場所 |
この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。 エンタープライズ・デプロイメントのためには、表7-2に示すORACLE_HOME変数の値を入力します。 |
インストール・タイプ |
この画面を使用してインストールのタイプと、それに従ってインストールされる製品および機能を選択します。 このトポロジの場合は、「Fusion Middleware Infrastructure」を選択します。 注意: このドキュメントのトポロジにはサーバーのサンプルは含まれません。本番環境にはサンプルをインストールしないことを強くお薦めします。 |
前提条件チェック |
この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 警告またはエラー・メッセージが表示される場合、Oracle Technology Network (OTN)のOracle Fusion Middlewareシステム要件と仕様を参照してください。 |
セキュリティ更新 |
Oracle Supportアカウントをすでに所持している場合は、この画面を使用して、セキュリティ・アップデートの受取り方法を指定します。 アカウントを所持していないときに、この手順を省略してもかまわない場合は、チェック・ボックスの選択を解除して、その選択を後続のダイアログ・ボックスで確認します。 |
インストールの概要 |
この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。レスポンス・ファイルは、今後、サイレント・インストールを実行する場合に使用できます。 サイレント・インストールやコマンド行インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』でサイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。 |
インストールの進行状況 |
この画面では、インストールの進行状況を参照できます。 |
インストール完了 |
インストールが完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
WCCHOST2用に別の共有記憶域ボリュームまたはパーティションを構成している場合は、WCCHOST2にもInfrastructureをインストールする必要があります。
詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。
トポロジ内の他のホスト・コンピュータにソフトウェアをインストールするには、各ホストにログインして、「WCCHOST1でのインフラストラクチャ・インストーラの起動」と「インフラストラクチャ・インストール画面のナビゲート」の手順に従って、適切な記憶域デバイスにOracleホームを作成します。
注意:
以前のリリースでは、同一場所に配置されるOracle HTTP Serverインスタンスのセットが推奨エンタープライズ・トポロジに含まれていました。これらのリリースでは、インフラストラクチャをWeb層ホスト(WEBHOST1およびWEBHOST2)にインストールする要件がありました。ただし、このリリースでは、エンタープライズ・デプロイメント・トポロジは、Webサーバーがスタンドアロン・モードでインストールおよび構成されていると仮定するため、Webサーバーがアプリケーション層ドメインの一部とはみなされません。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成」を参照してください
Fusion Middleware Infrastructureドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに、この項に示したスキーマをインストールする必要があります。
メタデータ・サービス(MDS)
監査サービス(IAU)
監査サービスへの追加(IAU_APPEND)
監査サービス・ビューア(IAU_VIEWER)
OPSS (Oracle Platform Security Services)
ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)
WebLogicサービス(WLS)
Common Infrastructure Services (STB)
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、スキーマを作成します。このユーティリティは各Oracle Fusion Middleware製品のOracleホームにインストールされています。RCUの詳細とスキーマを作成してデータベースに格納する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』でスキーマ作成の準備に関する項を参照してください。
この項の手順に従って、必要なスキーマをインストールします。
動作保証されたデータベースを適切にインストールして構成し、そのデータベースを起動して稼働させておく必要があります。
詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のデータベースの準備」を参照してください。
Fusion Middleware Infrastructureドメインにスキーマを作成するには、この項の手順に従います。
「ようこそ」画面で、RCUのバージョン番号を確認します。「次へ」をクリックして開始します。
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「リポジトリの作成」画面で「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。このドキュメントの手順では、必要な権限があることを想定しています。
データベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションまたは権限が付与されていない場合は、この画面で、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。これによってSQLスクリプトが生成され、これをデータベース管理者が利用できます。リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のシステム・ロードおよび製品ロードの理解に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面の選択内容の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』でリポジトリの作成に関する項を参照してください。
「データベース接続の詳細」画面に、データベースに接続するためのRCUに関するデータベース接続の詳細が表示されます。
「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
「次へ」をクリックして先に進み、データベースへの接続が成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで、「OK」をクリックします。
ヒント:
この画面の選択内容の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』でデータベース接続の詳細に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareスキーマの識別に使用するカスタム接頭辞を指定します。
カスタム接頭辞は、これらのスキーマをこのドメインで使用するために論理的にまとめてグループ化するために使用されます。このガイドでは、FMW1221
という接頭辞を使用します。
ヒント:
ここで入力したカスタム接頭辞を書き留めてください。これは後でドメインの作成時に必要になります。
カスタム接頭辞の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。
「AS共通スキーマ」を選択します。
「AS共通スキーマ」を選択すると、このセクションのすべてのスキーマが自動的に選択されます。
この項のスキーマが自動的に選択されない場合は、必要なスキーマを選択します。
Common Infrastructure Servicesと呼ばれるスキーマも自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示されており、選択も選択解除もできません。このスキーマ(STBスキーマ)を使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できます。詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
ヒント:
マルチドメイン環境でスキーマを編成する方法の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のスキーマ作成の計画に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
スキーマのパスワードをデータベースに設定する方法を指定してから、パスワードの指定と確認を行います。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
RCU画面の残りの部分を先に進めて、スキーマ作成を完了します。
このガイドでは、残りの画面のデフォルト設定を受け入れるか、RCUでのOracle Fusion Middlewareスキーマの作成方法および必要な表領域の使用方法をカスタマイズします。
RCUおよびその機能と概念については、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』を参照してください。
「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。
この項では、構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成するための指示について説明します。
ドメイン作成に使用可能なその他の方法の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のための追加ツールに関する項を参照してください。
ドメインの構成を開始するには、Oracle Fusion Middleware Oracleホームで次のコマンドを実行します。
ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/config.sh
この項で説明する手順を実行して、目的のトポロジのドメインを作成して構成します。
「構成タイプ」画面で、新規ドメインを作成を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」の定義に従って、ASERVER_HOME変数の値を指定します。
ヒント:
構成ウィザードのこの画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.1.0 [em]
このテンプレートを選択すると、次の依存性が自動的に選択されます。
Oracle JRF - 12.2.1.1.0 [oracle_common]
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.1.0 [wlserver]
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「テンプレート」に関する項を参照してください。
「アプリケーションの場所」フィールドで、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」の定義に従って、APPLICATION_HOME変数の値を指定します。
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「アプリケーションの場所」に関する項を参照してください。
「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。
この画面で指定したユーザー名およびパスワードを書き留めておいてください。これらの資格証明は後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
「JDK」フィールドでOracle Hotspot JDKを選択します。
「本番モード」をこの画面で選択すると、環境で高度なセキュリティが実現され、アプリケーションのデプロイと管理サーバーの起動でユーザー名とパスワードが必要になります。
ヒント:
開発モードと本番モードの違いなど、この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。
本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。詳細は、「boot.propertiesファイルの作成」を参照してください。
「RCUデータ」を選択して、この画面に示されるフィールドをアクティブ化します。
「RCUデータ」オプションによってデータベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に受け取るように構成ウィザードで指定できます。
注意:
この画面の「手動構成」を選択した場合は、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。
「RCUデータ」を選択したら、次の表に示すフィールドに入力します。「データベース構成タイプ」の部分的なスクリーン・ショットについては、GUID-3E450253-35A9-45A0-B4AB-0BC109EA2246.htm#GUID-CF612A2F-B312-458C-9D48-517D2357C2C4__BABHHCBFを参照してください。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
製品スキーマをインストールするOracle RACデータベースのサービス名を入力します。次に例を示します。 orcl.example.com 必ずOracle RACデータベース内のすべてのインスタンスの識別に使用される共通サービス名を指定してください。ホスト固有のサービス名は使用しないでください。 |
ホスト名 |
Enterprise Deployment Workbookに入力したOracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。 |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。たとえば、 |
スキーマ所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。 これはRCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに指定したスキーマ(「データベース・スキーマの作成」を参照)のユーザー名およびパスワードです。 デフォルトのユーザー名は |
データベース接続情報の指定が完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
データベースとの接続に成功したら、「次へ」をクリックします。
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。
前の画面で「RCU構成の取得」を選択しているため、スキーマ表は移入済のはずです。その結果、構成ウィザードはこのドメインに必要なすべてのスキーマのデータベース接続値を検出します。
この時点では、これらの値は単一インスタンスのデータベースに接続するように構成されています。ただし、エンタープライズ・デプロイメントの場合、「エンタープライズ・デプロイメント用のデータベースの準備」の説明のように、可用性の高いReal Application Clusters (RAC)データベースを使用する必要があります。
さらに、各コンポーネント・スキーマでアクティブなGridLinkデータ・ソースを使用することをお薦めします。GridLinkデータ・ソースを使用してRACデータベースに接続する利点の詳細は、高可用性ガイドのデータベースの考慮事項に関する項を参照してください。
データ・ソースをGridLinkに変換する手順は次のとおりです。
スキーマ表の最初のヘッダー行にあるチェック・ボックスを選択することですべてのスキーマを選択します。
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、表10-1とGUID-3E450253-35A9-45A0-B4AB-0BC109EA2246.htm#GUID-CF612A2F-B312-458C-9D48-517D2357C2C4__BABJBCFFに示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。
表10-1 「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で選択したフィールドの推奨値
要素 | 説明と推奨値 |
---|---|
「SCAN」、「ホスト名」および「ポート」 |
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。 「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。 「ポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します( |
「ONSホスト」と「ポート」 |
「ONSポート」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。 「ポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は |
FANの有効化 |
「FANの有効化」チェック・ボックスを選択して、FANイベントを受信および処理できるようにします。 |
この画面で情報を指定する方法の詳細および適切なSCANアドレスの特定方法については、『高可用性ガイド』のOracle RACでのアクティブなGridLinkデータ・ソースの構成に関する項を参照してください。
また、「ヘルプ」をクリックすると、画面の各フィールドの簡単な説明を表示できます。
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したデータソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のコンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください
目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
管理サーバー
これは、管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。
ノード・マネージャ
これは、ノード・マネージャを構成するために必要です。
「サーバー・テンプレート」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、「動的サーバー」、「仮想ターゲット」、「Coherence」
これは、管理対象サーバーとクラスタの構成で必要ですが、マシンを構成して管理対象サーバーをマシンにターゲット指定するためにも必要です。
注意:
構成ウィザードの「拡張構成」画面を使用するときは、次のようにします。
この画面で前述のオプションのいずれかが使用可能でない場合は、「テンプレート」画面に戻り、このトポロジに必要なテンプレートが選択されていることを確認します。
「ドメイン・フロントエンド・ホストのキャプチャ」拡張構成オプションを選択しないでください。後で、ドメインに対してではなく特定のクラスタに対してフロントエンド・ホスト・プロパティを構成します。
「管理サーバー」画面で、次の手順を実行します。
「サーバー名」フィールドで、デフォルト値(AdminServer
)を維持します。
「リスニング・アドレス」フィールドに、「エンタープライズ・デプロイメント用のリソースの取得」で取得し、「エンタープライズ・デプロイメント用のホスト・コンピュータの準備」で有効化したADMINVHNのVIPに対応する仮想ホスト名を入力します。
ADMINVHN仮想ホストを使用する理由の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用の必須IPアドレスの予約」を参照してください。
他のフィールドでは、デフォルト値をそのまま使用します。
特に、管理サーバーにサーバー・グループが割り当てられていないことを確認してください。
ノード・マネージャ・タイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャへの接続に使用するノード・マネージャ資格証明を指定します。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のノード・マネージャに関する項を参照してください。
ドメインごとのノード・マネージャおよびホストごとのノード・マネージャの実装の詳細は、「標準的なエンタープライズ・デプロイメントのノード・マネージャ構成について」を参照してください。
その他の情報は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の複数マシンでのノード・マネージャの構成に関する項を参照してください。
初期インフラストラクチャ・ドメインには管理対象サーバーはありません。「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
初期インフラストラクチャ・ドメインにはクラスタはありません。「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
初期インフラストラクチャ・ドメインにはクラスタはありません。「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新しいマシンを作成します。マシンは、ノード・マネージャでサーバーを起動または停止できるようにするために必要です。
「Unixマシン」タブを選択します。
「追加」ボタンをクリックして新しいUnixマシンを作成します。
表10-2の値を使用して、新しいマシンの名前およびノード・マネージャ・リスニング・アドレスを定義します。
「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。
この例に示されているポート番号5556
は、このドキュメントの別の例でも引用されることがあります。このポート番号は、必要に応じて各自のポート番号に置換してください。
表10-2 Unixマシンの作成時に使用する値
名前 | ノード・マネージャのリスニング・アドレス | ノード・マネージャのリスニング・ポート |
---|---|---|
ADMINHOST |
ADMINVHN変数の値を入力します。 |
5556 |
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンに関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
すべてのプロセスが完了したら、「次へ」をクリックして、次の画面に進みます。
「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。
ドメインの場所
管理サーバーURL
どちらの項目も後で必要になるため、メモしておく必要があります。ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
ドメインを作成したら、WCCHOST1上で次のタスクを実行できます。
boot.properties
を作成する必要があります。この手順は、エンタープライズ・デプロイメントでは必須です。このファイルに入力した資格証明は、管理サーバーの起動時に暗号化されます。ASERVER_HOMEドメイン・ディレクトリのドメインごとのノード・マネージャを起動するには、次の手順を使用します。
ノード・マネージャ資格証明を要求されずにノード・マネージャを起動したい場合は、boot.properties
を作成する必要があります。この手順は、エンタープライズ・デプロイメントでは必須です。このファイルに入力した資格証明は、管理サーバーの起動時に暗号化されます。
管理サーバーのboot.properties
ファイルを作成する手順は次のとおりです。
ドメインを構成し、ノード・マネージャを構成したら、ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動できます。エンタープライズ・デプロイメントでは、ノード・マネージャを使用して、管理サーバーとドメイン内のすべての管理対象サーバーを起動および停止します。
ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動する手順は次のとおりです。
構成手順に進む前に、管理サーバーが正常に起動して実行されていることを検証するために、管理サーバーにインストールおよび構成されているOracle WebLogic Server管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlへのアクセス権があることを確認します。
Fusion Middleware Controlに移動するには、次のURLを入力し、Oracle WebLogic Server管理者の資格証明を使用してログインします。
ADMINVHN:7001/em
Oracle WebLogic Server管理コンソールに移動するには、次のURLを入力し、同じ管理者資格証明を使用してログインします。
ADMINVHN:7001/console
Oracle Fusion Middlewareドメインを構成すると、このドメインはデフォルトでWebLogic Server認証プロバイダ(DefaultAuthenticator
)を使用するよう構成されます。ただし、エンタープライズ・デプロイメントの場合は、専用の集中管理型のLDAP準拠の認証プロバイダを使用することをお薦めします。
次の各項では、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してエンタープライズ・デプロイメント・ドメイン用の新しい認証プロバイダを作成する方法を説明します。この手順では、サポートされているLDAPディレクトリ(Oracle Unified DirectoryやOracle Internet Directoryなど)をすでにインストールおよび構成していることを想定しています。
Oracle Fusion Middlewareでは、様々なLDAP認証プロバイダをサポートしています。詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のアイデンティティ・ストア・タイプおよびWebLogicオーセンティケータに関する項を参照してください。
このガイドの手順では、次のいずれかのプロバイダを使用していることを想定しています。
Oracle Unified Directory
Oracle Internet Directory
Oracle Virtual Directory
注意:
ここに示す手順では、デフォルトで単一のLDAPアイデンティティ・ストアに対する問合せをサポートするようにアイデンティティ・サービス・インスタンスを構成する方法を説明します。
ただし、LibOVDを使用して、複数のLDAPアイデンティティ・ストアに問合せを行う仮想アイデンティティ・ストアをサポートするようにサービスを構成できます。
複数LDAP参照に関する詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のアイデンティティ・ストア・サービスの構成に関する項を参照してください。
次の各項では、エンタープライズ・デプロイメント管理ユーザーおよび管理グループの用途と特性に関する重要な情報を提供します。
集中LDAPユーザー・ストアを使用すると、複数のOracle WebLogic Serverドメインで使用するユーザーおよびグループをプロビジョニングできます。その結果、あるWebLogic管理ユーザーがエンタープライズ内のすべてのドメインにアクセスできてしまうことにもなります。
このようなアプローチはお薦めしません。かわりに、Oracle Fusion Middlewareドメインの管理用にプロビジョニングするユーザーおよびグループにディレクトリ・ツリー内で一意の識別名(DN)を割り当てる方法をお薦めします。
たとえば、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ドメインをインストールおよび構成する場合は、weblogic_wcc
というユーザーとWCCAdministrators
という管理グループを作成します。
LDAPディレクトリで個別のドメイン・コネクタ・ユーザー(たとえばwccLDAP
)を作成することをお薦めします。このユーザーを使用して、ドメインがユーザー認証の目的でLDAPディレクトリに接続できます。このユーザーは管理ユーザー以外にすることをお薦めします。
標準的なOracle Identity and Access Managementデプロイメントでは、このユーザーをsystemids
コンテナに作成します。このコンテナは、ユーザーに対して通常は表示されないシステム・ユーザーのために使用されます。ユーザーをsystemids
コンテナに含めることで、Oracle Identity Managerを持つユーザーがこのユーザーを調整しなくなります。
エンタープライズ・ドメインのオーセンティケータになるように集中管理型LDAPディレクトリを構成した後、デフォルトのWebLogic Serverオーセンティケータではなく新しいオーセンティケータにすべての新規ユーザーを追加する必要があります。
新規ユーザーを集中管理型LDAPディレクトリに追加する際にはWebLogic管理コンソールは使用できません。かわりに、適切なLDAP変更ツール(ldapbrowserまたはJXplorerなど)を使用する必要があります。
複数のオーセンティケータを使用している場合(エンタープライズ・デプロイメントの要件)、ログインと認証は機能しますが、ロールの取得は機能しません。ロールは最初のオーセンティケータのみで取得されます。その他のオーセンティケータを使用してロールを取得しようとする場合は、ドメインの仮想化を有効にする必要があります。
仮想化を有効にする手順は次のとおりです。
次の構成ファイルを探してテキスト・エディタで開きます。
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/jps-config.xml
name="idstore.ldap"
およびprovider="idstore.ldap.provider"
を使用するserviceInstanceタグで、次のプロパティを追加または更新します。
<property name="virtualize" value="true"/>
virtualizeプロパティの詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のOPSSシステムおよび構成プロパティに関する項を参照してください。
各Oracle Fusion Middleware製品は、管理と監視のために独自の事前定義済ロールおよびグループを実装します。
その結果、ドメインを拡張して他の製品を追加するときに、これらの製品固有のロールをWCCAdministrators
グループに割り当てることができます。ロールがWCCAdministrators
グループに追加されると、各製品管理者ユーザーは管理タスクを実行するための同じ権限セットを使用してドメインを管理できます。
WCCAdministrators
グループに他のロールを追加する手順については、「エンタープライズ・デプロイメントの共通の構成および管理タスク」を参照してください。
このガイドで使用するサンプルでは、下に示すDNを持つ次の管理ユーザーおよび管理グループをプロビジョニングすることを想定しています。
管理ユーザーのDN:
cn=weblogic_wcc
,cn=users,dc=example,dc=com
管理グループのDN:
cn=WCCAdministrators
,cn=groups,dc=example,dc=com
cn=wccLDAP
,cn=systemids,dc=example,dc=com
これはWebLogic管理対象サーバーをLDAP認証プロバイダに接続するために使用するユーザーです。このユーザーには、ディレクトリ・ツリーに対する読取りおよび書込み権限が必要です。cn=users,dc=example,dc=com cn=groups,dc=example,dc=com
注意:
Oracle Unified Directoryを使用する場合、このユーザーが読取りおよび書込みアクセス権を持つには、次のグループのメンバーシップを付与されている必要があります。
cn=orclFAUserReadPrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=com cn=orclFAUserWritePrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=com cn=orclFAGroupReadPrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=com cn=orclFAGroupWritePrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=com
新しいLDAP認証プロバイダを作成する前に、関連する構成ファイルをバックアップする必要があります。
ASERVER_HOME/config/config.xml ASERVER_HOME/config/fmwconfig/jps-config.xml ASERVER_HOME/config/fmwconfig/system-jazn-data.xml
さらに、次のディレクトリにある管理サーバーのboot.properties
ファイルをバックアップする必要があります。
DOMAIN_HOME/servers/AdminServer/security
この例では、集中管理型LDAPディレクトリにwccLDAP
というユーザーを作成する方法を示します。
LDAPプロバイダでユーザーをプロビジョニングする手順は次のとおりです。
次に示す内容を指定してdomain_user.ldif
という名前のldifファイルを作成し、保存します。
dn: cn=wccLDAP
,cn=systemids,dc=example,dc=com changetype: add orclsamaccountname:wccLDAP
userpassword: password objectclass: top objectclass: person objectclass: organizationalPerson objectclass: inetorgperson objectclass: orcluser objectclass: orcluserV2 mail:wccLDAP
@example.com givenname:wccLDAP
sn:wccLDAP
cn:wccLDAP
uid:wccLDAP
注意:
Oracle Unified Directoryを使用する場合、LDIFファイルの末尾に次の4つのグループ・メンバーシップを追加して、適切な読取り/書込み権限を付与します。
dn: cn=orclFAUserReadPrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=example changetype: modify add: uniquemember uniquemember: cn=wccLDAP
,cn=systemids,dc=example,dc=example dn: cn=orclFAGroupReadPrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=com changetype: modify add: uniquemember uniquemember: cn=wccLDAP
,cn=systemids,dc=example,dc=example dn: cn=orclFAUserWritePrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=example changetype: modify add: uniquemember uniquemember: cn=wccLDAP
,cn=systemids,dc=example,dc=com dn: cn=orclFAGroupWritePrivilegeGroup,cn=groups,dc=example,dc=com changetype: modify add: uniquemember uniquemember: cn=wccLDAP
,cn=systemids,dc=example,dc=com
LDAPディレクトリでユーザーをプロビジョニングします。
たとえば、Oracle Unified Directory LDAPプロバイダの場合は次のように記述します。
OUD_INSTANCE_HOME/bin/ldapmodify -a \ -h oudhost.example.com -D "cn=oudadmin" \ -w password \ -p 1389 \ -f domain_user.ldif
Oracle Internet Directoryの場合:
OID_ORACLE_HOME/bin/ldapadd -h oidhost.example.com \ -p 3060 \ -D cn="orcladmin" \ -w password \ -c \ -v \ -f domain_user.ldif
新しいLDAPベースの認証プロバイダを構成する手順は次のとおりです。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
左のナビゲーション・バーにある「セキュリティ・レルム」をクリックします。
myrealmというデフォルト・レルム・エントリをクリックします。
「プロバイダ」タブをクリックします。
このレルムに対してDefaultAuthenticator
というプロバイダが構成されていることに注目してください。これはデフォルトWebLogic Server認証プロバイダです。
「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。
「認証プロバイダ」表の下の「新規」ボタンをクリックします。
プロバイダの名前を入力します。
資格証明ストアとして使用する予定のLDAPディレクトリ・サービスに基づいて、次のいずれかの名前を使用します。
OUDAuthenticator
(Oracle Unified Directoryの場合)
OIDAuthenticator
(Oracle Internet Directoryの場合)
OVDAuthenticator
(Oracle Virtual Directoryの場合)
「タイプ」ドロップダウン・リストでオーセンティケータ・タイプを選択します。
資格証明ストアとして使用する予定のLDAPディレクトリ・サービスに基づいて、次のいずれかのタイプを選択します。
OracleUnifiedDirectoryAuthenticator
(Oracle Unified Directoryの場合)
OracleInternetDirectoryAuthenticator
(Oracle Internet Directoryの場合)
OracleVirtualDirectoryAuthenticator
(Oracle Virtual Directoryの場合)
「OK」をクリックして「プロバイダ」画面に戻ります。
「プロバイダ」画面の表で、新しく作成したオーセンティケータをクリックします。
「制御フラグ」ドロップダウン・メニューで「SUFFICIENT」を選択します。
制御フラグを「SUFFICIENT」に設定すると、そのオーセンティケータがユーザーを正常に認証できる場合はその認証を受け入れ、それ以上のオーセンティケータを起動しません。
認証に失敗した場合、そのユーザーは、チェーンにある次の順番の認証プロバイダに引き継がれます。以降のすべてのオーセンティケータの制御フラグも「SUFFICIENT」に設定されていることを確認してください。特にDefaultAuthenticator
をチェックして、その制御フラグが「SUFFICIENT」に設定されていることを確認します。
「保存」をクリックして制御フラグの設定を保存します。
「プロバイダ固有」タブをクリックし、次の表に示すように、使用するLDAPサーバーに固有の詳細を入力します。
この手順では、必須フィールドのみを説明しています。このページのすべてのフィールドの詳細は、次のリソースを参照してください。
各フィールドの説明を表示するには、「プロバイダ固有」タブの「ヘルプ」をクリックします。
「ユーザー・ベースDN」、「名前指定によるユーザー・フィルタ」、「ユーザー属性」の各フィールドの設定に関する詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』のOracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directory認証プロバイダでのユーザーおよびグループの構成に関する項を参照してください。
パラメータ | 値の例 | 値の説明 |
---|---|---|
ホスト |
例: |
LDAPサーバーのサーバーID。 |
ポート |
例: |
LDAPサーバーのポート番号。 |
プリンシパル |
例: |
LDAPサーバーへの接続に使用されるLDAPユーザーのDN。 |
資格証明 |
LDAPパスワードを入力します。 |
LDAPサーバーへの接続に使用されるパスワード。 |
SSLの有効化 |
未選択(クリア) |
LDAPサーバーに接続するときにSSLプロトコルを使用するかどうかを指定します。 |
ユーザー・ベースDN |
例: |
ユーザーが開始時に使用するDNを指定します。 |
すべてのユーザーのフィルタ |
|
「すべてのユーザーのフィルタ」のデフォルトの検索条件のかわりに、 LDAPディレクトリ構造のユーザー・オブジェクト・クラスの「ユーザー名属性」が たとえば、「ユーザー名属性」のタイプが (&(cn=*)(objectclass=person))) |
名前指定によるユーザー・フィルタ |
次に例を示します。 (&(uid=%u)(objectclass=person)) |
LDAPディレクトリ構造のユーザー・オブジェクト・クラスの「ユーザー名属性」が たとえば、「ユーザー名属性」のタイプが |
ユーザー名属性 |
例: |
グループの名前を指定するLDAPユーザー・オブジェクトの属性。 |
グループ・ベースDN |
例: |
グループ・ノードを指すDNを指定します。 |
取得したユーザー名をプリンシパルとして使用する |
選択 |
オンにする必要があります。 |
GUID属性 |
|
|
「保存」をクリックして変更を保存します。
右のナビゲーション・ペインで「セキュリティ・レルム」をクリックして、デフォルトのレルム名(myrealm)をクリックし、「プロバイダ」をクリックして「プロバイダ」ページに戻ります。
「並替え」をクリックし、表示されたページを使用して、作成したプロバイダを認証プロバイダのリストの先頭に配置します。
「OK」をクリックします。
チェンジ・センターで、変更のアクティブ化 をクリックします。
管理サーバーを再起動します。
ノード・マネージャを使用して管理サーバーを停止および起動する手順は次のとおりです。
WLSTを起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./wlst.sh
構成ウィザードでドメインを作成したときに定義した、次のノード・マネージャ資格証明を使用してノード・マネージャに接続します。
wls:/offline>nmConnect('nodemanager_username','nodemanager_password', 'ADMINVHN','5556','domain_name', 'ASERVER_HOME')
管理サーバーを停止します。
nmKill('AdminServer')
管理サーバーを起動します。
nmStart('AdminServer')
WLSTを終了します。
exit()
再起動後に、次のログ・ファイルの内容を確認します。
ASERVER_HOME/servers/AdminServer/logs/AdminServer.log
LDAP接続エラーが発生していないことを確認します。たとえば、次のようなエラーを探します。
The LDAP authentication provider named "OUDAuthenticator" failed to make connection to ldap server at ...
ログ・ファイルでこのようなエラーが見つかった場合は、認可プロバイダ接続の詳細をチェックして、それらが適切であることを確認し、管理サーバーの保存と再起動をもう一度試みます。
再起動後、LDAP接続エラーがログ・ファイルに記述されていないことを確認し、LDAPプロバイダ内に存在するユーザーとグループの参照を試みます。
管理コンソールで、「セキュリティ・レルム」→「myrealm」→「ユーザーとグループ」ページに移動します。LDAPプロバイダ構造内に存在するすべてのユーザーおよびグループを表示できるようになります。
この例では、weblogic_wcc
というユーザーとWCCAdministrators
というグループを作成する方法を示します。
LDAPプロバイダで管理ユーザーおよび管理グループをプロビジョニングする手順は次のとおりです。
次に示す内容のadmin_user.ldif
という名前のldifファイルを作成して保存します。
dn: cn=weblogic_wcc
,cn=users,dc=example,dc=com changetype: add orclsamaccountname:weblogic_wcc
userpassword: password objectclass: top objectclass: person objectclass: organizationalPerson objectclass: inetorgperson objectclass: orcluser objectclass: orcluserV2 mail:weblogic_wcc
@example.com givenname:weblogic_wcc
sn:weblogic_wcc
cn:weblogic_wcc
uid:weblogic_wcc
LDAPディレクトリでユーザーをプロビジョニングします。
たとえば、Oracle Unified Directory LDAPプロバイダの場合は次のように記述します。
OUD_INSTANCE_HOME/bin/ldapmodify -a \ -h oudhost.example.com -D "cn=oudadmin" \ -w password \ -p 1389 \ -f admin_user.ldif
Oracle Internet Directoryの場合:
OID_ORACLE_HOME/bin/ldapadd -h oidhost.example.com \ -p 3060 \ -D cn="orcladmin" \ -w password \ -c \ -v \ -f admin_user.ldif
admin_group.ldif
という名前のldif
ファイルを作成して、次の内容を入力してからこのファイルを保存します。
dn: cn=WCCAdministrators
,cn=Groups,dc=example,dc=com displayname:WCCAdministrators
objectclass: top objectclass: groupOfUniqueNames objectclass: orclGroup uniquemember: cn=weblogic_wcc
,cn=users,dc=example,dc=com cn:WCCAdministrators
uniquemember: cn=wccLDAP
, cn=systemids, dc=example, dc=com cn:WCCAdministrators
description: Administrators Group for the Oracle WebCenter Content Domain
LDAPディレクトリでグループをプロビジョニングします。
Oracle Unified Directoryの場合:
OUD_INSTANCE_HOME/bin/ldapmodify -a \ -D "cn=oudadmin" \ -h oudhost.example.com \ -w password \ -p 3060 \ -f admin_group.ldif
Oracle Internet Directoryの場合:
OID_ORACLE_HOME/bin/ldapadd -h oid.example.com \ -p 3060 \ -D cn="orcladmin" \ -w password \ -c \ -v \ -f admin_group.ldif
変更が正常に行われたことを確認します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
コンソールの左ペインで「セキュリティ・レルム」をクリックします。
デフォルト・セキュリティ・レルム(myrealm)をクリックします。
「ユーザーとグループ」タブをクリックします。
プロビジョニングした管理者ユーザーおよびグループがページに表示されていることを確認します。
Oracle Internet Directoryにユーザーおよびグループを追加したら、WebLogicドメインのセキュリティ・レルム内でそのグループに管理ロールを割り当てる必要があります。これにより、このグループに属するすべてのユーザーがそのドメインの管理者になることができます。
管理ロールを新しいエンタープライズ・デプロイメント管理グループに割り当てる手順は次のとおりです。