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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77345-01
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A Oracle Fusion Middleware Infrastructureの配布の理解

このトピックでは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの配布に含まれる製品と機能セットについて説明します。詳細は次の表を参照してください。

表A-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureの製品と機能

製品 機能セット 説明

コア・サーバー

コア・アプリケーション・サーバー

Java EE 6 (Java Enterprise Edition 6)テクノロジ、Webサービスなど、最新のインターネット標準に準拠したフル機能アプリケーション・サーバーです。信頼性の高いフレームワークを提供し、可用性とスケーラビリティに優れた安全なアプリケーションとサービスの構築を可能にします。WebLogic Serverランタイム本体を構成するすべてのコンポーネントが含まれており、Java EE 6が完全にサポートされます。

管理コンソール、Web Serverプラグイン、Beehiveランタイム・フレームワーク、JDBCドライバなどの管理ツールとアドオン・テクノロジは、この機能には含まれません。

Coherence製品ファイル

Coherenceは、信頼のおけるスケーラビリティの高いピア・ツー・ピアのクラスタリング・プロトコル上で、複製および配布した(パーティション化した)データの管理とキャッシュ・サービスを行います。Coherenceでは単一点障害がなく、サーバーが正常に動作しなくなったときやネットワークから切断されたときには、クラスタ・データの管理サービスを自動的かつ透過的にフェイルオーバーして再配布します。新しいサーバーが追加されたとき、または障害が発生したサーバーを再起動するときは、クラスタを自動的に接続し、Coherenceがサービスをフェイルバックして、そのクラスタの負荷を透過的に再分配します。Coherenceには、サーバーが自動回復できるよう、ネットワークレベルでのフォルト・トレランス機能と透過的なソフト再起動機能も搭載されています。

Coherenceの詳細は、『Oracle Coherenceスタート・ガイド』を参照してください。

Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

Webベースのクライアントで、HTTPによる非同期のメッセージの送受信に使用するチャネル・ベースのパブリッシュ/サブスクライブ・メカニズムです。Webクライアントは、HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーを使用することで、チャネルをサブスクライブし、そのチャネルにメッセージをパブリッシュできます(Bayeuxでは宛先をチャネルと表現します)。開発を行う場合は、Serverサンプル製品コンポーネントを選択してpub-subサンプルをインストールすることをお薦めします。

このコンポーネントをインストールしない場合は、Web 2.0 HTTPパブリッシュ/サブスクライブ機能を利用できません。

詳細は、『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』のHTTP Publish-Subscribeサーバーの使用に関する項を参照してください。

WebLogic SCA

サービスの公開および参照の起動のためのSCAセマンティクスを使用するJavaアプリケーション用のSpringコンテナです。コンテナは、WebLogic Serverにオプション・ライブラリとして含まれています。

WebLogicクライアントJar

これらは、クライアント側WebLogicアプリケーションです。

Oracle WebLogic Communication Services

Oracle WebLogic Communication Services (OWLCS)は、通信サービスをエンタープライズ・サービスおよびアプリケーションに統合するためのプラットフォームです。

管理ツール

管理コンソールの追加言語ヘルプ・ファイル

WebLogicドメインの構成、管理、モニタリングに使用するWebLogic Server Webアプリケーションです。

管理コンソールをインストールしない場合は、管理サーバーの起動時にコンソールを使用することができません。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』の管理コンソールに関する説明を参照してください。

CIE WLS構成

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードで使用するファイルを提供します。

Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、Webブラウザ・ベースのグラフィカル・ユーザー・インタフェースで、ドメインをモニターおよび管理するために使用できます。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用の概要」を参照してください。

データベースのサポート

サード・パーティJDBCドライバ

WebLogic Serverに付属する他のJDBCドライバを使用すると、WebLogic Server環境を外部データベースに接続することができます。

この機能の詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic ServerでのJDBCドライバの使用に関する項を参照してください。

WebLogic評価版データベース

評価版データベースをORACLE_HOME/wlserver/common/derbyディレクトリにインストールします。これはサーバーの例で使用します。

「Fusion Middlewareインフラストラクチャおよび例」インストール・タイプを選択しない場合でも、この評価データベースはインストールされています。

オープン・ソース・コンポーネント

サード・パーティJackson

JavaScript Object Notation (JSON)データ形式を処理するためのサード・パーティ製オープン・ソース・ソフトウェアです。

サード・パーティJersey

Representational State Transfer (REST)アーキテクチャの公式実装を示すサード・パーティ製オープン・ソース・ソフトウェアです。

詳細は、次を参照してください

サード・パーティMaven Apache

Mavenはビルド管理ツールで、コンパイル、パッケージ化およびアーティファクト管理などのプロジェクト・ビルド作業の中心になります。

詳細は、継続的インテグレーション使用によるアプリケーションの開発を参照してください。

サンプル・サーバー

サーバーの例は、WebLogic Serverの主要機能をデモするサンプル・アプリケーションです。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。

Coherenceサンプル

Coherenceサンプルでは、すべてのサポート対象言語(Java、.NETおよびC++)でCoherenceの機能を使用する方法をデモします。サンプルには、1つまたは複数の機能の使用方法を示すコードが体系的にまとめられており、すべてのサンプルをビルドして実行する1つの共通の方法(言語別)が提供されています。サンプルのソース・コードも含まれています。

注意: Server ExamplesとCoherence Examplesは、どちらも「Fusion Middlewareインフラストラクチャおよび例」インストール・タイプを選択した場合にのみインストールされます。

JRFとEnterprise Manager

FMW用のWLS

このコンポーネントをインストールすると、指定したOracleホームにoracle_commonディレクトリが作成されます。このディレクトリには次のものが含まれます。

  • リポジトリ作成ユーティリティ

    場所: ORACLE_HOME/oracle_common/bin

    Fusion Middleware製品のデータベース・スキーマを作成するために使用するツールです。詳細は『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』を参照してください。

  • 構成ウィザード

    場所: ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    構成ウィザードは、ターゲット環境向けのドメイン作成と、含める構成オプションを選択するためのプロセス全体を管理します。このドメインと作成したサーバーを管理するために、管理コンソールまたはFusion Middleware Controlを使用します。

    注意: WebLogic Scripting Tool (WLST)は構成ウィザードに依存します。WLSTは、このコンポーネントをインストール用に選択する場合にのみ使用できます。

    構成ウィザードの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成を参照してください。

  • アップグレード・アシスタント

    場所: ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin

    アップグレード・アシスタントは、以前のWebLogic Serverリリースのドメイン構成を現在のリリースに変換します。アップグレード・ツールの詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』を参照してください。

  • Oracle Application Development Framework(ADF)

    エンタープライズ・アプリケーションを構築するためのJavaフレームワークであり、ビジュアルで宣言的な方法でJava EE開発を行えます。

Oracle Automatic Diagnostic Repository機能セット・グループ

OPatch

OPatchユーティリティは、Oracle製品に対する個別パッチの適用またはロールバックを可能にするツールです。

Toplinkデベロッパ

Oracle TopLinkを使用して、永久性のあるオブジェクト指向のデータをリレーショナル・データベースに格納する高性能アプリケーションを構築できます。オブジェクト指向のデータはリレーショナル・データかXML (Extensible Markup Language)エレメントに変換されます。