プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77348-02
目次へ移動
目次

前
次

1 Oracle Managed File Transferのインストールについて

この項では、この製品の標準トポロジを説明することで、Oracle Managed File Transferの標準的なインストールについて説明します。

製品のインストールまたはドメイン構成の実行中または実行後に問題が発生しないように、次のトピックを十分に検討してください。

1.1 開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

標準インストール・トポロジは、本番環境で開始点として使用できる柔軟なトポロジです。

このガイドの情報は、Oracle Managed File Transferの標準トポロジを作成するうえで役に立ちます。後で標準インストール・トポロジを拡張して、セキュアで可用性の高い本番環境を作成できます。

標準インストール・トポロジは、この製品のサンプル・トポロジです。この製品がサポートする唯一のトポロジではありません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の標準インストール・トポロジの理解に関する項を参照してください。

1.1.1 Oracle Managed File Transferの標準インストール・トポロジについて

このトポロジは、1つ以上の管理対象サーバーを含む1つ以上のクラスタと管理サーバーが1つの標準的なWebLogic Serverドメインを示しています。

次の図は、Oracle Managed File Transferの標準インストール・トポロジを示しています。

このトポロジの要素については、表1-1の情報を参照してください。

1.1.2 標準インストール・トポロジ図の要素について

通常、標準インストール・トポロジには、共通の要素が含まれています。

次の表では、トポロジの図の要素をすべて説明しています。

表1-1 標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と関連ドキュメントへのリンク
APPHOST アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
DBHOST データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
WebLogicドメイン Javaコンポーネント(この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよび他の関連ソフトウェア・コンポーネント)の論理的に関連したグループです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー WebLogicドメインの集中管理エンティティです。ドメインの構成オブジェクトを保持し、構成の変更を管理対象サーバーに分散します。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

Enterprise Manager Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、ドメインを管理する主要ツールです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。

クラスタ 同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン 1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは、管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的につなぐ機能でもあります。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するために、管理対象サーバーとマシンを関連付けます。
管理対象サーバー アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースのホスト。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

インフラストラクチャ 次のものを含むサービスの集合:
  • メタデータ・リポジトリ(MDS)には、Oracle Fusion Middlewareのコンポーネント(Oracle Application Developer Frameworkなど)のメタデータが格納されます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のメタデータ・リポジトリの概要に関する項を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)

1.2 セカンダリ・トポロジの理解

セカンダリ・トポロジには、標準トポロジに加えて追加のインストール手順または構成手順が必要なコンポーネントの構成が含まれます。

これは共有トピックから共有トピックへのxrefの変数を使用するテストです。

このガイドのメイン・セクションでは、標準インストール・トポロジのインストールおよび構成方法を説明しています。セカンダリ・トポロジには、標準インストール・トポロジでは識別されない、または含まれない製品がいくつか含まれます。

セカンダリ・トポロジのインストールと構成のガイドラインについては、「Oracle Managed File Transferのセカンダリ・トポロジ」を参照してください。

1.3 このドキュメントを使用した既存ドメインの拡張

このドキュメントの手順では、新しいドメインの作成方法を説明しています。前提として、他のOracle Fusion Middleware製品はシステムにインストールされていないこととします。

その他のOracle Fusion Middleware製品を対象のシステムにインストール済および構成済の場合は(たとえば、Fusion Middleware Infrastructureを、稼働中のドメインに実行済の場合は)、同じ手順で既存のドメインを拡張できます。既存のドメインを拡張するよう選択する場合、詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインにおける複数製品のインストールに関する項を参照してください。

1.4 アップグレード・シナリオでのこのドキュメントの使用

アップグレードの過程でOracle Managed File Transferをインストールする場合は、このドキュメントの手順に従ってソフトウェアをインストールしますが、構成ウィザードを実行したWebLogicドメインの作成は行わないでください。

ソフトウェアのインストール後に、『Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアップグレード』を参照してください。