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Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77348-02
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3 Oracle Managed File Transferソフトウェアのインストール

この項の手順に従って、Oracle Managed File Transferソフトウェアをインストールします。

インストールを開始する前に、システム環境の検証が済んでいて(「システム環境の確認のロードマップ」)、Oracle Fusion Middleware Infrastructureがインストールされていること(『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』)を確認してください。

3.1 インストール・チェックリストの確認

インストール・プロセスでは、特定の情報を入力するように要求されます。

表3-1は、Oracle Managed File Transferのインストール前に理解しておく必要のある重要な項目と、インストール中に決定する必要のある重要な項目を示しています。

表3-1 インストール・チェックリスト

情報 値の例 説明

JAVA_HOME

/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_77

Java JDK ホーム・ディレクトリを指す環境変数。

データベース・ホスト

examplehost.exampledomain

データベースを実行しているホストの名前とドメイン。

データベース・ポート

1521

データベースがリスニングするポート番号。デフォルトのOracleデータベースのリスニング・ポートは1521です。

データベース・サービス名

orcl

Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、orclです。

DBAユーザー名

SYS

データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、SYSです。

DBAパスワード

myDBApw957

データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。

ORACLE_HOME

/home/Oracle/product/ORACLE_HOME

ソフトウェアをインストールするディレクトリ。

このディレクトリには、必要に応じてOracle Fusion Middleware InfrastructureOracle Managed File Transferが含まれます。

WebLogic Serverのホスト名

examplehost.exampledomain.com

Oracle WebLogic ServerおよびOracle Managed File Transferコンソールのホスト名。

コンソール・ポート

7001

Oracle WebLogic ServerおよびOracle Managed File Transferコンソールのポート。

DOMAIN_HOME

/home/Oracle/config/domains/mft_domain

ドメイン・データの格納場所。

APPLICATION_HOME

/home/Oracle/config/applications/PRODUCT_domain

アプリケーション・データの格納場所。

WebLogicドメインの管理者のユーザー名

weblogic

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーの名前。デフォルトの管理者ユーザーは、weblogicです。

管理者ユーザーのパスワード

myADMpw902

Oracle WebLogic Server管理権限を持つユーザーのパスワード。

FTPポート

7021

埋込みFTPサーバーのポート。

RCUユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/bin

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。

RCUスキーマの接頭辞

MFT

Oracle Managed File Transferが使用するデータベース・スキーマの名前の接頭辞。

RCUスキーマのパスワード

myRCUpw674

Oracle Managed File Transferが使用するデータベース・スキーマのパスワード。

構成ユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

ドメインを作成し構成するための構成ウィザードへのパス。

$FTP_ROOT

${ORACLE_HOME}/b2b/ftp_root

埋込みFTPサーバーのルート・ディレクトリ。

3.2 インストール・プログラムの起動

インストールを実行する前に、JDKと必要なソフトウェアを確認する必要があります。

インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。

  1. ホスト・システムにログインします。
  2. コマンドラインからjava -versionを実行して、動作保証されたJDKがすでにシステムにあることを確認します。公開の時点では、12c (12.2.1.1)の動作保証されたJDKは1.8.0_77でした。詳細は、「Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成」ページで適切な動作保証ドキュメントを参照してください。
  3. 前提条件となるソフトウェアをインストールしていることを確認します。
  4. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
  5. ご使用のシステムのJDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行し、インストール・プログラムを起動します。
    • UNIXオペレーティング・システムの場合: /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_77/bin/java —jar fmw_12.2.1.1.0_mft_generic.jar

    • Windowsオペレーティング・システム: インストールアイコンをダブルクリックするか、コマンド・プロンプトにC:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_77\bin\java -jar fmw_12.2.1.1.0_mft_generic.jarを入力します

    これらの例にあるJDKの場所は、ご使用のシステムの実際のJDKの場所に読み替えてください。

注意:

インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンド・ライン・インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』の「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。各インストール・プログラム画面の詳細は、次のトピックを参照してください。

3.3 インストール画面への移動

インストーラにより、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

次の表に、インストーラ画面が表示される順序を示します。インストーラ画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。

表3-2 Oracle Managed File Transferのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

この画面では、情報を参照してすべての前提条件が満たされていることを確認して「次」をクリックします。

自動更新

この画面では、自動更新をスキップする選択をするか、パッチを選択するか、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索します。

インストールの場所

この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。このOracleホームには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureが含まれている必要があります。

「表示」をクリックすると、Oracle Managed File Transferが正しいOracleホームにインストールされていることを確認できます。

前提条件チェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

検証済のタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。

インストール・サマリー

この画面では、選択したインストール・オプションを検証します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集して格納され、後で(コマンドラインから)サイレント・インストールを実行するために使用できます。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面はインストールの進行状況を示します。

進行状況バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。

インストール完了

この画面には、「インストールの場所およびインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。

3.4 インストールの検証

インストールの完了後、一連のタスクを実行して、成功したことを確認します。

3.4.1 インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。

デフォルトでは、インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logsディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。

ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。

3.4.2 ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要なディレクトリに関する項を参照してください。

3.4.3 Oracleホームの内容の表示

viewInventoryスクリプトを使用すると、Oracleホームの内容を表示することができます。

詳細は、Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールのOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。