Oracle WebCenter Portalを削除または再インストールするには、この項の手順に従ってください。
ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールするときに問題が発生する場合があります。この項の手順を実行すると、ソフトウェアを正しく削除できます。
Oracle Fusion Middlewareアンインストーラは、Oracleホーム・ディレクトリから、このソフトウェアを削除します。
次の表は、アンインストールの手順を要約し、サポート・ドキュメントへのリンクを示しています。
表9-1 製品のアンインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Fusion Middlewareの停止 |
アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。 |
|
データベース・スキーマの削除 |
Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。 |
「データベース・スキーマの削除」を参照。 |
ソフトウェアの削除 |
製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。 Oracleホームに複数の製品が含まれている場合は、アンインストーラを複数回(製品ごとに1回)実行する必要があります。 |
|
Oracleホーム・ディレクトリの削除 |
アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。 |
|
ドメインおよびアプリケーション・データの削除 |
アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。 |
「ドメインとアプリケーション・データの削除」を参照してください。 |
アンインストーラを実行する前に、削除するOracleホームに関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止することをお薦めします。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
Oracleホームを削除する前に、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除するために、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行することをお薦めします。
各ドメインには、カスタム接頭辞で一意に識別された独自のスキーマのセットがあります(『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照)。これらのスキーマは、他のドメインで共有できません(『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照)。
データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。
スキーマを削除する手順については、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。
この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド・ライン)アンインストールを実行する場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
UNIXまたはWindowsのいずれかでアンインストーラを起動できます。
アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。
UNIXの場合
ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してください。
./deinstall.sh
Windowsの場合
次のいずれかの操作を行います。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリに移動して、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド行から、ORACLE_HOME
\oui\bin
に移動し、次のコマンドを入力します。
deinstall.cmd
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle」→「OracleHome」→「Uninstall Oracle Software」を選択します。
Oracleホームには複数の製品が存在するため、正しいOracleホームをアンインストールしていることを確認します。
アンインストーラを実行した後、「アンインストールする配布」画面が表示されます。ドロップダウン・リストから「WebCenter Portal 12.2.1.1.0」を選択し、「アンインストール」をクリックします。「アンインストール画面のナビゲート」に記載されている画面が表示されます。
注意:
アンインストール・ウィザードを再度実行することにより、Oracle WebCenter Portalソフトウェアをアンインストールした後にOracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。他のソフトウェアがOracle Fusion Middleware Infrastructureに依存していない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。
アンインストーラにより、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。
表9-2に示すアンインストール画面の詳細が必要な場合は、画面上で「ヘルプ」をクリックしてください。
表9-2 アンインストール画面と説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品のアンインストーラの紹介画面です。 |
アンインストール・サマリー |
この画面は、アンインストールしようとしているOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。このディレクトリが正しいことを確認します。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールを実行するときに使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンド・ライン・アンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
アンインストールの進行状況が表示されます。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了するとこの画面が表示されます。画面上の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを終了します。 |
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合は、次のコマンドを入力します。
cd /home/Oracle/product rm -rf ORACLE_HOME
Windowsオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、C:\Oracle\Product
ディレクトリに移動し、ORACLE_HOME
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Product
ディレクトリに移動します。Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除してもかまいません。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOME
を削除する前に、すべての製品を削除する必要があります。
この項の手順に従ってソフトウェアをアンインストールし、手動でOracleホーム・ディレクトリを削除した場合にのみ、前回のインストールと同じOracleホームにソフトウェアを再インストールできます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストール時に指定したOracleホームに、インストールしようとしている同じソフトウェアがすでに含まれていると警告されます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、既存のOracleホーム内のどこかに、ドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホームを作成することを選択したとします。このデータはアンインストール処理中に削除されないので、同じOracleホームに再インストールしようとすると、インストーラがそれを許可しません。選択肢は次のとおりです。
この項で説明しているように、Oracleホームからソフトウェアをアンインストールした後、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールして、Oracleホーム・ディレクトリを削除した後、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメインまたはアプリケーションのデータは、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。