この項では、以前のMapViewerリリース以降の主な新機能と変更された機能について説明します。この項では、新機能を「MapViewerの中核」と「Oracle Maps HTML Javascript API (V2)」の小区分に分類しています。
この項では、Map Builderツールなど、MapViewer全般に関連する機能について説明します。
MapViewerリリース11gの既存インストールがあり、そのMapViewer構成をOracle Fusion Middlewareリリース12.2.1.1で使用する場合は、1.5項「MapViewerのアップグレード」を参照してください。
タイル層のUTFGridが有効になっていると、UTFGridという名前のデータセットは画像タイルの「コンパニオン」になります。コンパニオンは、画像タイル内の地物プロパティに関するテキスト情報を含んでいます。このテキスト情報は、Webアプリケーションのツールチップや情報ウィンドウとして、最新のOracle Maps HTML5 APIで表示できます。
詳細は、2.3.11項「線形参照システム(LRS)テーマ」を参照してください。
MapViewerサーバーにサポートが追加され、Oracle Spatial and GraphのGeoRasterデータベースに含まれる仮想モザイク機能に基づいた事前定義済テーマを作成できるようになりました。
この項では、Oracle Maps HTML5 Javascript API (V2)の機能について説明します。詳細は、第6章を参照してください。
新しいOracle Maps HTML5 JavaScript APIを使用すると、非定型問合せや、有効なMapViewer XMLマップ・リクエストに基づいて、簡単に動的なタイル層を作成できます。このようなタイルはクライアント側専用であり、データベースにメタデータを作成する必要はありません。
OM.style.Marker
クラスは、あらゆるSVGファイルをsrc
属性として受け入れるようになりました。これまでは、画像ベースのマーカーについては、PNG画像とGIF画像のみがsrc
として使用可能でした。
スタイル・クラスには、サーバー側スタイル定義への変換を簡単にするためのtoXMLString
メソッドが含まれるようになりました。外部マップ・サーバー・サポートの例(3.3.5項「外部マップ・ソース・アダプタ」を参照)では、このtoXMLString
メソッドを使用しています。