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Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferの使用
12c リリース(12.2.1.1)
E79332-01
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9 Oracle Managed File Transferのユーティリティ

この章では、Oracle Managed File Transfer (MFT)の操作を実行するWLST (Oracle WebLogic Scripting Tool)コマンドの要約を示します。

この章の内容は次のとおりです。

MFTのWLSTコマンドの詳しい説明と例については、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスのOracle Managed File TransferのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

9.1 WLSTコマンドの実行

WLSTのコマンドを実行するには、あらかじめWLSTを起動してMFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーに接続しておく必要があります。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic ServerのMFTのコマンド・ディレクトリに移動します。
    cd ${MW_HOME}/mft/common/bin
    
  2. Oracle WebLogic Scripting Toolを実行します。
    ./wlst.sh
    
  3. MFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーに接続します。
    connect("username","password","t3://hostname:port")
    

    次に例を示します。

    connect("weblogic","weblogic1","t3://localhost:7011")
    
  4. 必要なWLSTコマンドを実行します。

    MFTのWLSTコマンドを一覧表示するには、このコマンドを使用します。

    help("mft")
    

    MFTのWLSTコマンドの短い名前を一覧表示するには、このコマンドを使用します。

    help("mft-shortcuts")
    

    コマンドの動作は、長い名前と短い名前のどちらを使用するかにかかわらず、まったく同じです。

  5. 接続を切断して終了します。
    disconnect()
    exit()
    

9.2 MFTのWLSTコマンドの要約

表9-1は、MFTのWLSTコマンドの要約です。これはクイック・リファレンスであり、各コマンドの詳しい説明を目的とするものではありません。これらのコマンドの詳しい説明は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスのOracle Managed File TransferのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

表9-1 MFTのWLSTコマンドの要約

コマンド ショートカット 構文 説明

bulkDeployArtifact

buDepAF

bulkDeployArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_names', 'comment')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトのカンマ区切りリストをデプロイします。*はすべてを意味します。コメントは省略可能です。

createMftCredential

 
createMftCredential(password, key) 

mftappの資格証明を作成します。資格証明を作成する必要があるパスワードと、資格証明のキーを入力します。

deleteArtifact

delAF

deleteArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトを削除します。

deleteArtifactDeployment

delDepAF

deleteArtifactDeployment('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'label')

アンデプロイされたソース、転送またはターゲットのアーティファクトを削除します。「デプロイメント」タブの「デプロイメントの詳細の表示」を使用すると、labelが表示されます。

deployArtifact

depAF

deployArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトをデプロイします。コメントは省略可能です。

disableArtifact

disAF

disableArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

デプロイ済で以前に有効化されたソース、転送またはターゲットのアーティファクトを無効にします。コメントは省略可能です。

enableArtifact

enAF

enableArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

デプロイ済で以前に無効化されたソース、転送またはターゲットのアーティファクトを有効にします。コメントは省略可能です。

exportDeployedArtifact

expDepAF

exportDeployedArtifact('<ArtifactType>','<ArtifactName>',<Label>,'<ArchiveFilePath>',generateConfigPlan, longFormat) 

デプロイ済のソース、転送またはターゲットのアーティファクトをZIPファイルにエクスポートします。「デプロイメント」タブの「デプロイメントの詳細の表示」を使用すると、labelが表示されます。WLSTにリモート接続している場合は、ZIPファイルはリモート・サーバー上に作成されます。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

LongFormat (オプション。デフォルトはfalse): "true"の場合は、config plan xmlに属性のほとんどが含まれます。それ以外の場合、構成プランXMLには主要な属性のみがリストされます。

isArtifactInMDS

isAFinMDS

isArtifactInMDS('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトがMDS (メタデータ・ストア)に存在するかどうかを調べてTRUEまたはFALSEを返します。

undeployArtifact

undepAF

undeployArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトを、構成から削除せずにアンデプロイします。コメントは省略可能です。

exportMftMetadata

expMD

exportMetadata('<ArchiveFile>', generateConfigPlan, longFormat)

MFT構成全体(パスワードを除く)をZIPファイルにエクスポートします。WLSTにリモート接続している場合は、ZIPファイルはリモート・サーバー上に作成されます。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

LongFormat (オプション。デフォルトはfalse): "true"の場合は、config plan xmlに属性のほとんどが含まれます。それ以外の場合、構成プランXMLには主要な属性のみがリストされます。

exportTransferMetadata

expXfrMD

exportTransferMetadata('<ArchiveFile>', '<TransferName>', generateConfigPlan, longFormat )

転送アーティファクトおよび関連するメタデータをZIPファイルにエクスポートします。WLSTにリモート接続している場合は、ZIPファイルはリモート・サーバー上に作成されます。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

LongFormat (オプション。デフォルトはfalse): "true"の場合は、config plan xmlに属性のほとんどが含まれます。それ以外の場合、構成プランXMLには主要な属性のみがリストされます。

importMftMetadata

impMD

importMetadata('<ArchiveFile>',<MftConfigPlanXML>, previewMode)

エクスポート済のMFT構成をZIPファイルからインポートします。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

resetMetadata

resMD

resetMetadata('preserve_preferences')

MFT構成をリセットします。すべてのアーティファクトが削除され、すべての管理設定がデフォルト値にリセットされますが、省略可能なpreserve_preferencesTRUEに設定されている場合はユーザー・プリファレンスをそのまま残します。

deleteCSFKey

delKey

deleteCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 'alias')

鍵別名をMFTキーストアから削除します。

exportCSFKey

expKey

exportCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 
'key_file_path')

鍵をMFTキーストアからキー・ファイルにエクスポートします。

generateKeys

genKeys

generateKeys('SSH|PGP', 'password', 
'key_file_path')

鍵を生成して1つ以上のキー・ファイルに保存します。鍵のタイプはRSAで、鍵のサイズは1024ビットです。秘密鍵のパスワードは省略可能です。

SSHの場合は、パスにキー・ファイル名が含まれている必要があります。

PGPの場合は、指定したパスの下に2つのファイルが生成されます。secret.ascファイルの内容はPGP秘密鍵で、pub.ascファイルの内容はPGP公開鍵です。

generateKeysによってサポートされない追加の鍵生成オプションには、ssh-keygenまたはgpgなどの外部鍵生成アプリケーションをお薦めします。

importCSFKey

impKey

importCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 'alias',
'key_file_path')

鍵をキー・ファイルからMFTキーストアにインポートして別名を作成します。

listCSFKeyAliases

lsKeyAliases

listCSFKeyAliases('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC',
'alias')

MFTキーストア内の鍵別名のリストを返します。

updateCSFKey

updKey

updateCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 'alias',
'key_file_path')

鍵別名をMFTキーストアから削除して新しいキー・ファイルを作成します。

getSourceDeploymentHistory

getSrcDH

getSourceDeploymentHistory('source_name')

ソース・アーティファクトのデプロイメント履歴を返します。

getTargetDeploymentHistory

getTrgtDH

getTargetDeploymentHistory('target_name')

ターゲット・アーティファクトのデプロイメント履歴を返します。

getTransferDeploymentHistory

getXfrDH

getTransferDeploymentHistory('transfer_name')

転送アーティファクトのデプロイメント履歴を返します。

getTransferInfo

getXfrInfo

getTransferInfo('transfer_name', 'label')

転送アーティファクトに関する情報を返します。「デプロイメント」タブの「デプロイメントの詳細の表示」を使用すると、labelが表示されます。

pauseTransfer

pauseXfr

pauseTransfer('instance_id', 'comment')

進行中の転送を一時停止します。ターゲット・レポートの「拡張」セクションを開くと、インスタンスIDが表示されます。ターゲット・レポートの詳細は、「ソース、転送およびターゲットのレポートの解釈」を参照してください。コメントは省略可能です。

resubmit

resub

resubmit('resubmit_type', 'instance_ids',
'comment')

転送を再送信します。resubmit_typeのタイプは、SOURCETRANSFER_INSTANCETARGETまたはTARGET_INSTANCEです。ターゲット・レポートの「拡張」セクションを開くと、インスタンスIDが表示されます。ターゲット・レポートの詳細は、「ソース、転送およびターゲットのレポートの解釈」を参照してください。コメントは省略可能です。

resubmitMessages

resMsgs

resubmitMessages(<ResubmitType>, <state>, <artifactName>, <startDate>, <endDate>, <chunkSize>, <chunkDelay>, <ignoreIds>, <comments>, <previewMode>)

転送のバルク再送信。ResubmitTypeは、再送信を呼び出した対象アーティファクトのタイプです。指定できる値はsource、transfer_instance、target、target_instanceです。状態 (オプション)は、「アクティブ」、「失敗」、「完了」のいずれかです。開始日/終了日を使用すると、指定された日付範囲で失敗したすべてのメッセージを再送信できます。コマンドをプレビュー・モードで実行すると、指定した基準で再送信されるメッセージの数がリストされます。

resumeTransfer

resXfer

resumeTransfer('instance_id', 'comment')

一時停止している転送を再開します。ターゲット・レポートの「拡張」セクションを開くと、インスタンスIDが表示されます。ターゲット・レポートの詳細は、「ソース、転送およびターゲットのレポートの解釈」を参照してください。コメントは省略可能です。

configureHomeDir

confHmDir

configureHomeDir('directory_path', 'user_name')

指定されたディレクトリをホーム・ディレクトリとしてユーザーに割り当てます。そのユーザーが埋込みサーバーにログインしたときの作業ディレクトリとなります。

grantPermissionToDirectory

grPermDir

grantPermissionToDirectory('directory_path',
'principal_name', 'principal_type',
'permissions', 'server_type', 'include_subfolder')

埋込みサーバー・ディレクトリに対する権限を付与します。埋込みサーバー上の既存のディレクトリに対する権限のセットをユーザーやグループに割り当てることができます。

listAllPermissions

lsPerms

grantPermissionToDirectory('directory_path',
'server_type')

指定されたプリンシパルとサーバー・タイプに使用できるすべての権限のリストを返します。サーバー・タイプはFTPまたはsFTPです。

createArtifacts

crtAF

\createArtifacts('<xmlFilePath>',previewMode,updateIfExists)

アーティファクト定義を含む入力xmlファイルからアーティファクトを作成します。

revokePermissionForDirectory

revPermDir

revokePermissionForDirectory('directory_path',
'principal_name', 'principal_type', 'permissions',
'server_type', 'include_subfolder')

埋込みサーバー・ディレクトリに対する権限のセットを取り消します。

startEmbeddedServer

startES

startEmbeddedServer('FTP|FTPS|SFTP')

停止している埋込みFTP、FTPS (FTP over SSL)またはsFTP (SSH-FTP)サーバーを起動します。

stopEmbeddedServer

stopES

stopEmbeddedServer('FTP|FTPS|SFTP')

実行中の埋込みFTP、FTPS (FTP over SSL)またはsFTP (SSH-FTP)サーバーを停止します。

updatePorts

updPorts

updatePorts('server_instance_name',
'FTP|FTPS|SFTP', 'port')

埋込みFTP、FTPS (FTP over SSL)またはsFTP (SSH-FTP)サーバーのポートを更新します。埋込みサーバーは、MFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーのサービスの1つです。

createCallouts

crtCalls

createCallouts('def_file_path')

コールアウトを定義するXMLファイルに基づいてコールアウトを作成します。

deleteCallout

delCalls

deleteCallout('callout_name')

コールアウトを削除します。

listCallouts

lsCalls

listCallouts()

コールアウトのリストを返します。

updateCallouts

updCalls

updateCallouts('def_file_path')

コールアウトを定義するXMLファイルに基づいて、同じ名前のコールアウトを更新します。

addContactToNotification

addContNote

addContactToNotification('event',
'Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

特定のイベント通知に連絡先を追加します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

eventは、RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENTPURGE_EVENTまたはARCHIVE_RESTORE_EVENTです。

createContact

crtCont

createContact('Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

イベント通知の連絡先を作成します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

deleteContact

delCont

deleteContact('Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

連絡先を削除します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

listContacts

lsConts

listContacts('Email|PHONE|FAX|SMS')

連絡先のリストを返します。

removeContactFromNotification

remContNote

removeContactFromNotification('event',
'Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

特定のイベント通知から連絡先を削除します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

eventは、RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENTPURGE_EVENTまたはARCHIVE_RESTORE_EVENTです。

updateEvent

updEvt

updateEvent('event', 'enabled')

特定のイベント通知を有効または無効にします。enabledTRUEまたはFALSEに設定します。

eventは、RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENTPURGE_EVENTまたはARCHIVE_RESTORE_EVENTです。

archiveInstanceData

arcData

archiveInstanceData(archiveFileName='filename',
startDate='date', endDate='date',
batchId='batchId', status='C|F|A|*',
testMode='TRUE|FALSE', comments='text',
runInSync='FALSE|TRUE',
fsArchiveFolderPath='path')

ランタイム・インスタンスを.dmpファイルにアーカイブします。archiveFileNameは必須です。日付の形式はdd-MM-yyyy H:m:s:Sです。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子です。statusは、completed (デフォルト値)、failed、activeまたはallです。ランタイム・インスタンスをアーカイブするには、testMode=FALSEと設定します。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。fsArchiveFolderPathは、対応するペイロードをアーカイブする場合は必須です。

restoreInstanceData

resData

restoreInstanceData(archiveFilePath='path',
fileNamePrefix='prefix', fsFolderPath='path',
runInSync='FALSE|TRUE')

アーカイブ済のランタイム・インスタンスを復元します。archiveFilePathは必須です。fileNamePrefix (通常はbatchId)およびfsFolderPathは、対応するペイロードを復元する場合は必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

archivePayloads

arcPLs

archivePayloads(batchId='batchId',
archivePath='path', runInSync='FALSE|TRUE')

ランタイム・インスタンスに対応するペイロードをbatchId_n.zipファイルにアーカイブします。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子で、必須です。ペイロード・アーカイブ・ディレクトリへのarchivePathも必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

restorePayloadsByName

resPLbyN

restorePayloadsByName(fileNames='filename',
folderPath='path',  runInSync='FALSE|TRUE')

ファイル名で指定されたアーカイブ済ペイロードを復元します。fileNames引数(通常はbatchId)は必須です。ペイロード・アーカイブ・ディレクトリへのfolderPathも必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

restorePayloadsByPrefix

resPLbyP

restorePayloadsByPrefix(fileNamePrefix='prefix',
folderPath='path',  runInSync='FALSE|TRUE')

ファイル名接頭辞で指定されたアーカイブ済ペイロードを復元します。fileNamePrefix引数(通常はbatchId)は必須です。ペイロード・アーカイブ・ディレクトリへのfolderPathも必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

purgeInstanceData

prgData

purgeInstanceData(startDate='date',
endDate='date', batchId='batchId',
status='C|F|A|*', testMode='TRUE|FALSE',
comments='text', runInSync='FALSE|TRUE',
runPayloadPurge='FALSE|TRUE', <transferNames>, <namesDelimiter>) 

ランタイム・インスタンスをパージします。引数はいずれも省略可能です。日付の形式はdd-MM-yyyy H:m:s:Sです。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドまたはpurgeInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子です。statusは、completed (デフォルト値)、failed、activeまたはallです。ランタイム・インスタンスをアーカイブするには、testMode=FALSEと設定します。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。runPayloadPurge=TRUEと設定すると、対応するペイロードがパージされます。

purgePayloads

prgPLs

purgePayloads(batchId='batchId',
detailedAudit='TRUE|FALSE',
runInSync='FALSE|TRUE')

ランタイム・インスタンスに対応するペイロードをパージします。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドまたはpurgeInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子で、必須です。detailedAudit=FALSEと設定すると、パージされるファイルの監査がオフになります。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

createUserContact

crtUCont

createUserContact(<userName>,<deliveryChannel>) 

新しいユーザー連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます。

deliveryChannel (オプション): Email/SMSに指定できる値。指定しない場合は、WebLogicユーザーで構成されているユーザー優先配信チャネルが使用されます。

createUserGroupContact

crtUGCont

createUserGroupContact(<userGroupName>,<deliveryChannel>) 

新しいユーザー・グループ連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます。

deliveryChannel (オプション): Email/SMSに指定できる値。指定しない場合は、WebLogicユーザーで構成されているユーザー優先配信チャネルが使用されます。

addUserContactToNotification

addUContNote

addUserContactToNotification(<Event>, <userName>, <deliveryChannel>)

通知イベントのためのユーザー連絡先を追加します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

注意: 内部連絡先を追加する前に、電子メール・アドレス/連絡先電話番号がユーザー設定にあることを確認してください。

addUserGroupContactToNotification

addUGContNote

addUserGroupContactToNotification(<Event>, <userGroupName>, <deliveryChannel>)

通知イベントのためのグループ・ユーザー連絡先を追加します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

deleteUserContact

delUCont

deleteUserContact(<userName>,<deliveryChannel>)

既存のユーザー連絡先を削除します。注意: 連絡先が使用されている(イベントに割り当てられている)場合、エラー・メッセージが表示されます。

deleteUserGroupContact

delUGCont

deleteUserGroupContact(<userGroupName>,<deliveryChannel>)

既存のユーザー・グループ連絡先を削除します。注意: 連絡先が使用されている(イベントに割り当てられている)場合、エラー・メッセージが表示されます。

removeUserContactfromNotification

remUContNote

removeUserContactFromNotification(<Event>, <userName>, <deliveryChannel>)

通知イベントから、指定したユーザー連絡先を削除します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

removeUserGroupContactfromNotification

remUGContNote

removeUserGroupContactFromNotification(<Event>, <userGroupName>, <deliveryChannel>)

通知イベントから、指定したユーザー・グループ連絡先を削除します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

updateTriggerEventStatus updTrgEvtSt
updateTriggerEventStatus(<status>, <sourceName>, <eventSessionId>)
指定したeventSessionIdTriggerEventステータスが更新されます。

eventSessionIdを指定しないと、指定したソースの最新のイベント・ステータスが更新されます。

activatePurgeSchedule actPurgeSch
activatePurgeSchedule(schedule_name)
パージ・スケジュールをアクティブ化するために使用されます。アクティブ化するパージ・スケジュール名を指定します。デフォルトのscheduleNameは、デフォルトのパージ・スケジュールです。パージ・スケジュール名を指定しない場合、コマンドによってデフォルトのパージ・スケジュールがアクティブ化されます。このコマンドでアクティブ化できるパージ・スケジュールは1つだけです。
deactivatePurgeSchedule deactPurgeSch
<scheduleName>
パージ・スケジュールを非アクティブ化するために使用します。非アクティブ化するパージ・スケジュール名を指定します。デフォルトのscheduleNameは、デフォルトのパージ・スケジュールです。パージ・スケジュール名を指定しない場合、コマンドによってデフォルトのパージ・スケジュールが非アクティブ化されます。このコマンドで非アクティブ化できるパージ・スケジュールは1つだけです。
modifyPurgeSchedule modifyPurgeSch
modifyPurgeSchedule(<startDate>, <endDate>, <scheduleTime>, <frequency>, <retentionPeriod>, <status>, <transferNames>, <namesDelimiter>, <include>, <comment>)
既存のパージ・スケジュールを変更するために使用されます。

startDateはdd-mm-yyyy形式、scheduleTime はhh:mm:ss形式、frequencyの値は「毎日」、「毎週」、「毎月」または「毎年」、

retentionPeriodの値はゼロ以上の数字、statusの値は「完了」または「失敗」(あるいはその両方)、transferNamesはインスタンスをパージする必要がある転送名、namesDelimiterの値はシングル・キャラクタ文字列、includeの値は「True」または「False」、commentの値は任意の文字列となります。
updateAppProperties updAppPrt
updateAppProperties('<propertiesNameValuePair>', '<delimeter>') 
MFTシステムのアプリケーション・プロパティを更新するために使用されます。サポートされているプロパティは、サーバー、HA、パフォーマンスおよび拡張プロパティです。プロパティが名前と値のペアであり、名前がプロパティ名、値がプロパティの値で、それぞれが区切り記号で区切られている場合、複数のプロパティを一度に更新できます。サポートされるパラメータは次のとおりです。physicalstoragedirectory: 文字列 - ディレクトリ・パス、 calloutdirectory: 文字列 - ディレクトリ・パス、 storeonlinepayload: 文字列 - {fileSystem, database}, storereferencepayload: ブール - true/false, generatechecksum: ブール - true/false, sourceprocessors: 数値 - ゼロ以外の正の数、 instanceprocessors: 数値 - ゼロ以外の正の数、targetprocessors: 数値 - ゼロ以外の正の数、controldirectory: 文字列 - ディレクトリ・パス、inbounddatasource: 文字列 - MFTデータ・ソース名、outbounddatasource: MFTデータ・ソース名、 internaladdress: 文字列 - ロード・バランサ(LB)のIPアドレス、internalFTPS: 数値 - LBのFTPSのポート番号、internalSFTP: 数値 - LBのSFTPのポート番号、 internalFTP: 数値 - LBのFTPのポート番号、 externaladdress: 文字列 - LBのIPアドレス、externalFTPS: 数値 - LBのFTPSのポート番号、 externalSFTP: 数値 - LBのSFTPのポート番号、 externalFTP: 数値 - LBのFTPのポート番号。
updateSFTPServer updSFTPSvr
updateSFTPServer('<enableSFTP>', '<keyAlias>', '<privateKeyPassword>') 
組込みSFTPサーバーを有効化または無効化するために使用されます。SFTPサーバーを有効化するには、オプションの秘密鍵のパスワードに加えて、SSH鍵の別名が必須です。鍵がパスワードで保護されていない場合は、秘密鍵のパスワードは不要です。無効化するには、鍵の別名もパスワードも不要です。サポートされるパラメータは次のとおりです。enableSFTP: SFTPを有効化または無効化するブール、keyAlias: SSH秘密鍵の別名、privateKeyPassword: オプションのSSH秘密鍵のパスワード。

注意:

MFT WLSTコマンド・ショートカットは、MFT WLSTコマンドの簡潔な別名です。これを使用したい場合には、フル・コマンドのかわりに使用することもできます。フル・コマンド名を使用する場合とショートカット・コマンド名を使用する場合とでは、コマンド動作に違いはありません。

9.3 Oracle Managed File Transfer EJB

WLSTコマンドもEJBとして公開されており、次のEJBのいずれかでコマンドを使用できます。

  • oracle.tip.mft.j2ee.ejb.KeyManagerService

  • oracle.tip.mft.j2ee.ejb.MDSService

  • oracle.tip.mft.j2ee.ejb.RuntimeService