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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorの管理
12c (12.2.1.1)
E77330-01
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10 Oracle Data Integratorコンソールの使用

この章では、Oracle Data Integratorコンソールの使用方法について説明します。コンソール・ユーザー・インタフェースの概要も示します。

この章には次の項が含まれます:

10.1 Oracle Data Integratorコンソールの概要

Oracle Data Integratorコンソールは、Oracle Data Integratorのランタイム・アーキテクチャを管理およびモニタリングし、設計時のオブジェクトを参照するためのWebベースのコンソールです。

この節では、次のトピックについて説明します。

10.1.1 Oracle Data Integratorコンソールの概念

Oracle Data Integratorコンソールは、様々なタイプのユーザーが使用できるWebベースのコンソールです。

  • 管理者は、Oracle Data Integratorコンソールを使用して、リポジトリの作成とインポート、およびトポロジ(データ・サーバー、スキーマなど)の構成ができます。

  • 本番オペレータは、Oracle Data Integratorコンソールを使用して、シナリオとロード計画の管理、セッションとロード計画実行のモニター、およびOracle Data Integratorで生成されたエラー表の内容の管理を実行できます。

  • ビジネス・ユーザーおよび開発者は、このインタフェースで開発アーティファクトを参照します。この作業には、たとえばデータ系統機能やフロー・マップ機能を使用します。

このWebインタフェースは、Oracle Fusion Middleware Controlコンソールとシームレスに統合されているため、Fusion Middlewareの管理者は、Oracle Data Integratorのコンポーネントおよびセッションの詳細にドリルダウンできます。


注意:

Fusion Middleware Control Extension for Oracle Data Integratorには、Oracle Data Integratorコンソールが必要です。この拡張によってドメイン内のOracle Data Integratorコンポーネントを検出および表示するには、Oracle Data Integratorコンソールがインストールおよび構成されている必要があります。

10.1.2 Oracle Data Integratorコンソールのインタフェース

Oracle Data Integratorコンソールは、ADF-Facesフレームワークを使用したWebインタフェースです。

図10-1は、Oracle Data Integratorコンソールのレイアウトを示しています。

図10-1 Oracle Data Integratorコンソール

図10-1の説明が続きます
「図10-1 Oracle Data Integratorコンソール」の説明

Oracle Data Integratorコンソールでは、左側のパネルの2つのナビゲーション・タブに、現在のユーザーが使用できるオブジェクトが表示されます。

  • 「参照」タブには、参照および編集可能なリポジトリ・オブジェクトが表示されます。このタブでは、セッションおよびエラー表の管理もできます。

  • 「管理」タブは、リポジトリおよびリポジトリ接続の管理に使用します。このタブを使用できるのは、スーパーバイザ権限がある接続ユーザー、または最初のリポジトリ接続を設定するユーザーです。

右側のパネルには次のタブが表示されます。

  • 「検索」タブは常に表示可能で、接続されているリポジトリ内のオブジェクトを検索できます。

  • マスター/詳細タブは、参照または編集中のオブジェクトごとに表示されます。同時に複数のオブジェクトの参照または編集が可能であることに注意してください。

ナビゲーション・タブの上部にある検索フィールドを使用すると、ナビゲーション・タブが閉じている場合でも「検索」タブを開くことができます。

ナビゲーション・タブの使用

ナビゲーション・タブでは、リポジトリに含まれているオブジェクトを参照できます。オブジェクトまたはノードが選択されている場合、ナビゲーション・タブのツールバーには、このオブジェクトまたはノードに対して使用できるアクションのアイコンが表示されます。このオブジェクトに対して使用できないアクションのアイコンは、グレー表示されます。たとえば、「参照」タブの「トポロジ」ノードの下にあるデータ・サーバー・オブジェクトは編集および追加できますが、「デザイナ」ノードの下にあるプロジェクトは編集できません。同時に開くことができるタブの数は10までであることに注意してください。

10.2 Oracle Data Integratorコンソールの使用

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで使用できる様々なタイプの操作について説明します。コンソールで管理できる各オブジェクト・タイプを中心に説明するのではなく、コンソールでオブジェクトを管理するための秘訣を提供します。

この項には次のトピックが含まれます:


注意:

Oracle Data Integratorコンソールでは、マスター・リポジトリに定義されているセキュリティが使用されます。ユーザーに許可されない操作は、このユーザーに対してグレー表示されます。

また、「管理」タブを使用できるのは、スーパーバイザ権限があるユーザーのみです。


10.2.1 Oracle Data Integratorコンソールへの接続

Oracle Data Integratorコンソールは、管理者が定義したリポジトリ接続を介してリポジトリに接続します。

Oracle Data Integratorコンソールに接続するには、事前にOracle Data Integratorコンソールがインストールされている必要があります。Oracle Data Integratorコンソールのインストールの詳細は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』を参照してください。


注意:

Oracle Data Integratorコンソールに初めて接続するとき、リポジトリ接続が構成されていない場合は、最初のリポジトリ接続を作成するために「管理」タブにアクセスできます。詳細は、リポジトリ接続の作成を参照してください。最初のリポジトリ接続の作成後、「管理」タブはログイン・ページからは使用できなくなり、このタブを使用できるのはスーパーバイザ権限のあるユーザーのみになります。

Oracle Data Integratorコンソールへの接続

Oracle Data Integratorコンソールに接続するには:

  1. Webブラウザを開き、Oracle Data IntegratorコンソールがインストールされているURLに接続します。例: http://odi_host:8001/odiconsole/

  2. 「リポジトリ」リストから、接続するマスター・リポジトリまたは作業リポジトリに対応するリポジトリ接続を選択します。

  3. 「ユーザーID」および「パスワード」を指定します。

  4. 「サインイン」をクリックします。

10.2.2 一般的なユーザー操作

この項では、一般的なユーザーがOracle Data Integratorコンソールで使用できる一般的な操作について説明します。

この項では次の操作について記載しています:


注意:

シナリオおよびロード計画に対する作成、編集および削除操作は許可されていません。ODIコンソールでこれらのオブジェクトに対して実行可能な操作の詳細は、「シナリオおよびセッションの管理」および「ロード計画の管理」を参照してください。

オブジェクトの表示

オブジェクトを表示するには:

  1. 「参照」または「管理」ナビゲーション・タブでオブジェクトを選択します。

  2. ナビゲーション・タブのツールバーで「表示」をクリックします。オブジェクトの単純なページまたはマスター/詳細ページが開きます。

オブジェクトの編集

オブジェクトを編集するには:

  1. 「参照」または「管理」ナビゲーション・タブでオブジェクトを選択します。

  2. ナビゲーション・タブのツールバーで「更新」をクリックします。オブジェクトの編集ページが開きます。

  3. オブジェクトの各フィールドの値を変更します。

  4. このオブジェクトの編集ページで「保存」をクリックします。

オブジェクトの作成

オブジェクトを作成するには:

  1. 「参照」または「管理」ナビゲーション・タブで、作成するオブジェクトの親ノードに移動します。たとえば、コンテキストを作成する場合は、「参照」タブで、「トポロジ」「コンテキスト」ノードに移動します。

  2. ナビゲーション・タブのツールバーで「作成」をクリックします。このオブジェクトの「追加」ダイアログが表示されます。

  3. オブジェクトの各フィールドに値を指定します。

  4. このオブジェクトの「追加」ダイアログで「保存」をクリックします。ナビゲーション・タブに新しいオブジェクトが表示されます。

オブジェクトの削除

オブジェクトを削除するには:

  1. 「参照」または「管理」ナビゲーション・タブでオブジェクトを選択します。

  2. ナビゲーション・タブのツールバーで「削除」をクリックします。

  3. 確認ウィンドウで「OK」をクリックします。

オブジェクトの検索

オブジェクトを検索するには:

  1. 「検索」タブで、検索するオブジェクトに対応するタブを選択します。

    • 「デザインタイム」タブでは、設計時オブジェクトを検索できます

    • 「トポロジ」タブでは、トポロジ・オブジェクトを検索できます

    • 「ランタイム」タブでは、ロード計画、シナリオ、シナリオ・フォルダまたはセッション・フォルダなどのランタイム・オブジェクトを検索できます

    • 「セッション」タブでは、セッションを検索できます

    • 「ロード計画実行」タブでは、ロード計画実行を検索できます

  2. 検索パラメータを設定して検索を絞り込みます。

    たとえば、設計時またはトポロジ・オブジェクトを検索する場合:

    1. 「検索」 「テキスト」フィールドで検索するオブジェクトの名前の一部分を入力します。

    2. 大文字と小文字を区別して検索する場合、「大/小文字区別」を選択します(この機能はセッションまたはロード計画実行検索では提供されていません)。

    3. 「モデル/プロジェクト」(「デザイナ」タブ)または「トポロジ」(「トポロジ」タブ)で、検索するオブジェクトのタイプを選択します。すべてのオブジェクトを検索する場合は、「すべて」を選択します。

  3. 「検索」をクリックします。

  4. 「検索結果」がオブジェクト・タイプ別にグループ化されて表示されます。検索結果でオブジェクトをクリックすると、そのマスター/詳細ページが開きます。

10.2.3 シナリオおよびセッションの管理

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで使用できる、シナリオおよびセッションに関連する操作について説明します。

この項では次の操作について記載しています:

シナリオのインポート

シナリオをインポートするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「シナリオ/ロード計画」→「シナリオ」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「インポート」をクリックします。

  4. 「インポート・モード」を選択し、シナリオXMLファイルでエクスポート・ファイルを選択します。

  5. 「シナリオのインポート」をクリックします。

  6. 要求されたら、このシナリオのエクスポート時に使用されたエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーを入力しない場合、暗号化された機密(暗号)データはインポート済オブジェクトから削除されます。エクスポート・キーの詳細は、『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のエクスポート・キーに関する項を参照してください。

シナリオのエクスポート

シナリオをエクスポートするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「シナリオ/ロード計画」→「シナリオ」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「エクスポート」をクリックします。

  4. 「シナリオのエクスポート」ダイアログで、次のパラメータを設定します。

    • 「シナリオ名」リストから、エクスポートするシナリオを選択します。

    • 「Java文字セットのエンコーディング」フィールドに、エクスポート・ファイルのJava文字セットを入力します。

    • 「XML文字セットのエンコーディング」フィールドに、エクスポート・ファイルに指定するエンコーディングを入力します。

    • 「XMLバージョン」フィールドに、エクスポート・ファイルに指定するXMLバージョンを入力します。

    • 「エクスポート・キー」フィールドに、エクスポート中に必要な機密データ暗号化のためのAES KEYを指定します。エクスポート・キー文字列は最小8文字および最長100文字です。少なくとも1つの特殊文字(@、#、$、%、+、/、=)、数字または小文字または大文字のアルファベット文字が必要です。

    • 「エクスポート・キーの確認」フィールドに、エクスポート・キーを再入力します。

    • オプションで、将来のすべてのエクスポート用にエクスポート・キーを保存する場合は、「後のエクスポート用に保存」を選択します。

    • オプションで、リンクされている子オブジェクトをエクスポートする場合は、「依存オブジェクトを含める」を選択します。

  5. 「シナリオのエクスポート」をクリックします。

シナリオの実行

シナリオを実行するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「シナリオ/ロード計画」→「シナリオ」の順に移動します。

  3. 実行するシナリオを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「実行」をクリックします。

  5. この実行の「エージェント」「コンテキスト」および「ログ・レベル」を選択します。

  6. 「シナリオの実行」をクリックします。

セッションの停止

実行中のセッションの通常の停止または即時停止を実行できます。ステータスが「完了」「警告」または「エラー」のセッションは停止できません。

セッションを停止するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」→「セッション」の順に移動します。

  3. 停止するセッションを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「停止」をクリックします。

セッションの再開

セッションを再開するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」→「セッション」の順に移動します。

  3. 再開するセッションを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「再開」をクリックします。

  5. 「セッションの再開」ダイアログで、次のパラメータを設定します:

    • エージェント: リストから、新しいセッションの実行に使用するエージェントを選択します。

    • ログ・レベル: リストからログ・レベルを選択します。変数の追跡を有効にするには、「実行」または「セッションの再開」ダイアログで「ログ・レベル6」を選択します。ログ・レベル6は、ログ・レベル5と動作は同じですが、変数の追跡が追加されています。

  6. 「セッションの再開」をクリックします。

失効したセッションの除去

失効したセッションを除去するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」→「セッション」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「クリーン」をクリックします。

  4. 「失効したセッションの除去」ダイアログで、失効したセッションを除去する「エージェント」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

データ統計およびエラー・レコードの管理

Oracle Data Integratorコンソールでは、レコード統計などのセッションの詳細を参照できます。セッションでフロー・チェック中または静的チェック中にエラーのあるデータが検出されると、これらのエラーはエラー表に分離されます。Oracle Data Integratorコンソールを使用して、エラーのある行を参照および管理することもできます。


注意:

エラーのあるデータが検出されたセッションは、「警告」ステータスで終了します。

エラーのあるデータを表示するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」→「セッション」の順に使用して、指定のセッションに移動します。ナビゲーション・タブのツールバーでセッションを選択し、「ビュー」をクリックします。

    セッション・ページが表示されます。

  3. セッション・ページで、「関係」セクションに移動して、「レコード統計」タブを選択します。

    このタブには、このセッションで対象となっている各物理表、およびレコード統計が表示されます。

  4. 「エラー」列に表示されている番号をクリックします。エラー表の内容が表示されます。

    • 制約タイプ、名前、メッセージの内容、検出日などでエラーをフィルタ処理できます。「フィルタ結果」をクリックして、フィルタを適用します。

    • 「問合せ結果」表でエラーをいくつか選択し、「削除」をクリックしてこれらのレコードを削除します。

    • すべてのエラーを削除する場合は、「すべて削除」をクリックします。


注意:

削除操作は元に戻すことができません。

10.2.4 ロード計画の管理

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで使用できるロード計画に関連する操作について説明します。

この項では次の操作について記載しています:

ロード計画のインポート

ロード計画をインポートするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」「シナリオ/ロード計画」「ロード計画」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「インポート」をクリックします。

  4. 「ロード計画のインポート」ダイアログで、「インポート・モード」の値を選択し、「ロード計画XMLファイルの選択」フィールドでエクスポート・ファイルを選択します。

  5. 「インポート」をクリックします。

  6. 要求されたら、このシナリオのエクスポート時に使用されたエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーを入力しない場合、暗号化された機密(暗号)データはインポート済オブジェクトから削除されます。エクスポート・キーの詳細は、『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のエクスポート・キーに関する項を参照してください。


注意:

以前にエクスポートしたロード計画をインポートする場合、インポートされるロード計画には、ロード計画が参照するシナリオは格納されていません。ロード計画で使用されるシナリオは、個別にインポートする必要があります。詳細は、「シナリオのインポート」を参照してください。

ロード計画のエクスポート

ロード計画をエクスポートするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」「シナリオ/ロード計画」「ロード計画」の順に移動します。

  3. エクスポートするロード計画を選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「エクスポート」をクリックします。

  5. 「エクスポート」ダイアログで、次のパラメータを設定します:

    • 「ロード計画名」リストから、エクスポートするロード計画を選択します。

    • 「Java文字セットのエンコーディング」フィールドに、エクスポート・ファイルのJava文字セットを入力します。

    • 「XML文字セットのエンコーディング」フィールドに、エクスポート・ファイルに指定するエンコーディングを入力します。

    • 「XMLバージョン」フィールドに、エクスポート・ファイルに指定するXMLバージョンを入力します。

    • 「エクスポート・キー」フィールドに、エクスポート中に必要な機密データ暗号化のためのAES KEYを指定します。エクスポート・キー文字列は最小8文字および最長100文字です。少なくとも1つの特殊文字(@、#、$、%、+、/、=)、数字または小文字または大文字のアルファベット文字が必要です。

    • 「エクスポート・キーの確認」フィールドに、エクスポート・キーを再入力します。

    • オプションで、将来のすべてのエクスポート用にエクスポート・キーを保存する場合は、「後のエクスポート用に保存」を選択します。

    • オプションで、リンクされている子オブジェクトをエクスポートする場合は、「依存オブジェクトを含める」を選択します。

  6. 「エクスポート」をクリックします。


注意:

ロード計画のエクスポートには、ロード計画が参照するシナリオは含まれません。ロード計画で使用されるシナリオは、個別にエクスポートする必要があります。詳細は、「シナリオのエクスポート」を参照してください。

ロード計画の実行

ロード計画を実行するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」「シナリオ/ロード計画」「ロード計画」の順に移動します。

  3. 実行するロード計画を選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「実行」をクリックします。

  5. 「論理エージェント」「コンテキスト」「ログ・レベル」の値を選択し、ロード計画で変数を使用する場合は、ロード計画変数の「起動値」を指定します。

  6. 「実行」をクリックします。

ロード計画実行の停止

ロード計画実行に対して、通常の停止または即時停止を実行できます。実行中または待機中のロード計画実行を停止できます。

ロード計画実行を停止するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」→「ロード計画実行」の順に移動します。

  3. 停止するロード計画実行を選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「停止」をクリックします。

ロード計画実行の再開

ロード計画の実行を再開できるのは、現在のロード計画インスタンスに対して選択された実行がエラー・ステータスであり、さらに、同じロード計画の他のインスタンスが現在実行されていない場合のみです。

ロード計画実行を再開するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」→「ロード計画実行」の順に移動します。

  3. 再開するロード計画実行を選択します。

  4. 「ロード計画の再開」ダイアログで、ロード計画を再開する物理エージェントを選択します。オプションで、異なるログ・レベルを選択します。

  5. ナビゲーション・タブのツールバーで「再開」をクリックします。

10.2.5 ログのパージ

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで、過去のセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)をログから削除することで、ログをパージする方法について説明します。

ログをパージするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「ランタイム」→「セッション/ロード計画実行」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「パージ」をクリックします。

  4. 「セッション/ロード計画実行のパージ」ダイアログで、表10-1にリストされているパージ・パラメータを設定します。

    表10-1 ログのパージ・パラメータ

    パラメータ 説明

    パージ・タイプ

    パージするオブジェクトを選択します。

    範囲

    この時間範囲のセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)が削除されます。

    セッション・ログのみのパージを選択した場合、ロード計画実行の一部として起動したセッションはフィルタ基準と一致した場合でもパージされません。ロード計画実行をパージした場合は、フィルタ基準に一致したロード計画実行、およびそのロード計画実行の一部として直接開始したセッションとその子/孫セッションが削除されます。

    コンテキスト

    このコンテキストで実行されたセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)が削除されます。

    エージェント

    このエージェントによって実行されたセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)が削除されます。

    ステータス

    このステータスのセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)が削除されます。

    ユーザー

    このユーザーによって実行されたセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)が削除されます。

    名前

    このセッション名と一致するセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)が削除されます。%をワイルドカードとして使用して、セッション名マスクを指定できます。

    シナリオ・レポートのパージ

    「シナリオ・レポートのパージ」を選択した場合は、シナリオ・レポート(各シナリオの実行ノードの下に表示されるレポート)もパージされます。


    指定したフィルタと一致するセッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)のみが次のように削除されます。

    • セッション・ログのみのパージを選択した場合、ロード計画実行の一部として開始したセッションはフィルタ基準と一致した場合でもパージされません。

    • ロード計画実行をパージした場合は、フィルタ基準に一致したロード計画実行、およびそのロード計画実行の一部として直接開始したセッションとその子/孫セッションが削除されます。

    • ロード計画実行がフィルタと一致した場合は、関連するすべてのセッションもフィルタ基準と一致するかどうかに関係なくパージされます。

  5. 「OK」をクリックします。

Oracle Data Integratorコンソールによって、セッションまたはロード計画実行(あるいはその両方)がログから削除されます。

10.2.6 データ系統およびフロー・マップの使用

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで使用できる、データ系統およびフロー・マップ機能の使用方法について説明します。

  • 「データ系統」では、特定のデータストアの観点からデータのフローを表示するグラフが示されます。このグラフでは、このデータ・フローを前後に移動でき、データ・フローをたどることもできます。

  • 「フロー・マップ」では、データ構造(モデル、サブモデルおよびデータストア)と設計時オブジェクト(プロジェクト、フォルダ、パッケージ、マッピング)間の関連のマップが示されます。このグラフでは、複数のデータ構造とそのデータ・フローで構成されるマップを描画できます。

この項では次の操作について記載しています:

データ系統の使用

データ系統を表示するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「デザインタイム」→「モデル」→「データ系統」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「表示」をクリックします。

  4. 「データ系統」ページで、モデルを選択し、次にこのモデルのサブモデルとデータストアを選択します。

  5. データストア・ノード間のマッピングを表示する場合は、「マッピングの表示」を選択します。

  6. 「命名オプション」セクションで、データストア名およびマッピング名に付加する接頭辞を選択します。

  7. 「ビュー」をクリックして、データ系統グラフを描画します。このグラフは、ステップ4で選択したデータストアを中心に描画されます。

    このグラフでは、次のアクションを使用できます:

    • 「戻る」をクリックして、「データ系統」オプションに戻り、グラフを再描画します。

    • ハンド・ツールを使用し、データストアをクリックして、このデータストアを中心に系統を再描画します。

    • ハンド・ツールを使用し、マッピングをクリックしてこのマッピングのページを表示します。

    • 矢印ツールを使用して、グループを展開/縮小します。

    • 移動ツールを使用して、グラフを移動します。

    • ズーム・イン/ズーム・アウト・ツールを使用して、グラフのサイズを変更します。

    • 表示オプションを選択して表示オプションを変更し、この新しいオプションでグラフをリフレッシュします。

フロー・マップの使用

フロー・マップを表示するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「デザインタイム」→「モデル」→「フロー・マップ」の順に移動します。

  3. ナビゲーション・タブのツールバーで「表示」をクリックします。

  4. 「データ系統」ページで、モデルを1つ以上選択します。すべてのモデルを選択する場合は、「すべて」を選択します。

  5. プロジェクトを1つ以上選択します。すべてのプロジェクトを選択する場合は、「すべて」を選択します。

  6. 「マップの詳細レベルの選択」セクションで、マップの粒度を選択します。ここで選択するオブジェクトがグラフのノードになります。

    マップにデータ構造のみを表示する場合は、「マップ内にプロジェクト、フォルダ、パッケージまたはインタフェースを表示しない。」を選択します。

  7. オプションで、マップ内のオブジェクトのグループ化方法の指定セクションのオプションを使用して、マップ内のデータ構造および設計時オブジェクトのグループ化を指定します。

  8. 「ビュー」をクリックして、フロー・マップのグラフを描画します。

    このグラフでは、次のアクションを使用できます:

    • 「戻る」をクリックして、「フロー・マップ」オプションに戻り、グラフを再描画します。

    • ハンド・ツールを使用し、マップ内のノード(データストア、マッピングなどを表すノード)をクリックして、このオブジェクトのページを開きます。

    • 矢印ツールを使用して、グループを展開/縮小します。

    • 移動ツールを使用して、グラフを移動します。

    • ズーム・イン/ズーム・アウト・ツールを使用して、グラフのサイズを変更します。

10.2.7 管理操作の実行

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで使用できる様々な管理操作について説明します。これらの操作は、スーパーバイザ権限のあるユーザーが使用できます。

この項では次の操作について記載しています:

リポジトリ接続の作成

リポジトリ接続は、Oracle Data Integratorコンソールに対する接続定義です。この接続には、Oracle Data Integratorのユーザーとパスワードの情報は含まれません。

リポジトリ接続を作成するには:

  1. 「管理」ナビゲーション・タブで「リポジトリ接続」ノードに移動します。

  2. ナビゲーション・タブのツールバーで「作成」をクリックします。このオブジェクトの「リポジトリ接続の作成」ダイアログが表示されます。

  3. リポジトリ接続の値を指定します:

    • 接続別名: ログイン・ページに表示される接続名。

    • マスターJNDI URL: マスター・リポジトリ・データベースに接続するためのデータソースのJNDI URL。

    • スーパーバイザ・ユーザー名: スーパーバイザ権限を持つOracle Data Integratorユーザーの名前。Oracle Data Integratorコンソールでリポジトリへの接続に使用されます。このユーザーのパスワードは、WLSまたはWAS資格証明ストアに宣言されている必要があります。

    • 作業JNDI URL: 作業リポジトリ・データベースに接続するためのデータソースのJNDI URL。このフィールドに値を指定しない場合リポジトリ接続で許可されるのはマスターへの接続のみで、ナビゲーションはトポロジ情報に限定されます。

    • JNDI URL: 環境ネーミング・コンテキスト(ENC)を使用する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、アプリケーション・サーバーのJNDIディレクトリでデータ・ソースを識別するために、Oracle Data Integratorコンソールによって、データ・ソース名に文字列java:comp/env/が自動的に付加されます。JNDI標準は、Oracle WebLogic Serverではサポートされておらず、グローバル・データ・ソースに対してはサポートされていないことに注意してください。

    • デフォルト: ログイン・ページでこのリポジトリ接続がデフォルトで選択されるようにする場合は、このオプションを選択します。

  4. 「保存」をクリックします。新規リポジトリ接続が「管理」ナビゲーション・タブに表示されます。

データ・サーバーまたは物理エージェントの接続のテスト

この項では、Oracle Data Integratorコンソールで、データ・サーバーの接続または物理エージェントの接続をテストする方法について説明します。

データ・サーバーの接続をテストするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「トポロジ」→「データ・サーバー」の順に移動します。

  3. 接続をテストするデータ・サーバーを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「テスト接続」をクリックします。

  5. 「テスト接続」ダイアログで、次を選択します:

    • 物理エージェント: テストを実行する物理エージェント。

    • トランザクション: コマンドの実行対象のトランザクション。このパラメータは、このデータ・サーバーに接続時または切断時のコマンドが定義されている場合にのみ表示されます。0から9のトランザクションおよび「自動コミット」トランザクションは、(プロシージャまたはナレッジ・モジュールによる)セッションで作成された接続に相当します。「クライアント・トランザクション」は、クライアント・コンポーネント(ODIコンソールおよびStudio)に相当します。

  6. 「テスト」をクリックします。

テストが機能した場合は、「接続が正常に実行されました」というダイアログが表示されます。機能しない場合は、エラー・メッセージが表示されます。

物理エージェントの接続をテストするには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「トポロジ」→「エージェント」→「物理エージェント」の順に移動します。

  3. 接続をテストする物理エージェントを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「テスト接続」をクリックします。

テストが機能した場合は、「接続が正常に実行されました」というダイアログが表示されます。機能しない場合は、エラー・メッセージが表示されます。

リポジトリの管理

Oracle Data Integratorコンソールでは、リポジトリに関する管理操作(作成、インポート、エクスポート)を実行できます。これらの操作は、「管理」ナビゲーション・タブの「リポジトリ」ノードから使用できます。これらの管理操作によって、Oracle Data Integrator Studioを介して使用できる管理操作がWebインタフェースに再作成され、ODIコンソールから環境の設定および保守が可能になります。

これらの操作の詳細は、『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』リポジトリの管理に関する項および「エクスポートおよびインポート」を参照してください。

Java EEエージェントの管理

Oracle Data Integratorコンソールでは、物理エージェントへのJDBCデータソースの追加、およびテンプレートの作成による物理エージェントのWebLogic Serverへのデプロイが可能です。

Java EEエージェント、データソースおよびテンプレートの詳細は、「トポロジの設定」を参照してください。

データソースを物理エージェントに追加するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「トポロジ」→「エージェント」→「物理エージェント」の順に移動します。

  3. 管理するエージェントを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「編集」をクリックします。

  5. 「データソースの追加」をクリックします。

  6. このデータソースの「JNDI名」を指定し、「データ・サーバー名」を選択します。このデータソースは、Java EEエージェントがデプロイされるマシンからこのデータ・サーバーに接続するために使用されます。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「保存」をクリックして、変更内容を物理エージェントに保存します。

物理エージェントのテンプレートを作成するには:

  1. 「参照」ナビゲーション・タブを選択します。

  2. 「トポロジ」→「エージェント」→「物理エージェント」の順に移動します。

  3. 管理するエージェントを選択します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「編集」をクリックします。

  5. 「エージェント・デプロイ」をクリックします。

  6. エージェント・デプロイ・ウィザードのステップに従います。このウィザードによって、サーバー・テンプレート生成ウィザードがWebインタフェースに再作成されます。詳細は、「Java EEアプリケーション・サーバーでのエージェントのデプロイ」を参照してください。

10.3 ODIドメイン

ODIドメインには、Enterprise Managerを使用して管理できるOracle Data Integratorコンポーネントが含まれます。ODIドメインに含まれるコンポーネントは次のとおりです。

  • 1つのマスター・リポジトリとそれにアタッチされた1つ以上の作業リポジトリ。

  • マスター・リポジトリにアタッチされた1つまたは複数のランタイム・エージェント。これらのエージェントをドメインに含めるには、マスター・リポジトリで宣言する必要があります。これらのエージェントは、スタンドアロン・エージェント、スタンドアロン・コロケート・エージェントまたはJava EEエージェントです。マスター・リポジトリでエージェントを宣言する方法の詳細は、「トポロジの設定」を参照してください。

  • 1つまたは複数のOracle Data Integratorコンソール・アプリケーション。Oracle Data Integratorコンソール・アプリケーションは、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリをブラウズするために使用されます。

「マスター・リポジトリ」ページおよび「エージェント」ページには、マスター・リポジトリと作業リポジトリ両方のアプリケーション・メトリックと情報が表示されます。たとえば、セッションの詳細を表示するために、これらのページからOracle Data Integratorコンソールにナビゲートすることもできます。Oracle Data Integratorコンソールをブラウズするには、作業リポジトリとマスター・リポジトリへの接続をOracle Data Integratorコンソールで宣言する必要があります。ドメインを作成および構成する方法の詳細は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』を参照してください。

10.4 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、様々なパフォーマンス・データおよび管理機能を、ファーム、クラスタ、ドメイン、サーバー、コンポーネントおよびアプリケーションの個別のWebベースのホームページに編成します。

Oracle Data Integratorには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlと統合するプラグインが用意されています。このプラグインを使用すると、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlをODIコンソールとともに使用して、ODIエージェント、リポジトリ、セッションおよびロード計画実行に関する情報を取得できます。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

10.4.1 ODIプラグインによるOracle Fusion Middleware Controlの構成

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから、ODIメニュー項目を展開し、「デプロイメント」ペインでエージェント名をクリックします。

図10-2は、「デプロイメント」ペイン内のエージェントを示しています。

図10-2 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control内のODIコンソール

図10-2の説明が続きます
「図10-2 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control内のODIコンソール」の説明


注意:

エージェントが別のドメインに存在する場合、Oracle Enterprise ManagerをOracle Data Integratorコンソールで使用するには、最初にOracle Enterprise Managerの適切な資格証明ストア・エントリを作成する必要があります。詳細は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』のスーパーバイザ資格証明の指定に関する項を参照してください。

次のプロセスでドメインの検出が行われます。

  1. Oracle Enterprise Managerは、Oracle Data Integratorコンソールで宣言されたリポジトリ接続を解析し、このドメインで使用可能なすべてのマスター・リポジトリへの接続を試行して、それらのステータスとエージェント・リストを取得します。エージェントまたはリポジトリは、停止している場合でもOracle Enterprise Managerに表示されます。

  2. ドメイン上のすべてのエージェントがステータスとともにドメインに表示され、通知の投稿が開始されます(開始されている場合)。


注意:

Oracle Enterprise Managerが検出したURLとは異なるURLを使用して、Oracle Enterprise ManagerをOracle Data Integratorコンソールまでドリルダウンさせるには、このURLをOracle Enterprise Managerで再構成する必要があります。再構成は必須ではありませんが、Oracle Data IntegratorコンソールへのHTTPロード・バランシングにファイアウォールを使用している場合は必要になることがあります。

Oracle Enterprise Managerの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理を参照してください。

10.4.2 Oracle Data Integratorコンソールの構成

Fusion Middleware ControlでOracle Data Integratorコンソールを構成して、Fusion Middleware ControlおよびOracle Data Integratorコンソールのリンクを定義できます。

デフォルトでは、このページのフィールドに、Oracle Data Integratorコンソールのホスト、Oracle Data Integratorコンソールの管理対象サーバー・ポートおよびデフォルト・コンテキスト・ルートが移入されます。別の構成を使用してOracle Data Integratorコンソールにアクセスする必要がある場合は、このページで構成を変更できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. ODIエージェント・ホーム・ページにナビゲートします。

  2. 「エージェント」メニューから、「管理」→「ODIコンソール管理」を選択します。

  3. パラメータは次の要領で指定してください。

    • ホスト: アプリケーションがデプロイされているサーバーの名前

    • ポート: HTTPリスナー・ポート番号

    • コンテキスト・ルート: Webアプリケーションのコンテキスト・ルート

    • プロトコル: 接続用のプロトコル

  4. Fusion Middleware ControlのODI-ESS統合機能を有効にするには、「EMでのODI-ESS統合機能の有効化」を選択します。

10.4.3 Oracle Data Integratorの管理

Oracle Data Integratorコンソールを管理する際に実行するタスクのサマリーを次に示します。

  1. Oracle Data Integratorコンソールを起動および停止します。

  2. ODIエージェントを起動および停止します。

  3. ODIスタンドアロン・エージェントを構成します。

  4. マスター・リポジトリを構成します。

  5. セッションを検索します。

  6. ロード・プラン実行を検索します。

  7. ログ・メッセージを表示します。

10.4.4 ODIスタンドアロン・エージェントの構成

Oracle Data Integratorのスタンドアロン・エージェントの情報を変更できます。デフォルトでは、このページのフィールドには、スタンドアロン・エージェントに関する情報が入力されています。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 「スタンドアロン・エージェント」ホーム・ページにナビゲートします。

  2. 「エージェント」メニューから、「管理」→「ODIスタンドアロン・エージェント構成」を選択します。

  3. 新しい値を入力して、ODIスタンドアロン・エージェント構成を変更します。

  4. 構成を変更するには「適用」をクリックし、前の設定に戻すには「元に戻す」をクリックします。

10.4.5 マスター・リポジトリの構成

スタンドアロン・エージェントのマスター・リポジトリ構成パラメータを変更できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 「スタンドアロン・エージェント」ホーム・ページにナビゲートします。

  2. 「エージェント」メニューから、「管理」→「マスター・リポジトリ構成」を選択します。

  3. 新しい値を入力して、マスター・リポジトリの構成を変更します。

  4. 構成を変更するには「適用」をクリックし、前の設定に戻すには「元に戻す」をクリックします。

10.4.6 セッションの検索

管理対象のODIドメインで実行されたセッションを検索できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 「エージェント」または「マスター・リポジトリ」ホーム・ページにナビゲートします。

  2. 「エージェント」のメニューから、「セッションの検索」を選択します。

  3. 「セッションの検索」ページが開きます。検索基準を入力します。

  4. 「検索」をクリックします。結果が「セッション」セクションに表示されます。

10.4.7 ロード・プラン実行の検索

管理対象のODIドメインで実行されたロード・プラン実行を検索できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 「エージェント」または「マスター・リポジトリ」ホーム・ページにナビゲートします。

  2. 「エージェント」メニューから、「ロード・プラン実行の検索」を選択します。

  3. 「ロード・プラン実行の検索」ページが開きます。検索基準を入力します。

  4. 「検索」をクリックします。結果が「ロード・プラン実行」セクションに表示されます。

10.5 Management Pack for Oracle Data Integrator

Management Pack for Oracle Dataを使用すると、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのベストインクラス・アプリケーション・パフォーマンス管理、サービス・レベル管理および構成管理の機能を活用することにより、Oracle Data Integrator Enterprise Editionの集中管理ソリューションを実現できます。

Management Pack for ODIには、ODIインフラストラクチャの統合ビューが用意されており、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlからすべてのコンポーネントを集中的にモニターおよび管理できます。

Management Pack for ODIを使用すると、次のことが可能です。

  • 単一の場所からの複数のOracle Data Integratorドメインの管理。Oracle Data Integratorの詳細は、「ODIドメイン」を参照してください。

  • Oracle Data Integratorコンポーネントの可用性とパフォーマンスのモニター、履歴データへのアクセス、ログの追跡、および潜在的な問題に関する通知の受信。

  • エンドツーエンドのOracle Data Integratorセッション・アクティビティのトレース、実行統計の確認、および特定のステップやタスクからOracle Databaseアクティビティの詳細レポートへのドリルダウン。

  • 堅牢でスケーラブルなアラート機能を含むControlのサービス・レベル契約(SLA)の制御。

  • Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェント(11g)、スタンドアロン・コロケート・エージェント(12c)およびJava EEエージェント(11gおよび12c)のリアルタイム・パフォーマンス統計と履歴パフォーマンス統計の取得。

  • Oracle Data Integratorと各種コンポーネント(データベースや他のOracle Fusion Middlewareなど)の間の依存性の検出およびモデル化。

  • Oracle Data Integratorコンポーネントの構成の取得、および一定期間にわたる変更の追跡。一定期間にわたる構成パラメータの比較。

Oracle Data Integratorの管理時に実行する必要のあるタスクの詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middleware Management Plug-inスタート・ガイドの「Oracle Data Integratorの構成とモニタリング」を参照してください。