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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busの管理
12c (12.2.1.1.0)
E77221-02
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1 相互運用性、互換性およびシステム・サポート

この章では、オラクル社およびサード・パーティの製品、プロトコル、Webサービス標準を含むOracle Service Busでサポートされている製品、標準およびテクノロジをリストします。

この章には、Oracle Service Busの相互運用性に関する情報も含まれています。次の項目が含まれます。

1.1 サポートされているシステム構成

テクニカル・サポートを受けるには、アプリケーションやプラットフォームを含めて、サポートされている環境にいる必要があります。ベンダーが製品のサポートをやめた場合、Oracleのテクニカル・サポート・サービスを継続して受けるには、現在の認証済のサポートされている製品、アプリケーション、ハードウェア・プラットフォーム、データベースおよびオペレーティング・システム構成の一部または全部をアップグレードする必要がある場合があります。

ベンダーのオペレーティング・システム、JDK、ハードウェアおよびデータベースのサポート情報については、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.htmlOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成を参照してください。

1.2 Oracle製品との相互運用性および互換性

『相互運用性および互換性の理解』のガイドは、Oracleコンポーネントが、同じバージョンであるか違うバージョンであるかによって、相互にどのように連携するかを理解するのに役立ちます。このガイドには、サポート・マトリクスも記載されています。

詳細は、『相互運用性および互換性の理解』を参照してください。

1.3 サポート対象の標準と実装

Oracle Service Busでは、これらの標準と実装がサポートされます。

表1-1 サポート対象の標準と実装

標準/実装 バージョン

電子メール・サーバー

  • Microsoft Windows IIS SMTPサーバー

  • Sol/Apache SMTPサーバー

FTPサーバー

  • Microsoft Windows IIS FTPサーバー

  • Sol/Apache FTPサーバー

  • ProFTPDサーバー

Webサービス

  • WSDL 1.1

  • SOAP 1.1および1.2

  • SOAP with Attachments (SwA)

  • XML-binary Optimized Packaging (XOP)を使用するSOAP Message Transmission Optimization Mechanism (MTOM)

  • Universal Description, Discovery, and Integrationバージョン3 (UDDI v3)

  • WS-ReliableMessaging 1.0、1.1および1.2

  • WS-Addressing 1.0

  • WS-AT 1.0、1.1および1.2

  • XACML 2.0

  • WS-Inspection

  • Web Services Interoperability Basic Profile (WS-I BP) 1.1

  • Web Services Interoperability Basic Security Profile (WS-I BSP) 1.0

セキュリティ

  • Oracle Web Services Manager (OWSM)

  • Oracle Platform Security Services (OPSS)ログイン・モジュール

EJB

  • 2.1

  • 3.0

SNMP

  • SNMPv1

  • SNMPv2c

WebLogic JMS

WebLogic Server

  • 8.1 SP4-SP6

  • 9.0, 9.1, 9.2

  • 10.0

  • 10.3.x

  • 12.1.3

  • 12.2.1

サード・パーティJMS

JMS仕様を実装するすべてのJMSプロバイダは、外部JMSプロバイダとしてOracle WebLogic Serverでサポートされています。

Microsoft .NET 1.1とSOAP 1.1の組合せ

スタイル・エンコーディング: ドキュメント・リテラル、RPCエンコード

  • Oracle Service Busでは、ドキュメント・リテラルがサポートされ、.NETサービスと相互運用できます。

  • Oracle Service Busは、着信および発信(ルーティングおよびパブリッシュ)時に、.NETのRPCエンコード・サービスと相互運用できます。この場合、パラメータのタイプに関係なく相互運用が可能です。

  • Oracle Service Busサービス・コールアウトは、.NETのRPCエンコード・サービスと相互運用できない場合があります。

注意: DIME添付はOracle Service Busではサポートされません。

「.NETの相互運用性に関する制限事項」も参照してください。

Microsoft .NET 2.0とSOAP 1.1/SOAP 1.2との組合せ

2.0、3.0および3.5とSOAP 1.1/SOAP 1.2の組合せ

「.NETの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。

WebLogic JMS Client for Microsoft .Net (.Net C#クライアント・アプリケーションの場合)

『Oracle WebLogic Server JMS .NETクライアント・アプリケーションの開発』のWebLogic JMS .NETクライアントの動作に関する項を参照してください。

Oracle Service Busは、次の表に示すプラットフォームと相互運用します。

表1-2 Oracle WebLogicファミリ・プラットフォーム

相互運用性 バージョン

WebLogicプラットフォームとのWS-*およびJMS相互運用性

  • 8.1 SP4-SP6 (WS-Securityは除く)

  • 9.0、9.1、9.2 (WS-Securityは除く)

  • 10.0 (WS-Securityは除く)

  • 10.3.x

  • 12.1.3

  • 12.2.1

Web Services for Remote Portlets (WSRP)とOracle WebLogic Portalの組合せ

  • 9.2

  • 10.0

  • 10.2

  • 10.3.x

Oracle WebLogic Portal

  • 8.1 SP6

  • 9.2

  • 10.0

  • 10.2

  • 10.3

表1-3 Oracleファミリ・プラットフォーム

相互運用性 バージョン

Oracle Service Bus

  • 3.0

  • 10.3および10.3.1

  • 11.1.1.3以降

  • 12.1.3

  • 12.2.1

Oracle Service Registry

11.1.1.6

Oracle Web Services Manager

  • 10.1.3.x以降

  • 11.1.1

  • 12.1.3

  • 12.2.1

Oracle BPEL Process Manager

  • 10.1.3.4.x以降

Oracle JDeveloper

  • 12.1.3

  • 12.2.1

Oracle JCAアダプタ

  • 12.1.3

  • 12.2.1

Oracle Data Service Integrator

  • 12.1.3

  • 12.2.1

Oracle Tuxedo/WebLogic Tuxedo Connector

  • 12.1.1

  • 12.1.3

表1-4 サード・パーティ・プラットフォーム

相互運用性 バージョン

IBM WebSphere MQ

  • 7.5

SOAP 1.2ではなく、SOAP 1.1でのサポート。「WebSphereの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。

IBM WebSphere EJB/RMI

6.0

IBM WebSphere WS

6.1 (Fixpack 15)

SOAP 1.2ではなく、SOAP 1.1でのサポート。「WebSphereの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。

JBoss Application Server

  • 4.x

  • 5.x

  • 6.x

  • 7.x

Tibco Enterprise Message Service

Oracle WebLogic ServerでJMS 1.2仕様を満たすすべてのバージョン

Apache Axis

  • 1.2.1

  • 1.4.1

SOAP 1.2ではなく、SOAP 1.1でのサポート。「Apache Axisの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。

BMC Patrol

http://www.softwareinnovations.co.uk/products/patrol.html

1.4 相互運用性とサポートに関する制限事項

この項では、様々なプラットフォームでの相互運用性に関する制限事項について説明します。

1.4.1 .NETの相互運用性に関する制限事項

  • 基本認証を使用して、Oracle Service Busと通信する必要がある.NETクライアントは、最初のリクエストで認証情報を送信する必要があります。そうしないと、Oracle Service Busは.NETクライアントに資格証明を要求しないため、呼出しに失敗します。

  • Oracle Service Busの基本認証を使用しての.NETとの相互運用性は、Windows 2003/IIS 6.0と構成されると正しく機能します。ただし、Windows XP/IIS 5.1上で基本認証を使用しての.NETとの相互運用性はサポートされません。

  • .NETクライアントのメッセージ・レベルのセキュリティに関する相互運用性は、SOAP 1.1を使用した場合のみ機能します。WSE SOAPプロトコル・ファクトリでは、SOAP 1.2を使用したセキュリティはサポートされません。『Oracle Service Busでのサービスの開発』の「.Net 2.0とメッセージ・レベルのセキュリティ」を参照してください。

.NET Framework 1.1の次のセキュリティ構成は、Oracle Service Busメッセージ・レベルのセキュリティと相互運用できません。

  • WebLogicから.NET WSE 2.0 (Webservices Security Extension)へのメッセージ本文の署名は相互運用できない。ただし、WSEはデフォルトで追加ヘッダー(WS-Addressingtimestampなど)を要求する。このため、Oracle Service Busメッセージ・レベルのセキュリティを.NET Webサービスと相互運用できるようにするには、.NETセキュリティ・ポリシー構成からメッセージ本文以外のメッセージ述部をすべて削除する必要があります。

  • Oracle Service Busと.NETを相互運用するには、リプレイ検出属性である<replayDetection>を.NET側でdisabledに設定する必要があります。

1.4.2 Apache Axisの相互運用性に関する制限事項

この項では、Apache Axisと連携して動作する際に発生する問題について説明し、それらの問題に対処するための方法も示します。

1.4.2.1 Axisで生成されたRPCエンコードのWSDLドキュメントのインポート時に参照が解決されない

Axisで生成されたRPCエンコードWSDLファイルをOracle Service Busにインポートすると、解決の必要な参照がWSDLファイルに含まれることを示す警告メッセージが表示される場合があります。

この問題を回避するには、インポートされたWSDLファイルの構造ビューをOracle Service Bus管理コンソールの「WSDLの表示」ページで開き、未解決のスキーマ・インポートを表示します。「インポート」セクションに未解決のスキーマ・インポートが表示されます。

この問題は、Oracle Service Bus環境でWSDLファイルを使用する機能に影響しません。この警告が表示されないようにするには、WSDLファイルから未解決のスキーマを削除します。

1.4.2.2 Axisで生成されたWSDLファイルのSOAPAction属性が空の文字列に初期化される

Axisで生成されたWSDLファイルには、空の文字列に初期化されたSOAPAction属性が含まれます。このWSDLファイルを使用してOracle Service Busビジネス・サービスを構成すると、「SOAPActionがありません」エラーが発生して、このWebサービスへの呼出しが失敗します。

問題回避し、Oracle Service BusからAxisへのWebサービス呼出しが正常に行われるようにするには、パイプラインでトランスポート・ヘッダーを構成します。メッセージ・フロー・ルートにトランスポート・ヘッダーを設定リクエスト・アクションを追加し、「パイプラインを介してすべてのヘッダーを渡す」オプションを有効にします。

回避策を実施した場合でも、この問題によってOracle Service Busテスト・コンソールからの呼出しが失敗します(「SOAPActionがありません」エラーが発生します)。テスト・コンソールからの呼出しが機能するようにするには、メッセージ・フローのルートのトランスポート・ヘッダーを設定リクエスト・アクションにSOAPAction HTTPヘッダーを設定します。

1.4.2.3 一方向の操作のHTTPレスポンスとステータス・コード

ドキュメント・リテラル・タイプおよびRPCエンコード・タイプのWebサービスでは、一方向の操作を呼び出すと、ステータス・コード「202 OK」と共に空のHTTPレスポンスがAxisからクライアントへ送信されることが予期されます。しかし、Axisからは、ステータス・コード「200 OK」と共に、空でないHTTPレスポンスが送信されます。このHTTPレスポンスのBodyには、空のSOAPエンベロープが含まれます。その結果、予期された結果に反して、Oracle Service Busのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスからクライアントへ同じレスポンス・コード「200 OK」が送信されます。

1.4.2.4 エラーが発生する一方向の操作のHTTPレスポンスおよびステータス・コード

ドキュメント・リテラル・タイプおよびRPCエンコード・タイプのWebサービスでは、エラーが発生する一方向の操作を呼び出すと、ステータス・コード「202 OK」と共に空のHTTPレスポンスがAxisからクライアントへ送信されることが予期されます。しかし、Axisからは、ステータス・コード「500 Internal Server Error」と共に、空のSOAPエンベロープをBodyとする空ではないHTTPレスポンスが送信されます。その結果、予期された結果に反して、Oracle Service Busのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスからクライアントへ同じレスポンス「500 Internal Server Error」が送信されます。

1.4.3 WebSphereの相互運用性に関する制限事項

ドキュメント・リテラル・タイプおよびRPCエンコード・タイプのWebサービスでは、一方向の操作を呼び出すと、ステータス・コード「202 OK」と共に空のHTTPレスポンスがWebSphereからクライアントへ送信されることが予期されます。しかし、WebSphereからは、ステータス・コード「200 OK」と共に、空でないHTTPレスポンスが送信されます。このHTTPレスポンスのBodyには、空のSOAPエンベロープが含まれます。

その結果、予期された結果に反して、Oracle Service Busのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスからクライアントへ同じレスポンス・コード「200 OK」が送信されます。