この章では、オラクル社およびサード・パーティの製品、プロトコル、Webサービス標準を含むOracle Service Busでサポートされている製品、標準およびテクノロジをリストします。
この章には、Oracle Service Busの相互運用性に関する情報も含まれています。次の項目が含まれます。
ベンダーのオペレーティング・システム、JDK、ハードウェアおよびデータベースのサポート情報については、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.htmlで
Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成を参照してください。
『相互運用性および互換性の理解』のガイドは、Oracleコンポーネントが、同じバージョンであるか違うバージョンであるかによって、相互にどのように連携するかを理解するのに役立ちます。このガイドには、サポート・マトリクスも記載されています。
詳細は、『相互運用性および互換性の理解』を参照してください。
Oracle Service Busでは、これらの標準と実装がサポートされます。
表1-1 サポート対象の標準と実装
標準/実装 | バージョン |
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電子メール・サーバー |
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FTPサーバー |
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Webサービス |
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セキュリティ |
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EJB |
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SNMP |
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WebLogic JMS |
WebLogic Server
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サード・パーティJMS |
JMS仕様を実装するすべてのJMSプロバイダは、外部JMSプロバイダとしてOracle WebLogic Serverでサポートされています。 |
Microsoft .NET 1.1とSOAP 1.1の組合せ |
スタイル・エンコーディング: ドキュメント・リテラル、RPCエンコード
注意: DIME添付はOracle Service Busではサポートされません。 「.NETの相互運用性に関する制限事項」も参照してください。 |
Microsoft .NET 2.0とSOAP 1.1/SOAP 1.2との組合せ |
2.0、3.0および3.5とSOAP 1.1/SOAP 1.2の組合せ 「.NETの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。 |
WebLogic JMS Client for Microsoft .Net (.Net C#クライアント・アプリケーションの場合) |
『Oracle WebLogic Server JMS .NETクライアント・アプリケーションの開発』のWebLogic JMS .NETクライアントの動作に関する項を参照してください。 |
Oracle Service Busは、次の表に示すプラットフォームと相互運用します。
表1-2 Oracle WebLogicファミリ・プラットフォーム
相互運用性 | バージョン |
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WebLogicプラットフォームとのWS-*およびJMS相互運用性 |
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Web Services for Remote Portlets (WSRP)とOracle WebLogic Portalの組合せ |
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Oracle WebLogic Portal |
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表1-3 Oracleファミリ・プラットフォーム
相互運用性 | バージョン |
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Oracle Service Bus |
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Oracle Service Registry |
11.1.1.6 |
Oracle Web Services Manager |
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Oracle BPEL Process Manager |
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Oracle JDeveloper |
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Oracle JCAアダプタ |
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Oracle Data Service Integrator |
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Oracle Tuxedo/WebLogic Tuxedo Connector |
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表1-4 サード・パーティ・プラットフォーム
相互運用性 | バージョン |
---|---|
IBM WebSphere MQ |
SOAP 1.2ではなく、SOAP 1.1でのサポート。「WebSphereの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。 |
IBM WebSphere EJB/RMI |
6.0 |
IBM WebSphere WS |
6.1 (Fixpack 15) SOAP 1.2ではなく、SOAP 1.1でのサポート。「WebSphereの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。 |
JBoss Application Server |
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Tibco Enterprise Message Service |
Oracle WebLogic ServerでJMS 1.2仕様を満たすすべてのバージョン |
Apache Axis |
SOAP 1.2ではなく、SOAP 1.1でのサポート。「Apache Axisの相互運用性に関する制限事項」を参照してください。 |
BMC Patrol |
この項では、様々なプラットフォームでの相互運用性に関する制限事項について説明します。
基本認証を使用して、Oracle Service Busと通信する必要がある.NETクライアントは、最初のリクエストで認証情報を送信する必要があります。そうしないと、Oracle Service Busは.NETクライアントに資格証明を要求しないため、呼出しに失敗します。
Oracle Service Busの基本認証を使用しての.NETとの相互運用性は、Windows 2003/IIS 6.0と構成されると正しく機能します。ただし、Windows XP/IIS 5.1上で基本認証を使用しての.NETとの相互運用性はサポートされません。
.NETクライアントのメッセージ・レベルのセキュリティに関する相互運用性は、SOAP 1.1を使用した場合のみ機能します。WSE SOAPプロトコル・ファクトリでは、SOAP 1.2を使用したセキュリティはサポートされません。『Oracle Service Busでのサービスの開発』の「.Net 2.0とメッセージ・レベルのセキュリティ」を参照してください。
.NET Framework 1.1の次のセキュリティ構成は、Oracle Service Busメッセージ・レベルのセキュリティと相互運用できません。
WebLogicから.NET WSE 2.0 (Webservices Security Extension)へのメッセージ本文の署名は相互運用できない。ただし、WSEはデフォルトで追加ヘッダー(WS-Addressing
やtimestamp
など)を要求する。このため、Oracle Service Busメッセージ・レベルのセキュリティを.NET Webサービスと相互運用できるようにするには、.NETセキュリティ・ポリシー構成からメッセージ本文以外のメッセージ述部をすべて削除する必要があります。
Oracle Service Busと.NETを相互運用するには、リプレイ検出属性である<replayDetection>
を.NET側でdisabled
に設定する必要があります。
この項では、Apache Axisと連携して動作する際に発生する問題について説明し、それらの問題に対処するための方法も示します。
Axisで生成されたRPCエンコードWSDLファイルをOracle Service Busにインポートすると、解決の必要な参照がWSDLファイルに含まれることを示す警告メッセージが表示される場合があります。
この問題を回避するには、インポートされたWSDLファイルの構造ビューをOracle Service Bus管理コンソールの「WSDLの表示」ページで開き、未解決のスキーマ・インポートを表示します。「インポート」セクションに未解決のスキーマ・インポートが表示されます。
この問題は、Oracle Service Bus環境でWSDLファイルを使用する機能に影響しません。この警告が表示されないようにするには、WSDLファイルから未解決のスキーマを削除します。
Axisで生成されたWSDLファイルには、空の文字列に初期化されたSOAPAction属性が含まれます。このWSDLファイルを使用してOracle Service Busビジネス・サービスを構成すると、「SOAPActionがありません」エラーが発生して、このWebサービスへの呼出しが失敗します。
問題回避し、Oracle Service BusからAxisへのWebサービス呼出しが正常に行われるようにするには、パイプラインでトランスポート・ヘッダーを構成します。メッセージ・フロー・ルートにトランスポート・ヘッダーを設定リクエスト・アクションを追加し、「パイプラインを介してすべてのヘッダーを渡す」オプションを有効にします。
回避策を実施した場合でも、この問題によってOracle Service Busテスト・コンソールからの呼出しが失敗します(「SOAPActionがありません」エラーが発生します)。テスト・コンソールからの呼出しが機能するようにするには、メッセージ・フローのルートのトランスポート・ヘッダーを設定
リクエスト・アクションにSOAPAction HTTPヘッダーを設定します。
ドキュメント・リテラル・タイプおよびRPCエンコード・タイプのWebサービスでは、一方向の操作を呼び出すと、ステータス・コード「202 OK」と共に空のHTTPレスポンスがAxisからクライアントへ送信されることが予期されます。しかし、Axisからは、ステータス・コード「200 OK」と共に、空でないHTTPレスポンスが送信されます。このHTTPレスポンスのBodyには、空のSOAPエンベロープが含まれます。その結果、予期された結果に反して、Oracle Service Busのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスからクライアントへ同じレスポンス・コード「200 OK」が送信されます。
ドキュメント・リテラル・タイプおよびRPCエンコード・タイプのWebサービスでは、エラーが発生する一方向の操作を呼び出すと、ステータス・コード「202 OK」と共に空のHTTPレスポンスがAxisからクライアントへ送信されることが予期されます。しかし、Axisからは、ステータス・コード「500 Internal Server Error」と共に、空のSOAPエンベロープをBodyとする空ではないHTTPレスポンスが送信されます。その結果、予期された結果に反して、Oracle Service Busのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスからクライアントへ同じレスポンス「500 Internal Server Error」が送信されます。
ドキュメント・リテラル・タイプおよびRPCエンコード・タイプのWebサービスでは、一方向の操作を呼び出すと、ステータス・コード「202 OK」と共に空のHTTPレスポンスがWebSphereからクライアントへ送信されることが予期されます。しかし、WebSphereからは、ステータス・コード「200 OK」と共に、空でないHTTPレスポンスが送信されます。このHTTPレスポンスのBodyには、空のSOAPエンベロープが含まれます。
その結果、予期された結果に反して、Oracle Service Busのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスからクライアントへ同じレスポンス・コード「200 OK」が送信されます。