JDeveloperを使用する場合、共通のメタデータ・サービス(Metadata Services: MDS)リポジトリを使用して、Service BusアプリケーションおよびSOA Suiteアプリケーション用に生成されたアーティファクトを格納および共有できます。このリポジトリを使用して、作成したアーティファクトのバックアップを作成し、デプロイされたアーティファクトを複数のサーバー、インスタンス、アプリケーションおよび製品の間で共有します。
この章の内容は次のとおりです。
MDSリポジトリの詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発の設計時のMDSリポジトリを使用した共有データの管理に関する項を参照してください。
UDDIレジストリを使用してアーティファクトを共有することも可能です。詳細は、「UDDIレジストリの操作」を参照してください。
MDSリポジトリは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントに関する情報を格納します。リポジトリはファイル・ベースまたはデータベース・ベースにできますが、いくつかの設計時アクティビティはファイル・ベースのリポジトリに対してのみ実行できます。リポジトリ・タイプの完全な詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のメタデータ・リポジトリの管理に関する項を参照してください。
ファイル・ベースの設計時MDSリポジトリおよび接続は、JDeveloperでService Busアプリケーションを作成するときに自動的に含まれます。この接続を変更して、既存の様々なリポジトリを指すか、新しい接続を作成して様々なリポジトリを指すことができます。操作の共有は、設計時のリポジトリに対して実行され、データベースに支持されたMDSリポジトリに対しては実行できません。
JDeveloperの「リソース」ウィンドウでは、MDSリポジトリに格納されているフォルダおよびアーティファクトを参照できます。フォルダの作成および削除、Service BusおよびSOA Suiteのアーティファクトの追加、インポートおよび削除、リポジトリに格納されたWSDLファイルからのService Busビジネス・サービスの生成も実行できます。「リソース」ウィンドウでは、リポジトリからのアーティファクトのエクスポート、リポジトリへのアーティファクトのインポートを、両方ともJARファイルの形式で実行できます。次の図に、「リソース」ウィンドウのMDSリポジトリのService Busコンポーネントを示します。
MDSリポジトリの詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発の設計時のMDSリポジトリ管理の概要に関する項を参照してください。
MDSリポジトリで一般的な管理タスク(ソース・データによるリポジトリのシード、あるリポジトリのコンテンツの別のリポジトリへの転送、フォルダの作成と削除、アーティファクトのインポートとエクスポートなど)を実行できます。Oracle SOA SuiteによるSOAアプリケーションの開発の次の各項目では、リポジトリの管理に役立つ情報を提供します。
デフォルトのSOA-MDS接続へのソース・データの入力
/appsフォルダの下におけるサブフォルダの作成と削除
JARファイルへの/appsフォルダの選択内容のエクスポート
/appsフォルダへのJARファイルの内容のインポート
別のMDSリポジトリへの/appsフォルダの選択内容の転送
設計時のMDSリポジトリを使用してService Busのアーティファクト・タイプ(WSDL、WADL、JCA、JAR、相互参照、ドメイン値マップ、WSポリシー、XSD、XML、XSLT、MFLおよびXQueryの各ファイル)を共有できます。これらのファイルは、他のService Busアプリケーションと共有できます。また、これらのアーティファクト・タイプの多くではSOA Suiteアプリケーションと共有できます。
プロジェクト・コンポーネントは、「SOA-MDS転送」ウィザードを使用して、MDSリポジトリにパブリッシュされます。このウィザードにアクセスするには、共有可能なコンポーネントを右クリックします。これらのコンポーネントは、他のService BusアプリケーションおよびSOA Suiteアプリケーションと共有できます。
始める前に
MDSリポジトリのアーティファクトを作業するには、JDeveloperからそのリポジトリに対する接続を作成する必要があります。手順については、「SOA-MDS接続の作成方法」を参照してください。
Service BusアーティファクトをMDSリポジトリにパブリッシュするには:
インポートするコンポーネントがJDeveloperエディタで開いていないことを確認します。また、コンポーネントが依存するファイル(XMLスキーマ・ファイルなど)をすべて閉じます。
JDeveloperのアプリケーション・ナビゲータで、MDSリポジトリにパブリッシュするコンポーネントを表示します。
コンポーネントを右クリックし、「Service Bus」を指し、「SOAデザインタイム・リポジトリにパブリッシュ」を選択します。
「SOA-MDS転送」ウィザードが表示され、パブリッシュするコンポーネントがリストされます。
「次へ」をクリックします。
「ターゲットの選択」ウィンドウで、Service Busコンポーネントをパブリッシュする場所にフォルダを展開します。
新しいフォルダを追加するには、次の作業を実行します。
新しいフォルダを作成するフォルダを選択します。
「フォルダの作成」アイコンをクリックします。
新しいフォルダの名前を入力して「OK」をクリックします。
ツリーに新しいフォルダが表示されます。
MDSリポジトリに存在するコンポーネントまたはフォルダを検索するには、検索フィールドに名前の全部または一部を入力します。入力した下に結果が表示されます。
選択したコンポーネントのパブリッシュ先のフォルダを選択し、「次」をクリックします。
「依存性」ウィンドウで、MDSリポジトリにコピーするファイルを確認します。
このウィンドウには、コピーすることを選択したファイルおよびそのファイルが依存するファイルが表示されます。
MDSリポジトリの既存のファイルを上書きするには、「ドキュメントがターゲットMDSリポジトリに存在する場合は上書きします」を選択します。
「終了」をクリックします。
確認ダイアログで、「OK」をクリックします。
SOA-MDS接続でコピーしたファイルをJDeveloperの「リソース」ウィンドウに表示できるようになります。
Service Busアプリケーションは、MDSリポジトリに格納されたアーティファクトを使用するとき、SOA Suiteアプリケーションが行うようなリポジトリのファイルの参照を行いません。かわりに、ファイルがService Busアプリケーションにインポートされます。MDSリポジトリに格納されているアーティファクトは、JDeveloperの「リソース」ウィンドウから直接使用するか、「選択」ダイアログを使用してアーティファクト(WSDLファイルなど)を追加することで使用できます。「選択」ダイアログには、ビジネス・サービスやプロキシ・サービスなどのコンポーネントの作成と構成に使用するウィザードおよびエディタからアクセスします。
リソース・ブラウザは、パイプライン、分割結合、プロキシ・サービスまたはビジネス・サービスを作成する際にベースとなるWSDLファイルを選択するときに、ほとんどの場合Service Busで起動されます。これは、「タイプ・チューザ」ダイアログでWSDLファイルまたはXMLファイルをインポートする場合、あるいはXSLTマップやXQueryマップをパイプライン・アクションにインポートする場合も表示されます。
始める前に
MDSリポジトリのアーティファクトを作業するには、JDeveloperからそのリポジトリに対する接続を作成する必要があります。手順については、「SOA-MDS接続の作成方法」を参照してください。
リソース・ブラウザを使用してアーティファクトを使用するには:
Service Busは、MDSリポジトリからサポートされているリソース・タイプのみを使用できます。Service Busリソースとして認識されるリソースは、Service Busプロジェクトにインポートできます。アーティファクトをインポートすると、Service Busは「Service Busリソースのインポート」ウィザードを起動し、選択したプロジェクトにリソースを追加します。
始める前に
MDSリポジトリのアーティファクトを作業するには、JDeveloperからそのリポジトリに対する接続を作成する必要があります。手順については、「SOA-MDS接続の作成方法」を参照してください。
リポジトリのアーティファクトをService Busプロジェクトに追加するには:
MDSリポジトリのWSDLドキュメントからService Busのビジネス・サービスを生成できます。このオプションを選択すると、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが表示され、ビジネス・サービスの定義を追加できます。ビジネス・サービスが生成されると、XMLスキーマ・ファイルなどの依存関係とともに、WSDLファイルがService Busプロジェクトにインポートされます。
始める前に
MDSリポジトリのアーティファクトを作業するには、JDeveloperからそのリポジトリに対する接続を作成する必要があります。手順については、「SOA-MDS接続の作成方法」を参照してください。
MDSリポジトリのWSDLファイルからビジネス・サービスを作成するには:
MDSリポジトリのWADLドキュメントからService Busのビジネス・サービスを生成できます。このオプションを選択すると、「RESTバインディングの作成」ウィザードが表示され、RESTサービスを構成できます。ビジネス・サービスとWSDLファイルが生成され、XMLスキーマ・ファイルなどの依存関係とともに、WADLファイルがService Busプロジェクトにインポートされます。
始める前に
MDSリポジトリのアーティファクトを作業するには、JDeveloperからそのリポジトリに対する接続を作成する必要があります。手順については、「SOA-MDS接続の作成方法」を参照してください。
MDSリポジトリのWADLファイルからビジネス・サービスを作成するには:
MDSリポジトリのWSDLドキュメントからRESTビジネス・サービスおよびプロキシ・サービスを生成できます。このオプションを選択すると、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが表示され、続けて「RESTバインディングの作成」ウィザードが表示されます。Service Busサービスが生成され、XMLスキーマ・ファイルなどの依存関係とともに、WSDLファイルとWADLファイルがService Busプロジェクトにインポートされます。
始める前に
MDSリポジトリのアーティファクトを作業するには、JDeveloperからそのリポジトリに対する接続を作成する必要があります。手順については、「SOA-MDS接続の作成方法」を参照してください。
MDSリポジトリのWSDLファイルをRESTサービスとして公開するには: