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Oracle® Fusion Middleware Oracle Infrastructure Webサービスの開発
12c (12.2.1.1)
E77386-01
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10 スタンドアロン・クライアントからのWebサービスの起動

この章では、スタンドアロン・クライアントからOracle Infrastructure Webサービスを起動する方法について説明します。内容は次のとおりです。

10.1 スタンドアロン・クライアントJARを使用したWebサービスの呼出し

Oracle Fusion Middlewareがローカルでインストールされていない環境から、CLASSPATHにOracle Fusion Middlewareクラスのセット全体を設定してOracle Infrastructure Webサービスを起動するときは、そのWebサービスの起動にスタンドアロン・クライアントのJARファイルを使用できます。

スタンドアロン・クライアントのJARは、Oracle Infrastructure Webサービスの基本的なクライアント側機能と、OWSMセキュリティ・ポリシーをサポートします。

クライアント・アプリケーションでスタンドアロン・クライアントJARファイルを使用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle JDeveloperなど任意のIDEを使用して、Java SEクライアントを作成します。
  2. ファイルORACLE_HOME/oracle_common/modules/clients/com.oracle.webservices.fmw.client_12.1.3.jarを、Oracle Fusion Middlewareをホストするコンピュータからクライアント・コンピュータにコピーします。ORACLE_HOMEは、Oracle Fusion Middlewareのインストール時にOracleホームに指定したディレクトリです。

    たとえば、クライアント・アプリケーションで使用している他のクラスが格納されているディレクトリにファイルをコピーします。

  3. JARファイルをCLASSPATHに追加します。
  4. Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシーの環境を構成します。この手順はオプションです。OWSMセキュリティ・ポリシーをWebサービス・クライアントにアタッチしている場合にのみ必須となります。

    必要な構成手順は、アタッチするポリシーのタイプによって異なります。次の例を参照してください。

    注意:

    その他の構成要件の詳細は、のJava SEアプリケーションがOPSSを使用するようにする構成に関する項を参照してください。

10.2 基本認証のサポート

oracle/wss_http_token_client_policyセキュリティ・ポリシーを使用して基本認証をサポートするには、次の手順を実行します。

  1. jps-config-jse.xmlおよびaudit-store.xmlファイルを、domain_home/config/fmwconfigディレクトリからWebサービス・クライアントにアクセス可能な場所にコピーします。domain_homeは、ドメインの名前および位置です。
  2. 手順aでファイルのコピー先にした場所にウォレット(cwallet.sso)を作成します。このウォレットで、oracle.wsm.securityというマップと、クライアント・アプリケーションが使用する資格証明のキー名(weblogic-csf-keyなど)を定義します。

    ファイルcwallet.ssoの場所を、構成ファイルjps-config-jse.xmlの要素<serviceInstanceに指定します。詳細は、のウォレット・ベースの資格証明ストアに関する説明を参照してください。

  3. Javaコマンド・ラインで、手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義する次のプロパティを渡します。
    -Doracle.security.jps.config=<pathToConfigFile>
    

    詳細は、のシナリオ3: Java SEアプリケーションの保護に関する項を参照してください。

10.3 SSLポリシーのサポート

SSLポリシーをサポートするには、次の手順を実行します。

  1. jps-config-jse.xmlおよびaudit-store.xmlファイルを、domain_home/config/fmwconfigディレクトリからWebサービス・クライアントにアクセス可能な場所にコピーします。domain_homeは、ドメインの名前および位置です。
  2. Javaコマンドラインで、手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義する次のプロパティを渡します。

    手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義します。

    -Doracle.security.jps.config=<pathToConfigFile>
    

    詳細は、のシナリオ3: Java SEアプリケーションの保護に関する項を参照してください。

    信頼済証明書が格納される信頼ストアを定義します。

    -Djavax.net.ssl.trustStore=<trustStore>
    

    詳細は、のLDAPへの一方向SSL接続の設定に関する項に記載されている、Java SEアプリケーションの場合のWebLogic Serverの設定に関する項を参照してください。

    信頼ストアのパスワードを定義します。

    -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=<password>