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Oracle® Fusion Middleware Oracle Infrastructure Webサービスの開発
12c (12.2.1.1)
E77386-01
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1 Oracle Infrastructure Webサービスの概要

この章では、Oracle Infrastructure Webサービスを紹介し、Oracle Infrastructure Webサービスを開発するための概念を説明し、サポートされている標準および関連ドキュメントの概要を示します。

このマニュアルおよびこの他のマニュアルに、なじみのない用語が出てきた場合は、用語集で定義を確認してください。

1.1 Oracle Infrastructure Webサービスの概要

Oracle Fusion Middleware 12cには、次のタイプのWebサービスの開発、セキュリティおよび管理をサポートするためのWebサービス・カテゴリが2つあります。

  • Oracle Infrastructure Webサービス: SOA、Application Development Framework (ADF)、Oracle Service Bus、およびOracle Enterprise Schedulerの各サービス

  • Java EE Webサービス: SOAP (JAX-WS)サービスおよびRESTful (JAX-RS) Webサービス

Webサービスとクライアントのタイプの詳細は、Webサービスの理解のOracle Fusion Middleware 12cのWebサービスの概要に関する項を参照してください。

Java EE Webサービスの詳細は、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解』を参照してください。

1.2 Oracle Infrastructure Webサービスの開発でサポートされている標準

次の表は、Oracle実装の一部となるOracle Infrastructure Webサービス仕様をハイレベルな機能別に編成してまとめたものです。

オラクル社では、Webサービス・プラットフォームの相互運用性を、Webサービス仕様の考え得るあらゆるエッジ・ケースのサポートよりも重要視しています。Web Services Interoperability Organizationの次の仕様に準拠し、それをWebサービス相互運用性の基準とみなしています。

注意:

Oracle Infrastructure Webサービスのセキュリティ標準の詳細は、『Oracle Web Services Managerの理解』のWebサービス・セキュリティ標準に関する項を参照してください。


表1-1 Oracle Infrastructure Webサービスでサポートされる仕様

機能 仕様

メタデータ・アノテーションに基づくプログラミング・モデルとランタイム・アーキテクチャ

Web Services Metadata Exchange (WS-MetadataExchange) 1.1: WS-Federationロードマップの一部であり、Webサービス・エンドポイントに関するメタデータの取得を可能にします。詳細は、http://xml.coverpages.org/WS-MetadataExchange.pdf『Web Services Metadata Exchange (WS-MetadataExchange)』を参照してください。

Webサービスの記述

Webサービスとリクエストを行ったクライアントの間のデータ交換

セキュリティ

信頼性のある通信

原子性トランザクション

Web Services Atomic Transaction: Web Services Coordination仕様に記述される拡張可能な調整フレームワークで使用される原子性トランザクションの調整タイプを定義します。WS-AtomicTransaction仕様とWS-Coordination仕様は、参加者間で分散アクティビティを調整する拡張可能なフレームワークを定義します。詳細は、次を参照してください。

XML送信の最適化

  • Fast Infoset: 圧縮されたバイナリ・エンコーディング形式で、テキストベースのXML形式よりも効果的なシリアライズを実現します。Fast Infosetは、ドキュメント・サイズと処理パフォーマンスの両方を最適化します。Fast Infoset仕様、ITU-T Rec.X.891およびISO/IEC 24824-1 (Fast Infoset)は、ITU-TおよびISOの両方の標準化団体によって定義されています。この仕様は、ITU Webサイト、http://www.itu.int/rec/T-REC-X.891-200505-I/enからダウンロードできます。

  • Message Transmission Optimization Mechanism (MTOM): SOAPメッセージにおける、xs:base64Binaryまたはxs:hexBinaryに関するXMLデータの転送を最適化するためのメソッドを定義します。

公開(登録と検索)


1.3 Oracle Infrastructure Webサービスの開発の関連ドキュメント

次の表は、Oracle Infrastructure Webサービスの開発、セキュリティおよび管理に関連するドキュメントをまとめたものです。


表1-2 関連ドキュメント

ドキュメント 説明

Webサービスの理解

Oracle Fusion Middleware 12cのWebサービスの概要を示します。

Oracle WebLogic ServerのWebLogic Webサービスの理解

WebLogic Web Services (Java EE)の概要を示します。

Oracle Web Services Managerの理解

Webサービスのポリシーのアタッチメントと管理に使用するOracle Web Services Manager (OWSM)の概要を示します。

Webサービスの管理

Webサービスの保護および管理の方法について説明します。

Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理

OWSMポリシーを使用したWebサービスの保護方法について説明します。このドキュメントではまた、OWSMポリシーの作成および管理方法についても説明します。

Oracle Web Services Managerを使用したWebサービスの保護のユース・ケース

OWSMを使用してWebサービスを保護する方法を示すユースケースを提供します。

『Oracle Web Services Manager Extensibility Guide』

OWSMのカスタム・ポリシー・アサーションの構築方法について説明します。

Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイド

OWSMの最も一般的な相互運用性シナリオの実装方法が説明されています。

『Oracle SOA Suiteを使用したSOAアプリケーションの開発』

SOAコンポジットサービスの開発方法について説明します。

Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発

ADFコンポーネントの開発方法について説明します。

『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のWebサービスの開発と保護に関する項

Oracle JDeveloperを使用したWebサービスの開発およびポリシーのアタッチの方法について説明します。