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Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Services Manager拡張可能アプリケーションの開発
12c (12.2.1.1)
E79355-01
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A カスタム・アサーションのスキーマ・リファレンス

この付録に記載されたXMLスキーマは、カスタムのWebサービス・アサーションを含むWS-Policyファイルを作成するときにリファレンスとして使用できます。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 WS-Policyファイル内のカスタム・アサーションの要素階層

このトピックでは、WS-Policyファイル内のカスタム・アサーションの要素階層を示します。

次の図に、これを示します。

図A-1 カスタム・アサーションの要素階層

図A-1の説明
「図A-1 カスタム・アサーションの要素階層」の説明

A.2 カスタム・アサーションの要素

このトピックでは、カスタム・アサーションの要素の一覧を示します。

A.2.1 wsp:Policy

このトピックでは、<wsp:Policy>要素と、その属性について説明します。

<wsp:Policy>要素は、ネストされたポリシー・アサーションをグループ化します。

属性

次の表に、WS-Policy属性へのOracleの拡張機能をまとめます。


表A-1 WS-Policy属性へのOracle拡張機能

属性 説明

attachTo

ポリシーをアタッチできるポリシー・サブジェクト。有効な値は、binding.client、binding.server、binding.anyです。

category

ポリシーのカテゴリ。有効な値は、securityおよびmanagementです。

description

ポリシーの説明。

status

ポリシー参照のステータス。有効な値は、enabledおよびdisabledです。


次の例は、<wsp:Policy>要素を示しています。

<wsp:Policy xmlns="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2004/09/policy"
  xmlns:orasp="http://schemas.oracle.com/ws/2006/01/securitypolicy" 
  orawsp:status="enabled"
xmlns:wsu="http://docs.oasis-open.org/wss/2004/01/oasis-200401-wss-wssecurity-util
ity-1.0.xsd" 
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
  orawsp:category="security" 
  orawsp:attachTo="binding.server" 
  wsu:Id="ip_assertion_policy" 
  xmlns:orawsp="http://schemas.oracle.com/ws/2006/01/policy" 
  xmlns:wsp="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2004/09/policy" 
  wsp:Name="oracle/ip_assertion_policy">

A.2.2 orasp:Assertion

このトピックでは、<orasp:Assertion>要素の属性について説明します。

<orasp:Assertion>要素は、カスタム・アサーションのメイン要素です。

属性

次の表には、<orasp:Assertion>要素の属性がまとめられています。


表A-2 <orasp:Assertion>要素の属性

属性 説明

Optional

アサーションがオプションなのか、必須なのかを指定するフラグ。

Silent

アサーションを通知するかどうかを指定するフラグ。trueに設定すると、アサーションは通知されません。

Enforced

現時点でアサーションを有効にするかどうかを指定するフラグ。

name

アサーションの名前。

description

アサーションの説明。

category

アサーションを適用するカテゴリ。有効な値は、security/authentication、security/msg-protection、security/authorization、security/loggingおよびmanagementです。

provides

このポリシーを添付できるWebサービス・エンドポイント・タイプ。

注意: この属性はRESTfulエンドポイントに必要です。

たとえば、RESTful Webサービスを指定するには、次のようにします。

orawsp:provides="{http://schemas.oracle.com/ws/2006/01/policy}REST_HTTP"

次の例は、<orasp:Assertion>要素を示しています。

<orasp:ipAssertion orawsp:Silent="true" orawsp:Enforced="true"
orawsp:name="WSSecurity IpAssertion Validator"
orawsp:category="security/authentication"
orawsp:provides="{http://schemas.oracle.com/ws/2006/01/policy}REST_HTTP">
...
</orasp:ipAssertion>

A.2.3 orawsp:bindings

このトピックでは、<oraswsp:bindings>要素について説明します。

<oraswsp:bindings>要素は、カスタム・アサーションのバインディングを定義します。

次の例は、<oraswsp:bindings>要素を示しています。

<orawsp:bindings>
...
</orawsp:bindings>

A.2.4 orawsp:Implementation

このトピックでは、<oraswsp:Implementation>要素について説明します。

<oraswsp:Implementation>要素は、カスタム・アサーション実装クラスを定義します。

次の例は、<oraswsp:Implementation>要素を示しています。

<orawsp:Implementation>sampleassertion.IpAssertionExecutor</orawsp
:Implementation>

A.2.5 orawsp:Config

このトピックでは、<oraswsp:Config>要素と、その属性について説明します。

<oraswsp:Config>要素は、カスタム・アサーションの構成を定義します。

属性

次の表には、<orawsp:Config>要素の属性がまとめられています。


表A-3 <orawsp:Config>要素の属性

属性 説明

name

構成の名前。

type

構成を適用するカテゴリ。

configType

構成タイプ。有効な値は、declarativeおよびprogrammaticです。

  • declarative: デプロイメント・ディスクリプタおよび構成ファイルを使用して、認証と認可の要件を表します。

  • programmatic: アプリケーション内にセキュリティ強制を埋め込みます。


次の例は、<oraswsp:Config>要素を示しています。

<orawsp:Config orawsp:name="ipassertion" orawsp:configType="declarative">

A.2.6 orawsp:PropertySet

このトピックでは、<oraswsp:PropertySet>要素と、その属性について説明します。

<oraswsp:PropertySet>要素は、ネストされたプロパティをグループ化します。

属性

次の表には、<orawsp:PropertySet>要素の属性がまとめられています。


表A-4 <orawsp:PropertySet>要素の属性

属性 説明

name

プロパティ・セットの名前。


次の例は、<oraswsp:PropertySet>要素を示しています。

<orawsp:PropertySet orawsp:name="valid_ips">

A.2.7 orawsp:Property

このトピックでは、<oraswsp:Property>要素と、その属性について説明します。

<oraswsp:Property>要素は、1つのプロパティを定義します。

属性

次の表には、<orawsp:Property>要素の属性がまとめられています。


表A-5 <orawsp:Property>要素の属性

属性 説明

name

プロパティの名前を指定します。

type

プロパティのタイプ。たとえば、Stringなど。

contentType

プロパティが必須かどうかおよびオーバーライド可能かどうかを指定します。有効な値は、次のとおりです。

  • constant: プロパティは定数値で、オーバーライドできません。

  • required: プロパティは必須で、オーバーライドできます。

  • optional: プロパティはオプションで、オーバーライドできます。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、『Webサービスの管理』のポリシー構成のオーバーライドに関する説明を参照してください。


次の例は、<orawsp:Property>要素を示しています。

<orawsp:Property orawsp:name="valid_ips" orawsp:type="string"
 orawsp:contentType="constant">

A.2.8 orawsp:Description

このトピックでは、<oraswsp:Description>要素について説明します。

<oraswsp:Description>要素は、プロパティの説明を定義します。

次の例は、<oraswsp:Description>要素を示しています。

<orawsp:Description>Valid IP Values</orawsp:Description>

A.2.9 orawsp:Value

このトピックでは、<oraswsp:Value>要素について説明します。

<oraswsp:Value>要素は、プロパティの有効な値をリストします。

次の例は、<oraswsp:Value>要素を示しています。

<orawsp:Value>140.87.6.143,10.178.93.107</orawsp:Value>