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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージメント
12c (12.2.1.1)
E77333-02
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2 Oracle WebCenter Contentの管理のスタート・ガイド

この章では、各種のOracle WebCenter Contentアプリケーションを管理するために使用する、管理職責とツールの概要について説明します。また、それらのアプリケーションを管理するときの管理者の手引きになるように、インタフェースの概要についても説明します。

この章のトピックは、次のとおりです:

2.1 管理職責の理解

Oracle WebCenter Contentの管理者は、WebCenter Contentシステムの構成管理とパフォーマンス管理についての責任を負います。システム管理タスクの詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』を参照してください。

さらに、WebCenter Contentの管理者は、リポジトリ内のコンテンツの格納と使用を管理するために、WebCenter Contentアプリケーションの構成と管理も実行します。WebCenter Contentの管理者には、これらのアプリケーションの1つまたは複数を専門的に扱うように作業を割り当てることができます。これらのアプリケーションについては、このガイドで説明しています。管理タスクには、次のものが含まれます。

  • サイトへのコンテンツの移入

  • 別のフォーマットへのコンテンツの変換の管理

  • ユーザー・プロファイルの作成と維持

  • 特定のアクションのためにコンテンツをユーザーに差し渡すワークフローの作成と維持

  • コンテンツに関連付けるカスタム・メタデータの作成

  • レコード管理者の職務(コンテンツ保存スケジュール、プロセス処理などの作成と管理)の実行

  • 指示された管理職務の実行

基本的な管理タスクと、このガイド内の個別情報へのリンクが示されたロードマップは、「Oracle WebCenter Contentのアプリケーションを構成および管理するための基本的なタスク」を参照してください。

2.2 管理ツールの理解

次のコンテンツ・サーバー・ツールは、「管理アプレット」ページ(図2-2を参照)からスタンドアロン・アプリケーションとして、Webブラウザでアプレットとして、または各ツールの「アプリケーション」メニューを選択することにより起動できます。

  • 構成マネージャ: コンテンツ・タイプ、ファイル形式およびカスタム・メタデータ・フィールドを管理します。

  • リポジトリ・マネージャ: ファイル診断、ファイル管理機能、検索データの索引再作成およびサブスクリプション管理機能を実行します。

  • Webレイアウト・エディタ: Webサイトを構築し、レポートを操作し、問合せを作成します。

  • ワークフロー管理: コンテンツを特定のユーザーにルーティングしてアクションを求めるようにワークフローを設定します。

その他のOracle WebCenter Contentアプリケーション(Oracle WebCenter Content: Inbound RefineryやOracle WebCenter Content: Recordsなど)は、個別にインストールしてください。これらのアプリケーションにアクセスするには、Oracle WebCenter Contentインタフェースのホームページで「管理」トレイまたはメニューを使用します。

2.3 インタフェースの概要

「管理」トレイはコンテンツ・サーバー・インタフェースのデフォルト・レイアウトです。このトレイから、Oracle WebCenter Contentアプリケーションを構成および管理するためのページにアクセスできます。

「管理」トレイにアクセスするには、コンテンツ・サーバー管理者としてログインします。ホームページで「管理」を選択すると、選択可能な管理オプションが表示されます。コンテンツ・サーバー・インスタンスがメニュー・レイアウトを使用するように構成されている場合は、「管理」を選択すると同じオプションが表示されます。図2-1に、オプションを表示するように「管理」が開かれたOracle WebCenter Contentのトレイ・レイアウトの例を示します。

図2-1 Oracle WebCenter Contentの「管理」トレイの例

図2-1の説明が続きます
「図2-1 Oracle WebCenter Contentの「管理」トレイの例」の説明

管理アプリケーションにアクセスするには、「管理」「管理アプレット」を選択します。Oracle WebCenter Contentアプリケーションへのリンクを示す「管理アプレット」ページが表示されます。

図2-2 「管理アプレット」ページ

図2-2の説明が続きます
「図2-2 「管理アプレット」ページ」の説明

Oracle WebCenter Contentとともにインストールされている場合は、Inbound RefineryやRecords Managementなどのアプリケーションは、「管理」オプションからアクセスできます。図2-1を参照してください。

注意:

管理者は、ネイティブ・インタフェースを使用して、WebCenter Contentでの管理タスクの実行およびソフトウェア・ユーティリティへのアクセスを行います。WebCenter Contentアプリケーションは、管理者とユーザーの両方について、デフォルトでネイティブ・インタフェースを使用するように構成されています。WebCenter Contentユーザー・インタフェース(11.1.1.8の新しいユーザー・インタフェース)を使用するようにWebCenter Contentが構成されている場合も、管理者は、ネイティブ・インタフェースを使用する必要があります。

WebCenter Contentユーザー・インタフェースの詳細は、『Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』の「WebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用したコンテンツ・サーバーの構成」および『Oracle WebCenter Contentの使用』の「WebCenter Contentユーザー・インタフェースのスタート・ガイド」を参照してください。

2.4 Oracle WebCenter Content ServerおよびInbound Refineryのインスタンスの起動と停止

WebCenter Content Serverインスタンスは、いくつかの方法で起動および停止できます。どの方法を選択するかは、要件、認可、および実行するタスクに応じて異なります。たとえば、コンポーネントを有効化または無効化した場合など、コンテンツ・サーバーのインスタンスに特定の構成変更を行ったときには、そのインスタンスを再起動する必要があります。Inbound Refinery (IBR)のインスタンスについては、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用する以外の方法はありません。

これらの方法の使用方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』のコンテンツ・サーバーおよびInbound Refineryの起動と停止に関する項を参照してください。

2.5 Oracle WebCenter Contentのインスタンスへのアクセス

実行中のWebCenter Contentのインスタンスに管理者としてアクセスするには、Webブラウザを起動し、特定のWebCenter Contentのインスタンス・タイプ(Content Server、Inbound Refinery、ImagingまたはRecords)のURLを入力します。各タイプのインスタンスにアクセスする方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』のWebブラウザを使用したWebCenter Contentインスタンスへのアクセスに関する項を参照してください。

2.6 管理アプリケーションのアプレットとしての実行

コンテンツ・サーバー管理アプリケーションには、コンテンツ・サーバー・インスタンスにアクセス可能な任意のブラウザからアプレットとして実行できるものがあります。アプレットは、リモート管理に役立ちます。

バッチ・ローダー、コンポーネント・ウィザード、システム・プロパティおよびContent Serverアナライザの各ユーティリティは、アプレットとして実行できません。セキュリティ上の理由から、これらはコンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているコンピュータから、スタンドアロン・モードで実行する必要があります。「スタンドアロン・モードでの管理アプリケーションの実行」を参照してください。

アプリケーションのスタンドアロン・バージョンで使用可能な機能の一部は、アプレット・バージョンでは使用できません。詳細は、各アプリケーションのドキュメントを参照してください。

管理アプリケーションを Java対応のブラウザ内でJavaアプレットとして実行するには、次の手順に従ってください。

  1. ブラウザ・ウィンドウを開きます。

  2. コンテンツ・サーバー・インスタンスに管理者またはサブ管理者としてログインします。

  3. 「管理」「管理アプレット」を選択します。

2.7 スタンドアロン・モードでの管理アプリケーションの実行

コンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているコンピュータから、すべてのコンテンツ・サーバー管理アプリケーションをスタンドアロン・モードで実行できます。これらのプログラムを起動するのに必要な方法は、WindowsインストールとUNIXインストールとで若干異なります。アプリケーションのスタンドアロン版を実行することによって、ブラウザ・アプレットよりセキュリティが強力になり、パスワードをWebやネットワークで捕捉またはコピーされないように送信できるようになります。

スタンドアロン管理アプリケーションでは、アプリケーションを実行するコンテンツ・サーバー・システム管理者が、Oracle WebLogic Serverで定義されるユーザーではなく、ローカル管理ユーザーである必要があります。(それ以外の場合、Oracle WebLogic Serverでローカル・ユーザーは使用されません。)ログインを必要とするスタンドアロン管理アプリケーションを使用するには、ユーザー管理アプレットを実行し、コンテンツ・サーバーで管理権限を持つローカル・ユーザーを新しく定義します。詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』のローカル・ユーザーに関する項を参照してください。ユーザー管理アプレットを使用したローカル・ユーザーの作成方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』のユーザー・ログインの追加に関する項を参照してください。

重要

コンテンツ・サーバーの管理アプリケーションをスタンドアロン・モードで実行するには、Oracle WebLogic Serverでアプリケーションを認証してシステム・データベースへのJDBC接続を確立し、Oracle WebLogic Serverのデータベース接続情報にアクセスするための追加構成が必要です。『Oracle WebCenter Contentの管理』のスタンドアロン・モード用のJDBCデータベース・ドライバの構成に関する項を参照してください。

2.7.1 Windowsシステムでのスタンドアロン管理アプリケーション

スタンドアロン管理アプリケーションをWindowsオペレーティング・システムで実行するには、次の手順に従ってください。

  1. Windowsの「スタート」メニューからアプリケーションを選択します。
    • 構成アプリケーションを実行するには、「スタート」「プログラム」「コンテンツ・サーバー」インスタンスアプリケーションを選択します。

    • 管理ユーティリティを実行するには、「スタート」「プログラム」「コンテンツ・サーバー」インスタンス「ユーティリティ」ユーティリティを選択します。

    コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティを除くすべてのアプリケーションでは、ログイン・ウィンドウが開きます。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティでは、アプリケーションのメイン・ウィンドウが開きます。

    ヒント:

    ログイン・ウィンドウまたはアプリケーション・ウィンドウが表示されるまでに数秒かかることがあります。また、ウィンドウが他のウィンドウの下に隠れることがあります。

  2. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。
  3. 「OK」をクリックします。

    アプリケーションのメイン画面が開きます。

2.7.2 UNIXシステムでのスタンドアロン管理アプリケーション

UNIXオペレーティング・システムでスタンドアロン管理アプリケーションを実行するには:

  1. DomainHome/ucm/cs/bin/ディレクトリにナビゲートします。
  2. 実行可能なアプリケーションが一覧表示されます。./application_nameと入力します。application_nameは実行可能ファイルの名前です。アプリケーションが一覧表示されない場合は、IntradocAppアプリケーションへのパラメータとしてアプリケーション名を入力できます。次に例を示します。
    % ./IntradocApp Workflow
    
  3. [Enter]を押します。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティを除くすべてのアプリケーションでは、ログイン・ウィンドウが開きます。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティでは、アプリケーションのメイン・ウィンドウが開きます。
  4. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。
  5. 「OK」をクリックします。

    アプリケーションのメイン・ウィンドウが開きます。