Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発 12c (12.2.1.1) E79323-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
この章では、『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の対象読者および基本目的について説明します。
このガイドでは、Oracle JDeveloperを使用したWebCenter Portalアセット、共有ライブラリおよびWebCenter Portalの拡張機能の開発について説明します。このガイドで説明するほとんどのタスクでは、Java、CSS、Application Development Framework (ADF)、式言語(EL)およびそれらに関する経験を必要とする作業を行います。
このガイドで説明する主なアクティビティには、次のものがあります。
環境の設定
「概要」の環境およびチーム環境の設定に関する各章を参照してください。
アセットの使用
「WebCenter Portalアセットの使用」の各章では、レイアウト、ページ・スタイル、ページ・テンプレート、スキン、コンテンツ・プレゼンタ・テンプレート、視覚化テンプレートといったWebCenter Portalアセットを開発する方法について説明します。このガイドの他の部には、ポートレット、ページレット、タスク・フロー、共有ライブラリなど、他のタイプのアセットの使用を扱った章が含まれる部もあります。
ポートレットの使用
ポートレットは、複数のソースからのデータを意味のある関連付けられた形式で表示する手段を提供します。ポートレットでは、他のWebサイトからの抜粋の表示、主要情報のサマリーの生成、検索の実行および多様なデータ・ソースの情報を収集したコレクションへのアクセスなどを実行できます。様々なポートレットを単一のページに配置できるため、ユーザーはコンテンツが実際には複数のソースからのものであっても単一のソースとして利用できます。詳細は、「ポートレットの使用」の各章を参照してください。
ページレットの使用
ページレットは、ページレット・プロデューサからアクセスされるWebページのサブコンポーネントで、プロキシされた任意のアプリケーションに挿入できます。ページレット・プロデューサのリソース上にあるアプリケーションでマークアップを返すものはページレットとして登録でき、登録すると、WebCenter Portalまたは他のWebアプリケーションで表示できるようになります。詳細は、「ページレットの使用」の各章を参照してください。
WebCenter Portalの追加カスタマイズの使用
ADFアセット(タスク・フロー、データ・コントロール、マネージドBeanなど)を拡張してWebCenter Portal内で追加機能を共有ライブラリとして提供したり、スマートフォンやタブレットなどのモバイル・デバイスにさらに適したページ・レイアウトを提供できます。WebCenter Portalをカスタマイズするための様々な方法の詳細は、「WebCenter Portalの追加カスタマイズ」の各章を参照してください。
WebCenter Portalでは、デフォルトでは存在しないまたはWebCenter Portalのランタイムでは簡単に作成できないカスタム・コンポーネントが必要な場合があります。たとえば、設計要件で、ブランディングされ、精密に編成されたページ・テンプレート、ページ・スタイルおよびスキンが必要とされる場合があります。この場合、目的のルック・アンド・フィールを実現するにはADF FacesおよびCSSを使用する必要があり、そのような開発にはJDeveloperが適しています。他のユースケースでは、ポータル要素とデータとのやり取り(イベント処理でのADFタスク・フローまたはポートレットの使用など)が可能となるカスタム・コンポーネントの開発が含まれることもあります。たとえば、WebCenter Portal開発者として、次のものを作成および構成するよう要求される場合があります。
ページ・テンプレートやページ・スタイルなどのポータル・インフラストラクチャ・コンポーネント
タスク・フロー、データ・コントロール、バッキングBeanなどのカスタム・ポータル拡張機能
WebCenterポートレット・プロデューサ・アプリケーション
ページレット・プロデューサ・ページレット