この章の内容は次のとおりです。
注意:
この章で説明するタスクが使用できるのは、現在のWebCenter PortalドメインでWebCenter Portal偽装が有効になっている場合のみです。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalのパーソナライズの準備に関する項を参照してください。
権限
この章で説明する偽装の権限を付与するためのタスクは、すべてのWebCenter Portalユーザーが使用できます。偽装セッションを開始するためのタスクは、システム管理者によって「偽装者」として構成されているユーザーのみが使用できます。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』の偽装者の構成に関する項を参照してください
WebCenter Portal偽装により、WebCenter Portal管理者またはシステム管理者は、サポート担当者またはアプリケーション管理者などのユーザー(偽装者)に偽装の権限を割り当て、このユーザーが別のポータル・ユーザーになり替わってそのユーザー(被偽装者)として操作を実行できるようにすることができます。
注意:
エンタープライズ・グループに偽装の権限を割り当てることはできません。
この機能は次のような場合に役立ちます。
カスタマ・サポートの担当者が、ユーザーの直面する問題を理解するために、そのユーザーとしてアクションを実行する
管理者がユーザーに代わって操作を実行する
企業の幹部が出張中に自分に代わって行動することを誰かに委任する
偽装の使用方法は、ローカルで行われる選択内容によって異なります。偽装されるユーザーは、まず、目的の偽装者に権限を付与する必要があります。
この項では、指定した偽装者に被偽装者が偽装の権限を付与する方法について説明します。
「マイ偽装者」画面を使用すると、指定した時間帯に誰かが自分になり替わることを許可できます。偽装セッションでは、偽装者は「マイ偽装者」画面にはアクセスできなくなります。
偽装セッションを許可するには:
この項では、偽装の「プリファレンス」ページまたはホット・キーのいずれかを使用して、偽装者が偽装セッションを開始する方法について説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
偽装の「プリファレンス」ページを使用して、自分に偽装権限を付与した被偽装者を表示したり、偽装セッションを開始することができます。この画面にアクセスするには、管理者から偽装権限を付与されている必要があります(『Oracle WebCenter Portalの管理』の偽装者の構成に関する項を参照してください)。
偽装セッションを表示または開始するには:
メニュー・バーのユーザー・メニューから、「プリファレンス」を選択します(「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
「偽装」ページ(図6-3)で、偽装の権限を付与されているユーザーのリストまで、偽装できるユーザーのリストを下方向にスクロールします(図6-4)。偽装者として構成されていない場合、他のユーザーになり替わることはできないので、このリストは空になります。
リストにアクションとして「ユーザーの切替え」が表示された場合は、そのユーザーの偽装を開始できるということです。「可能なアクションなし」と表示されている場合は、権限付与が失効しているか、有効になるのが将来の時点であるということです。
偽装の「プリファレンス」ページから偽装セッションを開始するには、次の手順を実行します。
「ユーザーの切替え」をクリックして、偽装するユーザーを選択します。
プロンプトが表示されたら、資格情報を確認して、偽装セッションを開始します。
被偽装者のホーム・ページが表示され、被偽装者のシステムでは、セッション期間中のその後のすべてのアクションが、被偽装者が実行したかのように実行されます。唯一の例外は、期間中には、被偽装者の「偽装」ページにアクセスできないことです。
偽装オーバーレイ(図6-5を参照)、または自分(偽装者)の偽装のプリファレンス・ページで「偽装の中止」をクリックして、偽装セッションを終了します。
この項では、一般的なエラー状況とその解決方法について説明します。
問題
「ユーザーの切替え」をクリックすると、資格証明の入力画面ではなく、エラー・ページが表示されます。
解決策
アクセス時間が偽装セッションの割り当て時間内でないことが考えられます。偽装の「プリファレンス」ページで期間を確認し、再試行してください。または、被偽装者に一度自分の偽装権限を取り消してもらい、再度付与してもらうように頼むこともできます。これで問題が解決されない場合は、システム管理者に連絡して問題特定のためにOAMログの調査を依頼します。また、承認ページに入力した資格証明が正しくない場合は、偽装セッションが開始されず、エラー・ページが表示されます。このエラーを解決するには、自分のホーム・ページに戻り、偽装セッションを開始しなおしてください。
正しい期間内に偽装しようとしているのに偽装セッションをうまく開始できない理由として最後に考えられるのは、OAMサーバーとWebCenter Portalサーバーのクロックが同期していないことです。正しい時間枠内でセッションを開始しようとしていることと、資格証明が正しいものであることを確認したら、管理者に連絡して、このことが原因ではないか確認してみてください。OAMサーバーとWebCenter Portalサーバーのクロック設定の構成方法の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalの偽装の構成に関する項を参照してください。