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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesでの開発
12c (12.2.1.1)
E77292-01
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54 Eloqua Cloud Marketing ServiceとOracle WebCenter Sitesの統合

この章では、Eloqua Cloud Marketing Service (Eloqua)とOracle WebCenter Sitesを統合する方法について説明します。

54.1 Eloqua統合の概要

EloquaとWebCenter Sitesの統合により、マーケティング担当者は訪問者のオンラインの操作性とマーケティング・キャンペーンをまとめて、訪問者の旅をより効果的に管理できます。統合により、コンテンツの重複がなくなり、チャネル間のコンテンツのターゲット設定を効率化します。これは、統合により有効化される次の機能によって実現します。
  • Eloquaフォームおよびランディング・ページにWebCenter Sitesコンテンツを埋め込みます。既存のWebCenter Sitesコンテンツのドラッグ・アンド・ドロップによる配置により、チャネル間のマーケティング・メッセージおよびシームレスな訪問者の操作の一貫性が確保されます。特定のコンテンツを特定の訪問者またはキャンペーンの問合せ先にターゲット設定できます。

  • EloquaフォームをWebCenter Sitesページに埋め込みます。WebCenter SitesページへのEloquaフォームのドラッグ・アンド・ドロップの配置により、リード生成プロセスでのサイト管理者またはサイト開発者の関与がなくなります。

ターゲット設定されたコンテンツ配信に対して既存の訪問者セグメントおよび問合せ先データをEloquaからWebCenter Sitesに自動的に渡すことができます。

54.1.1 Cloud Marketing ServicesとWebCenter Sitesの統合

Eloquaでは、AppCloudフレームワークを使用して、Oauth 1.0経由で認証されたセキュアなHTTPを介してターゲットWebCenter Sitesインスタンスで実行されているWebCenter Sitesコンテンツ・サービスと通信します。サポートされている操作には、取得、検索、リスト、コピー、変更および削除が含まれます。WebCenter Sitesコンテンツ・サービスおよびEloqua AppCloudフレームワーク間で渡されるセキュアなHTTPコールをトラブルシューティング目的で記録できます。

WebCenter Sites管理者は、Eloquaマーケティング担当者が使用できるアセット・タイプを決定します。WebCenter Sitesのコンテンツは、ターゲットの電子メールまたはランディング・ページに直接埋め込まれるレンダリング可能なHTMLコードとしてEloquaに配信されます。

特定の訪問者またはキャンペーンの問合せ先に特定のコンテンツをターゲット設定するために、目的のWebCenter Sitesコンテンツをレンダリングするテンプレートで、Eloquaから訪問者セグメントおよび問合せ先フィールド・データを自動的に受け入れてレンダリング中に置換するプレースホルダ・タグを含めることができます。

Eloquaフォームは、WebCenter Sitesページに配置されてプロキシ・アセットとして参照され、WebCenter Sitesテンプレートによってレンダリングされます。Eloqua管理者は、WebCenter Sitesインスタンスで使用できるEloquaフォームを決定します。

WebCenter Sitesページに埋め込まれているフォームが削除される場合、影響を受けるページがそれに応じて更新できるようにEloquaのFirehoseサービスが電子メールを介してWebCenter Sites管理者(あるいは他の個人またはグループ)に通知します。通知メッセージでは、影響を受けるページが一覧表示されます。

WebCenter Sitesには、統合プロセスを開始するサンプルのレンダリング・テンプレートが同梱されています。

54.1.2 Eloquaドキュメントのアクセス

このガイドの一部の手順では、前提条件の手順を実行する必要があります。これらの手順の実行の詳細は、次のサイトから入手できるEloquaドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/cloud/latest/marketingcs_gs/OMCAA/index.html

54.2 EloquaでのWebCenter Sitesコンテンツのアクセス

この項では、Eloqua電子メールおよびランディング・ページへのWebCenter Sitesコンテンツの埋込み方法について説明します。

必要な手順は次のとおりです。

54.2.1 WebCenter Sitesコンテンツ・サービスにアクセスするためのEloquaの構成

マーケティング担当者が既存のWebCenter SitesコンテンツをEloqua電子メールおよびランディング・ページに埋め込む前に、WebCenter Sitesコンテンツ・サービスと通信するためにEloquaインスタンスを構成する必要があります。下記のURLの例は、/cs/ContentServerのデフォルトのサーブレットのパスを想定しています。環境に応じて適切なURLに変更してください。また、まだ実行していない場合、他のサービスおよびアプリケーションとWebCenter Sitesコンテンツ・サービスを区別するためにEloquaで新しいプロバイダを作成します。

注意:

WebCenter Sitesインスタンスを構成してHTTPS接続を受け入れる必要があります。ポート443および8443のみがサポートされます。すべてのURL、プロパティ名および値は、大文字と小文字が区別されます。

WebCenter Sitesコンテンツ・サービスにアクセスするためにEloquaを構成するには、次の操作を実行する必要があります。
  1. 管理者として目的のEloquaサイトにログインします。
  2. トップ・バーで、「設定」をクリックして、AppCloud Developerを選択します。
  3. 「新規アプリケーションの作成」をクリックして、表示されたフォームに次のように入力します。

    表54-1 新規アプリケーションの作成フィールド

    フィールド
    アイコンURL https://wcs-instance.company.com/cs/images/eloqua/AppIcon.png
    有効化URL https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Enable&installId={InstallId}&appId={AppId}& callbackUrl={CallbackUrl}
    ステータスURL https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/SitesStatus
    コールバックURL https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Enable
  4. 「アプリケーションの保存」をクリックして変更を保存します。
  5. 表示された「アプリケーション詳細」ページで、「OAuth」セクションの「シークレットの表示」をクリックし、ポップアップに表示されるクライアント・シークレット値をコピーし、テキスト・ファイルに保存します。(このガイドの後半でWebCenter Sites内のEloquaリクエストの認証を構成するために、この値が必要です。)
  6. 「サービス」セクションで、「サービスの追加」をクリックし、表示されたポップアップで「コンテンツ」をクリックします。
  7. 次のようにコンテンツ・サービス詳細フォームのフィールドに入力します。

    表54-2 コンテンツ・サービス詳細フィールド

    フィールド
    アイコンURL https://wcs-instance.company.com/cs/images/eloqua/ ContentServiceIcon.png
    URLの作成 https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Instances/Add&instanceId={InstanceId}
    URLの構成 https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/ContentSearch&instanceId={InstanceId}& installId={InstallId}
    URLの削除 https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Instances/Delete&instanceId={InstanceId}
    URLのコピー https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Instances/Copy&instanceId={InstanceId}& originalInstanceId={OriginalInstanceId}
    レイアウト

    フロー

    「フロー」レイアウト・モードでは、埋込みコンテンツを動的にサイズ変更できます。

    最大レコード数

    単一のコールでWebCenter SitesからEloquaに渡されるレンダリングされたアセットの最大数。5000より小さい値をお薦めします。ただし、非常に大きいコンテンツを渡す際に問題が発生した場合、この値を小さくしてください。詳細は、Eloquaのドキュメントを参照してください。

    コンテンツタイプ

    application/json

    ランディング・ページ

    通知URL

    (オプション) Eloquaランディング・ページでWebCenter Sitesコンテンツを使用可能にするには:

    https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Processor/LandingPageNotification&instanceId= {InstanceId}&installId={InstallId}&executionId={ExecutionId}

    電子メール・ページ

    通知URL

    (オプション) Eloqua電子メール・ページでWebCenter Sitesコンテンツを使用可能にするには:

    https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Processor/EmailNotification&instanceId= {InstanceId}

    環境に応じて残りのフィールドを入力し、「保存」をクリックして変更をコミットします。
  8. 変更を保存して、WebCenter Sitesコンテンツ・サービスのプロパティ・ページに戻ります。
  9. 「カタログ」セクションのリンクをクリックして、WebCenter Sitesコンテンツ・サービスをクラウド・サービス・カタログに追加します。メッセージが表示されたら、「確定」をクリックします。
  10. EloquaインスタンスにWebCenter Sitesクラウド・サービスをインストールします。
    これにより、ターゲットEloquaインスタンスのみに対してEloquaマーケティング担当者インタフェース内で使用可能になります。
    1. Eloquaインタフェースで、「設定」をクリックして、「設定」を選択します。
    2. 「AppCloudカタログ」をクリックします。
    3. 「カタログ」タブを選択して、使用可能な(ただし、インストールされていない)サービスのリストを表示します。
    4. ターゲット・アプリケーションを特定して、「インストール」をクリックします。

    注意:

    Eloquaインスタンス内のセキュリティを維持するために、WebCenter Sitesコンテンツ・サービスを公開しないでください。

54.2.2 OAuth認証の構成

EloquaからWebCenter Sitesコンテンツ・サービスへのセキュアなHTTPコールがOAuth 1.0を介して認証され、認可されたEloquaインスタンスのみがターゲットWebCenter Sitesインスタンス内のコンテンツにアクセスできます。

この認証プロセスを円滑化するには、次に示すようにEloquaクライアント・シークレット値をWebCenter Sitesコンテンツ・サービスに提供する必要があります。
  1. プロパティ管理ツールを開いて、「検索条件」セクションで、次のいずれかを行います。
    • 「名前」フィールドに、変更するリソースの名前を入力します。
    • 「カテゴリ」ドロップダウン・メニューで、EloquaIntegrationを選択します。
  2. 「検索」をクリックします。
  3. 「キー」列で、プロパティの名前を選択します。
  4. 「値」フィールドで、新しい値を入力します。
  5. 「保存」をクリックします。
  6. 変更するすべてのプロパティに対して、手順2から6を繰り返します。
  7. アプリケーション・サーバーを停止してから再起動して、変更内容を適用します。

54.2.3 Eloqua内でのWebCenter Sitesアセットの使用

管理者として、Eloquaマーケティング担当者が使用できるWebCenter Sitesアセット・タイプおよび関連付けられたテンプレートを選択する必要があります。次の項に示されているベスト・プラクティスに従って、特にEloqua電子メールおよびランディング・ページ内のWebCenter Sitesコンテンツをレンダリングするためにレンダリング・テンプレートを作成する必要があります。

54.2.3.1 Eloquaのアセット・レンダリング・テンプレートの作成

参照用ではなくすべてレンダリング可能なHTMLコードとしてWebCenter SitesコンテンツがEloqua電子メールおよびランディング・ページに埋め込まれます。このため、Eloqua電子メールおよびランディング・ページ内のWebCenter Sitesアセットをレンダリングするためにテンプレートを作成する場合、次のガイドラインに留意してください。

  • 絶対URLおよび絶対パスを使用します。

    注意:

    schemeおよびauthority値を明示的に渡さないかぎり、render:getbloburlタグではターゲットBLOBの絶対URLを生成しません。これらの値の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください。
  • テンプレート内のすべてのスタイル設定(CSS)を埋め込みます。

  • テンプレートで使用されるエレメントを次のように構成する必要があります。

    • タイプ: レイアウト
    • 使用方法: 要素はHTMLページ全体を定義し、外部からコール可能です。

Eloqua問合せ先フィールドから抽出されたカスタム問合せ先データを含むアセットをレンダリングするためにテンプレートをコーディングする場合、カスタム・フィールドごとにテンプレート・コード内に{{C_fieldname}}プレースホルダを追加し(C_fieldnameはターゲットEloquaフィールドのデータベース・レコード名です)、次の項の手順を実行する必要があります。構成されたら、問合せ先フィールドの値が戻されたHTMLコンテンツで文字列に置き換えられます。

カスタマイズされたコンテンツをレンダリングする場合、WebCenter Sitesは、カスタマイズされたアセットごとに1つのオブジェクトでカスタマイズおよびレンダリングされたHTMLコードを含むJSON配列を戻します。コールごとにこの配列内で渡されるレンダリングされるアセットの数は、max-records設定(Eloqua内でWebCenter Sitesコンテンツ・サービスを設定する場合に構成される)によって制御されます。

54.2.3.2 Eloquaのアセット・タイプ表示の構成

目的のタイプのアセットをEloquaマーケティング担当者に表示するには、次の操作を実行する必要があります。
  1. Eloquaマーケティング担当者に表示するアセット・タイプを決定します。
  2. Eloquaマーケティング担当者が表されるコンテンツのタイプを簡単に識別し、プロパティ管理ツールでeloquacloudapp.assettype.friendlynameプロパティの値にカンマ区切りリストとして追加できるように、アセット・タイプごとにわかりやすい名前を決定します。次に例を示します。

    eloquacloudapp.assettype.friendlyname=Business Article,Sports Article,

    Travel Brochure

  3. わかりやすい名前と対応するWebCenter Sitesアセット・タイプ名を関連付けます。連続するわかりやすい名前ごとに、プロパティ管理ツールで次のプロパティを追加します。
    eloquacloudapp.assettype.N=AssetTypeName:AssetSubTypeName

    ここで:

    • Nは、0(ゼロ)から始まるプロパティeloquacloudapp.assettype.friendlynameのカンマ区切りリストのわかりやすい名前の連続する位置です。

    • AssetTypeNameは、ターゲットWebCenter Sitesアセット・タイプの名前です。

    • AssetSubTypeName(オプション)は、ターゲット・アセット・サブタイプの名前です。

    次に例を示します。

    eloquacloudapp.assettype.0=Article:BusinessArticle

    eloquacloudapp.assettype.1=Article:SportsArticle

    eloquacloudapp.assettype.2=TravelBrochure

  4. 開発したテンプレートを指定して、公開したタイプおよびサブタイプごとのアセットをレンダリングします。連続するわかりやすい名前(また、対応するアセット・タイプおよびサブタイプ)ごとに、プロパティ管理ツールで次のプロパティを追加します。
    eloquacloudapp.templates N=TemplateName:SiteName.
    ここで:
    • Nは、0から始まるプロパティeloquacloudapp.assettype.friendlynameのカンマ区切りリストのわかりやすい名前の連続する位置です。

    • TemplateNameは、ターゲット・アセット・タイプおよびサブタイプの対応するテンプレートの名前です。タイプなしテンプレートを使用する場合、名前の前に/(スラッシュ)を付ける必要があります。

    • SiteNameは、ターゲット・アセット・タイプおよびサブタイプのアセットと対応するテンプレートが存在するWebCenter Sitesサイトの名前です。コンテンツが見つからなくなるため、ターゲット・タイプおよびサブタイプのアセットを保持するサイト以外のサイトに存在するテンプレートを指定しないでください。

    ターゲット・アセット・タイプごとに複数のテンプレートを指定するには、カンマで区切ってTemplateName:SiteName値をプロパティに追加します。

    次に例を示します。

    eloquacloudapp.templates.0=BusinessArticleLayout1:mySite, BusinessArticleLayout2:mySite

    eloquacloudapp.templates.1=SportsArticleLayout1:mySite, SportsArticleLayout2:mySite

    eloquacloudapp.templates.2=TravelBrochureLayout:mySite

  5. (オプション) データベース・レコード名を使用して手順4で構成されたテンプレートで使用されるEloqua問合せ先フィールドを指定します。対応するeloquacloudapp.templates.Nエントリごとに、プロパティ管理ツールで次のエントリを追加します。
    eloquacloudapp.templatefields.N=C_Field1|C_Field2,C_Field3|C_Field4
    ここで:
    • Nは、0から始まるプロパティeloquacloudapp.assettype.friendlynameのカンマ区切りリストのわかりやすい名前の連続する位置です。

    • Field1...Field4は、ターゲット問合せ先フィールドのデータベース・レコード名です。対応するeloquacloudapp.templates.Nエントリで指定されたテンプレートごとに、パイプで区切られたフィールド名で構成されるカンマ区切りエントリを追加します。

    次に例を示します。

    eloquacloudapp.templatefields.0=C_FirstName|C_LastName,

    C_EmailAddress|C_PhoneNumber

    注意:

    Eloquaインタフェース内で「設定」>「設定」>「フィールドとビュー」>「問合せ先フィールド」に移動することによって、ターゲット・フィールドのデータベース・レコード名を判別できます。名前はC_から開始します。

    テンプレートのプレースホルダは{{C_fieldname}}です。フィールドは、戻されたHTMLコンテンツで文字列に置き換わります。

  6. Eloquaマーケティング担当者が使用するコンテンツをより簡単に識別できるように、公開されたアセット・タイプおよびサブタイプのアセットで格納されたコンテンツのタイプを表すイメージを割り当てます。アセットの名前および変更日とともにイメージがアセット選択ダイアログに表示されます。
    連続するわかりやすい名前(また、対応するアセット・タイプおよびサブタイプ)ごとに、プロパティ管理ツールで次のイメージ属性定義エントリを追加します。

    eloquacloudapp.attributename.N=AttributeName1:AttributeName2

    ここで:
    • Nは、0から始まるプロパティeloquacloudapp.assettype.friendlynameのカンマ区切りリストのわかりやすい名前の連続する位置です。

    • AttributeNameは、ターゲット属性の名前です。

    注意:

    属性階層の複雑さにより、複数のレベルの属性を指定する場合があります。

    次に例を示します。

    eloqua.CloudApp.attributename.0=articleImage:largeImage

    eloqua.CloudApp.attributename.1=sportsImage:smallImage

    eloqua.CloudApp.attributename.2=travelImage:color:thumbnail

54.2.4 Eloqua電子メールおよびランディング・ページへのWebCenter Sitesコンテンツの配置

Eloquaマーケティング担当者は、次に示すようにWebCenter SitesコンテンツをEloqua電子メールまたはランディング・ページに配置します。

WebCenter SitesコンテンツをEloqua電子メールおよびランディング・ページに配置するには、次の操作を実行する必要があります。
  1. ターゲットEloquaインスタンスで、新しい電子メールまたはランディング・ページを作成するか、既存の電子メールまたはランディング・ページを編集します。
  2. 左側のコンテンツ・バーで、「クラウド・コンテンツ」をクリックします。
  3. 表示されたクラウド・コンテンツ・ポップアップ・ダイアログで、WebCenter Sitesコンテンツ・サービスを特定し、電子メールまたはページにドラッグします。必要に応じて、結果のコンテンツ・フレームの位置を調整してサイズ変更します。

    注意:

    ページ・レイアウトがflowに設定されている場合、このコンテンツ・フレームの幅により、保持されるコンテンツの幅が定義されます。
  4. 配置したコンテンツ・フレームをダブルクリックしてアセット選択ダイアログを表示し、埋め込むコンテンツを特定します。ドロップダウン・メニューにより、使用可能なアセット・タイプおよびサブタイプを参照できます。
  5. 目的のアセットを特定したら、リストから選択し、次のいずれかの操作を行います。
    • 埋め込む前にアセットをプレビューするには、「プレビュー」をクリックして、ドロップダウン・リストから目的のレンダリング・テンプレートを選択します。
    • アセットを埋め込むには、「埋込み」をクリックして、ドロップダウン・リストから目的のレンダリング・テンプレートを選択します。
    • 別のアセットを使用するには、コンテンツ選択ダイアログで特定して選択します。

    注意:

    コンテンツは編集している電子メールまたはページに直接表示されません。電子メールまたはページをプレビューするか、埋込みコンテンツを表示するために終了する必要があります。
  6. 電子メールまたはページの編集を完了して、変更を保存します。

54.3 WebCenter SitesでのEloquaフォームのアクセス

この項では、WebCenter Sitesページ内のEloquaフォームの埋込みを有効化するためにWebCenter Sitesページ内のEloquaフォームの埋込みを実行する方法およびWebCenter SitesページにEloquaフォームを配置する方法について説明します。

注意:

この項では、「EloquaでのWebCenter Sitesコンテンツのアクセス」の手順を正常に完了していることを想定しています。

WebCenter Sitesインスタンスを構成してHTTPS接続を受け入れる必要があります。ポート443および8443のみがサポートされます。

すべてのURL、プロパティ名および値は、大文字と小文字が区別されます。

Eloquaは、TLSバージョン1と通信します。そのため、weblogic設定の-Dweblogic.security.SSL.minimumProtocolVersion=TLSv1を追加して、Eloquaとの通信を有効化します。

54.3.1 Eloquaインスタンス接続パラメータの指定

WebCenter SitesによるターゲットEloquaインスタンスへの接続を許可するには、プロパティ管理ツールで次のプロパティを追加します。

プロパティ
eloqua.company ターゲットEloquaアカウントが確立された企業の名前。
eloqua.loginurl EloquaアカウントにログインするURL。
eloqua.username

ターゲットEloquaアカウントの名前。

eloqua.password

ターゲットEloquaアカウントのパスワード。

eloqua.baseurl

ターゲットEloquaインスタンスの完全なベースURL。

Oracleサポートが別のURLの使用を明示的に指示しないかぎり、デフォルトのURLのhttps://secure.eloqua.comを使用します。

eloqua.proxyHost

(オプション) 組織でインターネット・プロキシを使用する場合、プロキシ・サーバーの完全ホスト名を指定します。

eloqua.proxyPort

(オプション) 組織でインターネット・プロキシを使用する場合、プロキシ・サーバーが接続をリスニングするポートを指定します。

54.3.2 EloquaFormプロキシ・アセット・タイプの有効化

ターゲットWebCenter SitesサイトのEloquaFormアセット・タイプ(パッチとともにインストールされる)を有効化する必要があります。手順は、WebCenter Sitesのドキュメントを参照してください。

54.3.3 Eloqua Firehoseサービスの登録

Eloqua Firehoseサービスは、WebCenter Sitesページに埋め込まれたフォームがEloquaから削除されるときは常に通知します。これにより、コンテンツが見つからないページの配信の機会が最小限になります。

  1. 管理者としてターゲットEloquaインスタンスにログインします。
  2. トップ・バーで、「設定」をクリックして、AppCloud Developerを選択します。
  3. サービスのリストで、「WebCenter Sitesコンテンツ・サービスにアクセスするためのEloquaの構成」で作成したWebCenter Sitesコンテンツ・サービスをクリックします。
  4. 「サービス」セクションで、「サービスの追加」をクリックして、ポップアップ・ダイアログからFirehoseを選択します。
  5. 表示されたフォームで、フィールドに次のように入力します。
    フィールド

    アイコンURL

    https://wcs-instance.company.com/cs/images/eloqua/AppIcon.png

    名前

    WebCenter Sites Firehose

    説明

    WebCenter Sites Firehose通知サービス

    パターン

    Form.Deleted

    通知URL

    https://wcs-instance.company.com/cs/ContentServer?pagename= EloquaIntegration/Processor/FirehoseNotification

  6. 「保存」をクリックし、変更内容を保存します。
  7. WebCenter Sitesインスタンスのweb.xmlファイルのprotectedPagesリストに次の行を追加します。
    EloquaIntegration/Processor/FirehoseNotification
EloquaフォームがWebCenter Sitesページに埋め込まれたら、Eloquaフォームを含むそのページのレンダリングされたコピーがWebCenter Sitesキャッシュに格納されます。Eloquaマーケティング担当者がEloqua内の埋込みフォームを削除する場合、キャッシュされたページのコピーが無効になります。

Firehoseサービスから通知された場合、影響を受けるページを管理するWebCenter Sitesコントリビュータがページから削除されたEloquaフォームを手動で除去し、再パブリッシュする必要があります。そうしないと、ページが訪問者のブラウザに不完全に配信されます。

54.3.4 フォーム削除通知の構成

Firehoseサービスから送信されるフォーム削除通知メッセージの本文、コンテンツ、受信者アドレスおよび他のパラメータを定義するには、プロパティ管理ツールで次のプロパティを追加します。

プロパティ

eloquanotification.email.address

通知メッセージを受信する電子メール・アドレス。

eloquanotification.email.subject

通知メッセージの件名。

eloquanotification.email.body

通知メッセージの本文。

eloquanotification.email.replyto

通知メッセージの返事を受信する電子メール・アドレス。

eloquanotification.email.contenttype

通知メッセージ本文のMIMEコンテンツ・タイプ。

54.3.5 EloquaFormアセットのレンダリング・テンプレートの作成

WebCenter Sitesページ内のEloquaFormプロキシ・アセットをレンダリングするテンプレートを作成するには、次の操作を実行します。

  1. 管理者としてターゲットWebCenter SitesサイトのAdminインタフェースにログインします。
  2. 次のパラメータを使用して新しいテンプレートを作成します。
    フィールド

    名前

    Detail

    アセット・タイプ用

    EloquaForm

    使用方法

    エレメントをHTMLページ内で使用

    テンプレート・エレメントの作成

    JSP

    エレメント・ロジック

    EloquaForm/Detail.jspエレメントのコンテンツの貼付け

  3. 新しいテンプレートを保存します。

54.3.6 WebCenter SitesページへのEloquaフォームの配置

EloquaフォームをWebCenter Sitesページに配置するために、ページ開発者がページ・テンプレートを構成してEloquaFormプロキシ・アセットを受け入れる1つ以上のスロットを含めている必要があります。このようにしてターゲット・ページを構成したら、WebCenter Sitesコントリビュータは次に示すようにEloquaフォームを配置できます。

  1. Contributorインタフェースで、編集するための新しいページを作成するか、既存のページを開きます。
  2. 左側のツリーで、「コンテンツ・ツリー」タブを選択して、「Eloqua」ノードを開きます。(タイプEloquaFormのアセットの検索も実行できます。)
  3. 目的のEloquaFormアセットを特定して、ページ上の指定されたスロットにドラッグします。
  4. ページに任意の追加の変更を実行し、ページを保存してコミットします。