この章では、Eloqua Cloud Marketing Service (Eloqua)とOracle WebCenter Sitesを統合する方法について説明します。
Eloquaフォームおよびランディング・ページにWebCenter Sitesコンテンツを埋め込みます。既存のWebCenter Sitesコンテンツのドラッグ・アンド・ドロップによる配置により、チャネル間のマーケティング・メッセージおよびシームレスな訪問者の操作の一貫性が確保されます。特定のコンテンツを特定の訪問者またはキャンペーンの問合せ先にターゲット設定できます。
EloquaフォームをWebCenter Sitesページに埋め込みます。WebCenter SitesページへのEloquaフォームのドラッグ・アンド・ドロップの配置により、リード生成プロセスでのサイト管理者またはサイト開発者の関与がなくなります。
Eloquaでは、AppCloudフレームワークを使用して、Oauth 1.0経由で認証されたセキュアなHTTPを介してターゲットWebCenter Sitesインスタンスで実行されているWebCenter Sitesコンテンツ・サービスと通信します。サポートされている操作には、取得、検索、リスト、コピー、変更および削除が含まれます。WebCenter Sitesコンテンツ・サービスおよびEloqua AppCloudフレームワーク間で渡されるセキュアなHTTPコールをトラブルシューティング目的で記録できます。
WebCenter Sites管理者は、Eloquaマーケティング担当者が使用できるアセット・タイプを決定します。WebCenter Sitesのコンテンツは、ターゲットの電子メールまたはランディング・ページに直接埋め込まれるレンダリング可能なHTMLコードとしてEloquaに配信されます。
特定の訪問者またはキャンペーンの問合せ先に特定のコンテンツをターゲット設定するために、目的のWebCenter Sitesコンテンツをレンダリングするテンプレートで、Eloquaから訪問者セグメントおよび問合せ先フィールド・データを自動的に受け入れてレンダリング中に置換するプレースホルダ・タグを含めることができます。
Eloquaフォームは、WebCenter Sitesページに配置されてプロキシ・アセットとして参照され、WebCenter Sitesテンプレートによってレンダリングされます。Eloqua管理者は、WebCenter Sitesインスタンスで使用できるEloquaフォームを決定します。
WebCenter Sitesページに埋め込まれているフォームが削除される場合、影響を受けるページがそれに応じて更新できるようにEloquaのFirehoseサービスが電子メールを介してWebCenter Sites管理者(あるいは他の個人またはグループ)に通知します。通知メッセージでは、影響を受けるページが一覧表示されます。
WebCenter Sitesには、統合プロセスを開始するサンプルのレンダリング・テンプレートが同梱されています。
このガイドの一部の手順では、前提条件の手順を実行する必要があります。これらの手順の実行の詳細は、次のサイトから入手できるEloquaドキュメントを参照してください。
http://docs.oracle.com/cloud/latest/marketingcs_gs/OMCAA/index.html
この項では、Eloqua電子メールおよびランディング・ページへのWebCenter Sitesコンテンツの埋込み方法について説明します。
必要な手順は次のとおりです。
マーケティング担当者が既存のWebCenter SitesコンテンツをEloqua電子メールおよびランディング・ページに埋め込む前に、WebCenter Sitesコンテンツ・サービスと通信するためにEloquaインスタンスを構成する必要があります。下記のURLの例は、/cs/ContentServer
のデフォルトのサーブレットのパスを想定しています。環境に応じて適切なURLに変更してください。また、まだ実行していない場合、他のサービスおよびアプリケーションとWebCenter Sitesコンテンツ・サービスを区別するためにEloquaで新しいプロバイダを作成します。
注意:
WebCenter Sitesインスタンスを構成してHTTPS接続を受け入れる必要があります。ポート443および8443のみがサポートされます。すべてのURL、プロパティ名および値は、大文字と小文字が区別されます。
EloquaからWebCenter Sitesコンテンツ・サービスへのセキュアなHTTPコールがOAuth 1.0を介して認証され、認可されたEloquaインスタンスのみがターゲットWebCenter Sitesインスタンス内のコンテンツにアクセスできます。
EloquaIntegration
を選択します。管理者として、Eloquaマーケティング担当者が使用できるWebCenter Sitesアセット・タイプおよび関連付けられたテンプレートを選択する必要があります。次の項に示されているベスト・プラクティスに従って、特にEloqua電子メールおよびランディング・ページ内のWebCenter Sitesコンテンツをレンダリングするためにレンダリング・テンプレートを作成する必要があります。
参照用ではなくすべてレンダリング可能なHTMLコードとしてWebCenter SitesコンテンツがEloqua電子メールおよびランディング・ページに埋め込まれます。このため、Eloqua電子メールおよびランディング・ページ内のWebCenter Sitesアセットをレンダリングするためにテンプレートを作成する場合、次のガイドラインに留意してください。
注意:
scheme
およびauthority
値を明示的に渡さないかぎり、render:getbloburl
タグではターゲットBLOBの絶対URLを生成しません。これらの値の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください。テンプレート内のすべてのスタイル設定(CSS)を埋め込みます。
テンプレートで使用されるエレメントを次のように構成する必要があります。
Eloqua問合せ先フィールドから抽出されたカスタム問合せ先データを含むアセットをレンダリングするためにテンプレートをコーディングする場合、カスタム・フィールドごとにテンプレート・コード内に{{C_fieldname}}
プレースホルダを追加し(C_fieldname
はターゲットEloquaフィールドのデータベース・レコード名です)、次の項の手順を実行する必要があります。構成されたら、問合せ先フィールドの値が戻されたHTMLコンテンツで文字列に置き換えられます。
カスタマイズされたコンテンツをレンダリングする場合、WebCenter Sitesは、カスタマイズされたアセットごとに1つのオブジェクトでカスタマイズおよびレンダリングされたHTMLコードを含むJSON配列を戻します。コールごとにこの配列内で渡されるレンダリングされるアセットの数は、max-records
設定(Eloqua内でWebCenter Sitesコンテンツ・サービスを設定する場合に構成される)によって制御されます。
この項では、WebCenter Sitesページ内のEloquaフォームの埋込みを有効化するためにWebCenter Sitesページ内のEloquaフォームの埋込みを実行する方法およびWebCenter SitesページにEloquaフォームを配置する方法について説明します。
注意:
この項では、「EloquaでのWebCenter Sitesコンテンツのアクセス」の手順を正常に完了していることを想定しています。
WebCenter Sitesインスタンスを構成してHTTPS接続を受け入れる必要があります。ポート443および8443のみがサポートされます。
すべてのURL、プロパティ名および値は、大文字と小文字が区別されます。
Eloquaは、TLSバージョン1と通信します。そのため、weblogic設定の-Dweblogic.security.SSL.minimumProtocolVersion=TLSv1を追加して、Eloquaとの通信を有効化します。
WebCenter SitesによるターゲットEloquaインスタンスへの接続を許可するには、プロパティ管理ツールで次のプロパティを追加します。
プロパティ | 値 |
---|---|
eloqua.company |
ターゲットEloquaアカウントが確立された企業の名前。 |
eloqua.loginurl |
EloquaアカウントにログインするURL。 |
eloqua.username |
ターゲットEloquaアカウントの名前。 |
|
ターゲットEloquaアカウントのパスワード。 |
|
ターゲットEloquaインスタンスの完全なベースURL。 Oracleサポートが別のURLの使用を明示的に指示しないかぎり、デフォルトのURLの |
|
(オプション) 組織でインターネット・プロキシを使用する場合、プロキシ・サーバーの完全ホスト名を指定します。 |
|
(オプション) 組織でインターネット・プロキシを使用する場合、プロキシ・サーバーが接続をリスニングするポートを指定します。 |
ターゲットWebCenter SitesサイトのEloquaForm
アセット・タイプ(パッチとともにインストールされる)を有効化する必要があります。手順は、WebCenter Sitesのドキュメントを参照してください。
Eloqua Firehoseサービスは、WebCenter Sitesページに埋め込まれたフォームがEloquaから削除されるときは常に通知します。これにより、コンテンツが見つからないページの配信の機会が最小限になります。
Firehoseサービスから通知された場合、影響を受けるページを管理するWebCenter Sitesコントリビュータがページから削除されたEloquaフォームを手動で除去し、再パブリッシュする必要があります。そうしないと、ページが訪問者のブラウザに不完全に配信されます。
Firehoseサービスから送信されるフォーム削除通知メッセージの本文、コンテンツ、受信者アドレスおよび他のパラメータを定義するには、プロパティ管理ツールで次のプロパティを追加します。
プロパティ | 値 |
---|---|
|
通知メッセージを受信する電子メール・アドレス。 |
|
通知メッセージの件名。 |
|
通知メッセージの本文。 |
|
通知メッセージの返事を受信する電子メール・アドレス。 |
|
通知メッセージ本文のMIMEコンテンツ・タイプ。 |
WebCenter Sitesページ内のEloquaForm
プロキシ・アセットをレンダリングするテンプレートを作成するには、次の操作を実行します。
EloquaフォームをWebCenter Sitesページに配置するために、ページ開発者がページ・テンプレートを構成してEloquaForm
プロキシ・アセットを受け入れる1つ以上のスロットを含めている必要があります。このようにしてターゲット・ページを構成したら、WebCenter Sitesコントリビュータは次に示すようにEloquaフォームを配置できます。
EloquaForm
のアセットの検索も実行できます。)EloquaForm
アセットを特定して、ページ上の指定されたスロットにドラッグします。