Developer Toolsを使用したJSPの開発の詳細は、次の項を参照してください。
Developer Toolsキットでは、ネイティブのEclipse JSPエディタを使用したWebCenter Sites JSPの開発がサポートされています。Eclipse JSPエディタには、WebCenter SitesタグとJava API補完、構文の強調表示およびデバッグのサポートが含まれています。
次の図に、EclipseエディタでのWebCenter Sites JSPの例を示します。
WebCenter Sites JSPには、ページのキャッシング、結果セットのキャッシングおよび関連メタデータ(テンプレート・アセット、CSElementアセットまたはElementCatalogエントリなど)を含めることができます。JSPのメタデータを使用すると、WebCenter SitesでJSPを追跡および管理できます。Developer Toolsは、JSPの基礎となるWebCenter Sitesプロセスを透過的に処理します。このプロセスには、JSPおよび対応するメタデータの追跡も含まれます。WebCenter Siteインスタンスの実行中に、EclipseでJSPを保存する場合、Developer Toolsキットはこれらの変更を自動的に、WebCenter Sitesインスタンスと同期します。JSPに関連付られているメタデータも、WebCenter Sitesと同期されます。これにより、EclipseでJSPを保存すると同時に、WebCenter Sitesで変更を表示できます。
Eclipseには、タグおよびJava APIの補完機能があります。Eclipseでは、現在のWebCenter Sitesインスタンスに属するタグ・ライブラリとJARファイルを使用して、WebCenter Sites関連タグおよびJava APIの適切なコード補完を提供します。ローカル・ホストの場合、WebCenter Sitesタグ・ライブラリとJARファイルは、Eclipseプロジェクトに自動的にリンクされ、Eclipseプロジェクト・フォルダ(Project Explorerビュー内)に含まれます。リモート・ホストの場合、WebCenter Sitesタグ・ライブラリとJARファイルは、リモート・ホストからEclipseプロジェクトに手動でコピーする必要があります。手順については、「Developer Toolsの設定」を参照してください。
タグ・ライブラリは、WEB-INF
フォルダの下のfuturetense_cs
フォルダに含まれています。
JARファイルは、WEB-INF/lib
フォルダに含まれています。
注意:
タグおよびJava APIの補完機能を使用する場合は、次の点に注意してください。
コードがアプリケーション・サーバーにデプロイできるようにするために、厳密なJSPコーディング標準に従っていることを確認してください。
Eclipseコード補完により、WebCenter Sites JAR内に含まれているパブリックJavaメソッドがすべて表示されます。WebCenter Sitesドキュメントで説明されているAPIのみを使用してください。ドキュメントに記載されていない機能の使用は、リスクが高く、サポートされていません。
Eclipseでは、タグおよびJava API補完機能により、WebCenter Sites JSPを管理する際に使用する各タグおよびJavaコードに関する情報が表示されます。たとえば、WebCenter Sites JSPでの作業中に、タグの名前の入力を開始すると、コード補完の提案をリストするウィンドウが表示されます。この場合、各提案に関する情報が含まれる2番目のダイアログが開きます(図30-2)。
コード補完機能以外に、Javadoc、Visitor Services APIおよびタグ・リファレンスがSites開発者リファレンス・ビューでアクセス可能です。詳細は、「Sites開発者リファレンス・ビュー」を参照してください。
Developer ToolsでJavaおよびJSPコードをデバッグするには、最初に、WebCenter Sitesを実行するJVMプロセスにデバッガをアタッチする必要があります。これはリモート・デバッグで実行することをお薦めします。WebCenter Sites JVMをアタッチするには、次のURLに記載されている、Eclipseが提供する手順に従ってください。
http://www.ibm.com/developerworks/library/os-ecbug/
JVMがデバッガにアタッチされると、JSPおよびJavaコード、ビュー変数などでブレークポイントを設定できます。