推奨アセットの詳細は、次の項を参照してください。
推奨アセットは、製品アセットとコンテンツ・アセットの収集、評価およびソートを行った後ら、最も適切なフレックス・アセット(現在の訪問者のアセットなど)を推奨します。最適なアセットは、訪問者が所属するセグメントのリストを参照することによって判断されます。
製品アセットおよびコンテンツ・フレックス・アセットは、各セグメントに対する重要度に応じて評価されます。テンプレートから推奨アセットがコールされると、Oracle WebCenter Sites: Engageでは、現在の訪問者が所属するセグメントが決定され、それらのセグメントで最も評価の高いアセットの中から推奨で特定されたものが選択されます。これらが、訪問者に対して推奨されるアセットです。
推奨には次の3種類があります。
静的リスト: 推奨されるアイテムの静的リストを返します。
動的リスト: 作成する動的リスト・エレメントにより生成された推奨アイテムのリストを返します。
関連アイテム: 製品など、フレックス・アセット間の関係に基づいて推奨されるアイテムのリストを返します。
Engageでは、リスト内のアイテムがテンプレートにプログラムされた表示数を超えた場合、推奨の構成オプションとそのアセット評価を使用してリストを制限します。関連アイテムの推奨の場合、Engageでは、アセットの関係もリストの制限に使用します。すべての推奨において、Engageでは、現在の訪問者で評価が0のアセットを除外します。
推奨アセットのInsite編集を実装するには、<insite:slotlist>
を使用します。ただし、field="Manualrecs"
を使用する必要があり、リスト・タイプの推奨にのみ適用されます。
推奨アセットは、テンプレートを割り当てることのできる唯一のEngageアセットです。推奨テンプレートをコーディングし、レンダリングされたページ上で、推奨によって返されるアイテムを適切にレンダリングします。
このテンプレートによって、返すアセットの数が推奨に指示されます。推奨アセットは、どのアセットを選択してテンプレートに返す必要があるのかを、テンプレートに構成された方法および現在の訪問者が所属するセグメントに基づいて決定します。
推奨用テンプレートのコーディングに使用できるいくつかのXMLオブジェクト・メソッドおよびJSPオブジェクト・メソッド(タグ)があります。Engageを使用したテンプレートのコーディングの詳細は、「Engageページのコーディング」を参照してください。すべてのEngageタグの詳細は、Oracle WebCenter Sitesタグ・リファレンスを参照してください。
次の基本手順に従って、推奨を設定します。
開発者および設計者がマーケティング・チームと話し合い、サイトに表示するすべてのマーチャンダイジング・メッセージを定義し、推奨アセットおよびプロモーション・アセットを使用したメッセージの表示方法について計画します。
開発者および設計者が、XMLオブジェクト・メソッドまたはJSPオブジェクト・メソッドを使用して推奨用テンプレートを設計およびコーディングします。これらのテンプレートのコーディング方法については、「Engageページのコーディング」で説明しています。
Webサイトで動的リスト推奨を使用する場合、開発者は、推奨するアセットを返す動的リスト・エレメントをコーディングします。動的リスト・エレメントのコーディング方法については、「動的リスト・エレメントの作成について」で説明しています。
マーケティング・チームが、Engageの推奨ウィザードを使用して推奨を作成し、構成します。その際、適切なテンプレートを適切な推奨に割り当てます。
マーケティング担当者は、Engageの製品フォームとコンテンツ・アセット・フォームを使用して、各セグメントに対するアセットの重要度を評価することで、そのセグメントのメンバーである個々の訪問者に対するアセットの重要度を評価します。(通常は、個々のアセットではなく、製品の親などのフレックス親に評価を割り当てます。)
関連アイテムの各推奨について、マーケティング担当者は、フレックス・アセットまたはフレックス親フォームの関連アセットを割り当てることにより、それらの推奨で維持される関係を構成します。(通常は、個々のアセットではなく、製品の親などのフレックス親の間の関係が構成されます。)
Webサイトで動的リスト推奨を使用する場合は、推奨されるアセットのリストを返す動的リスト・エレメントをコーディングする必要があります。動的リスト・エレメントはCSElement
アセット・タイプのインスタンスです。これにより、配信システムを使用するWebサイトがパブリッシュされた場合に、動的リスト・エレメントが配信システムに転送されるようになります。
動的リスト・エレメントは、AssetList
という名前のリストを返す必要があります。AssetList
になるアセット・セットには、次の特性が必要です。
推奨するアセット・タイプのみを含める必要があります。
推奨するアセットIDを含める必要があります。
アセットの確信度評価を含める必要があります(オプション)。
次のコード例は、動的リスト・エレメントから抜粋したものです。次のコードの2行目では、検索状態のssprod
に制約が追加され、Fund Type
の参照カテゴリを持つアイテムを検索するようにフィルタ処理が行われます。3行目では、検索状態のssprod
に別の制約が追加され、Product
アセットで全体が構成されるアセット・セットが作成されます。最後の4行目では、3行目で作成されたアセット・セットがAssetList
リストに変換されます。
<SEARCHSTATE.CREATE NAME="ssprod"/> <SEARCHSTATE.ADDSIMPLESTANDARDCONSTRAINT NAME="ssprod" TYPENAME="PAttributes" ATTRIBUTE="BrowseCategory" VALUE="Fund Type"/> <ASSETSET.SETSEARCHEDASSETS NAME="asprod" CONSTRAINT="ssprod" ASSETTYPES="Products"/> <ASSETSET.GETASSETLIST NAME="asprod" LISTVARNAME="AssetList"/>
動的リスト・エレメントのコーディングが完了したら、そのエレメントの名前と、動的リスト・エレメントが返すコンテンツの種類について、推奨アセットを作成するユーザーに情報を提供します。