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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77291-01
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14 Securityプロパティ

次のトピックでは、wcs_properties.jsonファイルのSecurityカテゴリに関連する各プロパティについて説明します。

14.1 Securityカテゴリのプロパティについて

Securityカテゴリのプロパティでは、セキュリティが管理および配信システムの両方でどのように構成されるかを決定します。開発者がオンライン・サイトの設計や管理システムのユーザー・インタフェースの変更の行う前に、WebCenter Sitesのwcs_properties.jsonファイルのセキュリティ・プロパティを使用して、セキュリティ・プロトコルを実装する必要があります。

さらに、サブカテゴリContent Securityを含むセキュリティ・プロパティにより、WebCenter Sitesで開発されたWebサイトのコンテンツ・セキュリティ保護を構成することができます。コンテンツ・セキュリティは、ブラウザで返されるページを他のWebサイトのiframe内に埋め込むことができるかどうかを決定できる標準です。コンテンツ・セキュリティの詳細は、コンテンツ・セキュリティ・ポリシーの仕様ドキュメントを参照してください。

14.2 Securityカテゴリのプロパティ

表14-1では、Securityカテゴリに関連するJSONファイルの各プロパティについて説明します。

表14-1 Securityプロパティ

プロパティ 説明
connect-src

スクリプト・インタフェースを使用して保護されたリソースがロードできるURIのリスト。

サブカテゴリ: Content Security

contentsecurity.enabled

この値をtrueに設定して、コンテンツ・セキュリティ保護を有効にします。

デフォルト値: false

サブカテゴリ: Content Security

cs.selfmodify

ユーザーが変更できる属性のカンマ区切りリストを指定します。

現在は、passwordのみがサポートされています。

下位互換性を完全に確保するには、ユーザーがSystemUsers表への書込み権限を持つようにプロパティを空白に設定します。

デフォルト値: password

default-src

デフォルト命令のカンマ区切りのソースのリスト。たとえば、child-src,connect-src,img-src,object-src,script-src,style-srcなどとなります。

サブカテゴリ: Content Security

frame-ancestors

保護されたリソースのiframe内への埋込みが可能なホスト。

可能な値:
  • self blank: 現在のサイトからのページを、src属性がabout:blankの祖先フレームか、現在のサイトそのもののいずれかに埋め込むことができます。

  • about:blank: ページが#about:blanksrcのフレームから構成されているため、WebCentrer Sitesが動作するのに必要です。

サブカテゴリ: Content Security

ft.suppressPasswordNames

ft.suppressPasswordstrueに設定された場合に、パスワードとして使用され、抑制される変数名を指定します。

Cheetahインストーラでは、このプロパティがREMOTEPASS;pubtgt:factors;factorsに設定され、ログでミラー・パブリッシュ・ターゲット・パスワードが抑制されるようになります。

デフォルト値: REMOTEPASS;pubtgt:factors;factors

ft.suppressPasswords

名前に文字列passwordまたはPASSWORDを含む入力変数やセッション変数のログが記録されないようにします。

デフォルト値: true

ログにパスワードを含めるにはfalseを指定します。

img-src

保護されたリソースがイメージをロードできる元を制限します。

サブカテゴリ: Content Security

object-src

保護されたリソースがプラグインをロードできる元を制限します。

可能な値:
  • self

  • blank

サブカテゴリ: Content Security

script-src

保護されたリソースが実行できるスクリプトを制限します。

サブカテゴリ: Content Security

xcelelem.manageuserpub

ユーザーがWebCenter Sitesのサイトで実行するロールを管理するために使用する要素を定義します。

デフォルト値: OpenMarket/Xcelerate/Actions/Security/AccessUserPublication

xcelerate.authorizefunctions

アセットに対して権限を生成できる機能のカンマ区切りリストを含めます。値が空の場合、可能なすべての機能が表示されます。追加のシステム定義の機能をデフォルトの機能リストに追加できます。

デフォルト値: inspect,checkout,copy,edit,delete,rollback,approve

xcelerate.deny.abstainfromvoting

ワークフロー・プロセスの一環でアセットを割り当てる場合、投票の棄権が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.approve

パブリッシュのためにアセットの承認が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.authorize

アセットに対して権限の認可が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.build

コレクション・アセットの構築が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.checkout

リビジョン・トラッキング・システムからの明示的なアセットのチェックアウトが許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.copy

アセットのコピーが許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.delegate

ワークフローの他の参加者への割当て済アセットの委任が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.delete

アセットの削除が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.edit

アセットの編集が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.inspect

アセットの調査が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.pastesitenavigation

SitePlanツリーの既存のサイト・ナビゲーションをコピーおよび貼付けしてサイト・ナビゲーションを作成することが許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.placepage

SitePlanツリーへのPageアセットの配置が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.preview

テンプレートによるアセットのプレビューが許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.removefromgroup

ワークフロー・グループからのアセットの削除が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.removefromworkflow

ワークフローからのアセットの削除が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.rollback

以前のバージョンへのアセットのロールバックが許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.setExportData

ディスク(静的パブリッシュ)の開始ポイントへのエクスポートの設定が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

他のユーザーが開始ポイントを設定する場合、これらのユーザーにはアセットの承認とパブリッシュが引き続き許可されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.setnestedworkflow

ネストされたワークフローの設定が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.setparticipants

ワークフローの参加者の設定が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.setprocessdeadline

ワークフロー・プロセスの期限の設定が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.setstepdeadline

ワークフロー・ステップの期限の設定が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.share

他のサイト(アセットが本来作成されたサイト以外)とのアセットの共有が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.showparticipants

ワークフローの参加者の表示が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.showstatus

アセットの「ステータス」画面の表示が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

「Oracle WebCenter Sites: コントリビュータ」インタフェースでアセットが開いているときに、「ステータス」オプションが「表示」メニューで使用可能です。「ステータス」ページには、開いているアセットに関する公開情報とワークフローが表示されます。「ステータス」ページの表示の権限が拒否されるいずれかのロールにユーザーが属する場合、「表示」メニューの「ステータス」オプションはグレー表示されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.deny.showversion

アセットのバージョンのリストの表示が許可されないロールのカンマ区切りリストが格納されます。

注意:権限が拒否されるいずれかのロールにユーザーが属する場合、アセットのツールバーに「バージョンの表示」アイコンは表示されません。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.abstainfromvoting

ワークフロー・プロセスの一環でアセットを割り当てる場合、投票の棄権が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.approve

パブリッシュのためにアセットの承認が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.authorize

アセットに対して権限の認可が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: GeneralAdmin,WorkflowAdmin,SiteAdmin

xcelerate.grant.build

コレクション・アセットの構築が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.checkout

リビジョン・トラッキング・システムからのアセットのチェックアウトが許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.copy

アセットのコピーが許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.delegate

ワークフローの他の参加者への割当て済アセットの委任が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.delete

アセットの削除が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.edit

アセットの編集が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.inspect

アセットの調査が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.placepage

SitePlanツリーへのPageアセットの配置が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.preview

テンプレートによるアセットのプレビューが許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.removefromgroup

ワークフロー・グループからのアセットの削除が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.removefromworkflow

ワークフローからのアセットの削除が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.rollback

以前のバージョンへのアセットのロールバックが許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.setExportData

ディスク(静的パブリッシュ)の開始ポイントへのエクスポートの設定が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.setnestedworkflow

ネストされたワークフローの設定が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.setparticipants

ワークフローの参加者の設定が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.setprocessdeadline

ワークフロー・プロセスの期限の設定が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.setstepdeadline

ワークフロー・ステップの期限の設定が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.share

他のサイト(アセットが本来作成されたサイト以外)とのアセットの共有が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.showparticipants

ワークフローの参加者の表示が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.showstatus

アセットの「ステータス」画面の表示が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

「コントリビュータ」インタフェースでアセットが開いているときに、「ステータス」オプションが「表示」メニューで使用可能です。「ステータス」ページには、開いているアセットに関する公開情報とワークフローが表示されます。「ステータス」ページの表示の権限が付与されるいずれかのロールにユーザーが属する場合、「表示」メニューの「ステータス」オプションはグレー表示されます。

デフォルト値: 空白

xcelerate.grant.showversion

アセットのバージョンのリストの表示が許可されるロールのカンマ区切りリストが格納されます。

注意:権限が付与されるいずれかのロールにユーザーが属する場合、アセットのツールバーに「バージョンの表示」アイコンが表示されます。

デフォルト値: 空白

X-XSS-Protection

WebサーバーでWebブラウザのXSS保護メカニズムを有効化または無効化できるX-XSS-Protection HTTPレスポンス・ヘッダーを指定します。次のリストに、使用可能な値と、その値を設定した場合の影響をそれぞれ示します。

可能な値:
  • 0: XSS保護を無効にします。

  • 1: XSS保護を有効にします。

  • 1; mode=block: XSS保護を有効にし、XSS反射攻撃が検出される可能性がある場合はブラウザでページのレンダリングが行われないようにします。

デフォルト値: 1

サブカテゴリ: General

X-Content-Type-Options

Anti-MIME-SniffingヘッダーのX-Content-Type-Optionsを指定します。

デフォルト値: nosniff

サブカテゴリ: General