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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77291-01
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8 CORSプロパティ

次のトピックでは、Cross-Origin Resource Sharing (CORS)機能を構成するwcs_properties.jsonファイルのプロパティについて説明します。

8.1 CORSカテゴリのプロパティについて

WebCenter Sites用のCross-Origin Resource Sharing (CORS)メカニズムを構成するプロパティはCORSカテゴリの下に分類されます。これらのプロパティにより、WebCenter SitesリソースをWebCenter Sitesドメイン以外のドメインからリクエストできます。

WebCenter Sites以外のドメインからのリクエストがWebCenter Sitesリソースに対するものの場合、ブラウザはHTTP OPTIONSリクエスト・ヘッダーを使用して、WebCenter Sitesからサポートされているドメイン・メソッドを要求することで、リクエストを事前に点検します。WebCenter Sitesから承認されると、CORSはHTTPリクエスト・メソッドを使用してリクエストを送信します。WebCenter Sitesはクライアントに、リクエストとともに資格証明(CookieおよびHTTP認証データを含む)を送信する必要があるかどうかも通知します。

CORSプロパティにより、ドメイン、メソッドなどを制限することができます。プロパティ管理ツールまたはインポート/エクスポート・ユーティリティのいずれかを使用してこれらのプロパティを変更する場合、変更を有効にするためにサーバーを再起動する必要はありません。CORSの下に分類されたwcs_properties.jsonファイルのプロパティの詳細は、「CORSカテゴリのプロパティ」を参照してください。

8.2 CORSカテゴリのプロパティ

表8-1では、CORSカテゴリに関連するJSONファイルの各プロパティについて説明します。

表8-1 CORSプロパティ

プロパティ 説明

cors.allowCredentials

クロス・オリジン・リクエストでユーザー資格証明(Cookie)が有効かどうかを指定します。

デフォルト値: false

cors.allowOrigin

WebCenter Sitesドメイン以外のドメインからWebCenter Sitesリソースにアクセスできるオリジンのカンマ区切りリスト(形式: <scheme>://<host>:<port>)。

デフォルト値: *、これを指定するとどのドメインもWebCenter Sitesリソースにアクセスできます。

cors.maxAge

このプロパティを使用して、事前の点検リクエストの結果をクライアントによりキャッシュできる最大時間を示す整数を指定します。

cors.supportedMethods

WebCenter Sitesによりサポートされるクロス・ドメイン・リクエストのHTTPメソッドを定義します。

デフォルト値: GET、HEAD、POST、OPTIONS