コンテンツの承認とパブリッシュの詳細は、次のトピックを参照してください。
WebCenter Sitesを使用する目的は、Webサイトにコンテンツをパブリッシュし、サイト訪問者がそのコンテンツを読み取ったり、対話したりできるようにすることです。アセットは、パブリッシュする前に、パブリッシュに向けて承認する必要があります。アセットを承認すると、アセットのコンテンツをパブリッシュする準備が整っていることを確認します。承認の準備が整っているアセットを追跡しやすいように、管理者はこれらをワークフローに割り当てることができます。ワークフローは、適切な時期に適切なユーザーにタスクを割り当てることによって、一連の編集タスクを通じてアセットをルーティングします。たとえば、ワークフロー・ステータスが"Ready to Edit"であるアセットは編集者に割り当てられますが、ワークフロー・ステータスが"Ready to Approve"であるアセットはレビューが完了しており、パブリッシュ用として承認する準備が整っています。
アセットを管理システムから配信システムに移動するプロセスをさらに支援するために、WebCenter Sitesにはリビジョン追跡機能が用意されています。リビジョン追跡はオプションの機能であり、サイト上のアセット・タイプに関してWebCenter Sites管理者が有効にする必要があります。リビジョン追跡を使用すると、アセットに対する変更を追跡および制御できます。
承認、パブリッシュ、リビジョン追跡およびワークフローの詳細は、次のトピックを参照してください。
アセット承認は、手動または自動で実行できます。アセットのツールバーの「承認」アイコンをクリックすることにより、コンテンツ・アセットとページ・アセットを手動で承認できます。検索結果リストから直接、これらのタイプのアセットを手動で承認することもできます。フォーム・ビューを使用すると、プライマリ・アセット(操作中のアセット)を承認できます。Webビューでは、プライマリ・アセットと、プライマリ・アセットのWebページ・ビューに表示されるすべてのアセットを承認できます。承認しているアセットの中に、承認を必要とする依存アセットを持つものがある場合は、WebCenter Sitesでは、依存アセットのリストが表示され、一括承認できるようになっています。さらに、サイト・ツリーからサイト・ナビゲーションとナビゲーション・ページ(ページ・アセット)を手動で承認することもできます。
アセットは、自動承認することもできます。たとえば、管理者は、ワークフロー内のアセットを最終ステップで自動承認し、1つ以上の宛先にパブリッシュするようなワークフロー・プロセスを構成できます。
依存性は、アセットをパブリッシュできるかどうかを決定する条件です。アセットが他のアセットに関連付けられている場合、アセットの依存性が存在します。たとえば、製品アセットがデータシート・アセットとアソシエーションを持っているとします。データシート・アセットは、3つのイメージ・アセットとアソシエーションを持っています。これらのイメージのうちの2つは、記事アセットとアソシエーションを持っています。これらすべてのアセット間の親子の依存性は、このようなツリー階層によって形成されます。
アセットの承認ステータスは、アセットを安全にパブリッシュできるかどうか、つまり、どこにも依存性の矛盾が存在しないかどうかを示しています。アセットの承認ステータスは、そのアセットの依存関係(特定のアセットと関連付けられたすべてのアセットの承認ステータスを含む)と、そのような関連アセットの依存関係によって決定されます。
注意:
承認プロセス中に、サイト・ナビゲーションに依存アセットは存在しません。
承認時およびパブリッシュ時にWebCenter Sitesがアセットの依存性を計算する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理のパブリッシュに関する章を参照してください。
アセット間に依存性があること、および依存性の本質にも起因して、アセットの承認には承認状態の概念が関係します。たとえば、「保留」は、アセットのパブリッシュが承認されたが、その依存アセットが未承認である場合の承認状態です。このような場合、そのアセットは、依存アセットが承認されるまでパブリッシュされません。
表8-1に、アセットに対して設定されうるすべての承認状態と、各状態の意味を示します。
表8-1 承認状態
状態 | 意味 |
---|---|
承認済 |
(情報)アセットは、そのアセットまたは依存アセットのいずれか(Exact依存関係)が編集されている場合を除き、この宛先に対してパブリッシュする準備が整っています。 |
保留 |
(アクションが必要)アセットは、依存アセットが承認されるまで保留されます。 |
承認が必要 |
(アクションが必要)アセットを承認する必要があります。「承認」をクリックして、承認プロセスを開始します。 |
アセットがパブリッシュできない承認状態になった場合、WebCenter Sitesでは、承認を必要とする依存アセットのリストが表示されます。すべてのアセットが承認されると、パブリッシュできるようになります。
WebCenter Sitesで使用されている承認とパブリッシュのメカニズムの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理を参照してください。
Contributorインタフェースのパブリッシュ機能は、WebCenter Sitesパブリッシュ・システムの一部であり、パブリッシャ・ロールを割り当てられたWebCenter Sitesユーザーに、個別アセットを管理システムから配信システムに移行する手段を提供します。また、WebCenter Sitesには、パブリッシュできるアセットを決定する承認システムも用意されています。アセットは、パブリッシュする前に承認する必要があります。WebCenter Sitesパブリッシュ・システムの詳細は、Oracle WebCenter Sitesの管理を参照してください。Contributorインタフェースからのアセットのパブリッシュの詳細は、「Contributorインタフェースのパブリッシュ機能の使用」を参照してください。
リビジョン追跡を有効にした場合は、チェックアウトと再度のチェックインによって、他のユーザーによるアセットの編集または削除を可能にするかどうかを制御します。アセットを手動でチェックアウトすることも、チェックアウト・プロセスをWebCenter Sitesによって自動的に行うこともできます。WebCenter Sitesでアセットを自動的にチェックアウトする場合でも、作業終了後にはアセットを手動でチェックインしなおす必要があります。
リビジョン追跡が有効なときは、次のコマンドでアセットへのアクセスを制御します。
チェックアウト: いかなる時点においても1つのアセットをチェックアウトできるのは1人のユーザーのみです。他のユーザーがそのアセットをチェックアウトして変更しようとすると、WebCenter Sitesでは、アセットが他のユーザーによってロックされていると通知されます。
ワークフローでアセットを割り当てられているユーザーがアセットをチェックアウト済の場合、アセットをチェックインしなおすまでは、そのユーザーは割当てを終了できません。
アセットをチェックアウトすると、チェックインし戻すまでパブリッシュを承認できなくなります。
チェックアウトを元に戻す: アセットをチェックアウトした後、行った変更を保存しない場合は、チェックアウトを取り消したり元に戻すことができます。この場合、アセットは単純にロック解除され、変更は最新のバージョンにアセットまで戻され、新しいバージョンは保存されません。
チェックイン:チェックイン後のアセットは、他のユーザーが処理できます。また、ワークフローでそのアセットを割り当てられているユーザーは、割当てを終了できます。
チェックアウトしたアセットをチェックインすると、チェックインのレコードが作成され、アセットの最後に保存したバージョンが新しいバージョンとして保持されます(保持されるバージョンの数は管理者が設定)。
もう1つのオプションは、アーカイブ・バージョンを残すためにアセットをチェックインし、チェックアウトしたままにすることです。このオプションを使用すると、バージョンを作成しつつ、アセットを自分にチェックアウトしたままにできます。
自分にチェックアウトされていないアセットを編集すると、WebCenter Sitesで、そのアセットが自分に自動的にチェックアウトされます。編集したアセットを保存しても、WebCenter Sitesによってアセットがチェックインされることはありません。したがって、行った変更を保存した後は、新しいバージョンのアセットを手動でチェックインしなおす必要があります。同様に、自分にチェックアウトされたアセットに対する変更を保存しない場合は、チェックアウトを手動で元に戻す必要があります。
自分にチェックアウトされていないアセットを削除すると、WebCenter Sitesで、そのアセットがそのユーザーに対して削除用にチェックアウトされます。これにより、WebCenter Sitesから削除しようとしているアセットを他のユーザーが処理できなくなります。削除されたアセットは、システム内に存在しないため、チェックアウトされることはありません。
リビジョン追跡が有効なときにアセットを編集すると、そのアセットは自動的にそのユーザーにチェックアウトされます。このため、WebCenter Sitesインタフェースで作業をしているときに、アセットを誤ってチェックアウトする可能性があります。特定のユーザーにチェックアウトされたアセットは、ロックされ、他のユーザーが処理できなくなります。誤ってチェックアウトしたアセットを他のユーザーが処理できなくなることを避けるために、(「ホーム」タブにある)ダッシュボードの「チェックアウト」セクションで自分にチェックアウトされているアセットを確認し、ロックする必要のないアセットをチェックインします(または、データベースに対して変更をコミットしない場合は、アセットのチェックアウトを元に戻します)。
表8-2で、アセットを自動的にチェックアウトするアセット管理機能について説明します。
表8-2 アセットを自動的にチェックアウトする機能
機能 | リビジョン制御への影響 |
---|---|
作成 |
アセットを作成するとすぐに、そのアセットは自分にチェックアウトされます。 |
編集 |
アセットをチェックアウトし、他のユーザーが編集または削除できないようにします。 |
コピー |
アセットの新しいコピーを作成します。コピー操作中は、ソース・アセットはチェックアウトできません。アセットのコピーを作成するとすぐに、そのコピーは作成したユーザーにチェックアウトされます。 |
チェックアウトしたアセットをチェックインすると、WebCenter Sitesでは、新しいバージョンのアセットが格納され、前のバージョンのリストに追加されます。後でアセットをこれらの前のバージョンの1つにリストアし、アセットのリビジョン履歴を調べることができます。
注意:
特定のアセットに関して保存するリビジョンの量が制限されている場合があります(管理者の構成による)。したがって、アセットの早期のバージョンは上書きされる可能性があります。この場合、上書きされたバージョンは、アセットのリビジョン履歴に表示されません。上書きされたバージョンにアセットをロールバックすることはできません。
ロールバックとは、アセットを前のバージョンにリストアすることです。チェックアウトしているアセットがある場合は、そのアセットを前のバージョンにロールバックできます(そのバージョンが上書きされておらず、かつ最初のSYSTEMバージョンでない場合)。ロールバックにより、アセットのコンテンツはリストアされますが、ステータス(作成済、編集済など)は前のバージョンの時点にリセットされず、ワークフローのステータスにも影響はありません。そのアセットがワークフローの一部である場合は、適切な権限を持つユーザーなら誰でも、前のバージョンにリストアできます。
リビジョン履歴。どのユーザーも、アセットのリビジョン履歴のリストを表示し、調査できます。リビジョン履歴には、該当するアセットを現在チェックアウトしているユーザーも適宜表示されます。アセットをチェックインしたユーザーがコメントを入力した場合は、リビジョン履歴表(図8-1を参照)の「コメント」セクションで確認できます。
次のトピックでは、基本的なワークフローの概要および用語について説明します。
注意:
WebCenter Sitesでは、上記のトピックで説明されている機能に加えて、管理インタフェースを通じて次のワークフロー機能を提供しています。
ワークフロー・グループ: パブリッシュの前に、定義された一連のアセットがワークフロー・プロセスの最後までまとめて到達できるように調整された方法で、これらのアセットを管理できます。
ワークフロー・レポート: ワークフローでのアセットおよびユーザーの割当てに関する進行状況を追跡できます。
アセットは、サイトの構成方法に応じて、自動的に(たとえば新しいアセットの作成時)ワークフローに割り当てることもできますし、手動割当ても可能です。ワークフロー・システムによりWebCenter Sitesでは、ユーザーへのアセットの割当てを指示および追跡し、ユーザーの権限でそうしたアセットに行うことができる操作を指定できます。
アセットに対して実行される編集タスクのフローに加えて、ワークフロー内の各箇所でそうしたタスクを実行する権限を与えられたユーザーがワークフロー・プロセスによって定義されます。ワークフロー管理者は、アセット・タイプごとに必要に応じていくつでもワークフロー・プロセスを定義できます。
注意:
ワークフロー中に、ある個人から次の個人にアセットは電子的に転送されません。転送されるのは、アセットに対する権限です。アセット自体は、ワークフロー・プロセス全体を通じて、およびWebCenter Sitesでのその存在中に、データベース内の元の場所に残ります。
ワークフロー・プロセスは一連の状態を定義します。状態は、その時点でのアセットのステータスを表すワークフロー・プロセス内のポイントです(たとえば、"Ready to Edit"、"Ready for Approval"など)。
状態は、ステップごとに特定の順序で相互にリンクされます。ステップは、状態間のアセットの移動です。ワークフロー・ステップを作成することによりワークフローの状態が特定の順序でリンクされるので、ワークフロー・プロセスでステップを作成することによりプロセスが編成されます。各ステップで、アセットは開始(起点)状態から終了(終点)状態に移動します。管理者は、ワークフロー・プロセスの作成時に状態を定義し、そうした状態を適切なステップを通じてリンクします。
状態およびステップに名前があります。たとえば、FirstSite IIサンプル・サイトの場合、"Send for Approval"は、"Ready to Edit"状態から始まって"Ready for Approval"状態で終わるステップです。アセットは、複数のステップを介してある状態から別の状態に移動できます。たとえば、承認の準備が完了したアセットは事実上の実際のエラーまたはスタイル上の問題が原因で拒否される可能性があり、この場合、拒否のタイプごとに独自のステップがあります。
アセットはロール別にユーザーに割り当てられます。アセットがワークフロー内を通過する際に、次の状態のアセットの操作が認可されたロールを持つユーザーに対してアセットがステップごとに割り当てられます。各ステップでは、アセットに対する操作を完了するために少なくとも1つのロールが認可され、ワークフロー内を引き続き通過することが許可されます。場合によっては、適切なロールを持つユーザーがステップを選択できます。たとえば、承認者ロールを持つユーザーは、承認対象として自分に割り当てられたアセットを承認または拒否できます。
WebCenter Sitesにログインすると、ダッシュボード(「ホーム」タブ)上の「割当て」に現在のワークロードのサマリーが表示され、ここから、自分に割り当てられているアセットにアクセスできます。アセットに対する操作が完了したら、割当ての終了機能を使用して、ワークフローの次のステップを開始します。これにより、ワークフロー・プロセスでアセットが次の状態に移動し、適切なユーザーに割り当てられます。ステップは条件付きである場合があります。つまり、条件が満たされるまで特定のユーザーまたはすべてのユーザーがステップを実行できなくなる可能性があります。
WebCenter Sitesのユーザーは、自身を識別しWebCenter Sitesにログインするために使用するWebCenter Sitesユーザー名を割り当てられた個人です。ユーザーの可能な操作、または可能でない操作は、管理者によってそのユーザーに割り当てられるロールによって決定します。
ロールは、ワークフローのコンテキストで特定の機能を実行する権限を付与することにより、CMサイトのユーザーの機能を記述および特定します。こうした権限は、機能権限と呼ばれています。
ワークフロー・プロセスは、(個人ユーザーではなく)ロールに適切な機能権限を付与します。アセットがワークフローに割り当てられた場合にのみ、機能権限が強制されます。機能権限は、ユーザーのロールだけでなく、アセットの状態およびアセットがユーザーに割り当てられているかどうかによっても異なります。
注意:
機能権限はユーザーのロールを通じてユーザーに付与されるので、ユーザー・レベルで管理者によって割り当てられるアクセス許可とは無関係に機能します。
たとえば、ユーザーは通常、コンテンツ・アセットを編集する権限を持たない場合がありますが、編集者ロールを持ち、コンテンツ・アセットのワークフロー・プロセスに参加し、編集するアセットが適切なワークフロー状態にあるときには、そのような操作を行う機能権限を有します。
ワークフロー・プロセスの特定のワークフロー状態により必要とされる各ロールは、参加ロールです。参加ロールは、ワークフロー・プロセス内の各状態について管理者によって選択されます。したがって、割り当てられたロールがそのワークフロー状態によって必要とされるロールと一致する各ユーザーは、ワークフロー・プロセス内の該当する状態に対する参加者になり、該当する状態から次の状態に至るワークフロー・ステップを行う権限が付与されます。
管理者が別途指定しなければ、ワークフローに配置されたアセットは、指定のロールに対して使用可能なすべての参加者に割り当てられます。ただし、管理者による特定のワークフロー・ステップの構成方法に応じて、各参加ロールで使用可能な参加者のうちから適切な割当て先を選択することによって、特定のアセットを使用可能なユーザーを限定できる場合もあります。
割当て先は、特定の割当てについて作業するために選択されたワークフロー参加者です。割当て先はワークフローにアセットを割り当てるときに設定されますが、アセットがワークフロー・プロセス内にある場合に異なる割当て先を選択できる場合もあります。ワークフロー・プロセスへの割当て先の選択方法は、管理者がワークフロー・プロセス内のステップに対して行う構成によって決定します。ワークフロー・ステップは、特定のロールを割り当てられたユーザーによる割当て先の選択が可能になるように構成できます。ただし、ワークフロー・ステップも、指定のロールを有するすべてのユーザー、またはアセットを作成したユーザーにのみアセットを自動的に割り当てるように構成できます。
ワークフロー内の指定アセットに対して割当て先が設定されている場合、ワークフロー・プロセスによりアセットの状態が変更される前に、選択された割当て先にのみ割当てリスト内のアセットが表示され、割当てを完了できます。
割当ては、選択された参加者(割当て先)が作業する(または作業することが想定される)アセットです。参加者がロールを実施する必要がある状態にアセットが進むとすぐに、そのアセットは参加者の割当てリストに表示されます。
標準的なワークフロー設計では、ワークフローの割当てが与えられたときに電子メール通知が生成されます。ダッシュボード(「ホーム」タブ内)の「割当て」セクションで、割当ての更新済リストをいつでも表示できます。
各ワークフロー状態には、関連する割当て完了予測時間(期限)があります。管理者が適切な権限を付与している場合、次の割当てのデフォルトの推定値をオーバーライドできます。
割当て期限が近づくと、予測完了時間を基準とする時間に基づくイベントとして、電子メール通知の形式で、関連する割当てアクションをトリガーできます。次に例を示します。
割り当てられたユーザーは、割当ての期限日の1日前にアラームを受信します。
割り当てられたユーザーおよびワークフロー開始者は、割当ての期限日に警告を受信します。
開始者は、割当てが完了しなかった場合に、期日の翌日に通知を受信します。
ワークフローに参加している場合、投票ができます。投票とは、現在のワークフロー状態によって必要とされるタスク(記事の編集など)を完了し、WebCenter Sitesデータベースへの変更を確定した後(アセットの保存)、現在の状態から次の状態にアセットを移動するワークフロー・ステップを実行することです。投票を行うには、「割当ての終了」機能(ダッシュボードの「割当て」ウィジェットで選択可能)を使用するか、アセットのステータスを表示して、「ワークフロー・コマンド」ドロップダウン・メニュー(アセットの操作中にメニュー・バーの「表示」→「ステータス」を選択してアクセス可能)を使用して割当てを終了します。指定のロールを有する複数の参加者に割当てがある場合、管理者によってワークフローがどのように設定されたかに応じて、アセットを次の状態に移動する前に、1票またはすべての投票が行われている必要があります。
ワークフロー・プロセスでのロールに応じて、割当ての終了を投票するとき、たとえば自身が承認者であり現在の割当てがパブリッシュについてアセットを承認または却下することであるときに、割当ての終了時に選択に応じてパブリッシュについてアセットを承認するステップ、または実際のエラーにより却下するステップを選択するなど、実行するステップを選択できる場合があります。投票時に、選択したステップが自身と同じロールを持つ他の割当て先により選択されたステップと相違しなければ、アセットは次のワークフロー状態に移動します。
なんらかの理由で割当てを完了できない場合、その特定のロール、またはステップ、あるいはその両方について最後の(または唯一の)投票でないかぎり、投票を棄権できます。棄権しても、割当ては残りますが、アセットはワークフローにおいて続行できます。気が変わったときは、アセットが次の状態に移動していないかぎり、再び投票することにより棄権を撤回できます。
割当てを処理するもう1つの方法は、自身と同じロールを有する別の参加者に割当てを委任することですが、この場合、委任するアセットが現在のワークフロー状態についてこの人物に割り当てられていないことが前提です。
(管理者によって設定された)機能権限によって、割当てを委任できるかどうかが決まります。また、必要であれば、管理者がユーザーまたは他の割当て先にかわって割当てを委任できます。
割当ての委任により、電子メール通知の形式で関連する委任アクションがトリガーすることがあります。次に例を示します。
新規割当ての受信者に通知されます。
ワークフロー管理者には、割当ての委任について通知されます。
割当て先が特定のワークフロー状態について投票する(つまり、ステップを実行する)と、アセットはある状態から別の状態に移動します。管理者は、ワークフロー・プロセスを定義する際に、各ステップが全員投票であるか、つまり、アセットが次の状態に移動するにはすべての割当て先がそのアセットに投票する(ステップを実行する)必要があるかどうかを決定します。デフォルトでは、ステップは全員投票ではありません。つまり、特定のワークフロー内で投票する最初の割当て先がアセットのフローを決定し、このワークフロー状態の残りの割当て先の割当ては取り消されます。管理者がステップを全員投票対象として設定すると、すべての割当て先が投票するまでアセットは現在のワークフロー状態で保留され、全員投票が完了した時点で次の状態に移動します。
ステップに選択肢があり、各ステップが全員投票である場合、デッドロックの可能性があります。すべての割当て先が投票する必要がある場合で、実行するステップについて投票で同意されない場合にデッドロックが発生します。ワークフロー・プロセスには通常、電子メール通知をすべての割当て先宛に生成するためのデッドロック・アクションが含まれ、これによって投票数を示し再投票で多数側を支持するようにすべての割当て先にアドバイスします。デッドロックは、関連するすべてのユーザーに対して追加作業を発生させるので、可能な場合は必ず回避してください。また、作業の流れが妨げられないように、可能なかぎり迅速に解決してください。
FirstSite IIサンプル・サイトには、作成からパブリッシュの承認に至るまで、様々なタイプのアセットをガイドする6つのサンプル・ワークフロー・プロセスが含まれます。このサンプル・ワークフローは可能な5つのステップにより3つの状態を通じて遷移する単純なものですが、ワークフロー・プロセスがどのように機能するかを示すには十分です。この項は、FirstSite IIサンプル・サイトに含まれるFSII: Approval for Contentサンプル・ワークフロー・プロセスに基づきます。
FSII: Approval for Contentサンプル・ワークフロー・プロセスには、作成者、エディタ、承認者および管理者のロールが参加します。各ロールは、1人の参加者のみを持ちます(大半の場合、組織では複数のユーザーが各ロールに参加する、より複雑なプロセスが存在します)。こうしたロールのいずれかの参加者は、自動的にFSII: Approval for Contentワークフローに割り当てられるコンテンツ・アセットを作成できます。このアセットを作成することによって、ワークフローが起動します。次に、アセットは作成者から承認者まで移動します。承認者は、アセットを承認するか却下できます。承認者がアセットを却下した場合は、エディタに戻ります。管理者は、ワークフロー内の任意の時点で作成者、編集者および承認者の機能を実行できます。また、管理者は、承認されたアセットを、追加の変更を行うために編集者に返すこともできます。
FirstSite IIサンプル・サイトには、FSII: Approval for Contentというサンプル・ワークフロー・プロセスが含まれます。プロセスの流れを図8-2に示します。
このワークフロー・プロセスのステップおよび状態を表8-3に示します。
表8-3 状態およびステップ
アセットの状態... | ステップ | 説明 | アセットの移動先の状態... |
---|---|---|---|
なし |
作成 |
ContentAuthorロールを持つユーザーは、FSII: Approval for Contentワークフローに自動的に割り当てられるコンテンツ・アセットを作成します。 |
Ready to Edit |
Ready to Edit |
Send for Approval |
ContentEditorロールを持つユーザーは、割当てに関する電子メール通知を受信します。エディタは、割当てを完了するためにアセットを修正します。 |
Ready for Approval |
Ready for Approval |
拒否 |
Approverロールを有するユーザーは、割当てに関する電子メール通知を受信します。 承認者は、実際のエラーを原因としてアセットを拒否することによって割当てを完了します。拒否により、編集者に対する通知がトリガーされ、編集者は修正を行い、承認のためにアセットを再発行する必要があります。 |
Ready to Edit |
Ready for Approval |
Approve and Lock |
承認者は、アセットを承認することにより割当てを完了します。 選択した宛先について、WebCenter Sitesデータベース内でアセットに"ready to publish"のフラグが付けられます。 |
Approved and Locked |
Approved and Locked |
Return for Edit |
(Workflow Adminロールを保持する)ワークフロー管理者は、アセットをレビューし、追加情報によりコンテンツを更新する必要があるかどうかを判断します。 次にワークフロー管理者は投票を使用して、リビジョンのためにエディタにアセットを戻します。 |
Ready to Edit |
この項では、FSII: Approval for Contentワークフロー・プロセスを通じたコンテンツ・アセットの標準的なフローについて説明します。
1. 作成者はアセットを作成し、コンテンツを書き込みます。
このプロセスは、作成者のコンラッド氏がコンテンツ・アセットを作成すると開始します。FirstSite IIサンプル・サイトのコンテンツ・アセット・タイプは、新規の各コンテンツ・アセットが自動的にワークフローに配置されるように構成されるので、コンラッド氏のアセットはFSII: Approval for Contentワークフロー・プロセスに自動的に配置されます。コンラッド氏はコンテンツを書き込み、コンテンツ・アセットを保存します。
コンラッド氏がアセットを保存すると、ワークフロー・プロセスによりアセットの状態が自動的に"Ready to Edit"に変更され、アセットがエディタのコニー氏に割り当てられ、コニー氏に新規の割当てに関する電子メール通知が送信されます。
2. エディタはアセットを編集し、承認のために送信します。
エディタであるコニー氏がログインすると、割当てリストを確認し、編集のためにコンテンツ・アセットを開きます。そしてコンテンツを読み、句読点をいくつか修正します。作業が終わったら、コニー氏は変更内容を保存した後、承認のためにアセットを送信する投票を行います。
ワークフロー・プロセスにより、アセット状態が"Ready for Approval"に変更され、それが承認者であるナポレオン氏に割り当てられ、ナポレオン氏に新規の割当てに関する電子メール通知が送信されます。
3. 承認者がアセットを承認します。
承認者であるナポレオン氏はログインしているため、電子メールを受信すると、ダッシュボード上の「割当て」ウィジェットにアクセスし、割当てリストを表示します。ナポレオン氏は、新しく割り当てられたコンテンツ・アセットを開き、確認します。問題がなさそうなので、このワークフロー・プロセスについてこのアセットを承認または拒否するために投票できます。ワークフロー・プロセスでは両方のオブジェクトが提示されます。
注意:
同じロールを有する複数のユーザーが指定のワークフロー状態で同じ割当てを持つ場合、最初の投票によりアセットの次の状態が決定します。
たとえば、FSII: Approval for Contentワークフロー・プロセスには、パブリッシュに対するアセットの承認時に、ともに投票可能な2人の承認者ユーザーが含まれていました。そして、2人の承認者ユーザーのいずれかによる拒否で、他方のユーザーの割当てが取り消され、アセットがエディタに戻ります。
管理者のワークフローの設定によっては、このような不同意によりデッドロック(「デッドロック」を参照)が生じる場合があります。こうしたデッドロックは、アセットを以前の状態に戻すか、次の状態に移動する前に解決する必要があります。
ナポレオン氏が投票によってアセットを承認したので、ワークフロー・プロセスはアセットの状態を"Approved and Locked"に変更し、データベース内でアセットに"パブリッシュ準備完了"のフラグを立てます。アセットは、Contributorインタフェースから即時パブリッシュすることも、次のパブリッシュ・セッション(管理者によってスケジュールされます)中にパブリッシュすることもできます。
4. ワークフロー管理者は、エディタに戻ります。
新しい情報が使用可能になった場合は、アセットにそれを追加する必要があります。この場合にワークフロー管理者は、レビューおよび更新のためにアセットをコニー氏に戻す投票をワークフロー・プロセスでできます。
ワークフロー・プロセスによりアセットの状態が自動的に"Ready to Edit"に変更され、アセットがエディタのコニー氏に割り当てられ、コニー氏に新規の割当てに関する電子メール通知が送信されます。
コニー氏が割当てを終了するときに、更新済アセットをWebサイトに再度パブリッシュするには、再承認が必要です。
この項では、アセットに対して実行できる承認タスクについて説明します。
承認タスクの実行の詳細は、次のトピックを参照してください。
次の手順は、コンテンツ・アセットとページ・アセットのパブリッシュを手動で承認する方法を説明しています。アセットのパブリッシュを承認する前に、まずアセットをプレビューする必要があります。
アセットのパブリッシュを承認するには:
サイト・ツリーから、サイト・ナビゲーション、サイト・ナビゲーションの下に配置されたページ、デバイス・グループおよびデバイス・アセットを承認できます。サイト・ナビゲーション・アセットの承認は、他のアセットには依存しません。ただし、サイトをパブリッシュ可能にするには、WebCenter Sitesシステム上にあるすべてのデバイス・グループに加え、サイト・ナビゲーションの下に配置されたページ・アセット、およびこれらのページに関連したコンテンツ・アセットを承認する必要があります。管理システムへのパブリッシュのためにサイト・ナビゲーションを承認する場合は、そのサイト・ナビゲーションに関連したデバイス・アセットもすべて承認する必要があります。
注意:
サイト・ナビゲーション、デバイス・グループおよびデバイス・アセットの詳細は、「モバイル・デバイス・コンテンツの使用」を参照してください。
サイト・ナビゲーションのパブリッシュを承認するには:
基本的に、システム上で承認されたアセットすべての一括パブリッシュの実行またはパブリッシュ・イベントの再発のスケジュールによって管理システムから配信システムにアセットをパブリッシュすることは、WebCenter Sites管理者のジョブです。パブリッシャ・ロールが割り当てられている場合、Contributorインタフェースのパブリッシュ機能を使用できます。Contributorインタフェースのパブリッシュ機能は、他のパブリッシュの実行がスケジュールされていない期間中に1つ以上のアセットをオンデマンドで素早くパブリッシュするための機能です。個別アセットを「承認」ページから直接パブリッシュすることも、複数のアセットを検索結果リストからパブリッシュすることもできます。
次のトピックでは、Contributorインタフェースのパブリッシュ機能の使用について説明します。
パブリッシャ・ロールを割り当てられている場合、アセットを承認した後、このアセットに対するオンデマンド・パブリッシュをトリガーできます。これにより、予定パブリッシュや管理者によるパブリッシュを待たなくても、変更内容をWebサイトに即時反映させることができます。
WebCenter Sitesパブリッシュの詳細は、Oracle WebCenter Sitesの管理を参照してください。
承認済アセットをContributorインタフェースからパブリッシュするには:
この項では、リビジョン追跡およびアセットの追跡に使用する手順について、avisportsサンプル・サイトの例を使用して説明します。リビジョン追跡はオプションの機能であり、サイト上のアセット・タイプに関してWebCenter Sites管理者が有効にする必要があります。リビジョン追跡を使用すると、アセットに対する変更を追跡および制御できます。
リビジョン追跡を使用すると、次のことが可能です。
一度に1人のユーザーのみがアセットを編集または削除できるように制限します。
過去のバージョンのアセットおよびそのアセットを処理したユーザーを追跡して表示します。
アセットを前のバージョンにリストア(ロールバック)します。
この章の内容は次のとおりです。
注意:
該当するリビジョン追跡について不明点や懸念がある場合は、管理者に問い合せてください。
この項では、フォーム・ビューとWebビューに表示されるアセットを手動でチェックアウトする方法を示します。
注意:
該当するアセットが別のユーザーにチェックアウトされている場合、アセットの編集やチェックアウトを行おうとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。
アセットのチェックアウトの詳細は、次のトピックを参照してください。
現在自分にチェックアウトされているアセットのリストには、ダッシュボード(「ホーム」タブ内)からアクセスできます。
現在自分にチェックアウトされているアセットを表示するには:
この項では、アセットのチェックアウトを元に戻す方法を説明します。チェックアウトを元に戻すと、権限を持つ他のユーザーが、該当するアセットを処理できるようになります。
チェックアウトを元に戻す方法の詳細は、次のトピックを参照してください。
この項では、フォーム・ビューとWebビューに表示されるアセットをチェックインする方法を示します。アセットをチェックインすると、アセットの新しいバージョンが作成され、権限を持つ他のユーザーが、該当するアセットを処理できるようになります。
アセットのチェックインの詳細は、次のトピックを参照してください。
この項では、アセットを前のバージョンに戻す方法を説明します。
注意:
次のような場合は、アセットを前のバージョンに戻すことはできません。
該当するアセット・タイプに関してリビジョン追跡が有効になっていない場合。
アセットが自分または別のユーザーによってチェックアウトされている場合。アセットをロールバックするには、チェックインする必要があります。
ロールバックする先のバージョンがアセットの最初の(SYSTEM)バージョンである場合。
リビジョン追跡または権限について不明な点がある場合は、WebCenter Sites管理者に問い合せてください。
アセットをロール・バックするには:
この項では、ワークフローに関連する特定のタスクの実行方法に関するワークフローの概念と手順について説明します。
基本的なワークフローの概要および用語の詳細は、「ワークフローについて」を参照してください。
ワークフローへの参加の詳細は、次を参照してください。
ワークロードを管理するために、(「ホーム」タブにある)ダッシュボードの「割当て」セクションにアクセスすることにより、現在の割当ておよびそのステータスのリストを確認できます。
注意:
インタフェースで作業しているときに、新規の割当てが与えられ、現在の割当てのいずれかを完了することによって、割当てリストが変更されることがあります。割当てを最新に維持するために、割当てリストを定期的に確認してください。
ワークフローの割当てのリストを表示するには:
次の各項では、Contributorインタフェースで使用するワークフロー機能について説明します。これらの機能は、アセットの操作中にメニュー・バー(「表示」→「ステータス」を選択)から使用可能です。機能権限に応じて、この項で説明した機能のいくつかが使用可能ではない場合もあります。
ワークフロー機能の使用方法の詳細は、次のトピックを参照してください。
アセットは、自動または手動でワークフローに割り当てることができます。
管理者は、選択したアセット・タイプについて、自動ワークフローの割当てを設定します。こうしたタイプの新規アセットを作成する場合、アセットはアセット・タイプに割り当てられたワークフロー・プロセスに自動的に配置されます。自動ワークフロー割当てが設定されているアセット・タイプについては、管理者に問い合せてください。
選択したアセット・タイプにワークフロー・プロセスが割り当てられていれば、適切な権限を有するユーザーが手動でワークフロー割当てを使用できます。
ワークフローに手動でアセットを割り当てるには:
注意:
ワークフローにアセットを割り当てるには、管理者がまず対象のアセット・タイプのアセットに1つ以上のワークフロー・プロセスを割り当てる必要があります。そうでない場合、ワークフローにアセットを割り当てることはできません。どのワークフロー・プロセスがシステム上のどのアセット・タイプで使用可能であるかについては、管理者に問い合せてください。
プロセスの期限は、アセットがワークフロー・プロセスを通過するために割り当てられた全体的な時間です。デフォルトでは、プロセスの期限は設定されていません。この期限は、この項の後半で説明する割当ての期限とは関係ありません。つまり、個々の割当て期限を合計すると必ずしもプロセスの期限になるとは限りません。
注意:
期限は情報提供のみを目的としています。期限が超過してもシステムでエラー・メッセージが出力されたりペナルティが課されることはありません。
プロセス期限を設定するには、ワークフロー管理者がまず次のことを実行する必要があります。
このワークフロー・プロセスに対して、プロセスの期限を設定できるようにすること。
ワークフロー管理者のロールがワークフロー・プロセスに対して割り当てられているか、適切な機能権限が付与されていること。
前述の条件がともに満たされる場合にのみ、プロセス期限設定オプションを利用できます。適切な権限があるかどうか、および対象のワークフロー・プロセスに対してプロセス期限を設定できるかどうかについては、管理者に問い合せてください。
プロセスの期限を設定するには:
割当て期限は、アセットがワークフロー内を進捗する際に割当て先が割当てを完了するための割り当てられた時間です。この期限は、この項の前半で説明するプロセスの期限とは関係ありません。つまり、個々の割当て期限を合計すると必ずしもプロセスの期限になるとは限りません。
注意:
期限は情報提供のみを目的としています。期限が超過してもシステムでエラー・メッセージが出力されたりペナルティが課されることはありません。
割当て期限を設定するには、ワークフロー管理者がまず次のことを実行する必要があります。
このワークフロー状態に対して、割当て期限を設定できるようにすること。
ワークフロー管理者のロールがワークフロー・プロセスに対して割り当てられているか、適切な機能権限が付与されていること。
前述の条件がともに満たされる場合にのみ、割当て期限設定オプションを利用できます。適切な権限があるかどうか、および対象のワークフロー状態に対して割当て期限を設定できるかどうかについては、管理者に問い合せてください。
割当て期限を設定するには:
注意:
この手順では、アセットの調査ビューから割当て期限を設定する方法について説明します。また、アセットの割当てを完了するときに、割当て期限を設定できます。このような場合は、「割当ての終了」フォームには「割当て期限」フィールドが含まれます。
割当て作業を完了した後、アセットがワークフローを通じて引き続き移動できるように、終了した旨をシステムに通知する必要があります。
アセットの割当てを終了するには:
割当ての完了後の処理は、管理者による次のワークフロー・ステップの設定方法に応じて異なります。次の5つのオプションがあります。
参加者リストからの割当て: 自身(または適切な権限を有する他のユーザー)がワークフローにアセットを割り当てると、アセットがロールを必要とするワークフロー状態になったときにその各ロールのどの参加者に割当てを適用するかを決定できます。これは、ワークフローを通じてアセットを移動するためのデフォルトのメカニズムです。
ステップ実行時に割り当てられるユーザーを選択: このオプションは、前述した「参加者リストからの割当て」オプションと似ていますが、どのワークフロー状態で誰に割当てが適用されるかをワークフローの最初に事前に決定するのではなく、ステップごとに次のワークフロー状態の割当て先をリアルタイムに選択します。
割当て先ユーザーを「開始状態」に維持 — 次の状態へのアセットの移動時に割当てを維持します。これにより、その状態のアセットで引き続き作業できます。
全員への割当て: 現在のワークフロー・プロセスに参加するロールを保持するすべてのユーザーにアセットは割り当てられます。
割当てがありません — アセットが次の状態に移動すると、ワークフロー内に残り、ワークフロー・プロセスに対して定義された機能権限が強制されます。ただし、アセットは誰にも割り当てられません。また、参加者のロール単独で(割り当てられた機能権限を通じて)、アセットに対して誰がどのように作業できるかが決まります。
割当てリストのレビュー時に、特定の割当てを完了できないことが判明する場合があります。たとえば、割当ての期日が予定していた休暇期間中に当たることに気付く場合が考えられます。このような状態で、別のユーザーがアセットに対して同じ割当てを持たない場合に、同じロールを持つ別のユーザーに割当てを委任できます。つまり自身および別のユーザーがともに編集者ロールを持つ場合、他のユーザーに編集者ロールを通じてアセットが割り当てられているときは、別のユーザーにアセットを委任できません。つまり自身および別のユーザーがともに編集者ロールを持つ場合、他のユーザーに編集者ロールを通じてすでにアセットが割り当てられているときは、別のユーザーにアセットを委任できません (このアセットは、異なるロールまたは別のワークフロー・プロセスを通じてユーザーに割り当てることができます)。
割当てを委任するには:
ワークロードの負荷が高すぎることや、場合によっては適切でないロールに任命されたことなどの理由で、特定の割当てを処理できないことがあります。このような場合、その特定のロール、ステップ、あるいはその両方に対して最後の(または唯一の)投票でないかぎり、投票を棄権(つまり、参加を放棄)できます。棄権しても、割当ては残りますが、アセットはワークフローにおいて続行できます。
割当てに対する投票を棄権するには:
デッドロックは、アセットを次の状態に移動するために複数のステップがあり、各ステップですべての割当て先が投票する必要がある場合に発生することがあります。単一ステップの賛意について投票が一致しない場合、デッドロックが生じます。
デッドロックの解決では、意見の一致を得るための割当て先間のオフラインによる通信および交渉が行われることが多く、デッドロックはそれ自体で全関係者に追加作業を発生させるので、可能な場合は必ず回避してください。デッドロックが発生した場合、ワーク・フローの遅延を最小限に抑えるために、可能なかぎり迅速に解決してください。
デッドロックを解決するには、同意の形成のために一部の参加者が投票を変更する必要があります。自身の投票によりデッドロックが生じた旨の電子メール通知を受信した場合は、デッドロックを解消するために再投票する必要があります。
デッドロックを解決するには、次のいずれかのことを行います。
権限がある場合は、ワークフローからアセットを除去できます。ワークフローからアセットを除去すると、アセットの割当てがすべて取り消されます。
ワークフローからアセットを除去するには:
ワークフローにアセットを配置して、ワークフロー・プロセスの各ロールについて割当て先を選択した後、特定のロールの割当て先として指定のユーザーを含めていないことに気付く場合があります。また、特定のユーザーに対する割当てが誤っていることに気付く場合も考えられます。このような場合は、アセットがワークフローに配置されている間に、アセットの参加者のリストを変更できます。
ワークフロー参加者を設定するには: