Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogicメッセージング・ブリッジの管理 12c (12.2.1.1.0) E77283-02 |
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この章の内容は以下のとおりです。
メッセージング・ブリッジを使用して、WebLogic Serverの別のリリースおよび他のWebLogic ServerドメインにあるJMS宛先にアクセスするには、以下の相互運用に関するガイドラインを適用します。
注意:
別のリリースのWebLogic Serverを実行する2つのドメイン間の通信にメッセージング・ブリッジを使用する場合、メッセージング・ブリッジは最新のリリースのWebLogic Serverを使用しているドメインで実行するように構成することをお薦めします。
サポートされている構成や、WebLogic Serverの現行バージョンと旧リリースとの間の互換性に関する最新情報は、『Oracle WebLogic Server 12.2.1の新機能』のサポートされている構成およびWebLogic Serverの互換性に関する項を参照してください。
複数のドメインが関わる場合、1つの命名規則がすべてのWebLogic Serverデプロイメントに適用されます。詳細は、『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』の統合とマルチドメインのベスト・プラクティスに関する項を参照してください。
ドメイン間の相互運用の構成は、QOSに基づきます。
2つのWebLogicドメイン間のトランザクション・メッセージ(「必ず1回」のQOSを使用)を処理するには、次のガイドラインを使用して相互運用を構成します。
すべての参加ドメインについて、クロス・ドメイン・セキュリティまたはセキュリティの相互運用モードのいずれかを適切に構成する必要があります。
プロセスで使用されるすべてのドメインに関して、クロス・ドメイン・セキュリティおよびセキュリティの相互運用モードの構成を統一します。どちらの設定もドメイン・レベルで設定されるため、ドメインがクロス・ドメイン・セキュリティとセキュリティの相互運用モードの両方が設定された混在モードになる可能性があります。詳細は、次を参照してください:
『Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』のドメイン間およびドメイン内トランザクションのセキュアな通信の構成に関する項
『Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』の「非同期モードの有効化」属性の変更に関する項
2つのWebLogicドメインの間で相互運用する場合は、「WebLogic Serverおよびドメインの命名ガイドライン」を参照します。
「XA接続ファクトリの有効化」チェック・ボックスをオンにして、確実にドメインのXA接続ファクトリを有効にします。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの接続ファクトリのトランザクション・パラメータの構成に関する項を参照してください。
トランザクション・リソース・アダプタjms-xa-adp.rar
は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのリソース・アダプタのデプロイに関する項で説明されているように、メッセージング・ブリッジが実行されているドメインにデプロイします。
JMSブリッジ宛先を構成する際には、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのJMSブリッジ宛先の作成に関する項で説明されているように、ソース宛先とターゲット宛先の両方で次のように設定します。
「アダプタのJNDI名」フィールドで、トランザクション・アダプタのJNDI名eis.jms.WLSConnectionFactoryJNDIXA
を指定します。
「アダプタ・クラス・パス」フィールドには何も入力しません。
サービス品質には、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのメッセージング・ブリッジ・インスタンスの構成に関する項で説明されているように、「必ず1回」を選択します。
メッセージング・ブリッジで、2つのWebLogicドメイン間で相互運用するための特別なセキュリティの構成要件はありません。ただし、ドメイン間での通信をより安全にする必要がある場合、クロス・ドメイン・セキュリティを構成できます。
注意:
プロセスで使用されるすべてのドメインに関してクロス・ドメイン・セキュリティの構成を統一します。つまり、すべてのドメインがクロス・ドメイン・セキュリティを使用する(または、適切な例外リストに含まれる)か、どのドメインについてもクロス・ドメイン・セキュリティを有効にしないかのいずれかにします。詳細は、次を参照してください:
『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理 12c (12.2.1)』のクロス・ドメイン・セキュリティの構成に関する項
『Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』の「非同期モードの有効化」属性の変更に関する項
サード・パーティ製のメッセージング・プロバイダと相互運用するメッセージング・ブリッジを構成する際は、次のように構成する必要があります。
WebLogic Serverの起動前に、以下のように構成します。
WebLogic ServerのCLASSPATH
にプロバイダのCLASSPATH
を指定します。
プロバイダのクライアント側のライブラリで必要なネイティブ・コードのPATH
を、WebLogic ServerシステムのPATH
に追加します。(この変数は、使用しているオペレーティング・システムによって異なる)。
ブリッジングするサード・パーティ製メッセージング製品のJMSBridgeDestination
インスタンスの以下の属性に、ベンダー固有の情報を指定します。
接続URL
初期コンテキスト・ファクトリ
接続ファクトリのJNDI名
宛先のJNDI名
注意:
ソース・ブリッジ宛先およびターゲット・ブリッジ宛先が同じリソース・マネージャ上にある(つまり、リソース・マネージャのXAリソースを使用しているグローバル・トランザクションをブリッジで転送する)場合、メッセージング・ブリッジでは「必ず1回」のサービス品質は提供されません。たとえば、MQ Seriesの使用中は、ソース・ブリッジ宛先およびターゲット・ブリッジ宛先に対して同じキュー・マネージャを使用することはできません。
JMSブリッジ宛先に関する他の属性の構成については、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのJMSブリッジ宛先の作成に関する項を参照してください。