WebLogic Serverでは、MANおよびWANネットワーク内でフェイルオーバー機能が提供されています。広範囲な地理的領域にまたがってフェイルオーバーを行うことによって、信頼性を高めることができます。複数のWebLogic Serverドメインにまたがってフェイルオーバーを行うこともできます。
MAN/WAN環境でフェイルオーバー機能を実装するには、ハードウェア・ロード・バランサを使用する必要があります。ここでは、Radwareハードウェア・ロード・バランサがWebLogic Serverとともに機能するように構成する手順の概要を示します。
WebLogic ServerでMAN/WANを使用するように構成する方法は、「MAN/WAN内のクラスタ間でのセッション状態レプリケーション」を参照してくださいRadwareハードウェア・ロード・バランサの構成の詳細は、http://www.radware.com
を参照してください。
この付録の内容は次のとおりです。
この付録で説明する手順を実行する前に、次が実行済であることを確認します。
WebLogic Server環境をインストールおよび構成済。これには、クラスタおよび管理対象サーバーの作成および構成が含まれます。
少なくとも2つのRadware Web Server Directorロード・バランサをインストールおよび構成済。これは、MAN/WAN環境でRadwareデバイスを使用するための最低限のハードウェア要件です。この2つのうち少なくとも1つをグローバル・ロード・バランサとして構成する必要があります。
現在のネットワークおよびDNSが正常に構成されていることを確認済。
これらの要件が満たされている場合、次の手順を実行して、ロード・バランサがMAN/WAN環境内で機能するように構成します。
Web Server Directorの構成の最初の手順は、ローカルDNS内に信頼できる委任ゾーンを作成することです。これを行うには、Radware管理ユーティリティで次の手順を実行します。
Web Server Directorは、サーバー・ファーム内の複数のサーバー間で負荷を調整します。クライアントは、仮想IPアドレスを使用してサーバーにアクセスします。Web Server Directorは、この仮想IPアドレスから適切なサーバーにトラフィックを導きます。次の項では、サーバー・ファームの仮想IPを作成および構成する方法について説明します。
ファームIPを作成するには、Radware管理ユーティリティで次の手順を実行します。
サーバー・ファームのディスパッチ・メソッドを構成するには、Radware構成ユーティリティで次の手順を実行します。
次の手順を実行して、ポートの多重化を構成します。
MAN/WAN環境内でグローバル・ロード・バランサが機能するように構成するには、HTTPリダイレクトを構成する必要があります。HTTPリダイレクトによって、複数のWeb Server Directorデバイス間でトラフィックが適切に分散されます。
HTTPリダイレクトを構成するには、Radware管理ユーティリティで次の手順を実行します。
サーバーの永続性は、HTTPセッションIDに基づきます。Web Server Directorは、ファームへの受信トラフィックを検査し、HTTPヘッダー内のセッション情報に基づいて適切なサーバーを選択します。セッションIDの永続性を構成するには、Radware管理ユーティリティで次の手順を実行します。
「JESESSIONID」
に設定します。 53
に設定します。 「:!」
に設定します。「Inactivity Timeout」
をセッション・タイムアウトの値に設定します。LRPコンポーネントを構成することによって、複数のリモートの場所にトラフィックを適切に分散できます。LRPを構成するには、次の手順を実行します。
Radwareデバイスを構成したら、WebLogic ServerでMAN/WANフェイルオーバー機能を使用するように構成する必要があります。WebLogic ServerでMAN/WANを使用するように構成する方法は、「MAN/WAN内のクラスタ間でのセッション状態レプリケーション」を参照してください