Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1の開発 12c (12.2.1.1.0) E77277-02 |
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appc
コンパイラは、EJBおよびJSPをWebLogic Serverにデプロイするのに必要なクラスを生成し、コンパイルします。また、個別のモジュール・レベルとアプリケーション・レベルの両方で、現在の仕様に準拠しているかどうかデプロイメント記述子を検証します。アプリケーション・レベルのチェックでは、個別のモジュールに対するアプリケーション・レベルのデプロイメント記述子のチェックと、モジュール全体の検証チェックが行われます。
appc
ツールの利点は以下のとおりです。
個々のモジュールを別々にコンパイルして、事後にEARとして結合するのではなく、アプリケーション全体をコンパイルできる柔軟性。
EARコンパイル中にWebLogic Serverがすべてのモジュールにアクセスできることによる、すべてのモジュールにわたる検証チェック、およびさまざまなモジュールに対するアプリケーション・レベルのデプロイメント記述子検証。
appcがなかったときは、EARファイル内のすべてのモジュールをコンパイルする場合、ユーザーはEARの個々のコンポーネントを抽出し、適切なコンパイラ(jspc
またはejbc
)を手動で実行して、デプロイメント用モジュールを準備しなければなりませんでした。appc
はこのプロセスを自動化し、従来はできなかった追加の検証チェックをデプロイメント前に実行します。
appc
のエラーを簡単に特定して修正できます。
コマンド・ラインでappc
を実行中にエラーが発生すると、エラー・メッセージが表示され、appc
が終了します。
それに対して、コンパイルをデプロイメント時に行うことにした場合、コンパイル・エラーが発生すると、サーバーはデプロイメントが失敗しても作業を続けます。デプロイメントの失敗の原因を特定するには、サーバー出力を調べ、問題を修正し、再デプロイする必要があります。
デプロイメントの前にappc
を実行すると、Beanのコンパイル時間を短縮できます。
たとえば、JARファイルを3つのサーバーのクラスタにデプロイする場合、JARファイルが各サーバーにコピーされてデプロイされます。JARファイルがコンパイルされていない場合、各サーバーは、デプロイメント時にファイルをコンパイルする必要があります。
appc
の実行には、次の構文を使用します。
prompt>java weblogic.appc [options] <ear, jar, or war file or directory>
Java EEでは、application.xml
の<module>
要素の<alt-dd>
要素を使用して、EJBまたはWebアプリケーション・モジュールの代替Java EEデプロイメント記述子を指定できます。
<alt-dd>
を使用することで、Java EEデプロイメント記述子web.xml
およびejb-jar.xml
についてのみ代替デプロイメント記述子を指定できます。WebLogic Server 8.1 SP01からは、alt-dd
でモジュールの代替デプロイメント記述子を指定すると、appc
はその代替記述子ファイルを使用してEJBをコンパイルします。
<alt-dd
要素の詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のエンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント記述子の要素に関する項を参照してください。
WebLogic Server 8.1 SP01以降では、次のようにappc
のコマンドライン・オプションを使用して、アプリケーションの代替Java EEおよびWebLogic Serverデプロイメント記述子を指定できます。
-altappdd <
file
>
- このオプションを使用すると、代替Java EEデプロイメント記述子ファイル(application.xml
)のフルパスとファイル名を指定できます。
-altwlsappdd <
file
>
- このオプションを使用すると、代替WebLogicアプリケーション・デプロイメント記述子ファイル(weblogic-application.xml
)の絶対パスとファイル名を指定できます。
表D-1は、appc
のコマンド・ライン・オプションのリストです。
表D-1 appcのコマンド・ライン・オプション
オプション | 説明 |
---|---|
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高度な使用オプションを出力します。 |
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代替Java EEアプリケーション・デプロイメント記述子を指定します。 |
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代替WebLogic Serverアプリケーション・デプロイメント記述子を指定します。 |
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EJB用に生成されたクライアントJARのデプロイメント記述子を含みません。 |
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コンパイル中に使用するクラスパスを選択します。 |
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生成されたクライアントjarファイルを配置するディレクトリを指定します。これが設定されていないと、生成されたjarファイルはJVMが実行しているディレクトリと同じ場所に配置されます。 |
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使用するJavaコンパイラを選択します。 |
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非推奨となった呼出しについて警告します。 |
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EJBおよびJSPクラスを強制的に生成します。このフラグがないと、チェックサムでその必要性が示されない限りクラスは再生成されません。 |
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デバッグ情報をクラス・ファイルにコンパイルします。 |
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標準の使い方メッセージを出力します。 |
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EJBリモート・インタフェース用のIDLを生成します。 |
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IDLファイルを作成するディレクトリを指定します(デフォルト: ターゲット・ディレクトリまたはJAR)。 |
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値タイプ用にファクトリ・メソッドを生成します。 |
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IDLコードを生成するトリガーとして使用されるメソッド・シグネチャを指定します。 |
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抽象インタフェース、およびそれを含むメソッドと属性を生成しません。 |
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値タイプ、およびそれを含むメソッドと属性を生成しません。 |
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Orbix 2000 2.0 C++と多少の互換性を持つIDLを生成します。 |
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常に既存のIDLファイルを上書きします。 |
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IDL生成についての詳細な情報を表示します。 |
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Visibroker 4.5 C++と多少の互換性を持つIDLを生成します。 |
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EJB用にCORBAのスタブを生成します。 |
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IIOPのスタブ・ファイルを記述するディレクトリを指定します(デフォルト: ターゲット・ディレクトリまたはJAR)。 |
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Java実行時にフラグを渡します。 |
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生成された |
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ライブラリのカンマ区切りのリスト。各ライブラリは、マニフェストで設定されていない場合、その名前とバージョンを次の構文で設定できます。
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指定したディレクトリ内のすべてのファイルをライブラリとして登録します。 |
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生成されたクラス・ファイルに行番号を追加し、デバッグを支援します。 |
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Symantecのsjにフラグを渡します。 |
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警告なしでコンパイルします。 |
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最適化を有効にしてコンパイルします。 |
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代替的な出力アーカイブまたはディレクトリを指定します。これが設定されていないと、出力はソース・アーカイブまたはディレクトリに置かれます。 |
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デプロイメント・プラン(省略可能)を指定します。 |
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冗長情報を出力してコンパイルします。 |
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weblogic.appc
は、以下のEJB関連機能を実行します。
EJB用のWebLogic Serverコンテナ・クラスを生成します。
すべてのEJBクラスおよびインタフェースがEJB仕様に準拠しているかどうかをチェックします。
デプロイメント記述子に潜在的な構成上の問題がないかをチェックします。たとえば、ejb-jar.xml
でcmpフィールドが宣言されていれば、appc
は、列がweblogic-cmp-jar.xml
デプロイメント記述子にマップされているかどうかを検証します。
RMIコンパイラを使用して各EJBコンテナ・クラスを実行し、スタブとスケルトンを動的に生成するのに必要なRMI記述子を作成します。
appc
は、デフォルトでjavac
をコンパイラとして使用します。パフォーマンスを向上させるには、コマンドライン-compiler
フラグを使用して別のコンパイラ(Symantecのsj
など)を指定します。
weblogic-ejb-jar.xml
のパブリック・バージョンの場所については、「weblogic-ejb-jar.xmlデプロイメント記述子のリファレンス」を参照してください。weblogic-cmp-jar.xml
のパブリック・バージョンの場所については、「weblogic-cmp-jar.xmlデプロイメント記述子のリファレンス」を参照してください。