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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによる管理可能アプリケーションの開発
12c (12.2.1.1.0)
E79367-01
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6 カスタムMBeanへのアクセス

この章では、JMXプログラミングによるアクセス以外の方法でカスタムMBeanにアクセスする方法について説明します。任意のJMX準拠の管理システムを使用して、MBeanにアクセスできます。詳細は、Oracle Technology Network Webサイト(http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/javamanagement-140525.html)を参照してください。JMXに関する書籍、ホワイトペーパー、および詳細情報へのリンクが掲載されています。

この章の内容は次のとおりです。

6.1 JConsoleからカスタムMBeanへのアクセス

JDKには、MBeanを参照するために使用できるSwingベースのJMXクライアント、JConsoleが用意されています。任意のWebLogic Server MBeanサーバーとJVMプラットフォームMBeanサーバーのMBeanを参照できます。Oracleでは、JConsoleはリソースを大量に消費するため、開発環境のみで使用するよう推奨しています。http://www.oracle.com/technetwork/articles/java/jconsole-1564139.htmlJConsoleを使用したアプリケーションの監視を参照してください。https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/managing_weblogic_servers_withJConsoleによるWebLogic Serverの管理も参照してください。

JConsoleからカスタムMBeanにアクセスするには:

  1. JConsoleクラスパスにwljmxclient.jarwlclient.jar存在しない場合:

    1. MBeanをホストするWebLogic ServerインスタンスのIIOPプロトコルを有効にします。

    2. 管理者権限を持つWebLogic Serverユーザーになるように、デフォルトのIIOPユーザーを構成します。その場合、手順 5dまたは手順 6dで提供したログイン名とパスワードは無関係であり、デフォルトのIIOPユーザーは各リクエストに関連付けられます。

    Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプIIOPの有効化と構成を参照してください。

    wljmxclient.jarwlclient.jar ファイルが JConsoleクラスパスに指定されている場合は、デフォルトのIIOPユーザーを有効化する必要はありません。手順2に進みます。

    注意:

    wlclient.jarがMANIFEST ClassPathエントリのwljmxclient.jarに含まれているので、wlclient.jarwljmxclient.jarが同じディレクトリであるか、または両方のjarがクラスパスに指定されている必要があります。

    クラスパスにwljmxclient.jarがある場合、weblogic.jarまたはwlfullclient.jarは、クラスパスに含まれていないことを確認してください。wljmxclient.jar / wlclient.jarのシン・クライアントまたはwlfullclient.jarのシック・クライアントのみを使用する必要があります。両方のjarを組み合せての使用はできません。

  2. コマンド・プロンプトから、JDKがパスに存在することを確認します。

  3. JConsoleは、JConsoleクラスパスのwljmxclient.jarまたはweblogic.jarによって呼び出すことができます。

    • クラスパスのwljmxclient.jarでJConsoleを起動するには:

      Unix:

      $ jconsole -J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$MW_HOME/wlserver/server/lib/wljmxclient.jar
      

      Windows:

      c:> jconsole -J-Djava.class.path=%JAVA_HOME%\lib\jconsole.jar;%MW_HOME%\wlserver\server\lib\wljmxclient.jar
      
    • クラスパスのweblogic.jarでJConsoleを起動するには:

      Unix:

      $ jconsole -J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$MW_HOME/wlserver/server/lib/weblogic.jar
      

      Windows:

      c:> jconsole -J-Djava.class.path=%JAVA_HOME%\lib\jconsole.jar;%MW_HOME%\wlserver\server\lib\weblogic.jar

    注意:

    次の点に注意してください。

    • -J-Djava.class.path=optionを使用して明示的にクラスパスを設定する必要があります。JConsoleは現在のクラスパスを取得しません。

    • 手順4で説明されているような構成がある場合、jconsoleコマンドを実行してJConsoleを起動することができます。この方法でJConsoleを起動する場合、WLSプロセスを開始するユーザーのみが、ローカルに接続することができます。

  4. カスタムMBeanがJVMプラットフォームMBeanサーバーに登録されており(またはWebLogic Server実行時MBeanサーバーをJVMプラットフォームMBeanサーバーとして構成しており)、WebLogic Serverインスタンスと同じコンピュータ上でJConsoleを実行している場合、次の操作を行います。

    1. JConsoleウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。

    2. 「新規接続」ウィンドウで、「ローカル・プロセス」タブを選択して、WebLogic.Serverを選択し、「接続」をクリックします。

  5. カスタムMBeanがWebLogic Server実行時MBeanサーバーに登録されている場合、次の操作を行います。

    1. JConsoleウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。

    2. 「新規接続」ウィンドウで、「リモート・プロセス」オプションを選択します。

    3. 「リモート・プロセスJMX URL」テキスト・ボックスに、次を入力します。

      service:jmx:iiop://host:port/jndi/weblogic.management.mbeanservers.runtime
      

      ここでhost:portは、MBeanをホストするWebLogic Serverインスタンスのホスト名とポートです。たとえば、localhost:7001のようになります。

    4. ユーザー名とパスワード・フィールドに、管理ロールが割り当てられているユーザー・アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このログインは、クライアントを認証するために使用され、クライアントから出て来た各JMXリクエストに関連付けられたサブジェクトを作成できます。

    5. 「接続」をクリックします。

  6. カスタムMBeanがWebLogic Serverドメイン実行時MBeanサーバーに登録されている場合、次の操作を行います。

    1. 「コンソール」ウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。

    2. 「新規接続」ウィンドウで、「リモート・プロセス」オプションを選択します。

    3. 「リモート・プロセスJMX URL」テキスト・ボックスに、次を入力します。

      service:jmx:iiop://host:port/jndi/weblogic.management.mbeanservers.domainruntime
      

      ここでhost:portは、MBeanをホストするWebLogic Serverインスタンスのホスト名とポートです。たとえば、localhost:7001のようになります。

    4. ユーザー名とパスワード・フィールドに、管理ロールが割り当てられているユーザー・アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このログインは、クライアントを認証するために使用され、クライアントから出て来た各JMXリクエストに関連付けられたサブジェクトを作成できます。

    5. 「接続」をクリックします。

6.2 WebLogic Scripting ToolからカスタムMBeanへのアクセス

MBeanを、実行時MBeanサーバーまたはドメイン実行時MBeanサーバーに登録した場合、WebLogic Scripting Toolを使用してカスタムMBeanにアクセスできます。WebLogic Scripting Toolの理解の他のWebLogic MBeanおよびカスタムMBeanへのアクセスを参照してください。

6.3 管理コンソール拡張からカスタムMBeanへのアクセス

特定のテンプレートに準拠するJava Server Pages (JSP)を作成することによって、WebLogic Server管理コンソールを拡張できます。作成するJSPには、JVMプラットフォームMBeanサーバー、WebLogic Server実行時MBeanサーバーまたはドメイン実行時MBeanサーバーに接続してMBeanを検索するJMXコードを組み込むことができます。