Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護 12c (12.2.1.1.0) E79317-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
サーバー送信イベントを使用すると、標準のHTTPまたはHTTPSを経由した一方向のクライアント/サーバー接続を使用して、サーバーがWebページにデータをプッシュできるようになります。サーバー送信イベント通信モデルでは、ブラウザ・クライアントは初期接続を確立し、サーバーはデータを提供してクライアントに送信します。サーバー送信イベントの一般的な情報は、『Server-Sent Events W3C Candidate Recommendation』を参照してください。
サーバー送信イベントはHTML 5仕様の一部で、この仕様にはWebSocketテクノロジも含まれています。どちらの通信モデルでもサーバーがクライアントにデータを一方的に送信できるようになります。しかし、サーバー送信イベントではサーバーからクライアントへの一方向通信を確立しますが、WebSocket接続では双方向の全二重通信チャネルをサーバーとクライアント間に提供し、双方向通信によるユーザーとの対話を図ります。WebSocketテクノロジとサーバー送信イベント・テクノロジには、次の主な相違点があります。
サーバー送信イベントではクライアントにデータをプッシュすることのみ可能ですが、WebSocketテクノロジではクライアントに対してデータの送信と受信の両方が可能です。
サーバー送信イベント通信モデルは単純であればあるほどサーバーのみの更新に適合しますが、WebSocketテクノロジにはサーバーのみの更新用に追加のプログラミングが必要です。
サーバー送信イベントは標準のHTTP経由で送信されるため、機能するために特別なプロトコルやサーバー実装は必要ありません。WebSocketテクノロジでは、HTTP接続をWebSocket接続に正常にアップグレードするために、サーバーがWebSocketプロトコルを理解する必要があります。
WebSocketテクノロジの詳細は、Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発のWebLogic ServerでのWebSocketプロトコルの使用を参照してください。
WebLogic Serverでは、Jersey 2.xの統合によりサーバー送信イベントがサポートされています。Jersey 2.xを介したサーバー送信イベントの使用は、JAX-RSリソースでのみサポートされます。Jersey 2.x,でのサーバー送信イベントの詳細は、Jersey 2.21ユーザー・ガイドのサーバー送信イベント(SSE)のサポートに関する項を参照してください。
WebLogic Serverサーバー送信イベントAPIは、パッケージorg.glassfish.jersey.media.sse
にあります。このパッケージに含まれるインタフェースおよびクラスの詳細は、Jersey 2.21 API Documentationの
org.glassfish.jersey.media.sseに関するAPIドキュメントを参照してください。