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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Server Multitenantの使用
12c (12.2.1.1.0)
E77392-02
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2 Oracle WebLogic Server Multitenantの構成

この章では、Oracle WebLogic Server Multitenant (MT)の構成の概観について説明します。この章では、適宜追加情報について、Oracle Fusion Middleware、Oracle CoherenceおよびOracle Traffic Directorのドキュメント・セットおよびオンライン・ヘルプを参照します。

この章では次の項について説明します。

WebLogic Server MTの管理方法

次の4つのツールのいずれかを使用して、WebLogic Server MTを管理できます。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control (FMWC) (推奨のグラフィカル・ユーザー・インタフェース)

  • Oracle WebLogic Server管理コンソール

  • WebLogic Scripting Tool(WLST)

  • Representational State Transfer (REST) API

この章では、各タスクに関して次のことを示します。

  • 所定のタスクを達成するための主な手順(関連するFusion Middleware Controlオンライン・ヘルプ・トピックへのリンクが含まれます)

  • WLSTの例

場合によっては、Fusion Middleware ControlとWebLogic Server管理コンソールで、機能が提示される方法が異なります。この章では、これらの場合について示し、必要に応じてWebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプへのリンクを示します。

WebLogic Server MTの構成

図2-1に示されているWebLogic Server MTの概観を考えてみます。この図は、ドメイン・パーティション、Oracle Traffic Director、WebLogic ServerドメインおよびOracle Coherenceの関係を示しています。

図2-1 WebLogic Server MTの概観

図2-1の説明が続きます
「図2-1 WebLogic Server MTの概観」の説明

図2-1のWebLogic Server MTを構成するには、次のようにします。

  1. 『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』WebLogic Server MT用のOracle WebLogic ServerおよびOracle Coherenceのインストールに関する項の説明に従い、MT用のWebLogic Serverをインストールします。

    注意:

    Oracle Traffic Directorを使用して、パーティションで実行中のアプリケーションへのトラフィックを管理する予定の場合、管理対象サーバーが実行されるリモート・ホスト上の同じパスにWebLogic Serverをインストールする必要があります。新しいライフサイクル管理機能では、管理サーバー・ホストにインストールされたものと同じ相対パスで使用できる必要があるプラグインJava Archive (JAR)ファイルにアクセスする必要があります。

  2. Oracle Traffic Directorを使用してパーティションへのトラフィックを管理するには、『Oracle Traffic Directorインストレーション・ガイド』の説明に従い、Oracle Traffic Directorをコロケート・モードでインストールします。

    Oracle Traffic DirectorとWebLogic Serverは、(図2-1に示すように)異なるシステム上の異なるOracle_Homeの場所にインストールすることも、単一システム上の同じOracle_Homeにインストールすることもできます。

  3. Oracle Traffic Directorを使用してパーティションへのトラフィックを管理するには、「Oracle Traffic Directorのドメインの作成」の説明に従い、構成ウィザードを使用してOracle Traffic Directorドメインを作成します。

    Oracle Traffic Director - Restricted JRFテンプレートを使用して、ドメインを作成します。このテンプレートによって、他の必要なテンプレートの多くが自動的に含められます。

  4. 『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogic Serverドメインの作成に関する項の説明に従い、新しいドメインを作成します。

    『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』WebLogic Server MultitenantのためのOracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールに関する項の説明に従い、Oracle Enterprise Manager - Restricted JRFテンプレートを使用してドメインを作成します。このテンプレートによって、他の必要なテンプレートの多くが自動的に含められます。

  5. WebLogic Serverのライフサイクル・マネージャ(LCM)を使用して、パーティション構成の変更をOracle Traffic Directorと調整するには、WLSTを使用して、WebLogic ServerドメインでLCMを有効にします。

    edit()
    startEdit()
    cd("/")
    lcmConfig=cmo.getLifecycleManagerConfig();
    lcmConfig.setDeploymentType("admin")
    lcmConfig.setOutOfBandEnabled(true)
    
  6. ドメイン・パーティションで使用する必要があるクラスタおよび管理対象サーバーを作成します。

    Fusion Middleware ControlまたはWebLogic Server管理コンソールを使用する場合は、クラスタの作成時にパーティション固有の事項はありません。詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のWebLogicクラスタの設定に関する項を参照してください。

    ただし、WLSTを使用して管理対象サーバーを作成する場合は(手動構成か動的かを問わない)、必要なOracle Java Required Files (JRF)テンプレートが適用されません。Fusion Middleware Controlでは、ドメインのモニタリングを有効にするために、JRFテンプレートが必要です。

    したがって、WLSTを使用する場合は次のようにします。

    1. WLSTを使用してクラスタまたは管理対象サーバーを作成します。

    2. applyJRFコマンドを使用して、JRFテンプレートを管理対象サーバーに適用します。詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』を参照してください。

  7. 「仮想ターゲットの構成」の説明に従い、1つ以上の仮想ターゲットを作成します。

  8. 「リソース・グループ・テンプレートの構成」の説明に従い、リソース・グループ・テンプレートを作成して構成します。

  9. オプションで、「アプリケーションのデプロイ」の説明に従い、アプリケーションをリソース・グループ・テンプレートにデプロイします。パーティション固有のデータベース接続がアプリケーションで必要となる場合があります。

  10. 「セキュリティの構成」の説明に従い、新しいセキュリティ・レルムを作成します。

  11. Oracle Traffic Directorを使用してパーティションへのトラフィックを管理するには、「Oracle Traffic DirectorのMT構成およびインスタンスの作成」の説明に従い、Fusion Middleware Controlを使用してOracle Traffic Directorインスタンスを作成します。

  12. 「ドメイン・パーティションの構成」の説明に従い、ドメイン・パーティションを作成します。

  13. 「リソース・オーバーライドの構成」の説明に従い、Java Database Connectivity (JDBC)接続などのリソースをオーバーライドします。

  14. オプションで、「Oracle Coherenceの構成」の説明に従い、Oracle Coherenceを構成します。

  15. オプションで、「リソース消費管理の構成」の説明に従い、リソース・マネージャを構成します。

  16. 「パーティションのモニタリングおよびデバッグ」の説明に従い、ドメイン・パーティションをモニターします。