プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解
12c (12.2.1.1.0)
E79375-01
目次へ移動
目次

前
次

1 Oracle WebLogic Webサービスの紹介

この章では、Oracle WebLogic (Java EE) Webサービスの概要を示します。

この章の内容は次のとおりです:

このマニュアルおよびこの他のマニュアルに、なじみのない用語が出てきた場合は、用語集で定義を確認してください。

WebLogic Webサービスの概要

WebLogic Serverは、表1-1に示したWebサービス・タイプをサポートしています。Webサービスの概要と利点については、『Webサービスの理解』の「Webサービスとは」を参照してください。


表1-1 WebLogic Webサービスのタイプ

Webサービス・タイプ 説明

Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.2

Oracle WebLogic ServerのJAX-WS実装は、JAX-WS参照実装(RI)から拡張されて、Glassfish Communityによって開発されます(https://jax-ws.java.net/を参照してください)。

JAX-WSの詳細は、次を参照してください。

Java API for RESTful Web Services (JAX-RS)

WebLogic Serverでは、Jersey 2.x JAX-RS 2.0参照実装(RI)がサポートされています。

  • Jersey 1.18 (JAX-RS 1.1 RI) (デフォルトの実装)

  • Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI) (登録が必要な共有ライブラリとして提供されます)

JAX-RSの詳細は、次を参照してください。

Java API for XML-Based RPC (JAX-RPC) 1.1

JAX-RPCは、レガシーな仕様と位置づけられ、これ以上の拡張は予定されていません。JAX-RPCは、APIおよびJavaプラットフォームでXML Webサービスをサポートするための規約を定義し、WS-I Basic Profileをサポートすることで、JAX-RPC実装間の相互運用性を高めています。

JAX-WSの詳細は、次を参照してください。


SOAPとRESTのいずれかを選択する際の判断基準

次の表は、SOAPとRESTのいずれかを選択する際の検討事項に関するガイドラインを記載しています。

WebLogic Serverでは、SOAP WebサービスはJAX-WSを使用して実装され、RESTful WebサービスはJAX-RSを使用して実装されます。JAX-WSおよびJAX-RSでサポートされる標準の比較については、「WebLogic Webサービスでサポートされる機能および標準」も参照してください。


表1-2 SOAP WebサービスとRESTful Webサービスのいずれかを選択する際の判断基準

使用する技術 次のシナリオを検討します。

SOAP

次のようなエンタープライズ・アプリケーション統合シナリオでは、JAX-WSを使用してSOAP Webサービスを実装します。

  • 高度なサービスの質(QoS)要件があります。

  • Plain Old Java Objects (POJO)またはEnterprise JavaBeans (EJB)などのJavaコンポーネントでリモートでメソッドを呼び出す必要があります。

JAX-WSが、Oracleまたは他のSOAP Webサービス・ベンダーから他の基準ベースのSOAP Webサービスと相互運用します。

JAX-WSが安全性、信頼性などの基準を提供するWS-*プロトコルの完全セットをサポートし、WS-*プロトコルに準拠する他のクライアントやサーバーとの相互運用がより適切です。

SOAP Webサービス開発の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』を参照してください。

REST

別々のクライアント/サーバー・アーキテクチャや共通インタフェースなど、RESTfulスタイルの制約が望ましい場合には、Web上のサービスを統合するために、JAX-RSを使用してRESTful Webサービスを実装します。

RESTful Webサービス開発の詳細は、『Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護』を参照してください。