VSM GUI のサイト固有の初期構成

初期の VSM GUI インストールプロセスの一部としてサイト構成が必要です。

注記:

サイト構成の値を追加または変更する前に、Ingest を無効化する必要があります。

この情報には、データの収集元になる一連の TapePlex、各 TapePlex に接続された一連のホスト、VSM GUI がサポートおよび表示するさまざまなアラート条件の値が含まれます。

サイト構成では、VSM GUI が正しく動作するために必要なローカルサイト固有の情報を定義します。

注記:

VSMc 構成の場合は、各 VSMc が TapePlex を表し、VSMc の各ノードがその TapePlex にアクセスするためのホストを表します。

さらに、サイト構成では、LDAP ディレクトリ内で VSM GUI にアクセスできるユーザー、およびユーザーごとに各 TapePlex で許可されるアクセスのタイプを定義します。

サイト構成タスク

サイト構成タスクには次のものが含まれます。

  • サポートされている TapePlex ごとに、TapePlex 名、およびログファイルメッセージの重要度レベルを指定します

  • TapePlex ごとに、すべての VTV と初期化された VTV だけのどちらのデータを収集するのかを決定します

  • 各 TapePlex に対して、接続されたホストごとの接続の詳細を提供します

  • 各 TapePlex 用に定義されている少なくとも 1 つの HTTP サーバーが存在することを確認します。VSM GUI では、定義されている HTTP サーバーからのデータを収集し、データを表示することのみできます。

  • 構成されているホストごとに VSM GUI によってサポートされている ELS のバージョンを実行することを確認します

  • VSM GUI にアクセスできる LDAP ユーザー名を指定します。オプションで、電子メールアドレスを指定します。

  • 各 TapePlex 上の各ユーザーにユーザーロールを割り当てます。ユーザーロールは使用可能な VSM GUI ページのセットを定義します。ユーザーが TapePlex にアクセスできない場合は、そのユーザーはその TapePlex のデータを参照できません。

  • 各 TapePlex のアラートレベルを定義します

  • 各 TapePlex 内の VTSS、および各 VTSS のアラートレベルを定義します

  • デフォルトのデータベース更新構成を必要に応じて変更できます。サイトのホストサイクル時間およびバッチレコードサイズを微調整するために、いくつかのサイト構成プロパティーが編集可能です。

必要なサイトデータ

サイト構成を実行する前に、次の情報を収集する必要があります。

  • データが収集される TapePlex 名のリスト

  • TapePlex ごとに、接続されたホストのリストおよび接続された VTSS のリスト

  • 接続されたホストごとに、ホスト名または IP アドレス、SMC HTTP サーバーのポート番号、および ELS バージョン。ELS 7.3.1 より前の VSMc ホストの場合は、SMC サブシステム名と ELS サブシステム名も必要です。

  • VSM GUI へのアクセスが許可される LDAP ユーザー名のリスト

  • LDAP ユーザー名ごとに、アクセスできる TapePlex の名前

  • LDAP ユーザー名ごとに、アクセスできる各 TapePlex におけるユーザーロール

VSM GUI ユーザー名とユーザーロールの定義

VSM ユーザーは、サイトの LDAP ディレクトリ内にある任意のユーザー名にできます。VSM GUI のユーザー名およびログインパスワードは、ユーザーの LDAP ログインおよびパスワードと同じです。

ユーザーがアクセスを許可されている各 TapePlex について、その TapePlex に対してユーザーに許可される VSM GUI へのアクセスのレベルを管理するユーザーロールが割り当てられます。

3 つのユーザーロールがあります。

  • VsmViewer: 指定された TapePlex 上の「Status」および「Display」タブ、「Administration - Database Update Log」オプションにアクセスし、コンテキストメニュー、「Management」および「VSM Console」タブ、その他の「Administration」オプションにはアクセスしません

  • VsmOperator: 指定された TapePlex 上の「Status」、「Display」、「Management」、「VSM Console」、「Administration - Database Update Log」オプションにアクセスし、その他の「Administration」オプションにはアクセスしません

  • VsmGuiAdmin: すべての TapePlex の「Status」、「Display」、および「Administration」タブにアクセスできます (コンテキストメニューへのアクセスを除く)

最初の VSM GUI ユーザーとして VM システム構成中に LDAP ユーザーが識別されました。このユーザーの役割は VsmGuiAdmin です。このユーザーとしてログインし、サイトの初期構成を実行します。

サイトの構成手順

VSM GUI のサイト構成手順は「Administration 」メニューにあります。手順は、サイト構成プロセスの手順を示す、複数ページの Site Configration Wizard の形式です。

サイト構成を実行するには:

  1. VM システム構成中に VSM GUI に対して定義した静的ホスト IP アドレスにブラウザを開きます。

  2. ログインプロンプトで、VM システム構成中に管理者として定義した LDAP ユーザー名を使用して VSM GUI にログインします。

  3. ダッシュボードで、「Administration」タブをクリックし、「Site Configuration」を選択して Site Configuration Wizard を開きます。

  4. Introduction」ページで、表示された情報を確認し、「Next Page」をクリックして構成プロセスを開始します。

  5. Configure Supported Tapeplexes」ページで、各 TapePlex に接続される TapePlex とホストを定義します。次に、「Next Page」をクリックします。

  6. Configure Application Users」ページで、VSM GUI アクセスが許可される LDAP ユーザー名、各ユーザーがアクセスを許可される TapePlex、およびアクセス可能な TapePlex ごとのユーザーの役割を定義します。次に、「Next Page」をクリックします。

  7. Configure Alert Levels」ページで、サポートされる各 TapePlex 内の VTSS ごとのクリティカルアラートレベルしきい値を定義します。次に、「Next Page」をクリックします。

  8. Configuration Properties」ページで、必要に応じて、サイトのホストサイクル時間とバッチレコードサイズを微調整します。次に、「Next Page」をクリックします。

  9. Summary」ページで、構成設定を確認して、それらが完全かつ正確であることを確認します。変更するには、「Previous Page」および「Next Page」をクリックしてページ間を移動します。

  10. 終わったら、「Done」をクリックして Site Configration Wizard を閉じます。ダイアログが表示されます。「OK」をクリックして、「Site Configuration」タブを閉じます。

注記:

すべてのサイト構成データは、初期サイト構成プロセス中に定義される必要がありますが、いつでも変更できます。