raccli
ユーティリティのcreate recovery
サブコマンドは、Oracle Real Application Clusters (RAC)を使用するOracle Database Cloud Serviceデータベース・デプロイメントのデータベース・リカバリを開始します。
raccli create recovery [-tag tag-name][-latest]|[-pitr][-scn SCN]|[-timestamp time]
このサブコマンドは非同期的に実行されます。 つまり、リカバリを実行するジョブを作成し、作成されたジョブのジョブIDをレポートした後、終了します。 ジョブが完了するまでの進捗を追跡するには、raccli describe job
コマンドを使用します。
サブコマンドが失敗すると、FAILUREステータスがレポートされ、失敗の理由を説明するメッセージが表示されます。
このサブコマンドのオプションは、次のとおりです。
オプション | 説明 |
---|---|
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リカバリ・ジョブの名前。 これはRMANタグではありません。 このオプションが省略される場合は、デフォルトのautoの名前が指定されます。 |
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データベースの完全リカバリを実行する必要があることを示します。 |
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データベースのPoint-in-Time(不完全)リカバリを実行する必要があることを示します。 リカバリのエンドポイントは、 |
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リカバリのエンドポイントのシステム変更番号(SCN)。 |
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リカバリのエンドポイントの時間。 書式は |
例
次は、create recovery
サブコマンドの例です。 この例のリカバリ・ジョブの名前はrecovertest
です。 これは、完全データベース・リカバリ操作のリクエストの例です。 出力に表示されているジョブIDをraccli describe jobコマンドの入力として使用して、ジョブの進捗を追跡できます。
[opc@example1 ~]$ raccli create recovery -tag recovertest -latest
{
"joburi" : "http://localhost:7070/dcs/8/responses",
"requestStatus" : "SUCCESS",
"jobid" : "8"
}
[opc@example1 ~]$