各種ツールを使用した様々な方法で、オンプレミスOracle DatabaseデータベースをOracle Database Cloudデータベースに移行できます。
すべての移行方法がどのような移行シナリオにも適用されるわけではありません。 移行方法の多くは、ソース・データベースおよび宛先データベースの特定の特性が一致するか、互換性がある場合のみ適用されます。 さらに、移行シナリオに技術的に適用可能な方法からどの方法を移行に選択するかに、その他の要因が影響することもあります。
移行方法の選択時に考慮する特性および要因の一部を次に示します。
オンプレミス・データベースのバージョン
Oracle Database Cloudデータベースのバージョン
オンプレミス・ホストのオペレーティング・システムおよびバージョン
オンプレミス・データベースのキャラクタ・セット
データ量(索引を含む)
オンプレミス・データベースで使用されているデータ型
データ・ステージング用のストレージ
システム機能停止の許容される長さ
ネットワーク・バンド幅
移行シナリオにどの移行方法が適用可能かを判断するために、次の情報を収集します。
オンプレミス・データベースのデータベース・バージョン:
Oracle Database 11gリリース2の11.2.0.3より前のリリース
Oracle Database 11gリリース2の11.2.0.3以降のリリース
Oracle Database 12cリリース1の12.1.0.2より前のリリース
Oracle Database 12cリリース1の12.1.0.2以降のリリース
オンプレミスOracle Database 12cリリース1データベースの場合、データベースのアーキテクチャ:
マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)
非CDB
オンプレミス・データベースのホスト・プラットフォームのエンディアン形式(バイト順序)
リトル・エンディアンのプラットフォームもあれば、ビッグ・エンディアンのプラットフォームもあります。 V$TRANSPORTABLE_PLATFORM
を問い合せて、エンディアン形式を確認し、クロスプラットフォームの表領域トランスポートがサポートされているかどうかを判別します。
Oracle Database Cloudでは、リトル・エンディアンのLinuxプラットフォームを使用します。
オンプレミス・データベースとOracle Database Cloud Serviceデータベースのデータベース・キャラクタ・セット
いくつかの移行方法では、ソース・データベースとターゲット・データベースが互換性のあるデータベース・キャラクタ・セットを使用している必要があります。
移行先のOracle Database Cloudデータベースのデータベース・バージョン
Oracle Database 11gリリース2
Oracle Database 12cリリース1
Oracle Database Cloudで作成されたOracle Database 12cリリース1データベースでは、CDBアーキテクチャを使用します。 Enterprise Editionソフトウェア・エディションを使用して作成されたデータベースは単一テナントで、High PerformanceまたはExtreme Performanceソフトウェア・エディションを使用して作成されたデータベースはマルチテナントです。
この情報を収集した後、どの移行方法を移行シナリオに適用するか考えるためのガイドとして、"ソース"および"宛先"のデータベース・バージョンを使用します。