プラガブル・データベースのアンプラグおよびプラグ

この方法は、ソース・プラットフォームがリトルエンディアンでデータベース文字セットがAL32UTF8または互換サブセットの場合にのみ使用できます。 Oracle Database 12cのマルチテナント・アーキテクチャを使用してプラガブル・データベース(PDB)を簡単に移行できます。

Oracle Database 12c PDBをOracle Database Exadata Cloud Machineに移行するには、ソース・コンテナ・データベース(CDB)からPDBを抜き、Exadata Cloud MachineのCDBにプラグインします。

この方法はそのシンプルさに優位性があります。ただし、この方法の特定の要件から、トランスポータブル表領域などの他の方法より適する状況は少なくなります。 PDBのアンプラグおよびプラグの要件は次のとおりです。

ソース・データベースはPDBである必要があります。つまり、ソース・データベースのバージョンは12.1以上である必要があります。
ソースおよびターゲット・プラットフォームのエンディアン形式が同じである必要があります。Exadata Cloud Machineの場合はリトルエンディアンです。
理想的には、ソースおよびターゲットのCDBで同じ文字セット(Exadata Cloud Machineの場合はAL32UTF8)を使用する必要があります。あるいは、PDB文字セットがUTF8などのAL32UTF8のバイナリ・サブセットであるマルチバイト文字セットである必要があります。ただし、文字セットが異なり、最大文字幅が異なる場合、問題が発生する可能性があります。

PDBのアンプラグおよびプラグによってOracle Database 12c PDBをExadata Cloud Machineに移行するには、次のタスクを実行します。

ソース・データベース・ホストでSYSDBAまたはSYSOPER管理権限を持つユーザーとしてソースCDBのルート・コンテナに接続し、次のようにします。
1. ソースPDBをクローニングします。
2. ALTER PLUGGABLE DATABASE ... UNPLUG INTOコマンドを実行し、PDBメタデータを含むXMLファイルを生成します。
XMLファイルおよびPDBデータ・ファイルをExadata Cloud Machine計算ノードに転送します。
Exadata Cloud Machine計算ノードでSYSDBAまたはSYSOPER管理権限を持つユーザーとしてターゲットCDBのルート・コンテナに接続し、次のようにします。
1. オプションでDBMS_PDB.CHECK_PLUG_COMPATIBILITY関数を実行し、PDBがExadata Cloud Machineと互換性があることを確認します。
2. CREATE PLUGGABLE DATABASEコマンドを実行してPDBをプラグインします。
ALTER PLUGGABLE DATABASE ... OPEN READ WRITEコマンドを実行して、ターゲットPDBを読取り/書込みモードで開きます。

「Oracle Database管理者ガイド」の「取り外したPDBをCDBに差し込んでPDBを作成」を参照してください。

あるいは、RMANを使用してPDB移行プロセスを補助できます。 RMANを使用することによって、ソースPDBを読取り専用モードにする必要がなくなります。ただし、RMANを使用する場合、BACKUP FOR TRANSPORTまたはBACKUP TO PLATFORMコマンドを使用してソースPDBのトランスポータブル・バックアップを作成する必要があります。したがって、この方法を使用する場合、必要なバックアップを作成するための追加領域および処理リソースが必要です。「Oracle Database Backup and Recoveryユーザーズ・ガイド」の「PDBのクロス・プラット・フォーム・トランス・ポートの実行」を参照してください。