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Data Guardフィジカル・スタンバイ

Oracle Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベースは、プライマリ・データベースのブロック単位のレプリカです。 Data Guardを使用して、ソース・データベースをExadata Cloud Machineにレプリケートできます。 その後、データベースを切り離し、フィジカル・スタンバイを新しいマスターとして使用できます。 この方法をリトルエンディアン・プラットフォームのソース・データベースと組み合せて使用できます。

Oracle Data Guardには、スタンバイ・データベースの作成、保守、管理およびモニタリングの包括的な機能のセットが備わっています。 Data Guardは主に障害回復の目的でスタンバイ・データベースの保守に使用されます。 通常の操作では、スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースの変更で常に更新されます。 なんらかの理由でプライマリ・データベースに障害が発生した場合、スタンバイ・データベースがアプリケーション・ワークロードのサポートに使用されます。

Oracle Data Guardはデータの移行にも使用できます。 ターゲット環境にスタンバイ・データベースを作成することから始めます。 スタンバイを作成し、プライマリ・データベースと最新性を合せたら、スイッチオーバーを実行してスタンバイを新しいプライマリ・データベースにできます。 最後に、データベースを切り離し、移行したデータベースとして元のスタンバイの使用を続けます。

Exadata Cloud MachineでData Guardフィジカル・スタンバイ・データベースをホストするには、ソース・データベースがLinux x86-64 (Exadata Cloud Machineと同じ)または互換性のあるリトルエンディアン・プラットフォーム上にある必要があります。 互換性のあるプラットフォームには、Linux x86、Windows x86 (32ビットまたは64ビット)およびSolaris x86などがあります。 異なるプラットフォームでのData Guardサポートの詳細は、「プライマリ・データベースとData Guardフィジカル・スタンバイ・データベースの間にはどのような違いがありますか」を参照してください。 また、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの互換性設定は同じである必要があります。つまり、Data Guardを構成する前に、Exadata Cloud MachineによってサポートされるOracle Databaseのバージョンにソース・データベースをアップグレードする必要があります。

Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベースをインスタンス化する際、プライマリ・データベースのブロック単位のコピーを使用します。その結果、スタンバイ・データベースではプライマリ・データベースのデータベース文字セットが自動的に使用されます。 この方法を選択する前に、ソース・データベースの物理的編成および文字セットがExadata Cloud Machineと組み合せて使用するのに適しているかどうかを十分に検討する必要があります。

Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベースを使用してデータベースの移行を行うには、次のタスクを実行します。

  1. Exadata Cloud Machineでデータベース・デプロイメントを作成します。

    最終的に移行したデータベースを組み込むExadata Cloud Machineデプロイメントを作成する必要があります。

  2. Exadata Cloud Machineデータベースを手動で削除します。

    Exadata Cloud Machineのデータベース・デプロイメントを作成するときに、デフォルト・データベースも作成されます。 このデータベースはData Guardスタンバイ・データベースとして使用できず、手動で削除する必要があります。 Database Configuration Assistant (DBCA)を使用し、-deleteDatabaseオプションを指定してデータベースを手動で削除します。

  3. ネットワークを構成します。

    ソース・データベース環境とExadata Cloud Machineとの間にセキュアで信頼できるネットワーク・リンクを構成する必要があります。 手順は次のとおりです。

    1. Exadata Cloud Machineへのアクセスを構成します。 これには、Oracle Netリスナー・ポートへのアクセスの有効化やIPSec VPNの構成が含まれます。 「Exadata Cloud Machineへのネットワーク・アクセスの管理」を参照してください

    2. 自社ネットワークとExadata Cloud Machineとの間のすべてのネットワーク・トラフィックの暗号化にIPSec VPNを使用しない場合、Oracle Net暗号化および整合化を構成します。 Oracle Net暗号化および整合化は、Exadata Cloud Machineでデフォルトで構成されます。

      ソース環境を構成する最も簡単な方法は、SQLNET.ENCRYPTIONおよびSQLNET.CRYPTOパラメータ設定をExadata Cloud Machine計算ノードにあるsqlnet.oraファイルからコピーすることです。 sqlnet.oraファイルは$ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.oraの下にあります。ORACLE_HOMEは通常/u01/app/12.1.0.2/grid 「または/u01/app/12.2.0.1/grid、どのOracle Grid Infrastructureバージョンが使用されているか」です。

    3. ソース・ネットワークを構成します。 これには、次が含まれます。

      1. ソース・ネットワークからExadata Cloud Machineアドレスを解決するネーミング・サービスを構成します。

      2. ソース・データベース環境とExadata Cloud Machineとの間の双方向のプロンプトなしSSH接続を構成します。

      3. Exadata Cloud Machineからのネットワーク接続を許可するようソース・ネットワーク・ファイアウォールを構成します。

  4. Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベースを作成します。

    Data Guardフィジカル・スタンバイ・データベースを作成するには、次のようにする必要があります。

    1. ソース・データベースを準備します。

      次のようなタスクがあります。

      • 強制ロギングを有効にします。

      • スタンバイ・ログ・ファイルを作成します。

      • REDOトランスポート認証を構成します。

      • REDOデータを受信するようプライマリ・データベースを構成します。

      • 必要なプライマリ・データベース初期化パラメータを設定します。

      • アーカイブを有効にします

    2. ソース・データベースをスタンバイ・システムに複製します。

      ソース・データベースを複製する場合、2つのオプションがあります。

      • RMANを使用してアクティブな複製を実行します。 この場合、RMANはネットワーク・リンクを使用してプライマリ・データベースからスタンバイ・データベースにデータ・ファイルを直接コピーします。 ソース・データベースのサイズおよびネットワーク接続の速度と信頼性を考慮して、この方法が実行可能かどうかを判断する必要があります。

      • バックアップベースの複製では、使用可能な任意の方法でソース・データベースのバックアップを転送できます。 バックアップはRMANバックアップ・セットまたは手動で作成されたものです。 Oracle Database Backup Cloud Serviceに格納されたバックアップをバックアップベースの複製のソースとして使用することもできます。

    3. 構成を完了し、Data Guard REDO適用プロセスを起動します。

      次のようなタスクがあります。

      • スタンバイ・データベースのREDOトランスポート認証を構成します。

      • 両方のデータベースのOracle Netサービス名を作成します。

      • 必要に応じてプライマリ・データベース暗号化ウォレットをスタンバイ・データベース・システムにコピーします。

      • 必要なスタンバイ・データベース初期化パラメータを設定します。

      • スタンバイ・データベースを起動します。

      • Data Guard REDO適用プロセスを起動します。

      • オプションでData Guardブローカを構成します。

    「Oracle Data Guardコンセプトと管理」「フィジカル・スタンバイ・データベースの作成」「Recovery Managerを使用したスタンバイ・データベースの作成」を参照してください。

  5. オプションでREDOトランスポート圧縮を有効にします。

    圧縮されていないREDOのボリュームが使用可能なネットワーク帯域幅を超える場合、REDOトランスポート圧縮が必要です。

  6. スイッチオーバーを実行します。

    プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースが完全に同期したら、スイッチオーバーを実行して各データベースの役割を交換できます。 スイッチオーバー後、Exadata Cloud Machineでホストされる元のスタンバイ・データベースがプライマリ・データベースになります。 この時点ですべてのアプリケーション・トラフィックをExadata Cloud Machineに向けることができます。 これで、元のソース・データベースはスタンバイ・データベースの役割を担います。

  7. データベースを切り離します。

    Exadata Cloud Machineをプライマリ・データベースのホストにしたら、Data Guard REDO適用サービスを停止し、Data Guardの初期化パラメータ設定を削除してデータベースを切り離すことができます。 最後に元のソース・データベースを使用停止にできます。