この方法とRMANとを組み合せて、同じエンディアン形式を持つプラットフォーム間でデータベース全体を移行します。 結果は、ソース・データベースのブロック単位のレプリカです。 したがって、トランスポータブル・データベースによる方法は、ソース・データベースを物理的に再編成する必要がない場合に有用です。
トランスポータブル・データベースによる方法は、トランスポータブル表領域と概念上は似ていますが、実質的には異なります。 トランスポータブル・データベースによる方法では、SYSTEM表領域を含むデータベース全体をあるプラットフォームから別のプラットフォームにコピーします。 データベース全体がコピーされるため、包含チェックは不要で、Data Pumpエクスポートおよびインポートは必要ありません。 RMANを使用して、必要なバックアップ、変換およびリストア操作を行います。Oracle Database Backup Cloud Serviceに格納されているバックアップを使用することもできます。
トランスポータブル・データベースによる方法は、同じエンディアン形式を持つプラットフォーム間でのみ機能します。 したがって、Exadata Cloud Machineへのトランスポートに利用するには、ソース・データベースはリトルエンディアン・プラットフォーム上にある必要があります。
トランスポータブル・データベースによる方法を使用する場合、結果はソース・データベースのブロック単位のコピーであるため、ターゲット・データベースでは、ソース・データベースのデータベース文字セットが自動的に使用されます。 この方法を選択する前に、ソース・データベースの物理的編成および文字セットがExadata Cloud Machineと組み合せて使用するのに適しているかどうかを十分に検討する必要があります。
トランスポータブル・データベースによる方法を使用した移行を行うには、次のものに応じて異なるタスクを実行します。
使用するバックアップのタイプ。 次のものから選択できます。
イメージ・コピー。これは、RMAN BACKUP AS COPYコマンド、UNIX cpコマンドなどのオペレーティング・システム・コマンドまたはOracleアーカイバ・プロセスによって生成されたファイル・コピーです。
RMANバックアップ・セット。これは、RMANによってのみ作成またはリストアできる形式のバックアップ・データを含む1つ以上のバイナリ・ファイルです。 RMANでの使用に最適であるため、通常はバックアップ・セットの使用をお薦めします。
変換が行われるシステム。 次のものから選択できます。
ソース・システム。 Exadata Cloud Machineを使用する前にできるだけデータベースを準備しておく場合にこのオプションを選択します。
ターゲット・システム。 ソース・システムに対する移行の影響を最小限にする場合、このオプションを選択します。
「プラットフォーム間のデータ転送」を参照してください。